路地裏のぷりぷりエビフライ 【とんかつ しゅん亭】
2018.03.11
所沢のプロペ通りは渋谷センター街や池袋サンシャイン通りの下位互換のようなものだから、あらゆる業種においてほぼチェーン店しか存在しない。たべもの屋に関していえば、6年前にだんごの「松月堂」が閉店してからは、すっかり火が消えたようになってしまった。
というのは、あくまでも自分目線の光景。所沢市内でいちばん人出の多い通りには違いない。
実は裏道やどんつき、地下や2階などに気になるお店がいくつか潜んでいるが、この通り自体、あまり踏み込む気になれないから探索が進まないというのが実情。

今日は相方が行きたい店があるというので久々にプロペへ。
僕はそこで昼ごはんなのかと思っていたが、行ってみれば喫茶店である。それも、どう見てもコーヒー専門店、食事ができるタイプではない。
ということで、まずはどこかで昼食をとらなければならない。
一本隣の路地に気になっているお店があるので行ってみる。

路地の入り口に、とんかつののぼりとランチメニューの立て看板。路地に入ってすぐ、同じ内容の立て看板が、お店の場所。
「とんかつ しゅん亭」は、ときどきこの看板のメニューをチェックしたりしていたが、よく見ると味わい深い外観である。
建物自体は昔の喫茶店そのもの。正面の庇にとんかつ屋の看板を取り付けてある。そういう流れの居抜きなのかもしれない。

店内は、喫茶店というより飲み屋。窓枠など喫茶店っぽさを随所に残すが、和テイストの店のロゴマークや棚の焼酎ボトルが、小粋要素を打ち消している。
席数は4人テーブル3卓とカウンター8席。
揚げ物を中心にランチメニューが15品ほどと充実している。値段も850~1400円と手ごろ。
ミックス定食(エビ・一口ヒレ・コロッケ)1080円と、本日のおすすめ:メンチ2ヶとコロッケ定食880円→780円を注文。
僕らの前にお客さんは1人だったが、ぽつぽつと入ってきて8席まで埋まった。
おかみさんがカウンターの常連さんと相撲談義を始めた。――去年は4回行けた、砂かぶりはテレビに映るからおとなしくしてなきゃいけない、相撲観戦はマス席に限る、と。
そういう感性、僕は好きです。

「今日から相撲じゃないの?」と厨房のご主人。
「そうだっけ? 両国じゃないとピンとこないわね」とおかみさん。
なんだか昨日から相撲づいてるけど、そういうことかな。

料理の提供は、揚げ物にしてはかなり早い。
僕のミックス定食、第一印象は「エビ、細いな…」
ひと口食べて理由がわかった。衣が極薄なのである。なので、この見た目はエビそのもののシェイプ。細く見えて、このエビ、かなり大きい。

食べても身が詰まってぷりぷりで、香りがいい。
普通のエビフライでこうなんだから、“1番人気”のセットに付く大エビフライってどんなのか、すごく気になる。

ほかのフライも同様で、ヒレカツの肉はほぼこのサイズ、コロッケはジャガイモの塊。かなり食べでがある。
ご飯は一見少なそうだが、この容器がくせ者。円筒形で断面積は底まで変わらないので、容積が大きい。気を抜くと後半きつくなる。
ちなみにご飯の量は男女で変えてある。

移り変わりの激しいプロペ通りも、一本脇に入ればこういう昔ながらの食堂が残っていることを確認。
このあと、すぐ近くの喫茶店でお茶にする予定だが、腹ごなしに御幸町~東町あたりをぐるっと散策して戻ってこよう。
(つづく)

[DATA]
とんかつ しゅん亭
埼玉県所沢市日吉町4-1
[Today's recommendation]

https://youtu.be/Z5vZovv8cPk


所沢のプロペ通りは渋谷センター街や池袋サンシャイン通りの下位互換のようなものだから、あらゆる業種においてほぼチェーン店しか存在しない。たべもの屋に関していえば、6年前にだんごの「松月堂」が閉店してからは、すっかり火が消えたようになってしまった。
というのは、あくまでも自分目線の光景。所沢市内でいちばん人出の多い通りには違いない。
実は裏道やどんつき、地下や2階などに気になるお店がいくつか潜んでいるが、この通り自体、あまり踏み込む気になれないから探索が進まないというのが実情。

今日は相方が行きたい店があるというので久々にプロペへ。
僕はそこで昼ごはんなのかと思っていたが、行ってみれば喫茶店である。それも、どう見てもコーヒー専門店、食事ができるタイプではない。
ということで、まずはどこかで昼食をとらなければならない。
一本隣の路地に気になっているお店があるので行ってみる。

路地の入り口に、とんかつののぼりとランチメニューの立て看板。路地に入ってすぐ、同じ内容の立て看板が、お店の場所。
「とんかつ しゅん亭」は、ときどきこの看板のメニューをチェックしたりしていたが、よく見ると味わい深い外観である。
建物自体は昔の喫茶店そのもの。正面の庇にとんかつ屋の看板を取り付けてある。そういう流れの居抜きなのかもしれない。

店内は、喫茶店というより飲み屋。窓枠など喫茶店っぽさを随所に残すが、和テイストの店のロゴマークや棚の焼酎ボトルが、小粋要素を打ち消している。
席数は4人テーブル3卓とカウンター8席。
![]() | ![]() |
揚げ物を中心にランチメニューが15品ほどと充実している。値段も850~1400円と手ごろ。
ミックス定食(エビ・一口ヒレ・コロッケ)1080円と、本日のおすすめ:メンチ2ヶとコロッケ定食
![]() | ![]() |
僕らの前にお客さんは1人だったが、ぽつぽつと入ってきて8席まで埋まった。
おかみさんがカウンターの常連さんと相撲談義を始めた。――去年は4回行けた、砂かぶりはテレビに映るからおとなしくしてなきゃいけない、相撲観戦はマス席に限る、と。
そういう感性、僕は好きです。

「今日から相撲じゃないの?」と厨房のご主人。
「そうだっけ? 両国じゃないとピンとこないわね」とおかみさん。
なんだか昨日から相撲づいてるけど、そういうことかな。

料理の提供は、揚げ物にしてはかなり早い。
僕のミックス定食、第一印象は「エビ、細いな…」
ひと口食べて理由がわかった。衣が極薄なのである。なので、この見た目はエビそのもののシェイプ。細く見えて、このエビ、かなり大きい。

食べても身が詰まってぷりぷりで、香りがいい。
普通のエビフライでこうなんだから、“1番人気”のセットに付く大エビフライってどんなのか、すごく気になる。

ほかのフライも同様で、ヒレカツの肉はほぼこのサイズ、コロッケはジャガイモの塊。かなり食べでがある。
ご飯は一見少なそうだが、この容器がくせ者。円筒形で断面積は底まで変わらないので、容積が大きい。気を抜くと後半きつくなる。
ちなみにご飯の量は男女で変えてある。

移り変わりの激しいプロペ通りも、一本脇に入ればこういう昔ながらの食堂が残っていることを確認。
このあと、すぐ近くの喫茶店でお茶にする予定だが、腹ごなしに御幸町~東町あたりをぐるっと散策して戻ってこよう。
(つづく)

[DATA]
とんかつ しゅん亭
埼玉県所沢市日吉町4-1
[Today's recommendation]

https://youtu.be/Z5vZovv8cPk

