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香り高いそばとチャーミングなおかみさんと… 【手打そば玄蔵】

2020.09.20

 高麗神社を出たのはほぼ正午で、まず昼ごはんにしようということになった。
巾着田に向かう間に何かしらあるだろうともくろんだが、この間わずか2kmちょっとで、あっという間に着いてしまった。途中、飲食店は見当たらず。

土地勘がないのでうろうろするのもアレなので、そのまま右折して曼殊沙華公園に入ろうとしたが、前記事に書いたように駐車場入り口にいろいろ張り紙がしてある。
“曼殊沙華まつり開催中止”“曼殊沙華は咲いていません”…
あまつさえ微妙な位置にカラーコーンまで置いてあり、もはや入場禁止にしか見えないのだった。

その時点で巾着田は諦め、さあどうしようかと直進しようとすると、すぐ前方におそば屋さんの看板が。
迷わず車を入れたのは言うまでもない。


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おそば屋に入った経緯を少していねいに説明してみたが、ごく自然な成り行きに思える。
強いて変わったところを挙げるとすれば、自分には珍しく意思決定によどみがない。


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店名は「手打そば玄蔵」。
こぢんまりした店内は、しっとり落ち着いた雰囲気。テーブル2卓、小上がりに座卓が3卓あるが、コロナ対策で中央の座卓は使われていない様子。先客は3組で、1つ空いていたテーブル席に。
ご夫婦で切り盛りされているもようで、職人気質の寡黙なご主人と明るく愛想のいいおかみさんといったところか。


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注文は、おろしそばと天もりそば。
一組分を出し終えたら次の組に取りかかるといったじっくりていねいな仕事ぶりで、当然時間がかかる。


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品書きをぱらぱらと眺めていた相方が、えっ? と反応した。
品書きには、そばのこだわりとして、「北海道上川郡産の厳選された玄そばを埼玉県○○町の水車で挽いたそば粉を使用しています」と書いてある。○○町は相方の故郷である。
「これ、知ってるお店かも…」


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色がかなり黒い挽きぐるみで、不ぞろいに切られた手打ち感いっぱいのそば。ごつごつとコシがあり、見た目どおりに香りが強い。
つゆはかえしの甘味が強く、素朴なそばとの相性はいいと思う。


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おろしそばのおろしは辛味がかなり強く、辛味大根が使われているのかもしれない。
薬味にネギのほか、ワサビとショウガが両方付いてくるのがおもしろい。量もたっぷり。


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天ぷらは、えび、なす、ピーマン、舞茸。
「お塩でお召し上がりください」とおかみさん。


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サクサクと衣は硬めだが、タネの火の通りは良好だ。
こちらの薬味は上記3種にさらに大根おろしも付く。

真面目な仕事ぶりが伝わってくるようなおいしいそば。


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お会計のとき巾着田曼珠沙華公園に入れることをおかみさんに確認して、前記事後半へと続くわけである。

出ぎわ、おもむろに
「この○○のお店、私知ってると思うんです」と相方。
「えっ!? 本当ですか?」とおかみさん。

実家が○○町である旨を告げると、
「もしかして年、一緒ぐらいですか?」とおかみさん。「(昭和)XX年生まれです」
「私もXX年」
「でも私、早生まれだから」
「私も早生まれ!」

「△△さんよね? △△☆☆さん」と相方。「私、◇◇です。◇◇□□」
「あの美人でモテモテだった!?」と、言ったとか言わなかったとか(笑)。


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中学の同級生だったという。いやー、こういうことってあるんですね。
昭和40年代? △△さんのお父さんがそば店を開業したとき、何もない田んぼの真ん中みたいな土地だけに相当話題になったとのことで、相方はいまだに覚えていたと。
こちらのお店は、そのお父さんのお店の水車で挽いた粉を使っているということ。

水車のそば店はいまも人気らしい。
今度ぜひ行ってみよう!


