街外れの豪勢ランチ膳 【食彩酒房 たきび】
2018.04.27
東村山市本町の本町都営住宅、通称“本町都営”は、昭和20~30年代に“久米川団地”として低層の連棟住宅(長屋建て)が建設され、2004年までに現在の高層住宅に建て替えられた。
団地の南、空堀川の氾濫原低地に広がる本町商店街は、住宅の老朽化とともにさびれていったような衰退商店街で、いまはまばらに店舗を残すのみとなっているが、見た目とは裏腹に妙に集客力のある不思議な空間である。

住宅の建て替え事業のころ、そんな土地に開店した和食店「たきび」。
妙なところにまたずいぶんと立派なお店ができたものだ、と遠巻きに見ていたが、これが人気店としてすっかり定着しているようなのだ。

本日は相方と13時に久米川駅で落ち合って行ってみることにしていた。その前に、一応開いているかどうか見ておこうとお店の前を通った。
通ったついでに外観写真を撮っていると、お客さんが出てきた。6人組。そのあとも立て続けに2組5人。

あたりは夕方にパン屋「松屋」に子どもが集まっていることはあるが、日中はほとんど人けがない。それが写真を2~3枚写している間に10人以上も。異世界に通じる空間のひずみのようである。
ちなみに皆さんちゃんとした勤め人風で、市役所方面へぶらぶら歩いていった。

10分後に入店。

驚くことにまだけっこう混んでいて、テーブル5席中4席まで埋まっている。
今度は全員高齢者。たしかにこの手のお店の客層としてはしっくりくるが、こんな街外れにどこから集まってくるのか謎である。

空いているテーブル席に着き、ランチメニューから日替り850円と刺身・天ぷら膳1150円を注文。

BGMはJAZZ。しかしながらテレビのワイドショーのほうが音声的に優勢ぎみ。
厨房は板さん2人と女性1人、ホール係は和装女性2人という体制。
お店はけっこう広く、ほかにカウンター8席、奥は座敷席になっている。

店舗裏にははなれの「たきび庵」があって、HPによればそちら独自のランチメニューがあるもよう。
HPの更新頻度は怪しいものがあるが、和牛丼、焼肉ランチ、和牛寿司膳などラインアップはなかなか魅力的で、今後通りかかったら注意して見ておこうと思う。
日替わりは、冷製パスタと鶏筍ごはん。
キャベツのサラダと切り干し大根、お新香、ワカメの赤だしが付く豪勢な膳である。

パスタは細めのアルデンテで、トマトやキュウリ、タマネギの小さい賽の目切りのソースを絡めてある。

鶏筍ごはんは釜飯風の上品な薄味。
鶏の照り焼きのタレ自体が甘さ控えめの上品な味付けで、筍の風味を殺さずおいしくいただける。
刺身・天ぷら膳の刺し身はタイとアジ、天ぷらはエビ、キス、タケノコ、サツマイモ、カボチャと、青菜はイタリアンパセリかな?

お椀、サラダ2種とお新香付き。
小鉢の一つが日替わりと違うあたり、ランチといえども細やかな心配りが感じられる。

茶わん蒸しも注文が入ってから蒸すものと思われ、遅れての配膳。
できたて熱々がうれしい。

ランチは全品にコーヒーが付く。

程よい高級感があって、値段はまあまあ手ごろ。
ランチの仕事はていねいで、味もよい。
街外れの知る人ぞ知るお店として人気なのもうなずける。

[DATA]
食彩酒房 たきび
東京都東村山市本町4-12-86
http://www.takibi.co.jp/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/gntpCY8Kfr8


東村山市本町の本町都営住宅、通称“本町都営”は、昭和20~30年代に“久米川団地”として低層の連棟住宅(長屋建て)が建設され、2004年までに現在の高層住宅に建て替えられた。
団地の南、空堀川の氾濫原低地に広がる本町商店街は、住宅の老朽化とともにさびれていったような衰退商店街で、いまはまばらに店舗を残すのみとなっているが、見た目とは裏腹に妙に集客力のある不思議な空間である。

住宅の建て替え事業のころ、そんな土地に開店した和食店「たきび」。
妙なところにまたずいぶんと立派なお店ができたものだ、と遠巻きに見ていたが、これが人気店としてすっかり定着しているようなのだ。

本日は相方と13時に久米川駅で落ち合って行ってみることにしていた。その前に、一応開いているかどうか見ておこうとお店の前を通った。
通ったついでに外観写真を撮っていると、お客さんが出てきた。6人組。そのあとも立て続けに2組5人。

あたりは夕方にパン屋「松屋」に子どもが集まっていることはあるが、日中はほとんど人けがない。それが写真を2~3枚写している間に10人以上も。異世界に通じる空間のひずみのようである。
ちなみに皆さんちゃんとした勤め人風で、市役所方面へぶらぶら歩いていった。

10分後に入店。

驚くことにまだけっこう混んでいて、テーブル5席中4席まで埋まっている。
今度は全員高齢者。たしかにこの手のお店の客層としてはしっくりくるが、こんな街外れにどこから集まってくるのか謎である。

空いているテーブル席に着き、ランチメニューから日替り850円と刺身・天ぷら膳1150円を注文。

BGMはJAZZ。しかしながらテレビのワイドショーのほうが音声的に優勢ぎみ。
厨房は板さん2人と女性1人、ホール係は和装女性2人という体制。
お店はけっこう広く、ほかにカウンター8席、奥は座敷席になっている。

店舗裏にははなれの「たきび庵」があって、HPによればそちら独自のランチメニューがあるもよう。
HPの更新頻度は怪しいものがあるが、和牛丼、焼肉ランチ、和牛寿司膳などラインアップはなかなか魅力的で、今後通りかかったら注意して見ておこうと思う。
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日替わりは、冷製パスタと鶏筍ごはん。
キャベツのサラダと切り干し大根、お新香、ワカメの赤だしが付く豪勢な膳である。

パスタは細めのアルデンテで、トマトやキュウリ、タマネギの小さい賽の目切りのソースを絡めてある。

鶏筍ごはんは釜飯風の上品な薄味。
鶏の照り焼きのタレ自体が甘さ控えめの上品な味付けで、筍の風味を殺さずおいしくいただける。
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刺身・天ぷら膳の刺し身はタイとアジ、天ぷらはエビ、キス、タケノコ、サツマイモ、カボチャと、青菜はイタリアンパセリかな?

お椀、サラダ2種とお新香付き。
小鉢の一つが日替わりと違うあたり、ランチといえども細やかな心配りが感じられる。

茶わん蒸しも注文が入ってから蒸すものと思われ、遅れての配膳。
できたて熱々がうれしい。

ランチは全品にコーヒーが付く。

程よい高級感があって、値段はまあまあ手ごろ。
ランチの仕事はていねいで、味もよい。
街外れの知る人ぞ知るお店として人気なのもうなずける。

[DATA]
食彩酒房 たきび
東京都東村山市本町4-12-86
http://www.takibi.co.jp/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/gntpCY8Kfr8

