心地よいSlowな時間 【翁寿司】
2018.04.13
東村山市内には意外にすし屋が多いということを以前書いた。
ランチサービスを提供しているところに限っても14軒ある。

大ざっぱな数字、盛ってんじゃないの? と思われそうなのでランチのお店を列挙すると、「東鮨」「魚がし寿司」「翁寿司」「亀八鮨」「しげ老鮨」「鮨孝」「すしたつ(光琳亭)」「ダイヤ寿司」「玉乃鮨」「富寿司」「瀞寿し」「丸長鮨」「義 東村山店」「よし乃寿し」である(50音順)。
ほかに、ランチは(たぶん)やっていないが、昼も営業していて値段もリーズナブルな印象のお店として「吾妻寿司」「たまこ寿司」がある。

このうち11軒まで入ったことがある。
ここまできたら、ランチの14軒は制覇しておきたい。

八坂駅近くの「翁寿司」。
いつも通っていながら入りにくい印象が薄れることのないこのお店に、まず入ってみることにする。

ランチの札が2枚あり、入り口から遠い窓の小さい札は1日中掛かっていて紛らわしいのだ。
ランチ時間は11時から14時までです、念のため。たぶん日曜日もランチあり。
本日の入店は13時12分。
先客はなく、おかみさんらしき人に「ランチおつくりしますか?」と聞かれる。
入って左がカウンターと握り場で、目隠しの仕切りを隔てて右にテーブル1卓と小上がりに2卓。

握り場には本物の翁が…。
翁の大将の威光にびびり、おろおろ。
「お好きな席へどうぞ」との親切そうなおかみさんのお言葉に甘え、テーブル席へ。
注文はランチのにぎり寿司870円×2。

場所は、久米川駅から見たら街外れである。そして路地裏。
地元民でも知らない人がいるかもしれないという隠れ家要素の強いお店である。
僕の位置から右を向くと、大将の仕事ぶりが目に入る。手は休まることはないが、非常にゆったり。
そのゆったりした動きを見ていると、強風にがたがた音を立てる格子戸の向こうの日常的空間とは違うペースで流れる、この小さな空間の時間速度に誘い込まれるようだ。その時間の流れはたいへん心地よい。

おすしの提供までに、われわれの時間の尺度でいうと20分。
にぎりは6貫、巻き物6個。アサリのお吸い物付き。
しゃりが程よく大きくてボリュームがある。ネタに突出したところはないが、タコやエビには出所の確かさのような安心感がある。旬のトリガイがランチで付くのはうれしい。

巻き物にはよい海苔を使っていると思った。
僕は海苔にはちょっとうるさい。どれくらいうるさいかというと、生産者くらい。子どものころ、厳冬の磯で岩ノリ摘みを手伝わされた。生産者は大げさか(笑)。
それにうるさいのと味がわかるのがイコールとは限らないし。

お勘定のとき「このあたり、よくいらっしゃいます?」とおかみさん。
自転車でよく通ると答えると、商店街の抽選券をくれた。
お店の外に抽選会のポスターが張ってある。それを見た相方、「いらない…(笑)」と。景品が昭和時代なのである。
でも、せっかくだしおもしろそうなので抽選やってみようかな。
あとで思ったんだが、いまでこそ立派な好々爺な大将、はじめから翁だったわけではないだろう。たぶん。
次に入るときは店名の由来を聞かなければ。

[DATA]
翁寿司
東京都東村山市栄町3-16-52
[Today's recommendation]

https://youtu.be/uqELgVWeVGM


ニホンヤモリ


東村山市内には意外にすし屋が多いということを以前書いた。
ランチサービスを提供しているところに限っても14軒ある。

大ざっぱな数字、盛ってんじゃないの? と思われそうなのでランチのお店を列挙すると、「東鮨」「魚がし寿司」「翁寿司」「亀八鮨」「しげ老鮨」「鮨孝」「すしたつ(光琳亭)」「ダイヤ寿司」「玉乃鮨」「富寿司」「瀞寿し」「丸長鮨」「義 東村山店」「よし乃寿し」である(50音順)。
ほかに、ランチは(たぶん)やっていないが、昼も営業していて値段もリーズナブルな印象のお店として「吾妻寿司」「たまこ寿司」がある。

このうち11軒まで入ったことがある。
ここまできたら、ランチの14軒は制覇しておきたい。

八坂駅近くの「翁寿司」。
いつも通っていながら入りにくい印象が薄れることのないこのお店に、まず入ってみることにする。

ランチの札が2枚あり、入り口から遠い窓の小さい札は1日中掛かっていて紛らわしいのだ。
ランチ時間は11時から14時までです、念のため。たぶん日曜日もランチあり。
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本日の入店は13時12分。
先客はなく、おかみさんらしき人に「ランチおつくりしますか?」と聞かれる。
入って左がカウンターと握り場で、目隠しの仕切りを隔てて右にテーブル1卓と小上がりに2卓。

握り場には本物の翁が…。
翁の大将の威光にびびり、おろおろ。
「お好きな席へどうぞ」との親切そうなおかみさんのお言葉に甘え、テーブル席へ。
注文はランチのにぎり寿司870円×2。

場所は、久米川駅から見たら街外れである。そして路地裏。
地元民でも知らない人がいるかもしれないという隠れ家要素の強いお店である。
僕の位置から右を向くと、大将の仕事ぶりが目に入る。手は休まることはないが、非常にゆったり。
そのゆったりした動きを見ていると、強風にがたがた音を立てる格子戸の向こうの日常的空間とは違うペースで流れる、この小さな空間の時間速度に誘い込まれるようだ。その時間の流れはたいへん心地よい。

おすしの提供までに、われわれの時間の尺度でいうと20分。
にぎりは6貫、巻き物6個。アサリのお吸い物付き。
しゃりが程よく大きくてボリュームがある。ネタに突出したところはないが、タコやエビには出所の確かさのような安心感がある。旬のトリガイがランチで付くのはうれしい。

巻き物にはよい海苔を使っていると思った。
僕は海苔にはちょっとうるさい。どれくらいうるさいかというと、生産者くらい。子どものころ、厳冬の磯で岩ノリ摘みを手伝わされた。生産者は大げさか(笑)。
それにうるさいのと味がわかるのがイコールとは限らないし。

お勘定のとき「このあたり、よくいらっしゃいます?」とおかみさん。
自転車でよく通ると答えると、商店街の抽選券をくれた。
お店の外に抽選会のポスターが張ってある。それを見た相方、「いらない…(笑)」と。景品が昭和時代なのである。
でも、せっかくだしおもしろそうなので抽選やってみようかな。
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あとで思ったんだが、いまでこそ立派な好々爺な大将、はじめから翁だったわけではないだろう。たぶん。
次に入るときは店名の由来を聞かなければ。

[DATA]
翁寿司
東京都東村山市栄町3-16-52
[Today's recommendation]

https://youtu.be/uqELgVWeVGM


ニホンヤモリ

