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ひと昔前のイタリアな? 【オレンジハウスすえひろ亭】

2018.03.25

 JR南武線の谷保駅は昔からの住宅地や団地を擁し、駅北口には古い商店街が残る。
シャッターや空き店舗も見られるが、古い物件が残っていたりリノベ型の新しいお店ができていたりと、なかなかおもしろい街区である。


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家族が谷保周辺に用事で出かけることがときどきある。
今日も用事ができたというから何かと思えば…

(記事後半をご覧ください)


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谷保かいわいをぶらついていて、ずっと気になっていたのが駅前にある年季の入った外観の洋食屋「オレンジハウスすえひろ亭」。


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こういう店構えは、下手すると高い。なので珍しく事前に調べました。
食べログによれば、ランチが1000円前後。それなら安心だ。
1965年オープンとも書いてある。期待感が高まる。


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店の正面が不思議なつくりで、駐車場に通じる裏口のようである。
と思っていたら、帰るときに判明したのだが、正面と思っていたのはまさに駐車場に通じる裏口であった(笑)。
こっちが大通りなので、土地勘のない人間には紛らわしい。


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正面入り口はこちら。東側の裏通りに面している


その裏口にメニュー表が出ていて、ディナーメニューとなっている。狙っていたハンバーグランチ等、“ランチ”の文字が見当たらない。
日曜日はランチサービスはないのではないか? 一応聞いてみることに。


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扉を開け、階段を下りてきたおばさまに相方が「ランチはやってないんですか?」
「日曜の食事メニューになります」とおばさま。
「じゃあ大丈夫だね」と、ずんずん階段を上っていく相方。
いや、それがさっきの“ディナーメニュー”だと思うんだが…。


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左奥のテーブル席に着く。おばさまにお品書きを渡される。
“ディナーメニュー”
やっぱりー(笑)。

食事メニュー最安値がカレーライス950円。メイン料理はボトムラインで1300円前後が4品。
いやー、失敗失敗。
でもこういうこともたまにはあるので、あきらめというか開き直ることはできるようになった。
昼飯に金をかけるつもりはないという信念を貫き、ミエを張らないことが肝要。


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カツカレー(チキンカツ)1270円と、ハンバーグと小エビフライ1390円+ライス300円をオーダー。

「サラダはどうなさいますか?」
「けっこうです」
「スープお付けしましょうか?」
「要りません」
「お飲み物は… いらないですね(笑)」

ホント、こんな感じ。
断わっておくが、おばさまは嫌味なところはまるでないし、わしらもつっけんどんにしているわけではないので、このやりとりはきわめて平和裏に取り交わされている。
それでも昼ごはん2人で3000円コースになってしまった。


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創業1965年だけあって趣のある店内。
あちこちに掛けられたキャンティ・フィアスコボトルに象徴されるように、内装イメージはひと昔前のイタリア。というか、ひと昔前の日本のイタリア料理屋。


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ものすごく懐かしいつくりだが、どこだったか…。思い浮かんだのが六本木の「ニコラスピザ」だが、もっと似ているところがあった気がする。
とにかく忘却の彼方からいくつものイメージが呼び起こされそうになる店内。


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まずカツののったライスの提供。
「カレーすぐ来ますね」とおばさま。


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で、まもなくステンレスのカレーポットが来る。


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カレーの香りが、この見た目どおり。ポットで提供されるカレーのにおいなのである。これは大事なところ。
食べる前に視覚と嗅覚でタイムスリップできる。


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ハンバーグと小エビフライは、グラタン皿 on ステーキプレートと、これも懐かしのビジュアル。


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味はどれも昔の洋食。
カレーもハンバーグもエビフライも、みな懐かしの味わい。フライドポテトまで懐かしい(笑)。


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覚えがないのはカレーの付け合わせぐらい。
これはビーツだろうか?


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ディナーメニューだけあって、さすがにコスパはよろしくない。
しかし1000円前後のランチサービスでこの内容なら、付加価値の高さを考えれば、僕は納得する。


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[DATA]
オレンジハウスすえひろ亭
東京都国立市富士見台1-13-15





[Today's recommendation]


https://youtu.be/RVivK7s4ors



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 老舗洋菓子店の直売店 
2018.03.25 白十字 富士見台工場直売店/東京都国立市富士見台1-37-28

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用事とは、「白十字」のサービスデー。
白十字は1955年創業の国立の老舗洋菓子店で、毎月25・26日に1割引きのケーキサービスデーを実施している。


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さらにオトク情報!
「南口本店」は1割引きだが、谷保に近い「富士見台工場直売店」は15%引き!
シュークリーム130円、モンブラン290円、カシス330円を買う(ここから各15% off)。


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