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[DATA]
手打そば玄蔵
埼玉県日高市大字栗坪27-3





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昭和XX年といえば…?
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テイクアウトでもこのクオリティ! 【ますも庵】

2020.06.01

 緊急事態宣言が解除されたとたん、忙しくなった。正確に言うと、忙しくなりそうな新しい仕事のオファーが入った。
長くやっている仕事が止まっていたりして4~5月の請求額がガタ落ちのところに舞い込んだ話であり、ありがたい限りである。NP社のNS君に感謝。

ところがこの仕事、なかなかキビシイのである。
ここ10年ほどメインでやらせてもらっている2社の仕事はどちらも毎月10日を中心に前後2週間くらいに集中しているが、新しい仕事も、もろこの期間に重なる短期集中型なのだ。
もともと2社がかぶって過密な部分にさらに1社増え、まさに3密の恐怖に恐れおののくワタクシ o( ̄ー ̄;)ゞウーム…

ということで、この期間のブログ更新はいよいよ滞ることになるかも。
その代わりというか、Instagramはほぼ毎日更新しているので、そっちのほうもよろしくです m(_ _)m


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テイクアウト&その情報発信で飲食店を応援しようというSNS上のムーブメント「#東村山エール飯」であるが、楽観ムードが漂うにつれ投稿数も落ちてきているように感じるのは気のせい…?
このまま収束に向かうとは思えないという人もたくさんいるはずで、それは飲食店に元どおり客足が戻るのにまだ時間を要することを意味する。長引くほどダメージが蓄積され、本当に厳しいのはこれから… という見方もできる。いまこそ応援のしどころ、かも。


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東村山駅東口のそば店「ますも庵」の店先にテイクアウトメニューの張り紙を見つけたのは最近のこと。
たぬきうどんと激辛たぬきうどんの温・冷で、すべて税込み500円。わかりにくいポスターではあるが、それ以外に解釈のしようもないし。


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こちらのたぬきうどん、相方が好きでよく食べている。
“たぬき”なのに“種抜き”というわけではなく、ネギやサクラエビなどがふんだんに紛れ込んだ天かすが使われるスペシャルなたぬきである。
それがワンコインで食べられると。


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たぬき(冷)と激辛たぬき(冷)のつもりで電話を入れ、念のためほかにテイクアウトできるものがあるか聞いてみると、そばメニューがあるという。それは耳寄り情報だ。

うどんはテイクアウトにそれほど抵抗ないが、うどんより足が早い(←使い方おかしい)そばはそうはいかない。ずっと食べていないので、そばと聞いたらいても立ってもいられない。
激辛たぬきを天ぷら付きそばに変更。


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受け取りにお店に入ると、そばのお土産のサンプルがある。そば御膳1500円。
そういえばこのメニューは昔からあった。図らずもこんな形で利用することになるとは思わなかった。


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そば御膳の容器には見覚えがある。
去年の年越しそばに調達した「喜作」のそばが入っていたのと同じ容器だ。
こんなときだから、このハレの感じがよい。


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小麦の香りがよく甘みもあって、とてもおいしいうどん。


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東村山はおいしいうどん店が多いが、こちらのうどんは専門店にも勝る粉へのこだわりの感じられるもの。
いつもながら具の混じった揚げ玉もたっぷりでうれしい。


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そば屋のそばを家で食べるのは何十年ぶりだろう。子どものころ以来、出前というものを頼んだ記憶がない。
そばは挽きたて、打ちたて、ゆでたてを食べるもの。


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でも「ますも庵」のそばは、家に持って帰って食べてもやっぱりおいしいそばだった。
たしかに店で食べるより時間がかかった分、水分でやや太くなっているが、食感はしっかりしている。
そばの風味も消えておらず。かむと鼻に抜ける香りの鮮烈なこと。


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自粛期間中、そばといえば乾麺を食べているわけで、十割生そばのありがたさ。
天ぷらは揚げたてでまだあったかい。ぷりぷりの大車海老のぜいたく感!
持ち帰りでもこのクオリティはさすがだと思った。

久々のおいしいそば、無心に一気食いしてしまった。
食べ終えて、満足感いっぱいでありながら、やっぱりお店で食べたいなぁ…。


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[DATA]
ますも庵
東京都東村山市本町2-16-30





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ナルコユリ(所沢市上安松)




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自然に街に溶け込む超老舗 【巴屋 本店】

2020.03.15

 このところ“多摩地区を代表する”とか“多摩地区最高峰”とか大仰とも受け取られかねない評価を乱発していて、言葉の重み的に問題あるなぁ… と反省してるんだが…。
その舌の根の乾かぬうちに、こちら“多摩地区きっての”老舗そば店「巴屋」。


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創業1830(天保元)年。大仰でもなんでもない老舗中の老舗。のれん分けして関東に55店舗(2018年)という「巴屋」(巴屋同盟会)の総本山である。

