絶品とんかつとの不意の出会い! 【だるま】
2018.10.13
格好から入る、というのが苦手。なんか、こっぱずかしい。
なので自転車に乗るのも普段着。サイクリングウェア的なもので使っているのは裾止めバンド、やっすいの、のみ。これだけは機能的にどうしても必要なのだ。
僕の普段着はジーパンと決まっている。生活の中で自転車に乗る時間が長く、必然的にジーパンの(お尻の)寿命は短くなるので、高いジーパンは買えない。
ジーパンはユニクロと決まっている。

東久留米のショッピングセンター「クルネ」のユニクロにジーパンを買いに行く。
その前にお昼ごはん。
東久留米の都道 234(旧市役所通り)にとんかつ屋があったことを思い出した。
「とんかつ だるま」はどういうわけか影が薄く、気になりつつも普段その存在を忘れている。

存在感の薄い理由、看板が小さいのだ。2軒長屋のお隣、中華料理「燕京」の庇テントに圧倒されている
店内はカウンター6席、6人掛けテーブル1つとこぢんまりしている。
外側の引き戸や窓の木枠の年季の入りように比べ、内装は小ぎれい。カウンター天板は分厚い無垢材で、高級感すら漂う。
外観からイメージしていたのとだいぶ様子が違う。
年配のご主人1人で営まれているもよう。
先客はなく、テーブルを使っていいか伺うと、さりげなくカウンター席を指定される。
仕方なく、カウンターに。

メニュー表を開いて、「むむ…」となる。
定食5種類、すべて1000円超。

正直いって、昼ごはんのロースかつ定食に1300円は僕の感覚では高すぎ。そういうお店は普通なら避けているが、こちらは表にメニュー表示がなく外観もアレなので無警戒だった。
まあ、入ってしまったものはしょうがない。
ロースかつ定食1300円とミックスフライ定食1200円を注文。
「ミックス、終わっちゃった」とご主人。
仕方なく、生姜焼定食1000円に変更(これが結果的に大正解!)
カウンターの中の小さなスペースでショウガをする音が聞こえる。
横に移動して奥まった調理場にコンロがあって、そこでとんかつを揚げ始める。

やがて、ご飯、みそ汁、漬物に続き、大きな皿にのったしょうが焼きがカウンター越しに提供される。
ご主人は足が悪いから、遠いテーブル席でなくここに座ってほしかったのだと気づいた。

サクッと包丁を入れる音がして、とんかつが出てきた。
厚み2cmはあろうかという驚きのサイズ感。ほんのりピンク色の絶妙な火の通しかげん。キャベツがたっぷりふわり。
ひと口食べて、その香りに驚いた。そして、こんなに厚みがあるのに肉が軟らかい。
脂のうま味が濃い、甘い。
こんなとんかつ、初めてだ。

後ろの壁に張られた紙に“きなこ豚”とある。ただ者ではないブランド豚なんだろう。
当然、しょうが焼きもただ者ではない。

大きなスライスが3枚。
ぴりっと辛みが効いて、厚みがありながらとても軟らかい。そして、肉の味が濃くとてもおいしい。

食べ終わって「これがきなこ豚なんですか?」と聞かずにはいられなかった。
「軟らかくておいしいでしょう」とご主人。
いままで食べてきた中で一番おいしいとんかつ、と断言できる。
1300円、むしろ安い(笑)。

こんなところでこんなたべものに出会うとは思わなかった。
料理評論家・山本益博氏らとんかつ3名士が主宰する『東京とんかつ会議』の“とんかつ百名店”レベルではないかと思うのだ。
近場にお住まいの方や、東久留米にご用向きの際には、ぜひ食べてみていただきたい。

ただ、この厚み… とんかつそのものがものすごいボリュームである。
ご飯の量も多いので、女の人では食べきれないと思う。ご飯は少なめにしてもらうことをお勧めする。
ユニクロの試着室にて、おなかポッコリ、子豚のような自分の姿に対面するとは…。

