昭和の学生文化を伝える喫茶店カレー 【茶房 武蔵野文庫】
2018.05.20
吉祥寺に用事があり、上石神井から歩いていくことにした。
吉祥寺は自転車で行くほうが早いし気楽でもあるが、ときどきまとまった距離歩かないと体がダメになっていきそうで…。
Anemoneの群生を思わせるドクダミの花(右、たけしたの森緑地)
関町一丁目交差点から城西ゴルフセンターの横を通る最短コース。
が、最初の目的地は駅でいえば三鷹台のあたりなので、中央線も井の頭線も越え、井の頭公園をかすめてさらに南下。そこから吉祥寺の街に戻る全行程をGoogleマップで測定すると、往路の歩行距離は5.95km(パルコ横の交差点まで)。

井の頭池
お昼ごはんは、たまには吉祥寺らしいオシャレ系へ。
カフェカレーの人気店が多い吉祥寺にあって三大カレーと称されるのが、「まめ蔵」「くぐつ草」「茶房 武蔵野文庫」。
前2者は吉祥寺に住んでいた若いころに入ったことがあるが、武蔵野文庫はその存在も知らなかった。というか、存在しなかった。
僕が吉祥寺に住んでいたのは1985年3月まで。武蔵野文庫のオープンは1985年6月。見事にすれ違ってる。

いまや中央線喫茶店文化を象徴する存在であるが、そのルーツは別の地にある。
早稲田大学脇の南門通りから一本折れた路地にあった「茶房 早稲田文庫」。井伏鱒二、五木寛之ら稲門作家が通い、またサークルのたまり場として当時の早大生で知らない人間はいないという存在だった。
1984年、閉店。それを惜しみ、閉店時にマスターをしていた方が翌年吉祥寺に開いたのが「茶房 武蔵野文庫」。
学生街の喫茶店という昭和の空気の流れる場所である。(『早稲田ウィークリー』参照)

日曜日の12時半すぎではさすがに厳しく、長い行列… と思ったら隣のハンバーグ屋さんのウェイティング。武蔵野文庫は3席も空いていた。非常にタイミングがよかったみたいで、席はすぐに埋まり、そのあと入店した年配のご夫婦はカウンターに案内されていた。
注文はカレーライス900円と、同 ちび(100円引き)。

スタッフは、店主のほかは学生バイト風で男子1名、女子2名。
この学生バイトというところがムカシ的。自分も学生時代は喫茶店でバイトしていたから、そういう意味では懐かしい。

はじめに付け合わせ3種と粉チーズが出される。
定番のラッキョウに刻んだ紅ショウガと、高菜漬けはちょっと珍しいかな。

カレーはよく煮込まれた本格的なもの。
大きいジャガイモと薄いニンジン、鶏肉の塊が各1。

欧風カレーとすればスパイシーで、野菜の甘味は強いが、苦味も前に出ている。ご飯はインディカ米ではないと思うがパラパラな炊き上がりで、シャバシャバだがボディ感のあるカレーとよく合う。
粉チーズをかけるとチープな風味になるのでやめたほうがいいと前回思ったんだが、それでもかけてしまう(笑)。やっぱり合わないと思うなぁ…。

この店そのものに思い出はないが、昭和レトロな喫茶店という雰囲気は十分懐かしい。
お店を出て、吉祥寺青春探訪ののち、上石神井まで歩く。途中、足がつってどうなることかと思った(笑)。
帰路の歩行距離は4.18km。

[DATA]
茶房 武蔵野文庫
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-4
[Today's recommendation]

https://youtu.be/ceS1-paJl9s


吉祥寺に用事があり、上石神井から歩いていくことにした。
吉祥寺は自転車で行くほうが早いし気楽でもあるが、ときどきまとまった距離歩かないと体がダメになっていきそうで…。
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関町一丁目交差点から城西ゴルフセンターの横を通る最短コース。
が、最初の目的地は駅でいえば三鷹台のあたりなので、中央線も井の頭線も越え、井の頭公園をかすめてさらに南下。そこから吉祥寺の街に戻る全行程をGoogleマップで測定すると、往路の歩行距離は5.95km(パルコ横の交差点まで)。
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井の頭池
お昼ごはんは、たまには吉祥寺らしいオシャレ系へ。
カフェカレーの人気店が多い吉祥寺にあって三大カレーと称されるのが、「まめ蔵」「くぐつ草」「茶房 武蔵野文庫」。
前2者は吉祥寺に住んでいた若いころに入ったことがあるが、武蔵野文庫はその存在も知らなかった。というか、存在しなかった。
僕が吉祥寺に住んでいたのは1985年3月まで。武蔵野文庫のオープンは1985年6月。見事にすれ違ってる。

いまや中央線喫茶店文化を象徴する存在であるが、そのルーツは別の地にある。
早稲田大学脇の南門通りから一本折れた路地にあった「茶房 早稲田文庫」。井伏鱒二、五木寛之ら稲門作家が通い、またサークルのたまり場として当時の早大生で知らない人間はいないという存在だった。
1984年、閉店。それを惜しみ、閉店時にマスターをしていた方が翌年吉祥寺に開いたのが「茶房 武蔵野文庫」。
学生街の喫茶店という昭和の空気の流れる場所である。(『早稲田ウィークリー』参照)

日曜日の12時半すぎではさすがに厳しく、長い行列… と思ったら隣のハンバーグ屋さんのウェイティング。武蔵野文庫は3席も空いていた。非常にタイミングがよかったみたいで、席はすぐに埋まり、そのあと入店した年配のご夫婦はカウンターに案内されていた。
注文はカレーライス900円と、同 ちび(100円引き)。

スタッフは、店主のほかは学生バイト風で男子1名、女子2名。
この学生バイトというところがムカシ的。自分も学生時代は喫茶店でバイトしていたから、そういう意味では懐かしい。

はじめに付け合わせ3種と粉チーズが出される。
定番のラッキョウに刻んだ紅ショウガと、高菜漬けはちょっと珍しいかな。

カレーはよく煮込まれた本格的なもの。
大きいジャガイモと薄いニンジン、鶏肉の塊が各1。

欧風カレーとすればスパイシーで、野菜の甘味は強いが、苦味も前に出ている。ご飯はインディカ米ではないと思うがパラパラな炊き上がりで、シャバシャバだがボディ感のあるカレーとよく合う。
粉チーズをかけるとチープな風味になるのでやめたほうがいいと前回思ったんだが、それでもかけてしまう(笑)。やっぱり合わないと思うなぁ…。

この店そのものに思い出はないが、昭和レトロな喫茶店という雰囲気は十分懐かしい。
お店を出て、吉祥寺青春探訪ののち、上石神井まで歩く。途中、足がつってどうなることかと思った(笑)。
帰路の歩行距離は4.18km。

[DATA]
茶房 武蔵野文庫
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-4
[Today's recommendation]

https://youtu.be/ceS1-paJl9s