――当店は天保元年(1830年)に麹町で創業。その後、戦争により疎開して 久米川に移転し、現在は5代目と6代目で頑張って営業して、この地では70年以上営業してまいりました。(お店HPより)


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空堀川沿いを散歩中、「うどんが食べたい」という人がいて、近いところで「巴屋」に。


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自分的には、そばのセットを開拓したいお店だったので、店頭にセッティングされているメニュー帳をめくり、天重合わせ1200円かな… と入ってテーブルの品書きを見直すと、ミニ天丼セット1050円というものがある。


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天ぷらは、えび・なす・まいたけ。何ら不満のないラインアップで、躊躇なくそちらに変更。
うどんの人は、けんちんうどん800円。


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こちらは映画『あん』に実名で登場するお店でもあり、そのへんはこちらのサイトを参照していただければと思う。


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けんちんうどんのうどんは丸く、スーパーで売られるゆでうどんのように見えるが、食べてみるとかみ応えがあり、しっかり小麦の香りが感じられる一品。


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具のバリエーションが豊かで、大根や里芋などの根菜をはじめしいたけ、さつま揚げ、油揚げ、豚肉にインゲンで彩りがよくまとめられている。


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まずミニ天丼の量の多さに驚かされる。
もり or かけから、そばはもりを選んでおり、それも普通の量があるからセットとしては相当な量になる。
はっきり言ってこのセット、超オトク。


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こちらでつけそばを食べるのは実は初めてかも。
これまで食べた天ぷらそばやおかめそばや冷やしたぬきそばなどで必ず引っ掛かったのがつゆの甘さだが、もりそばでは気にならないのが不思議。
そのあたりが創業200年…?


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そばもおいしく接客も気持ちいい6代目である。


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[DATA]
巴屋 本店
東京都東村山市栄町2-21-29
https://tomoeya.jimdofree.com/





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1830年初演『幻想交響曲』
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カワセミの営巣行動(空堀川 / 栄町1丁目)。つがいで河床から飛び立って土手に穴を掘る(中央の青く光る点)。スマホでは精いっぱいのズームで、カワセミだから辛うじて確認できるが、これがカワガラスだったらどうにもならないという(笑)




製法も造形もおおらかな… 【生そば 大むら】

2020.03.01

 さすがに繁華街の人混みに立ち入る気にはならず、郊外を散歩する日々。
東大和市役所から東大和市駅へ南下するルートで、途中通った南街2丁目~5丁目にはまったく人けがない。それでも住宅街ではまだ違和感は少ないが、駅に近づいてもひっそり静まり返ったまま。ちょうどホームセンターに用事があって駅前の「ヤサカ」に行ってみたら、いつの間にか閉店していて、がらんどう…。

“ある日目覚めたら街から人が消えていた”という1970年代のNHK少年ドラマシリーズが思い出されるようなSFな設定に、背筋が寒くなる。

というのはもちろん大げさに表現してみました的な前フリで、不気味なほど人けがないのは事実だが、よく見れば洋菓子店はおばちゃん客で賑わっているし、昼営業の居酒屋はきっちり昼飲みおやじで埋まっている。
選べる程度には飲食店は営業している。当たり前だけど。


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青梅街道が左折分岐する股のところにある古びた店構えのそば屋「大むら」へ。
“古びた”と書いたが3階建てのビル自体が古いわけではなく、いまふうのレンガ調の外壁に、古い木の柵やら瓦の庇やら銘木看板やらが組み付けてある。


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この南街四丁目交差点は2009年にハミングロードが開通する際に新設されたもので、青梅街道が分岐する形に経路変更された。
つまり道路整備事業に伴う立ち退きでビル化したおそば屋が昔の店舗の面影を残そうとしたのでは…? と思わせるような外観である。昔のお店への愛情にあふれている… ように見える。
あくまでも推測だが。


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店内も同様に年季を感じさせる。
カウンターは天然木無垢一枚板、僕らが座った小上がりの席も炉端テーブルのような古く重厚な調度品だ。


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注文は、おかめそば730円と天おろしそば1150円。

おかめそばというものを、たまーに食べたくなる。
どれくらいたまーにかというと、15年に一度… と以前書いておきながらそれから3年たっておらず言行不一致も甚だしいが、それは年齢による嗜好の変化で、いつまでも高校生みたいにラーメン大盛りじゃないよ… という成長の証しと捉えたい。


