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カレーチャーハンのノスタルジー 【新華飯店】

2017.12.20

 東久留米市滝山商店街の「新華飯店」はカレーチャーハンが人気である。と書いておいていきなりの疑義申し立てでなんなんだが、本当にそうか?
この店に5回くらい入っているが、カレーチャーハンを食べている客を見たことがない。自分以外に。


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こういうギャップをときどき感じる。地元の常連と、われわれネット情報を頼りに訪れる客との間のギャップ。
ネット上の口コミの少ないお店は、数少ない情報が膨らんで偏っていくのは仕方のないことかな、と思う。
あくまでも疑義であって、実際には常連にも人気かもしれない。年に1回や2回しか行かない人間の見聞なんかはアテにならない。

でもここは大事。
人気があろうがなかろうが、新華飯店のカレーチャーハンはおいしい。


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チャーハンという食べ物はフトコロが深い。カレーチャーハンだけでも、人によって思い浮かべるものはまったく異なるかもしれない。
いま注文したのは、普通のチャーハンの仕上げにカレー粉を振りかけて香りづけするという、たぶん最も一般的なタイプ。
チャーハンの横にカレーをよそう、つまりカレーライスのライス部がチャーハンというカレーチャーハンもある。
あんかけチャーハンのあんがカレー風味というのを見たことがある。
武蔵村山の 弘華飯店 の大肉炒飯(チャップチャーハン)は、チャーハンの横にカレー風味の排骨が添えられた絶品料理だ。


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カレーチャーハン630円。
具は、チャーシュー、卵、ナルト、ネギと、ごく一般的チャーハンの基本仕様。
見た目、黄色い。カレー風味、強い。ナルト、黄色い…。


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しかし、同タイプの焼き飯で見た目も同じカレーピラフとかドライカレーとかと称される洋食カテゴリーの食べ物とは、まるで別物。
チャーハンなのである。
カレーという強烈な個性にチャーハンが負けてない。っていうか、勝ってる。
チャーハン以外のなにものでもない。


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このお店はいつもそこそこお客さんが入っているが、2時近いとさすがに僕1人だ。


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テレビで臨時ニュースのチャイムが鳴る。

厨房から出てきたお母さん、
「…読めないわね」と。
「えーと… 読めないすね」と、視力の弱い僕。
「白いところに白い字じゃねえ。ちょっとごめんなさい」とホールの電気を消す。
薄暗い店内でチャーハンを食べる僕。

「あら、なんか寒いと思ったらストーブ消えてたわね」
「あ、イイっすイイっす」
肌寒い店内でスープをすする僕。

と、こんな感じ、やってて懐かしい。


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昭和40年代あたりに、親戚のおじいさんおばあさんの家にお呼ばれしたときに出前をとってもらう、というような。
カレーチャーハンは、そんな子ども受けするハイカラな食べ物だった。


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[DATA]
新華飯店
東京都東久留米市滝山4-2-5



[Today's recommendation]

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『If You Can Believe Your Eyes & Ears』




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◆ 猫写真はこちら


しょっぱいラーメンの懐かし度 【新華飯店】

2017.05.02

 僕が入ったとき、ちょうど注文が通ったばかりという感じの客が「冷やし中華やってたのか…」とつぶやいていた。お店のお母さんが「あら、残念だったわね」と笑う。こちらのお母さんは一見愛想がなさそうだが、お客さんにだいたい声をかけているし、実はよく笑う。
僕も表の冷やし中華の張り紙を見てちょっと気になっていた。ちょうどそういう季節だ。一瞬迷ったが、予定どおりBランチ(チャーハン+ラーメン)880円を注文。
冷やし中華はめったに食べないが、今年は少し計画的に挑もうかと考えている。


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先客は3組・6人。その平均年齢はもしかしたら80前後に達するんじゃないだろうか。男女別は2対4で、女性4名中3名はアラナイ(around ninety)にも見える。自分の右側の2人連れなんかアラナイ同士だ。チャーハン箸で食べてるし。
ちなみにお店のお父さん・お母さんを入れて計8人の平均をとると、…やっぱり80前後かなぁ。僕なんかぺーぺーの若造である。

僕はこの店でチャーハン系とラーメン系をかわりばんこに食べていたのだが、このセットの存在を最近知って、次はこれと決めていた。
チャーハンとラーメン同時に提供。チャーハンは“半”と書いていないのでどうかなと思っていたが、フルサイズに近い。だからこのセットはけっこうな量だ。まあ、若造なんだからこれくらい食べとかなきゃ見どころがないとか思われそうだし。


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チャーハンもラーメンも実に懐かしい味。チャーハンの具はチャーシュー、卵、ナルト、ネギで、味付けはしょっぱめ。ここは仕上がりにややゆらぎがあるが、今日はパラパラで良好。ラーメンもしょっぱい味。
ドリフ世代のわれわれは、ラーメンの味をショッパイと表現することを学んだ。まさにそういうしょっぱいラーメンだ。しかしドリフの歌では、当時すでに“懐かしい”とされている。このラーメンはどれだけの懐かし度なのかと考えてしまう。


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ぽつりぽつりと客が入ってきて、いつの間にか相席も出始めた。けっこう客の入りがいい。というか、アラナイがいつまでも動かないから回転率が悪いんだが(笑)。
ここもまた昭和の団地の午後1時という密度の濃い時空間の消え残りなのであった。


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[DATA]
新華飯店
東京都東久留米市滝山4-2-5



                                        

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多摩北部医療センター敷地内のキンラン、ギンラン


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