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江戸の老舗のおかめそば 【巴屋 本店】

2017.04.06

 知る人ぞ知る東村山市内屈指の老舗そば屋「巴屋」。市内どころか都内でも十分勝負できるくらいに歴史が古い。何しろ江戸時代創業、「巴屋」の暖簾を掲げるそば屋の総本山である。
お店のホームページには、「天保元年(1830年)に麹町で創業」「戦争により疎開して久米川に移転」「この地では70年以上」「現在は5代目と6代目で頑張って営業」とある。

そんなすごい店なのに全然すごく見えないところがすごい。街の大衆そば屋にしか見えない。実際、品ぞろえも味もまったく普通の街そばである。
ひけらかさず自然体なのは好ましいが、でももうちょっと偉ぶってもいいのではないかとも思う。なんかもったいない。


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おかめそばというものはたまに食べてみたくなって、まあ、たまにといっても15年に1回くらいだから(笑)生まれて2~3回しか食べたことはないのだが、なぜか本日そのターンがやって来た。老舗にふさわしい粋な感じがするからか。
このものの登場もやはり江戸時代である。
「幕末に江戸の下谷七軒町に存在した太田庵が発祥で、松茸や湯葉、かまぼこ等の具がおかめの顔に見立てて配置されている。現在ではかまぼこ以外の具は省略されるか別の食材に置き換えられることが多い」(Wikipedia)


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おかめそば700円は、なかなか味わい深い造形をなす。たれ目、ほお高、ししっぱな。それ以上にいい仕事をしているのが竹の子と椎茸。絶妙な口元の表情。
おかめはお多福ともいい、福が多く縁起がよい。
こうやってあらためておかめの表情を見ていると、不思議と歳月の積み重ねのようなものがにじみ出て、味わいを増すようだ。老舗たるゆえんか。

決して高級ではないが、庶民に寄り添い長く愛されてきた。偉ぶる必要などない。
そんなおかめそばのような老舗があってもいい。


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[DATA]
巴屋 本店
東京都東村山市栄町2-21-29


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