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おかめとは、お多福である。
こちらのおかめ、ぱっと見、造形精度が粗い。“おもしろい顔つくった者勝ち”ルールの福笑いのごとき雑な盛り付け。


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各パーツは目から順に、麩、紅白かまぼこ、薄焼き卵、鶏肉、干し椎茸、小松菜、竹の子。
写真には写っていないが鳴門巻きが沈んでおり、これは“ほお高”を表現する重要なパーツだけに残念である。


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天おろしそばとは、ぶっかけタイプの冷たい天ぷらそば。
突然笑いだす相方。
「この天ぷら…(笑)」
赤っぽいのでタコぶつかと思って食べたら、梅干しだったと。梅干しの天ぷらとは初耳。
種も入ったままで、知らずにかぶりついたら歯が欠けかねないという(笑)。


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ほかにも、輪切りのにんじんの3枚重ね揚げだったり、同じくさつまいもの2枚重ねだったりと、大ざっぱというかおおらかな天ぷらである。
それだけにボリューム満点、ネタもほかに椎茸、ししとう、ねぎのかき揚げ、えびと豊富。
えび天はかなり大きかったらしく、外見でそうは見えないので、コロモによるかさ増しなしの質実剛健タイプのようだ。


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たまーにしか食べないが、おかめそばを思うとホッコリした気持ちになる。
こんなお店で食べるのがぴったり。


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[DATA]
生そば 大むら
東京都東大和市南街4-16-10





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新店、まもなくオープン(東村山市野口町4-27-1)




節分そばを葉わさびせいろで 【ますも庵】

2020.02.03

 去年の節分に“節分そば”という話になった。
節分も年越しだから、年越しそばをたべたい… と。


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旧暦はご存知のように月の満ち欠けで日付を決める太陰暦である。新月が毎月の1日。
ところが月の満ち欠けの周期は約29.5日で、これを12カ月続けると29.5×12=354で、1年365日とは11日もずれが生じる。10年で約110日で、9月中旬には次のお正月が来てしまう計算だ。
それを調節するシステムとして機能しているのが二十四節気。たとえば立春の定義が“太陽黄経が315度”(春分=0度を起点とする)であるように、二十四節気はれっきとした太陽暦である。
すなわち、(具体的調節法は複雑なので省略するが)旧暦は正確には“太陰太陽暦”と呼ばれるハイブリッドカレンダーなのである。

ところで、旧暦では立春に最も近い新月の日を正月1日(元日)と定める。つまり、暦の上での正月は日付上の便宜的なものであり、実質的には立春が新年という考え方。その名残として、立春前日の節分を“年越し”と呼ぶ地方がいまも残っているのである。


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――と、くどーい説明で恐縮だが、節分そば。
実際に“節分そば”なる古い風習が残っている地方があるらしい。それは出雲、戸隠といった有数のそばどころらしい。
ということで、今年も単独行動的に節分そば。


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「ますも庵」はほぼ1年ぶり。
前回食べようとしたが品書きを見つけられず、結局それから1年たってしまった“葉わさびせいろ”。


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実はこのところずっと店頭にでっかい看板が出ていて、せかされているようで気持ち悪かったんだが、さすがに真冬に食べる気にはならず、感覚的にはようやく時機到来かな… というのがもう一つの来店動機であったりする。


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「葉わさびせいろ」と注文すると、「せいろは十割と磯切りがありますが」とお店のおかあさん。
磯切りは海苔を練り込んだ変わりそばとのこと。
十割はいつも食べているので、せっかくだから“10枚限定 葉わさび磯切り升せいろ”に。


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やって来た葉わさびせいろは、漠然と想像していたような盛り付け。
木枠のせいろにそばを盛り、その上に葉わさびを散らしてある。


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葉わさびはしょうゆ漬け。
みりんか酒の甘味で抑えられ刺激が立ちすぎることはないが、それでもときどきツンと鼻に抜ける清冽な香り。
辛味成分アリルイソチオシアネートは、節分の邪気払いにも効果あり? (-ω-ゞ


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磯切りそばは薄っすらと緑がかり、濃緑の葉わさびとのコントラストが美しい。
目を引く色味に比して風味では海苔の存在感は控えめで、ほのかな磯の香はむしろそばの香りを引き立たせるように感じられた。


