体育会系御用達な…? 【上海菜館】
2019.01.01
あけましておめでとうございます。
元日は例年、適当な時間に起きて顔を洗ってお屠蘇をいただき、おせちをつつきながら日本酒を飲み、ころあいでシメ的に雑煮にする。
年々忘れっぽくなっているが、今年はなんと雑煮を忘れて出かける準備を始めてしまった。
われわれは別に食べなくてもいいが、このあと子どもたちが起きてきても主食的なものがない。相方は着物の着付けを始めてしまっているので、仕方なしにワタシが雑煮を作る。
カツブシ削ってだしをとり、前日雑煮用に切ってあった鶏肉を入れ、酒・塩・しょうゆで味を調える。オーブントースターで餅を焼き、おせちの重のカマボコ1枚とお椀に並べ、三つ葉を刻んでのせ、上から先の汁を張る。簡単なものだ。

毎年煮しめは僕の担当。今年は安いアナゴを見つけたので、久々に穴子八幡巻きを作った
元日は近場の神社をウォークラリー的に回ることが多いが、それだと昼ごはんの店が毎年同じになってしまう(このところ2年続けて「寿蘭」)。
なので今年は電車でメジャーどころに参拝することにした。

一応、地元の神社を少し回ってから電車に乗る。
目的地は西武新宿線東伏見駅。西武沿線でも参拝者数がトップクラスの東伏見稲荷神社がある。

東伏見稲荷は1929年、京都の伏見稲荷大社の分霊を勧請して創建された。
全国に3万社ある稲荷神社の総本宮の東日本唯一の分祀。

初詣参拝者数は約10万人とされ、その数は箱根神社や秩父神社クラスである。

以前、1月5日ころに参拝したことがあって、それでもけっこう人出があったので、元日はどれほど混むだろうと心配したが、混むには混んだが行列時間30分強と、思ったほどではなかった。

さて、昼ごはん。
来る途中に通った中華料理店が営業中だったので東伏見駅に戻る。

「上海菜館」は西武新宿線の電車からよく見えるので、以前から存在を知っていた。というか、だいぶ前のことだがそこにあった中華屋さんに入ったことがあるが、こういう名前だったかなぁ…? と最近、気になっているお店である。

このあたりでも元日営業している店は少なそうなのでさぞ混んでいることと思いきや、先客ゼロ。
「アケマシテオメデトゴザマス」と、日本語のたどたどしいおばちゃんに迎えられる。

東伏見は早稲田大学のグラウンドや運動部寮が多く、この場所の中華屋はそういう体育会系学生御用達としてちょっと知られた存在だった。

店内の壁には早大運動部の業績がずらりと張り出されており、やっぱり前入った店と一緒だよな… でも中国系の人の店だったかなぁ…? と、混迷が深まる。

注文は、1品はメニュー表の五目焼きそば750円で、もう1品は表に黒板が出ていた“恭賀新春ランチ”から選びたいが、店内にその品書きが見当たらない。おばちゃんに聞くと、表に出てタブレットで黒板を撮影してきてくれた(笑)。
もうひと品は、おばちゃんオススメの鶏肉とはやとうり定食580円に。
正月なので焼き餃子250円も頼む。
まず定食が来る。
厨房でジュワッというものすごい音がしていたので、かなりの高火力で調理していると思われる。

ハヤトウリは洋ナシ形の瓜。中南米原産でクレオール料理なんかにはよく使われるらしいが、中華ではどうなんだろう。
熟れる前のメロンという感じで甘味があるが、アクやクセはない。この淡白な食材が少し酸味のあるピリ辛味に仕上げられ、とてもおいしい。

餃子はやや小さめだがニンニク、ニラが効いて普通においしい。

五目焼きそばは、パリッと焼いた麺に色の濃い餡がかかる。
こちらは厨房の音そのものに、ものすごくアツアツ。後半まで、油断すると口内をやけどしそうになる。技術の高さ以外のなにものでもない。

具はハクサイ、チンゲン菜、青菜、ニンジン、クワイ、タケノコ、干しシイタケ、キクラゲ、マッシュルーム、ベビーコーン、エビ、イカ。個人的に理想的な構成。
今年食べた焼きそばで、間違いなくNo.1 ! 当たり前か ヾ(・・ ) ォィォィ

支払いのとき、「何年ぐらいやってるの?」と聞くと、おばちゃんは両手をいっぱいに広げて「10ニェン」と。
では昔入った店とは違うわけだ。

帰って調べてみると、以前この場所には「芳葉」という中華料理店があって、同名のまま経営者が変わり、そこも閉店したあと「上海菜館」が入ったと。ちょうど2009年ころの情報だ。

口コミをまとめると、早大運動部相手の名物中華屋が、運営が変わって盛りも愛想も悪くなり、名前が変わったらすごくおいしくなった、と。
味も接客も、たしかに素晴らしいと思いました。

