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“山”に挑む、タテマエとホンネ 【富士力食堂 小平】

2018.08.02

 ブロ友さんで僕のことをがっつり系と思い込んでいる方が一部いらっしゃるようだが、いまの時代、ガッツリとかドカ食いとかというのは一つのカテゴリーであり、その旨宣告しないと認めてもらえないようなところがある。逆にいえば、言ったもん勝ちであり、「自分、がっつりです」と言えば誰でもそうなれちゃうところがある。
いっときの“オタク”と同じ、自己申告制。

どっちにしろ僕はそんなに食べるほうじゃないが、なぜそのような誤解が生じるか考えたところ、どうもこのブログの読者層に理由があるように思われる。
ヤングの方、少ないんじゃないかなぁ… ( ̄▽ ̄; )アハハ…

ということで、現代社会において若者層がどのようなものをガッツリ系と称しているか、ここにその実例を示し↓↓ 普段のワタクシの昼食スタイルとの違いを明確にすることで、疑惑の解消を図ろうと考えた次第である。


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このように、いまどきの大盛りは縦に盛る。
いや、昔から盛るといえば縦に盛るものだが、いまは極端に高く盛る。
そのほうがバエるというインスタグラムの影響もあるかもしれない。
そして、普通縦に盛らないようなものまで縦に盛る。盛るというか、積む。

こういう写真ばっか見てたら食べたくなってしまったではないか!(笑)


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青梅街道小川町交差点の「富士力食堂」の看板メニューの一つにマウンテンカツカレーというものがある。
ネットで写真を見ると、その名のとおりの山盛りメニューで、まさに積層型。


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表のディスプレイ類のいたるところに富士山のデザイン。
もちろん店名を表しており、上記メニューもそのようなコンセプトで開発されたものと思われる。
置き看板に“まるで山のようです”と書いてある。


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「富士力食堂」は際コーポレーションの外食チェーン。
ここ小平店は近隣3店(立川柏、瑞穂、新座)とともに最近改名しているが、元の名前が「富士ノ山食堂」「富士山食堂」「三珍富士山食堂」とばらばらだったのでわかりやすくはなった。

ただし、小平店と立川柏店は最近まで同グループの中華料理店「万豚記」であり、短期間に2度の改名で、利用する側にすればいまだ混乱は収まっていない。


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要するに「万豚記」からの業態変更であるが、中華系は依然中心メニューであり、ステーキやカレーで幅を広げた感じ。
この展開をもう少し推し進めればいまや衰退した“ドライブイン”の復活となるので、興味深い流れだと思う。


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「万豚記」時代の初期はけっこう利用したが、もう15年ぶりぐらいというくらい久しぶり。
店内のつくりはあまり変わっていないと思うが、記憶していたより広く、ゆったり配置してあるテーブルに60席ほどある。
1時で先客は約15人。ほとんどが肉体系。


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マウンテンチキンカツカレーの並を注文。
「大」と告げないところが非ガッツリのゆえんであり、つまり今回の趣旨はビジュアル重視のナンチャッテがっつりといったところ。


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マウンテンチキンカツカレー並の第一印象は、えーと、普通ぅ?
切り分けたチキンカツをご飯の上に井桁状に組み上げてあるが、盛り付けがきれいすぎて威圧感がない感じ。


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困ったのが、どう食べ始めたらいいか。
これは一種の積み木崩しである。それにスプーン1丁で臨まなければならない。
途中解体に失敗してカツの構造物が雪崩をうってカレーの海に崩落するさまを想像するだに恐ろしい。
てっぺんから上手にスプーンに乗せて、静かに着水させていくしかないのである。


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見た目、威圧感はないが、食べ始めるとカツが分厚かったり、ご飯が思った以上に多かったりもあって、後半はきつくなる。
ただ、きつさの主因は単調さ。スパイシーだが、かなり甘味の強いカレーがもたれぎみに。これほど福神漬けを切望したことはない。
このカレーには付け合わせは必須だと思う。


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結局、量的には難なく食べられるが、想定外の上記問題(甘いし味濃いし)により、おじさんにはハードルの高い食べ物なのであった。

ところで、“並”とはいえ難なく食べていたらガッツリ疑惑の解消にはならないんじゃないかと思われるかもしれない。
そのとおりです(笑)。
なんだかんだいって、このトシで大食いのように思われたら、ある意味健康な男子とみなされているようで悪い気はしない。
ならばひとつ挑んでみようか、という気持ちなきにしもあらずなのであった。


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[DATA]
富士力食堂 小平
東京都小平市小川町2-1133
https://kiwa-group.co.jp/fujiriki_kodaira/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/s_mebsK-_Rw



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