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薬味におろしワサビも添えられ、Wワサビを楽しむ


早春の息吹が感じられる節分のお食事。
明日は立春。春は来ぬ。


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[DATA]
ますも庵
東京都東村山市本町2-16-30





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定食屋「かぎしっぽ」で話題になった散歩猫(久米川 ウイング通り商店街)




今年の年越しそばは… 【喜作】

2019.12.31

 年越しそばは、10月に伺って好印象だった野口町の「喜作」に前日予約を入れておいた。


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12時ごろ伺いますと言ってあったが、考えてみれば大みそかの12時といったらそば屋はシッチャカメッチャカだろうからちょっとまずかったかなぁ… と思いつつ伺ってみると、お店が開いていない。
店頭営業なしでそばの予約販売のみかと思って中に入ろうとしたら、鍵がかかっている。
「……?」


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ぼうぜんと立ち尽くしていると、中から反対側の引き戸が開いた。
僕が開けようとしたのは締め切りの戸だったのね ( ̄ω ̄;) ムム…


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「大みそかはお店閉めちゃうんですか?」と聞いてみた。「忙しくなりすぎるから?」
「いや、予約の分をこなすので精いっぱいなんです」とご主人。
たしかに、書き入れ時ではあるが、個人店で自家製麺のところは手いっぱいな面はあるんだろうな。


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大みそかは第九ではなくマーラーの2番。
夜は鴨鍋とそば。
毎年決まったパターンだ。


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皆さま、よいお年を。


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追記:思ったよりさらにおいしいそばでした。


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[DATA]
喜作
東京都東村山市野口町2-29-15





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うちの猫が2020年カレンダーに登場。2種類も!
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立ち食い十割そば! は、あの「◯屋」の新業態 【松そば】

2019.12.27

 北西の季節風が吹き荒れた一日。自転車は風下へ風下へと吹き流され、気がついたら清瀬の街なかにいた。
雲ひとつない上空から雨滴が落ちてきて、遠く地平線上の雲から水平に流されてきたとしか思えない異常な天気で、その北西の雲がみるみる盛り上がってきているので市街地の建物に避難することにした。
ついでに昼ごはん。


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先月、清瀬を散歩しているとき、南口の割烹「魚久」がなくなってそこに立ち食い的そば屋ができていることに気づいた。
なんと、“十割そば350円”とある。


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店名が「松そば」で、隣に「松のや」がある。
ははぁ、なるほど… と思った。


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ただし、9月に入った新宿の立ち食いそば的十割そば「嵯峨谷」の印象が思いのほかよかったので、この「松そば」の存在もずっと心の片隅に引っかかっていた。


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スマホで調べてみた。どこにでもあるならアレだけど、まだ店舗数が少ないなら情報としておもしろいと思ったのだ。
なんと、「松そば」は清瀬が1号店らしく、まだほかにはお店がないようなのだ。
急きょ作戦を練って入店。


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作戦とは、定食類も充実しているようだが、ここは十割そば狙いを貫くことと、350円のかけ or せいろ+サイドメニューでワンコイン以内に収めることの2点。作戦というか、ルールだね。


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入って左手に券売機が2つ。1台のほうでは御老体に店員さんがタッチパネルの使い方をていねいに教えている。その横の券売機で、僕も右往左往… ( ̄Д ̄ ; ;


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なんとかせいろそば350円とイカ天110円(ともに税込み)を購入。
食券はそのままでお席でお待ちくださいというようなアナウンスがある。要するに券売機と連動したオーダーエントリーシステムだ。


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店内が思ったよりはるかに広い。と思ったら、右のほうにもう一つ出入り口があって、表では別々に見えていた「松のや」と一体化した店舗になっている。どうりでメニューが多いはず。


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壁に番号表示パネルがあって、調理中と出来上がりが番号で表示される。病院の会計のアレだ。
で、これの進みが実に遅い。病院並みに。


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せいろそば+イカ天の出来上がりに11分を要した。


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セルフでカウンターに受け取りに行く。
向こうの作業台に僕のものと思われるトレーが載っている。
「うっ…」
息をのむイカ天の小っささ…。


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時間がかかったのは、そばゆでたて、天ぷら揚げたてということだと思うが、これなら「富士そば」や「小諸そば」の揚げ置きコロモゴワゴワのイカ天のほうがましかも… というシロモノ。
海老天150円でもまだワンコインだったので、そっちにすればよかった… ( ̄ε ̄;|||…


