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団らんのお供に 【へそまんじゅう総本舗】

2023.04.29

 前記事の続きといえば続きだが、奥多摩からの帰路、青梅街道の立ち寄りどころ。
文字どおりへその形をした奥多摩名物「へそまんじゅう」。


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右折で反対車線の駐車場に頭から突っ込むという、いろいろめんどくさい立地条件だが、なぜかいつも対向車が途切れる。
今回も前の車につられるように入店。
車の向きを直している間にもすぐ後続車が入ってくるというお約束スポットである。


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まんじゅうは、白砂糖の“白”と黒糖の“茶”の2種類。
白茶4個ずつ・8個入りの箱詰めを買う。


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せいろで蒸したての茶まんじゅうをサービスでいただいた。


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熱々ふわふわのまんじゅうは、ここに立ち寄らないと食べられない。


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“全てつぶあんデス”と書いてあるように、特選北海道小豆100%にこだわった自家製粒あん。


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ちょうど夜に娘が泊まりに来るというタイミング。
久々の団らんのお供にピッタシだ。


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[DATA]
へそまんじゅう総本舗
東京都青梅市日向和田3-863





[Today's recommendation]


https://youtu.be/3ghhxb5txPg



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三枚看板の謎 【たかのや】

2023.04.19

 “二枚看板”というものに関心があって、立て続けに取り上げた時期があった。
焼肉&とんかつ和菓子&定食とんかつ&中華…。

どれもユニークだが、二枚看板というものは脈絡がなければないほど面白いという結論に至った。
その極め付きが八百屋&ガラクタ屋の二枚看板である。


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ガラクタ… もとい、骨董品が並べてある八百屋さん


西東京市新町1丁目、武蔵境通りと鈴木街道の交差点にあるその八百屋さんでは、通りすがりに柿と古道具(樺細工の菓子器)を買っており、そのときの状況を「ガラクタを陳列している謎の八百屋で、相方が200円で買いたたいた…」とブログ記事に書いている。


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表通り側にはだんごと大判焼きの幟


八百屋さんは角地の裏通り側に店を構えており、同じ建物のメイン通り側に大判焼きのお店があることに後日気づいた。
両者は中でつながっているようにも見え、だとすると三枚看板である。
これは気になる…。

――と、一部で大いに盛り上がっておきながら、そこから無為に3年半を過ごす。
このブログではよくあることである。
即断力に欠けるというべきか、記憶力に長けるというべきか。


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3年半後、ふと通りかかって足をとめる。


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大判焼きはあんことクリーム。
あと5玉だんごが4種類。


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「後ろの八百屋さんと同じ店ですよね?」と聞いてみる。
「えーとね、八百屋さんの一部を借りてやってるの」と、お店のおかあさん。
「え?  それじゃ八百屋さんとは別?」
「そ。定年後の商売。もう17、8年になるけどね」


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三枚看板というわけではなかったか…。
でも間借りといえばコロナ禍で注目された新しいビジネスモデルであり、20年近く前に先どっていたと。


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保温器に作り置きのパッケージが入っており、あんだんごを買おうと思ったがそれは1本のみ。
「何本でもいいですよ」とおかあさん。
あんだんご2本、あとあんこの大判焼きを2個買う。


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少し時間がかかったな… と思っていたが、帰って食べてみるとだんごは焼いてあった。
5本だんごも焼きあんだんごも珍しいかも。


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そして、たっぷりのったあんこが手づくり感いっぱい、甘すぎず小豆の香りよく、とてもおいしい。
そのあんこがパンパンに入った大判焼きも、素晴らしいのひと言。


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200円の樺細工の菓子器に100円の大判焼きを盛り付けてみた


たしか八百屋さんの骨董は八百屋の奥さんが好きで集めてくるという話で、菓子器を買った当日、奥さんはフリマか何かに出かけていて不在。門外漢かもしれないご主人相手に値切ったようで、後ろめたさなきにしもあらず。
大判焼き屋をやっているのは八百屋の奥さんとずっと思い込んでいて、樺細工の菓子器を200円で買ったと白状したらどんな反応を示すか興味があった。
別人とのことで、ちょっと残念。


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「八百屋さんで古道具買ったことあるんです」といちおう言ってみた。
「へー、そうなんだ」
と、サラリと流された。


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[DATA]
たかのや
東京都西東京市新町1-11





[Today's recommendation]


https://youtu.be/H5v3kku4y6Q



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キンラン / 多摩北部医療センター


とある回想シーン 【中山菓子店】

2023.03.17

「ラーメン関口」を出たあと、多磨霊園を抜けて調布方面に足を延ばそうと思った。
霊園内は線香の匂いがあちこちから漂ってくる。
明日は彼岸の入り。
墓地の街なら和菓子屋くらいあるだろうからおはぎでも買って帰ろうと、多磨駅へ向かう。


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40年前の話だが、大学のクラスの友人が多磨駅(当時 多磨墓地前駅)近くに住んでおり、その部屋によく出入りしていた。
当時、僕は吉祥寺に住んでおり、逆ならわかるがなぜ何もない街の多磨のほうに行っていたかというと、映画サークルに入っていた別の友人が8mm映画を作っていて、室内シーンをその多磨の部屋で撮っていたから。部屋が広く大きなベッドがあってイメージに合うとかなんとか。映画の監督と部屋の住人はわかるとして、なぜ僕が毎回撮影現場にいたかというと、主演男優だ(笑)。
ちなみに監督は卒業後、某公共放送でドラマを数本作り、独立してメジャー配給映画を1本撮っている。


