リブランドもおかまいなし? 昔のままの… 【どさん子 柳沢店】
2018.08.07
日本中にみそラーメンを広めたといわれる「どさん子」チェーン。
1961年創業、67年フランチャイズ展開を開始、70年代後半のピーク時には全国約1200店舗を数えた。その後、ラーメンジャンルや食そのものの多様化を背景に失速。2012年、運営会社ホッコクがジャスダック上場廃止。14年、力の源ホールディングス(「一風堂」運営会社)支援のもとリブランディング。現在は外食企業アスラポートどさん子事業本部として、231店舗(直営15店、FC 216店、2017年3月現在)が運営されている。
サッポロラーメンはこれまでさんざん取り上げてきたが(蝦夷・えぞ・えぞ菊・えぞふじ・ニューコタン・元祖札幌や・ピリカ・ピリカ)、その元祖的存在が「どさん子」チェーンである。
ではそれが札幌や北海道の本場の味かというと、北海道出身の人間が強く否定していたりするからややこしい(「えぞふじ」参照)。

西武柳沢駅周辺は、西武新宿線沿線でも特に再開発の進んでいない地域で、駅前一等地に古いショッピングセンターの廃墟のようなものが堂々と構えていたりと、昭和の残影がちらつく街である。

「どさん子 柳沢店」は駅北口階段を下りて30歩ほどの位置にあるが、その路地自体の場末感がハンパない。
当然のようにお店も古臭く、上記沿革にある“リブランディング”という用語がどこいらへんに関わってくるのか、むしろ興味深かったりもする。

L字カウンター10席足らずの小さいお店だが、意外なことに客の出入りが活発。
ただしお客さんはみな高齢男性で、中瓶2本並べて顔を赤らめてるおじさんとか、そんな雰囲気が支配的だ。

初めて入るので、このタイプならば当然のごとく、みそラーメンを頼む。
で、リブランドの件だが、品書き自体がいまどきのチェーン店のPOPにはまるで見えない。
HPの「おしながき」と比べてみた。
かすりもしませんでした ( ̄ヘ ̄; )ンー…
ページ下部に“※店舗によりメニュー、取り扱い商品が違う場合がございます”とある。
場合がございますって、これっぽっちも合ってないんですけど ┐( -"-)┌ヤレヤレ…

これが“リブランディング”の実態。
HPの「沿革」にある2014年オープンの「銀座旗艦店」以降にできた店舗が“新生”どさん子で、それ以前の“生き残り組”はだいたい以前どおりのメニュー・レシピで運営している。たぶん。
ということで、古臭いサッポロ好きとしてはひと安心であるが、考えてみればいくら大手資本が入ったからといって、こんな場末にまでHPのイメージ画像のようなピカピカな店舗展開を浸透できるはずはない。

「どさん子」チェーン自体、入るのは30数年ぶり。みそラーメンは、本当に昔の「どさん子」そのままといってもいいような懐かしの味わい。
ニンニクの効いた赤みそのスープ。炒めたモヤシとタマネギに、トッピングはメンマ、コーン、ワカメ、ネギ。
中細縮れ麺がイメージと違うが、ほかはすべて昭和のどさん子な感じであった。

壁に「熟成味噌ラーメン」のポスターが貼ってあったりと、いまどきのアプローチを怠っているわけでもなさそう。
でも見たところ、注文はほとんどが昔タイプのラーメンか定食だ。
この先、運営元がどうなろうが、何事もなかったかのようにこの場所に存在し続けるんだろうな。

[DATA]
どさん子 柳沢店
東京都西東京市保谷町3-11-4
http://dskgroup.co.jp/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/GwdZPzz2qLE


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆
日本中にみそラーメンを広めたといわれる「どさん子」チェーン。
1961年創業、67年フランチャイズ展開を開始、70年代後半のピーク時には全国約1200店舗を数えた。その後、ラーメンジャンルや食そのものの多様化を背景に失速。2012年、運営会社ホッコクがジャスダック上場廃止。14年、力の源ホールディングス(「一風堂」運営会社)支援のもとリブランディング。現在は外食企業アスラポートどさん子事業本部として、231店舗(直営15店、FC 216店、2017年3月現在)が運営されている。
サッポロラーメンはこれまでさんざん取り上げてきたが(蝦夷・えぞ・えぞ菊・えぞふじ・ニューコタン・元祖札幌や・ピリカ・ピリカ)、その元祖的存在が「どさん子」チェーンである。
ではそれが札幌や北海道の本場の味かというと、北海道出身の人間が強く否定していたりするからややこしい(「えぞふじ」参照)。

西武柳沢駅周辺は、西武新宿線沿線でも特に再開発の進んでいない地域で、駅前一等地に古いショッピングセンターの廃墟のようなものが堂々と構えていたりと、昭和の残影がちらつく街である。

「どさん子 柳沢店」は駅北口階段を下りて30歩ほどの位置にあるが、その路地自体の場末感がハンパない。
当然のようにお店も古臭く、上記沿革にある“リブランディング”という用語がどこいらへんに関わってくるのか、むしろ興味深かったりもする。

L字カウンター10席足らずの小さいお店だが、意外なことに客の出入りが活発。
ただしお客さんはみな高齢男性で、中瓶2本並べて顔を赤らめてるおじさんとか、そんな雰囲気が支配的だ。

初めて入るので、このタイプならば当然のごとく、みそラーメンを頼む。
で、リブランドの件だが、品書き自体がいまどきのチェーン店のPOPにはまるで見えない。
HPの「おしながき」と比べてみた。
かすりもしませんでした ( ̄ヘ ̄; )ンー…
ページ下部に“※店舗によりメニュー、取り扱い商品が違う場合がございます”とある。
場合がございますって、これっぽっちも合ってないんですけど ┐( -"-)┌ヤレヤレ…

これが“リブランディング”の実態。
HPの「沿革」にある2014年オープンの「銀座旗艦店」以降にできた店舗が“新生”どさん子で、それ以前の“生き残り組”はだいたい以前どおりのメニュー・レシピで運営している。たぶん。
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ということで、古臭いサッポロ好きとしてはひと安心であるが、考えてみればいくら大手資本が入ったからといって、こんな場末にまでHPのイメージ画像のようなピカピカな店舗展開を浸透できるはずはない。

「どさん子」チェーン自体、入るのは30数年ぶり。みそラーメンは、本当に昔の「どさん子」そのままといってもいいような懐かしの味わい。
ニンニクの効いた赤みそのスープ。炒めたモヤシとタマネギに、トッピングはメンマ、コーン、ワカメ、ネギ。
中細縮れ麺がイメージと違うが、ほかはすべて昭和のどさん子な感じであった。

壁に「熟成味噌ラーメン」のポスターが貼ってあったりと、いまどきのアプローチを怠っているわけでもなさそう。
でも見たところ、注文はほとんどが昔タイプのラーメンか定食だ。
この先、運営元がどうなろうが、何事もなかったかのようにこの場所に存在し続けるんだろうな。

[DATA]
どさん子 柳沢店
東京都西東京市保谷町3-11-4
http://dskgroup.co.jp/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/GwdZPzz2qLE


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