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そばは、量は少ないがそれは想定内で、香りはあまり感じないがパツッとした食感は心地よい。まさに十割特有ののど越しで、こちらはかなり納得がいった。


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結局、作戦を練るといっても、その場でメニュー写真を斜めに見て決めたにすぎないので、こういうモヤモヤな結果になるのはいつもどおり。うまく選べば使い勝手のよい業態だと思う。「松のや」がそうであるように。
ともかく、ごちそうさまでした。
あー、ハラヘッタ…。


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[DATA]
松そば 清瀬店
東京都清瀬市松山1-9-4
https://www.matsuyafoods.co.jp/shop/matsusoba/





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東京そば・大阪うどん 【伊六庵】

2019.11.14

 東はそば文化・西はうどん文化とよくいわれるが、それをそのまま看板に掲げるお店がある。
青梅街道・奈良橋交差点を武蔵大和駅方面へ500m、塩釜神社の裏手にある「伊六庵」は、“東京そば・大阪うどん”を標榜する。


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このあたりではほかにも萩山通りにあった「元六」、たかの街道にあった「多加楽」が同じ表現で訴求していたが、系列ということでもないと思うので、ちょっと使ってみたくなるある意味テンプレ発想的にわかりやすいコピーということだろうか。


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「伊六庵」は思ったよりこぢんまりしたお店で、4人掛けテーブル席×2、小上がりに6人掛け×2という構成。
年配のご夫婦で営まれているもよう。


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東京そばはいつでも食べられるので、ここは大阪うどんでいってみる。
うどん定食800円を注文。


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十二支置き物、縁起熊手、天狗のお面、木彫りの人形、… と雑多な装飾品に囲まれているが、黒光りする木のテーブルなどいい感じに年季の入った調度・しつらえにより民芸調という統一感でゆるくまとまっており、懐かしくもしっとり落ち着く店内である。
みずみずしい切り花や季節のポインセチアは、きめ細やかな日常メンテナンスを欠かさない姿勢を物語っているよう。


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うどん定食は、おにぎり2個とお新香付き。
うどんは“昆布だし大阪味きつねうどん”と書いてある。


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やや細め、讃岐ほど弾力が強くなく武蔵野ほど重くない、ふわっというかみ心地でしなやかなコシのあるうどん。
透き通ったつゆは昆布だしの優しい味わい。
甘辛の三角お揚げが2枚。


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薬味に小口青ネギと白ネギの2種がデフォでのってくるが、上品なつゆに白ネギは強すぎるし大阪風ということであれば、ここは青ネギのみでいくべきだと思う。と、ちょっとちぐはぐ感を受けなくもないが、ネギどころ・関東平野という土地がら、そうもいかないという事情もわからなくもない。


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おにぎりは温かく作りたてで、ふんわりにぎってある。
具はどちらもカリカリ梅。


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レジで支払いを済ませると、「飴、いかがですか?」とおかあさん。
最後、きっちりまとめてきたなぁ…(笑)。


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おばちゃんがアメちゃんくれる

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[DATA]
伊六庵
東京都東大和市高木2-126-8





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創業百年の老舗そば 【金城庵 本館】

2019.11.04

 目白の肥後細川庭園で行われるイベントに行くという。
「邸宅で見るアンティーク着物展」という、僕が行ってもしょうがないイベントだが、庭園に行ってみたい。


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去年の春、茗荷谷のNP社に打ち合わせに出向いた帰りに高田馬場まで歩く途中、たまたま通って「こんなところにすごいものがあるなぁ…」とインプットされていた。
歴史を感じさせる邸宅の2階の榑縁に人が立っていたりと、何らかの形で利用可能なようで、機会があればぜひ立ち入ってみたいとそのとき思った。


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肥後細川庭園 洲浜と大池

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松聲閣


その邸宅「松聲閣」が着物展の会場。
こういう形で利用できるわけだが、入場料500円がかかるので入ってもしょうがない人は外で待機。しょうがないので建物の外をぐるりと巡っていると、裏口のようなところに入場無料と書いてある。
イベントがあるから有料なのであって、普段は誰でも立ち入れるようなのだ。
がっくり ( _ _ )……o


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1時間後に庭園入り口で落ち合うことになっており、その間、昼ごはんのお店を探しておくことに。
最寄り駅が都電 早稲田駅、つまり早稲田大学に近いエリアなので、休日は閉まっている店が多いのだ。


