格を高く、敷居を低く 【椿】

2019.10.13

 所沢駅周辺は昨年3月の「グランエミオ所沢」第1期(東口)オープンにより人の流れが大きく変わり、その影響もあって「イオン(旧ダイエー)所沢店」がこの9月いっぱいで営業を終了した。閉店後に行ってみると、正面側は閉鎖されているが脇の出入り口は開いており、「アニメイト」など一部テナントは営業を続けているもよう。中途半端な引き際は「丸井所沢店」を思い起こさせるものがあり、また一つ負の遺産が… と、余計な心配をしてしまう。


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もちろんわざわざイオンを見にやって来たわけではなく「西武所沢」(こっちもどうなるんかなぁ…)に買い物の用事があったのだが、台風19号の影響で14時オープンとのことで、まずは昼ごはん… という流れである。


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イオン横から星の宮の交差点に至る通りを“学校新道”といい、“所沢中央通り振興会”という商店街を形成している。
所沢銀座と平行して走るかつての市中心街で、年季の入った(または朽ち果てた)物件や味のある飲食店が比較的多く残っている「食道園」「早池峰亭」「長寿庵元町」参照)


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本日の昼ごはんはこの通りにある天ぷら「椿」。


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入って右手にカウンター席、正面奥に広めの座敷2間というつくり。
左の間の奥の席に通される。


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席の横がちょっとした中庭になっていて、石灯籠の足元の手入れの行き届いた苔の様子がお店そのもののマネジメント意識の高さを表しているようだ。


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注文は、天丼780円とはまちの刺身定食900円。


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家族連れなどでやや混み合っており「時間かかりますが?」と言われたほどだが、古くからのなじみ客が多いようで親子2代というようなやりとりも聞かれる。


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天丼は、海老、いか、きす、ピーマン。
たれが辛口でキリッとしている。
はまちの刺身は鮮度がよく、ごはんが進む。


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みそ汁は赤だし。
器は口当たりのよい漆器で、落ち着いた室礼や外に見える椿の木など、何ともさりげない“格”を感じさせるものがある。


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格を保ちつつこの値段というのはなかなか。
このレベルが所沢の真の実力だと思うのだが…。


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[DATA]
椿
埼玉県所沢市東町7-2



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たまたま見つけた、なぜかショパンな椿姫
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ハイレベルな格安天丼 【椿】

2017.04.05

 イオン所沢店(旧ダイエー)の北側一帯はタワーマンションラッシュの影響でいまどきの飲食店も増えたが、イオン前の信号を入ったこの通りはまだ昔ながらの店が頑張っている。焼肉「食道園」、ラーメン「早池峰亭」、そして天ぷら「椿」が旧勢力の代表格だ。

やや敷居が高そうな店構えのわりにリーズナブルな価格設定の「椿」のランチが気になっていた。特に天丼650円は、チェーン店を除けばほとんどボトムラインじゃないだろうか。
はじめから天丼しか考えていなかったのだが、行ってみれば店先に「ミニ天丼とミニうどん・そば・そうめん750円」という耳寄り情報が。いや、考えてみたら天ぷら定食850円も引かれるものがある、と迷いに入ってしまった。
こんなとき650円という字ヅラは強い。1000円より500円のほうに近い。500円の友だち、みたいな印象が刷り込まれる。ということで初志貫徹。


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天丼(650円+税)のネタは、エビ、イカ、キス、ナスの4種類。つゆはやや辛口。
特にキスは大きめで身が厚くホロホロ、くさみもなくたいへん美味。
ただ、エビ、イカはやや小さめで全4品だから、“疎ら感”は否めない。この感じ、なんか似てるとこ知ってる、どこだっけ…? とモヤモヤ。そこで思い出したのが「いもや」なのだった。


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神保町界隈に展開していた天丼「いもや」。小ぶりなエビなどで原材料費を抑え、低価格で提供する。仕事が丁寧だから値段のわりに満足度が高い。
小ぶりだが大切に扱われている感じが、天ぷらと天ぷらのスキマから伝わってくるような、そんなたたずまいのいもやの天丼。椿の天丼には何かそれに通じるものがある。

もっとも、天丼専門店と日本料理店の違いとでもいうのか、差は大きいようで、完成度はこちらが上。ネタのよさもそうだが、そのワンランクの違いは、これもまたスキマ、仕事(ワザ)の行間から伝わってくるのではないだろうか。


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[DATA]
椿
埼玉県所沢市東町7-2


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