ご当地グルメと津軽三味線 【ねぶた茶屋】
2018.05.04
しばらく街歩きをしていないので、ちょっと気になっている石神井あたりにコースを設定して、自転車で近辺に向かう。
しかし午前中ごたごたして出るのが遅れたため、ひばりが丘を過ぎたあたりで12時半を回り、ものすごくハラが減って計画を断念。保谷の駅周辺で昼食をとることに。

駅南口の駐輪場に止めて散策。はじめバス通りの向こうの入り組んだ路地を歩こうと思っていたが、ふと思うところあって駅構内を抜けて北口へ。
たしかロータリーの東をホーム沿いの道に入ってすぐ、ナントカラーメンという北のほうのご当地ラーメンを出す謎のお店があったはず。その道はほとんど通らないので、古くあいまいな記憶。

駅の階段を下りて真ん前。只今元気に営業中。
お店の名前は「ねぶた茶屋」。
ラーメンの正体は津軽ラーメンであった。

壁にねぶたのポスターが張られていたりして、郷土色が前面に打ち出されている印象。

まぁ存在が確認できたことだし、そのうち入ってみてもいいかも… くらいの気持ちで歩きだそうとすると、「ここでいいよ」と相方。
その口調は“ここでもいい”ではなく“ここがいい”なのであった。

工芸好きとしては津軽こぎん刺し、あけび籠などは外せないが、津軽三味線も魅力的(と相方)。
去年の夏、突然棚の奥から高橋竹山のCDを引っ張り出して聴いていた相方を引き付けたのは、店頭の“津軽三味線生演奏”の文字。

店に入るとカウンターの中で女性がうつむき加減に仕事中。おそるおそる、こんにちはと声をかけると、
「あ… ごめんなさいね。戸を直したら開ける音が聞こえなくなっちゃって」
とにこやかに応じてくれた。

店内は細長く奥行きがあって、バラックのような外観から予想していたよりだいぶ広い。
小上がりの端に座らせてもらい見渡すと、壁に張られた日本酒のラインアップといい津軽凧の武者絵といい、青森ムードいっぱい。

注文は支那そば(津軽ラーメン)600円と黒石名物のスープ焼きそば900円。

ラーメンは煮干しだしの懐かしいスープ。
いまどきのエキスを抽出したような濃厚さはなく、雑味もあって、家庭のみそ汁のような沁みる味わい。

ラーメンは写真を撮る前に取り鉢に分けてしまって、盛り付けが崩れてしまった…
ご当地B級グルメとして有名なスープ焼きそば(黒石つゆ焼きそば)。どんぶりで供され、ラーメンにしか見えない。
具はキャベツ、モヤシ、ピーマン、豚肉に、薬味ネギ。麺は太めで食べ応えがある。

ひと口ふた口食べたタイミングで「変な感じがするでしょ」とおばちゃん。
見た目は野菜多めのラーメンだが、味は… ソース焼きそば以外のなにものでもない。
「ヘンな感じー(笑)」

津軽三味線の生演奏について聞いてみた。
「今日の8時から。来週はないけど、毎週金曜日にやってます」とのこと。
奏者は山中裕史(澤田壽仁)さん。
津軽三味線発祥の地・五所川原市金木町で開催され、若手の登竜門として全国に知られる津軽三味線全日本金木大会の昨年の優勝者という。
思ったよりもずっと本格的なのだ。

フラッと入ったら思わぬ展開へと事は進む。
一度聴きに来なければ、ということで、ただいま本気で調整中。

[DATA]
ねぶた茶屋
東京都西東京市下保谷4-14-20
[Today's recommendation]


Hiroshi Yamanaka
『Rossi』
https://www.youtube.com/watch?v=MDQRpjPhJoc


◆ 猫写真はこちら ◆
2018.05.04 明治屋/東京都西東京市谷戸町1-12-10

柏餅(つぶ)145円×2、草餅118円、利休まんじゅう86円、詰合弁当320円
しばらく街歩きをしていないので、ちょっと気になっている石神井あたりにコースを設定して、自転車で近辺に向かう。
しかし午前中ごたごたして出るのが遅れたため、ひばりが丘を過ぎたあたりで12時半を回り、ものすごくハラが減って計画を断念。保谷の駅周辺で昼食をとることに。

駅南口の駐輪場に止めて散策。はじめバス通りの向こうの入り組んだ路地を歩こうと思っていたが、ふと思うところあって駅構内を抜けて北口へ。
たしかロータリーの東をホーム沿いの道に入ってすぐ、ナントカラーメンという北のほうのご当地ラーメンを出す謎のお店があったはず。その道はほとんど通らないので、古くあいまいな記憶。

駅の階段を下りて真ん前。只今元気に営業中。
お店の名前は「ねぶた茶屋」。
ラーメンの正体は津軽ラーメンであった。

壁にねぶたのポスターが張られていたりして、郷土色が前面に打ち出されている印象。



まぁ存在が確認できたことだし、そのうち入ってみてもいいかも… くらいの気持ちで歩きだそうとすると、「ここでいいよ」と相方。
その口調は“ここでもいい”ではなく“ここがいい”なのであった。

工芸好きとしては津軽こぎん刺し、あけび籠などは外せないが、津軽三味線も魅力的(と相方)。
去年の夏、突然棚の奥から高橋竹山のCDを引っ張り出して聴いていた相方を引き付けたのは、店頭の“津軽三味線生演奏”の文字。

店に入るとカウンターの中で女性がうつむき加減に仕事中。おそるおそる、こんにちはと声をかけると、
「あ… ごめんなさいね。戸を直したら開ける音が聞こえなくなっちゃって」
とにこやかに応じてくれた。

店内は細長く奥行きがあって、バラックのような外観から予想していたよりだいぶ広い。
小上がりの端に座らせてもらい見渡すと、壁に張られた日本酒のラインアップといい津軽凧の武者絵といい、青森ムードいっぱい。


注文は支那そば(津軽ラーメン)600円と黒石名物のスープ焼きそば900円。

ラーメンは煮干しだしの懐かしいスープ。
いまどきのエキスを抽出したような濃厚さはなく、雑味もあって、家庭のみそ汁のような沁みる味わい。


ラーメンは写真を撮る前に取り鉢に分けてしまって、盛り付けが崩れてしまった…
ご当地B級グルメとして有名なスープ焼きそば(黒石つゆ焼きそば)。どんぶりで供され、ラーメンにしか見えない。
具はキャベツ、モヤシ、ピーマン、豚肉に、薬味ネギ。麺は太めで食べ応えがある。

ひと口ふた口食べたタイミングで「変な感じがするでしょ」とおばちゃん。
見た目は野菜多めのラーメンだが、味は… ソース焼きそば以外のなにものでもない。
「ヘンな感じー(笑)」

津軽三味線の生演奏について聞いてみた。
「今日の8時から。来週はないけど、毎週金曜日にやってます」とのこと。
奏者は山中裕史(澤田壽仁)さん。
津軽三味線発祥の地・五所川原市金木町で開催され、若手の登竜門として全国に知られる津軽三味線全日本金木大会の昨年の優勝者という。
思ったよりもずっと本格的なのだ。


フラッと入ったら思わぬ展開へと事は進む。
一度聴きに来なければ、ということで、ただいま本気で調整中。

[DATA]
ねぶた茶屋
東京都西東京市下保谷4-14-20
[Today's recommendation]


Hiroshi Yamanaka
『Rossi』
https://www.youtube.com/watch?v=MDQRpjPhJoc


◆ 猫写真はこちら ◆




柏餅(つぶ)145円×2、草餅118円、利休まんじゅう86円、詰合弁当320円