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都電 早稲田駅


リーガロイヤルの東から大隈庭園を回り込むように大隈通りに入り、グランド坂下の老舗そば店「金城庵」が営業していることを確認。


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左がグランド坂通り


ちなみに、なぜグランド坂と呼ぶかいまの学生は知らないかもしれないが、かつて坂の途中に安部球場という野球場があった(現 総合学術情報センター)。


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店先に“祝・創業百年特別価格 上かつ丼フェア”とある。


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早稲田のそば屋でかつ丼で… といえば、『チコちゃんに叱られる!』でも取り上げられていた「三朝庵」が有名だが、南門通り商店街には個人的にちょっとした情報源があって「三朝庵」閉店のいきさつもいろいろ聞かされていたわけで…。
こちら「金城庵」さんもかつ丼が推しのもよう。


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注文は、その上かつ丼 1100900 → 800円…。および天丼セット1280円。


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一度入った記憶はあるが、40年も前の話なので、まぁノーカウントとして、とにかく店員の多さに驚かされる。
注文をさばくのも早いが、そうやって数をこなすタイプのお店である。


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まず天丼セット、5分で来た。
海老が大きく、ほかにイカとナス。タレは江戸風、味は濃いが甘くはない。


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上カツ丼はすべてにおいて普通のカツ丼なんだけど、むしろそれがうれしい。
きっと何十年も同じ作り方で、同じ器で、何人もの人に供されてきたんだと思う。


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街並みは変わっても、そこを行き来する人はそれほど変わっていないんじゃないかな。
そんなことを考えたよく晴れた秋の一日でした。


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[DATA]
金城庵 本館
東京都新宿区西早稲田1-18-15





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季節感を大切にするおもてなしの心 【そば処 ごろう】

2019.11.01

 東村山駅の西口方面は最近めっきり行かなくなった。
というか、以前、頻繁に行っていたことのほうが不思議なのでそっちの理由を考えてみると、多摩湖自転車道のいわば山岳コース、多摩湖一周を自分に課していて、いまじゃキツイのでそれをやらなくなった。

東村山~、西向きゃ多摩湖…♪ と間違えて? 覚えてる人もたくさんいるくらいで、多摩湖は駅西口方面。
自分を追い込む感覚を思い出したくないので、そっち方面を無意識に避けていた、と。

それで最近、ちょっと慌てて西口の良店の再開拓を企てているということが、右の最新記事の傾向からも、わかる人にはおわかりいただけると思う。


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「そば処 ごろう」は、駅西口から約1.7kmと、徒歩で行くにはちょっと遠い住宅街にある。はっけんのもり通りが通ったことで、車で行くにもむしろわかりにくくなった気がする。
にもかかわらず客入りがいいらしいことは、グルメサイトの口コミ等からうかがい知れる。昔から人気店だった。


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この日は2時半と遅い時間だったので先客がなくラッキー。
ちなみに僕が出たところで店じまいをしていた。休憩ではなく15時閉店、昼のみ営業のお店である。


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品書きには“秋の献立”とある。
その横の一輪挿しにはノコンギク。隣のテーブルにはまた別の花が生けてある。


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お茶が蕎麦茶というのもうれしい。
秋のおすすめ三味セイロ(辛味大根・とろろ芋・くるみ味噌)を注文。


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高齢のご夫婦のお店で、おかみさんが調理しているもよう。
額縁には“当店のそば粉は国内産100%の石臼挽きを使用しております”とある。七三そばだそうだ。


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まばらにホシの入る細切りそばで、切りむらがやや多いあたりは手打ち感があってむしろ好印象。
やはり季節感の演出にカエデの葉が添えてあるが、この秋、関東平野部の紅葉は平年より遅い傾向にある。


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香り・のど越しともよく、市内でも五指に入るおいしいそばだと思う。
ワサビは本ワサビ。
つゆはかつおだしの効いたやや甘めの味わいで、辛味大根ととろろ芋にかけていただく。


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秋の味覚としてくるみ味噌はやはり出色で、香ばしく素朴な甘みが郷愁を誘う。
頭の中で審査員の京極万太郎氏が 〽うさぎおーいし… と歌いだしたという ( ̄ω ̄;) …


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おそらく20年ぶりくらいの入店だが、そのことを後悔させられた。
少なくとも1年に4回は入りたいお店である。


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[DATA]
そば処 ごろう
東京都東村山市多摩湖町1-29-1





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