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新そばを求めて 【蕎心庵】

2018.11.30

 ちゃんとした手打ちそばをしばらく食べていない。新そばの時期に一度は食べておきたい。
そばは好きなのに、そば屋に行き渋る。
なぜ渋るかというと、率直に言って量の問題。言い換えれば、ぶっちゃけ、手打ちそばは高い ( ̄-  ̄ ) ンー…

そこに“粋”という概念が絡んできて、大盛りなんてものは“無粋”と切って捨てられるので、量を欲する人間は二の足を踏むことになる。
酒が絡めば、ガラリと事情は変わるのだが。


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ただ新そばとなると、これもちょっと事情が変わる。季節の行事性が高いので、無粋な人間でも参加しておきたい。
なので、そば屋の前を通るときは気にかけて見るようになるが、手打ちそばで行きつけの「ますも庵」や「手繰りや 玄治」に“新そば”の張り紙はない。


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そこで、近いのに普段自分の中で存在を忘れがちなお店に見に行ってみた。
出てました、新そばの張り紙。
ということで、東村山栄町の手打ちそばの店「蕎心庵」へ。


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存在を忘れがちになるのは立地がよくないため。
久米川駅から徒歩3分程度と近いが、歩道のない主要道路に面しているので、自転車でも徒歩でもほとんど通ることはない。


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それともう一点。
「蕎心庵に新そば出てた」と言うと、「蕎心庵って、あの高いとこ?」と返ってくる。
…というそのイメージが、足を遠のかせている。


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で、行ってみると、店先に“お得なメニュー”のボード。
天ぷら、小鉢、ご飯付きのサンプルを見ると、実際オトク感がある。
あれー…? と思いました。


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思い返してみると、以前1回だけ入ったことがあるが、それは休日だったからか、お得メニューはなかった。それでずっと高いイメージを引きずり、足が遠のいていたというわけ。
それ以外にも1000円以内の丼セットや定食がそろっていて、実は使い勝手がよさそうなのだ。


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お得メニューは2種類あって、850円は天ぷら付き、1000円は天ぷら、刺し身ほかいろいろ、どちらもご飯が付く。それを一つずつ注文。そばは、それぞれ温かいのと冷たいの。
ちなみに、それぞれ“お楽しみ膳”“蕎膳”という名前らしいが、どっちがどっちか不明 ( ̄ー ̄?)アレレ…??


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細めの平打ちそばは十割だそうだ。
冷たいそばはコシが強く、細くても存在感があるが、香りはあまり感じられない。のど越しのほのかな香り… とかいう粋を解さない自分のような人間は、香りの立つかけそばのほうがいいかもしれない。


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いろいろそろって1000円と850円は、かなりお得だと思う。ではそれで満足かというと、実はそうでもない。
これは酒がないと成立しないパターンなのだ、個人的には。天ぷらや刺し身でお銚子をちまちまやって、〆にそばを出してもらうと。
要するに、お酒が絡めば、このチマチマ感、嫌いじゃない。

そうじゃなかったら、そばだけガッツリいきたい。(←次々回予告)


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[DATA]
蕎心庵(きょうしんあん)
東京都東村山市栄町2-19-34





[Today's recommendation]

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 ラフ2といえば?

ラフマニノフの2番といえばピアノ協奏曲を思い浮かべる人がほとんどだと思う。浅田真央の影響が大きいが、個人的には小学6年のときに音楽の先生に教わったというくらい、昔から日本人の好きな曲である。

もう一つの2番、交響曲第2番は、いまでこそ人気の曲目だが昔はほとんど評価されていなかった。ラフマニノフの交響曲が広く世に知られるようになったのには指揮者アンドレ・プレヴィンの功績が大きく、2番は3回録音している。

この動画は2007年9月にN響に客演したときのもの(コンマス堀正文! ナツカシー…)。その5年後に同じNHKホールにプレヴィンの演奏を聴きに行き(曲目はマーラーの交響曲第9番)、鍵盤のプリンスの老け込みぶりに驚いたものだが、07年当時すでに足は衰えていたようだ。
タクトは雄弁である。


https://www.youtube.com/watch?v=JVcAqmyMyfU


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