あの日の午後4時がループする団地商店街 【かつ亭】
2017.12.05
団地について調べていたら、団地R不動産 というおもしろいサイトを見つけた。
「全国に290万戸とも言われる団地の中から、魅力的な空間を私たちなりの視点で探して紹介するサイトです」とある。

――団地は1960~70年代、いかに合理的に、そして快適に住空間を供給できるかという視点でつくられた。それを眺めると、多少のノスタルジーを感じつつも、同時に今の時代にあった使い方を想像してしまう。豊かな緑が育っていたり、敷地内に公園や保育園、小さな商店街などがあったり、そこには、いかにしてシンプルに、快適に住むかという試行錯誤がにじみ出ている。(「団地R不動産とは」より要約)

立川幸町団地は、主要交通ルートから外れ、背後を玉川上水に断たれるため陸の孤島感が漂う。旧商店街~鷹の道は抜け道・裏道として使われることもなく、ほとんど人けがない。
――周りには緑地や畑。敷地内も樹々が多く、聞こえて来るのは風の音や鳥のさえずり。自然を身近に感じる、穏やかな団地です。(団地R不動産 ≻ 立川幸町団地)

団地の南と東の入り口に商店街のモニュメントが残っていて、比較的大きい団地商店街が形成されていた痕跡がある。
南の入り口から入ると郵便局のあたり、シャッターの閉ざされた古い建物が昔をしのばせるが、東からの通りは軒並み普通の戸建て住宅に変わっている。

2つの道が交わるところに現役のバスロータリー。
ノスタルジックかつ陸の孤島感を強めている。

西に進むと賃貸マンション1階に突然店舗が出現。

デリカテッセン「ゼーホフ工房 立川店」と、とんかつ「かつ亭」。
幸町商店街で生き残っている飲食関係はこの2店だけかもしれない。

「かつ亭」は地元客の生態に合わせたフレキシブルな(ルーズな)運営が行われているもようで、臨時休業、ランチ時間終了(13:20にして…)と、このところ立て続けにフラれていた。三度目の正直。

店内は4人掛けテーブル2脚とカウンター6席。
奥は座敷になっていて4人用の座卓がゆったり4つ配置してある。

意外といったら失礼だが、お客さんの入りがいい。
カウンターに工員的な男女3人組、テーブルに高齢男性2人組、座敷にもう1人。

カウンター席に座る。メニュー表がない。
うろ覚えの店頭のランチメニューから、「えーと… ミックス?」と注文。

店主のおとうさんは意外に若く60代くらい。ほかに女性店員1人、店主との関係は不明な感じ。

壁にたくさんの賞状が掛かっていて、料理コンクール? と思ったら、全部ソフトバレーボールのもの。
チーム名“かつ亭フィレ”って(笑)。そういえば久米川に“玉乃鮨ガリーズ”ってフットサルチームあったな。

ミックスフライ(ヒレ、海老、魚)950円。
中央の大ぶりの海老が主役然と構え、ヒレと魚(アジ)を従える。
魚介にはタルタルソース、それからすり鉢とゴマ。

ゴマすりは「さぼてん」や「浜勝」と同じスタイルだが、どうするのが正しいのかわからないからいつもモヤモヤする。『美味しんぼ』でも究極と至高で見解が分かれるらしい。しかもどっちも自分のやり方と違うらしい。
いつものとおり、ゴマをすり、そこにソースを入れ、カツをつけて食べる。
ボリュームはまあまあ。油揚げとミツバのみそ汁もおいしく、かなり満足できる内容。
2017年9月5日(左)・12月5日(右)
商店街のモニュメントの時計は止まったまま。
9月に撮った写真が残っていたので見てみると、やっぱり4時を指している。
何年前の 4:00 なんだろう…?

