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ボリューム満点、仕事しっかりのすしランチ 【亀八鮨】

2017.11.10

 意外に思われるかもしれないが、東村山市にはすし屋が多い。
もろ内陸で、大地の恵みそのものという感じの武蔵野うどんの中心地で、その代表的存在である「ますや」でおばちゃんに「天ぷら、何あります?」と聞くと「何でもあるよ。魚はないけど(笑)」と返ってくるような土地柄である。意外に思って当然だ。

ここでは非チェーン系ということに限定するが、その中でさらにランチサービスを提供するという条件で絞り込んでも、自分の知る限り該当する店は15店ほどもある。
これは、面積にして20%広い小平市よりも、路線価で70%高い国分寺市よりも、すし屋の数で東村山市は50%強上回るという数字になるのである(当社独自集計)。
ランチ営業のない高級路線の店や独特の業態(持ち帰り、出張サービス、出前のみ、等)のところを加えれば、差はさらに広がるかもしれない。

ちなみになぜランチサービスという条件かというと、それはうちがビンボーだからにほかならない。夜にすし屋なんて、そもそも選択肢に入っていない。


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この東村山のすし屋のランチは半分ほど制覇しているが、いずれも個性的でいい店ばかり。
そしてずっと気になっていたのが、市の中心部にありながらタイミングが合わなかったりして入ったことがなかった「亀八鮨」。
妻が午前のみ仕事という本日、久米川駅で落ち合ってお店に向かう。


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店内は入って右手にカウンター7席、左が小上がりで6人掛け座卓×3。2階は座敷席になっているもよう。
小上がりのいちばん手前の席に着く。
先客は若い男性2人組。および幼児・乳児各1名… って、これは客じゃなくて3代目候補だ。


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カウンターの向こうの握り場にはご高齢の大将。奥の厨房には若い2代目の姿がちらほら。ほかに若い女性が2人。2代目の奥さんと妹さん、とか?
ホームページには“すし一筋40余年のがんこおやじと息子夫婦でおもてなし”とある。
チャキチャキしてるが、がんこそうではないな。笑顔はむしろ柔和である。

ランチメニューから、B(にぎり6貫・手巻2本)1000円とC(にぎりのみ10貫)1100円を注文。


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意外に思ったのが、カウンターの上に飾ってある暖簾会的額縁。「亀八鮨」の文字が30も並ぶ。
ネットで引いてみると、たしかに各地の亀八鮨がヒットする。知らなかったがすし界の一大勢力のようだ。


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さて、がんこおやじはいつまでたっても仕事を始める気配がない。テレビのチャンネルをいじったりしている。ドラマ好きらしい。
しばらくして、息子が握り場に入ったな… と見ていると、2人そろってすごいペースで握り始めた。おやじが巻き物、息子がにぎり。息子の準備ができていなかったのかな?
コンビネーションもよく、粋でいなせなすし職人という立ち姿である。


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にぎりはネタもシャリも大きい。Cには中トロが2貫も。白身はタイ。Bの巻物はネギトロと納豆。
ネタで面白いのが、白っぽくてつるっとした、これはタコの頭だろうか?
それからツメが塗ってあるものは、見た目も穴子とはちょっと違っていて、貝のような不思議な食感。お茶を交換してくれた2代目に聞いてみると、煮イカとのこと。煮アワビのレシピなのだそうだ。軟らかくてとてもおいしい。
お椀はタイのあらのみそ汁。いいだしが出ていて、身もたっぷり。
Bランチのツレは食べきれず、ネギトロ巻きを手伝い、僕もおなかいっぱいだ。


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ランチタイムは1時半まで。僕らが食べている最中にもう店じまい。
カウンターでは3代目候補の“まかない”タイム。職人お父さんの作るのり巻きである。なんとぜいたくな。
飽きちゃったか、途中で騒ぎ始めた。「あーめ! あーめ!」と、後継ぎはのり巻きよりも飴が食べたい。

お会計のとき、「お待ちどおさんでしたね」と大将。「ちょうどシャリ切らしちゃったもんで」
それで仕事に取りかかれなかったのね。
僕らはたまたま入った一見客だったわけで、それを差し引けばシャリの量はどんぴしゃりということになる。

2代目もままならぬ世に、その次の世代がちらちら。
そんな感じの、また一つ地元の良店である。


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[DATA]
亀八鮨
東京都東村山市本町4-3-45
http://www.sushiten.com/tokyo/kamehati  http://www.shoukoukai.or.jp/member/kamehati/



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2017.11.10 肉の村田/東京都東村山市本町4-12-59

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2017.11.10 木村屋/東京都東村山市本町4-2-3

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