[DATA]
だるま
東京都東久留米市幸町1-1-2
[Today's recommendation]

https://youtu.be/RhY1x8CpWeI


格好から入る、というのが苦手。なんか、こっぱずかしい。
なので自転車に乗るのも普段着。サイクリングウェア的なもので使っているのは裾止めバンド、やっすいの、のみ。これだけは機能的にどうしても必要なのだ。
僕の普段着はジーパンと決まっている。生活の中で自転車に乗る時間が長く、必然的にジーパンの(お尻の)寿命は短くなるので、高いジーパンは買えない。
ジーパンはユニクロと決まっている。

東久留米のショッピングセンター「クルネ」のユニクロにジーパンを買いに行く。
その前にお昼ごはん。
東久留米の都道 234(旧市役所通り)にとんかつ屋があったことを思い出した。
「とんかつ だるま」はどういうわけか影が薄く、気になりつつも普段その存在を忘れている。

存在感の薄い理由、看板が小さいのだ。2軒長屋のお隣、中華料理「燕京」の庇テントに圧倒されている
店内はカウンター6席、6人掛けテーブル1つとこぢんまりしている。
外側の引き戸や窓の木枠の年季の入りように比べ、内装は小ぎれい。カウンター天板は分厚い無垢材で、高級感すら漂う。
外観からイメージしていたのとだいぶ様子が違う。
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年配のご主人1人で営まれているもよう。
先客はなく、テーブルを使っていいか伺うと、さりげなくカウンター席を指定される。
仕方なく、カウンターに。

メニュー表を開いて、「むむ…」となる。
定食5種類、すべて1000円超。

正直いって、昼ごはんのロースかつ定食に1300円は僕の感覚では高すぎ。そういうお店は普通なら避けているが、こちらは表にメニュー表示がなく外観もアレなので無警戒だった。
まあ、入ってしまったものはしょうがない。
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ロースかつ定食1300円とミックスフライ定食1200円を注文。
「ミックス、終わっちゃった」とご主人。
仕方なく、生姜焼定食1000円に変更(これが結果的に大正解!)
![]() | ![]() |
カウンターの中の小さなスペースでショウガをする音が聞こえる。
横に移動して奥まった調理場にコンロがあって、そこでとんかつを揚げ始める。

やがて、ご飯、みそ汁、漬物に続き、大きな皿にのったしょうが焼きがカウンター越しに提供される。
ご主人は足が悪いから、遠いテーブル席でなくここに座ってほしかったのだと気づいた。

サクッと包丁を入れる音がして、とんかつが出てきた。
厚み2cmはあろうかという驚きのサイズ感。ほんのりピンク色の絶妙な火の通しかげん。キャベツがたっぷりふわり。
ひと口食べて、その香りに驚いた。そして、こんなに厚みがあるのに肉が軟らかい。
脂のうま味が濃い、甘い。
こんなとんかつ、初めてだ。

後ろの壁に張られた紙に“きなこ豚”とある。ただ者ではないブランド豚なんだろう。
当然、しょうが焼きもただ者ではない。

大きなスライスが3枚。
ぴりっと辛みが効いて、厚みがありながらとても軟らかい。そして、肉の味が濃くとてもおいしい。

食べ終わって「これがきなこ豚なんですか?」と聞かずにはいられなかった。
「軟らかくておいしいでしょう」とご主人。
いままで食べてきた中で一番おいしいとんかつ、と断言できる。
1300円、むしろ安い(笑)。

こんなところでこんなたべものに出会うとは思わなかった。
料理評論家・山本益博氏らとんかつ3名士が主宰する『東京とんかつ会議』の“とんかつ百名店”レベルではないかと思うのだ。
近場にお住まいの方や、東久留米にご用向きの際には、ぜひ食べてみていただきたい。

ただ、この厚み… とんかつそのものがものすごいボリュームである。
ご飯の量も多いので、女の人では食べきれないと思う。ご飯は少なめにしてもらうことをお勧めする。
ユニクロの試着室にて、おなかポッコリ、子豚のような自分の姿に対面するとは…。

[DATA]
だるま
東京都東久留米市幸町1-1-2
[Today's recommendation]

https://youtu.be/RhY1x8CpWeI