[DATA]
上海菜館
東京都西東京市東伏見2-4-2
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆

https://youtu.be/H2lrKuZKV-Q
あけましておめでとうございます。
元日は例年、適当な時間に起きて顔を洗ってお屠蘇をいただき、おせちをつつきながら日本酒を飲み、ころあいでシメ的に雑煮にする。
年々忘れっぽくなっているが、今年はなんと雑煮を忘れて出かける準備を始めてしまった。
われわれは別に食べなくてもいいが、このあと子どもたちが起きてきても主食的なものがない。相方は着物の着付けを始めてしまっているので、仕方なしにワタシが雑煮を作る。
カツブシ削ってだしをとり、前日雑煮用に切ってあった鶏肉を入れ、酒・塩・しょうゆで味を調える。オーブントースターで餅を焼き、おせちの重のカマボコ1枚とお椀に並べ、三つ葉を刻んでのせ、上から先の汁を張る。簡単なものだ。

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元日は近場の神社をウォークラリー的に回ることが多いが、それだと昼ごはんの店が毎年同じになってしまう(このところ2年続けて「寿蘭」)。
なので今年は電車でメジャーどころに参拝することにした。

一応、地元の神社を少し回ってから電車に乗る。
目的地は西武新宿線東伏見駅。西武沿線でも参拝者数がトップクラスの東伏見稲荷神社がある。

東伏見稲荷は1929年、京都の伏見稲荷大社の分霊を勧請して創建された。
全国に3万社ある稲荷神社の総本宮の東日本唯一の分祀。

初詣参拝者数は約10万人とされ、その数は箱根神社や秩父神社クラスである。

以前、1月5日ころに参拝したことがあって、それでもけっこう人出があったので、元日はどれほど混むだろうと心配したが、混むには混んだが行列時間30分強と、思ったほどではなかった。

さて、昼ごはん。
来る途中に通った中華料理店が営業中だったので東伏見駅に戻る。

「上海菜館」は西武新宿線の電車からよく見えるので、以前から存在を知っていた。というか、だいぶ前のことだがそこにあった中華屋さんに入ったことがあるが、こういう名前だったかなぁ…? と最近、気になっているお店である。

このあたりでも元日営業している店は少なそうなのでさぞ混んでいることと思いきや、先客ゼロ。
「アケマシテオメデトゴザマス」と、日本語のたどたどしいおばちゃんに迎えられる。

東伏見は早稲田大学のグラウンドや運動部寮が多く、この場所の中華屋はそういう体育会系学生御用達としてちょっと知られた存在だった。

店内の壁には早大運動部の業績がずらりと張り出されており、やっぱり前入った店と一緒だよな… でも中国系の人の店だったかなぁ…? と、混迷が深まる。

注文は、1品はメニュー表の五目焼きそば750円で、もう1品は表に黒板が出ていた“恭賀新春ランチ”から選びたいが、店内にその品書きが見当たらない。おばちゃんに聞くと、表に出てタブレットで黒板を撮影してきてくれた(笑)。
もうひと品は、おばちゃんオススメの鶏肉とはやとうり定食580円に。
正月なので焼き餃子250円も頼む。
![]() | ![]() |
まず定食が来る。
厨房でジュワッというものすごい音がしていたので、かなりの高火力で調理していると思われる。

ハヤトウリは洋ナシ形の瓜。中南米原産でクレオール料理なんかにはよく使われるらしいが、中華ではどうなんだろう。
熟れる前のメロンという感じで甘味があるが、アクやクセはない。この淡白な食材が少し酸味のあるピリ辛味に仕上げられ、とてもおいしい。

餃子はやや小さめだがニンニク、ニラが効いて普通においしい。

五目焼きそばは、パリッと焼いた麺に色の濃い餡がかかる。
こちらは厨房の音そのものに、ものすごくアツアツ。後半まで、油断すると口内をやけどしそうになる。技術の高さ以外のなにものでもない。

具はハクサイ、チンゲン菜、青菜、ニンジン、クワイ、タケノコ、干しシイタケ、キクラゲ、マッシュルーム、ベビーコーン、エビ、イカ。個人的に理想的な構成。
今年食べた焼きそばで、間違いなくNo.1 ! 当たり前か ヾ(・・ ) ォィォィ

支払いのとき、「何年ぐらいやってるの?」と聞くと、おばちゃんは両手をいっぱいに広げて「10ニェン」と。
では昔入った店とは違うわけだ。

帰って調べてみると、以前この場所には「芳葉」という中華料理店があって、同名のまま経営者が変わり、そこも閉店したあと「上海菜館」が入ったと。ちょうど2009年ころの情報だ。

口コミをまとめると、早大運動部相手の名物中華屋が、運営が変わって盛りも愛想も悪くなり、名前が変わったらすごくおいしくなった、と。
味も接客も、たしかに素晴らしいと思いました。

[DATA]
上海菜館
東京都西東京市東伏見2-4-2
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆

https://youtu.be/H2lrKuZKV-Q