違う入り口の時計は違う時刻で止まっている
[DATA]
かつ亭
東京都立川市幸町4-59-4
[Today's recommendation]

https://youtu.be/0-i5S4uXlNg


◆ 猫写真はこちら ◆
団地について調べていたら、団地R不動産 というおもしろいサイトを見つけた。
「全国に290万戸とも言われる団地の中から、魅力的な空間を私たちなりの視点で探して紹介するサイトです」とある。

――団地は1960~70年代、いかに合理的に、そして快適に住空間を供給できるかという視点でつくられた。それを眺めると、多少のノスタルジーを感じつつも、同時に今の時代にあった使い方を想像してしまう。豊かな緑が育っていたり、敷地内に公園や保育園、小さな商店街などがあったり、そこには、いかにしてシンプルに、快適に住むかという試行錯誤がにじみ出ている。(「団地R不動産とは」より要約)

立川幸町団地は、主要交通ルートから外れ、背後を玉川上水に断たれるため陸の孤島感が漂う。旧商店街~鷹の道は抜け道・裏道として使われることもなく、ほとんど人けがない。
――周りには緑地や畑。敷地内も樹々が多く、聞こえて来るのは風の音や鳥のさえずり。自然を身近に感じる、穏やかな団地です。(団地R不動産 ≻ 立川幸町団地)

団地の南と東の入り口に商店街のモニュメントが残っていて、比較的大きい団地商店街が形成されていた痕跡がある。
南の入り口から入ると郵便局のあたり、シャッターの閉ざされた古い建物が昔をしのばせるが、東からの通りは軒並み普通の戸建て住宅に変わっている。

2つの道が交わるところに現役のバスロータリー。
ノスタルジックかつ陸の孤島感を強めている。

西に進むと賃貸マンション1階に突然店舗が出現。

デリカテッセン「ゼーホフ工房 立川店」と、とんかつ「かつ亭」。
幸町商店街で生き残っている飲食関係はこの2店だけかもしれない。

「かつ亭」は地元客の生態に合わせたフレキシブルな(ルーズな)運営が行われているもようで、臨時休業、ランチ時間終了(13:20にして…)と、このところ立て続けにフラれていた。三度目の正直。

店内は4人掛けテーブル2脚とカウンター6席。
奥は座敷になっていて4人用の座卓がゆったり4つ配置してある。

意外といったら失礼だが、お客さんの入りがいい。
カウンターに工員的な男女3人組、テーブルに高齢男性2人組、座敷にもう1人。

カウンター席に座る。メニュー表がない。
うろ覚えの店頭のランチメニューから、「えーと… ミックス?」と注文。

店主のおとうさんは意外に若く60代くらい。ほかに女性店員1人、店主との関係は不明な感じ。

壁にたくさんの賞状が掛かっていて、料理コンクール? と思ったら、全部ソフトバレーボールのもの。
チーム名“かつ亭フィレ”って(笑)。そういえば久米川に“玉乃鮨ガリーズ”ってフットサルチームあったな。

ミックスフライ(ヒレ、海老、魚)950円。
中央の大ぶりの海老が主役然と構え、ヒレと魚(アジ)を従える。
魚介にはタルタルソース、それからすり鉢とゴマ。

ゴマすりは「さぼてん」や「浜勝」と同じスタイルだが、どうするのが正しいのかわからないからいつもモヤモヤする。『美味しんぼ』でも究極と至高で見解が分かれるらしい。しかもどっちも自分のやり方と違うらしい。
いつものとおり、ゴマをすり、そこにソースを入れ、カツをつけて食べる。
ボリュームはまあまあ。油揚げとミツバのみそ汁もおいしく、かなり満足できる内容。
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商店街のモニュメントの時計は止まったまま。
9月に撮った写真が残っていたので見てみると、やっぱり4時を指している。
何年前の 4:00 なんだろう…?

違う入り口の時計は違う時刻で止まっている
[DATA]
かつ亭
東京都立川市幸町4-59-4
[Today's recommendation]

https://youtu.be/0-i5S4uXlNg


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