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札幌、じゃなくサッポロ 【えぞふじ(閉店)】

2017.03.24

 旭川ラーメンブームの走りのころ、旭川出身の知人が札幌ラーメンをボロクソにけなして旭川最強説を唱えていた。「なんでラーメンにコーン入れるの。合わないじゃない」というのが札幌ボロクソの重要な論拠だった。
そして、当時恵比寿だか並木橋だかにしかなかった「山頭火」を強く推すのであった。

しかし地元の人やラーメンに詳しい人は「本物の札幌ラーメンにはデフォルトでコーンが入っていることはない」と証言する。「そんなの札幌じゃない」
確かに昔、札幌出身の会社の先輩に連れていってもらった六本木の「天鳳」ではコーンはのっていなかったと記憶している。

とすると、その旭川の人は“本物でない”札幌ラーメンをおとしめることで自らの優位性を主張していたことになる。ちょっとヒキョウではないか。

ときに、その本物でない札幌ラーメンとは何か。そう、1970年代にはやった札幌と称するチェーン系ラーメン店のことだ(蝦夷ピリカ 参照)。
僕はこういうタイプが好きなのだが、このようにこのテは旭川にけなされ、札幌には他人呼ばわりされて、立つ瀬がない。それではあまりにかわいそうだから、この鬼っ子を本場と区別するため「サッポロラーメン」と表記してその身分を保証したい。


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この「えぞふじ」もサッポロラーメンの一員だ。わしらの年代のおっさんはこういう外観を見ただけで懐かしさがこみ上げてくる。
サッポロ系は味噌ラーメンが基本だから、僕はこのテでは味噌ラーメンしか食べない。この店の工程は、まず熱した中華鍋にモヤシを投入後ただちにスープを入れひき肉を加えてグツグツ煮る。煮えたらみそとネギの入ったどんぶりにスープだけ注ぎ混ぜ合わせる。そこにゆだった麺、先ほどのモヤシとひき肉、そしてチャーシュー、メンマ、ナルト、コーン、海苔をのせて完成。

具材は全部で8種類。それで550円は驚きだ。しかもモヤシもコーンもかなり多い。ナルトなんか2枚ものってる(笑)。


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味噌スープはけっこうニンニクが効いていて昔懐かしい味わいだ。厚めのチャーシューも懐かし系の風味。
こういうラーメンについて、味が薄いという書き込みをよく見かける。しかしこれくらいの加減のほうが、だしやみそ、ニンニク、野菜エキスといった構成要素を判別できて安心感がある。いまどきのラーメンは濃すぎてむしろ偏平に感じられたりもする。

この店では厨房にスイートコーンの缶詰が山と積まれている。これだけあっけらかんとやられたら、旭川も戦意喪失するんじゃないだろうか。


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[DATA]
えぞふじ(閉店)
東京都小平市花小金井5-51-1


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