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踏切を渡って東口側に回り込むと、線路際に小さな和菓子屋さん。
年配のおとうさんとおかあさんで切り盛りされているようだ。


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ショーケースの上に日配品が2個や3個パックで並べられている。


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おはぎとさくら餅を買いたいが、どちらも2種類あって迷う。


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「これ、1個ずつってできます?」
「はい、できますよ」とおかあさんは快く、2個パック2つをバラしてさくら餅と道明寺1個ずつに詰め替えてくれた。
おはぎまでそれでは申し訳ないので、粒あん3個パックをそのまま買う。


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ちょうど2年前の記事にちらっと書いているが、多磨の友人は若くして亡くなっており、そのことを知ったのは20年以上たってから、ネットを通して。
学生時代すでにプロとして活動し将来を嘱望されるミュージシャンだったから、ネット上にそういう情報もあったのだ。


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志村けんさんが亡くなったとき多くの人が訪れ話題になった献花サイト「まいり」に友人のページも設置されている。
今年も線香とお花とおはぎをお供えした。


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[DATA]
中山菓子店
東京都府中市朝日町2-29-1





[Today's recommendation]


https://youtu.be/idFVXEPULCo
いちばんカッチョいいのが友人SH


https://youtu.be/R53CceEY77Y



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主演男優が着ているのは亡くなった友人SHのPコート


創業明治23年! 【若松屋 菓子舗】

2023.03.05

 吾野宿編、前々記事からの流れで、「飯能ひな飾り展 吾野宿」を見学したあと宿場の外れの吾野橋まで行って引き返してきたわけだが、往路に「あとで入ろう」と目を付けてあった和菓子屋さんへ。


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こちらのお店、実は覚えがあるということを、達筆の看板を見て思い出した。

「東郷せんべい 若松屋」


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食べログの自己PR的なところに、“創業は明治23年。東郷平八郎の直筆焼印入りの「東郷せんべい」を販売している、老舗の和菓子店です”とある。
さらに“東郷平八郎本人に直々許可を得た、日本で唯一のお店だったりします”と続く。

そのあたりの文言に覚えがある。


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どういうことかというと、車を止めてあるのが東郷公園第一駐車場で、東郷公園=秩父御嶽神社は東郷平八郎の銅像の建つ神社。
前回も同じ駐車場に車を止めており、神社社務所で東郷せんべいというものを買ったことと、そのせんべいの製造元が“本人に直々許可を得た”吾野宿の和菓子店ということをあとで調べて知ったことを思い出したわけである。


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東郷平八郎といえば日露戦争の日本海海戦で知られる海軍軍人。
そのあたりの戦前(明治憲法下)の事案は軍国主義への文脈を免れ得ず、あまり深入りしようとは思わないが、ロシア・バルチック艦隊を打ち破ったと聞けば見方も違ってくる。ウクライナのために拝もうという気持ちになる。


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草餅粒あん・こしあん、まんじゅう粒あん・こしあん、桜餅を買う。
東郷せんべいは、あとで秩父御嶽神社社務所で買うとして。


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秩父御嶽神社社務所


その社務所にて。
せんべいが見当たらないので、詰めていたおじさんに聞いてみると…

「ん、せんべい? そういえば、ずっと来てないなぁ…」

窓口に張り紙がしてあるのに、ユルいというか、超いいかげんなのであった。

(つづく)


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[DATA]
若松屋 菓子舗
埼玉県飯能市坂石町分210





[Today's recommendation]


https://youtu.be/GB3zR_X25UU



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次号予告


西荻の和菓子の名店❀ 【喜田屋】

2023.02.25

 荻窪でラーメンを食べたあと吉祥寺に向かう途中、はたと思い当たった (* ̄∇ ̄)ノシ

荻窪がダメでも西荻ならOKかも…!

売り切れ御免の話。


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前記事に書いたように、荻窪銘菓「高橋の酒まんじゅう」は11時すぎにして完売。
だが西荻窪にも同じくらい人気の和菓子がある。
酒まんじゅう一品勝負の荻窪と違って、西荻は品数の多い普通の和菓子屋さんで、それだけに完売までの経過がまだ緩やかである。


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時刻は12:03。
自転車にまたがったままショーケースをのぞいてみると、お目当ての豆大福はまだだいぶ残っている。
そのまま自転車を止めて入店。


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西荻窪駅北口から善福寺川に下る北銀座通りの坂の途中の「喜田屋(きたや)」。
創業1948年の老舗和菓子店である。

一番人気が豆大福で、荻窪の酒まんじゅう同様、早い時間に完売する。
その証拠に、このブログでは過去1回記事にしているが、そのときは“豆大福 完売いたしました”(笑)。


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豆大福3個、豆餅3枚。
これだけ買うと、手にずっしり重い。


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この豆大福、ビジュアル的に違和感を覚えないだろうか。
大福餅のなめらかさがなく、表面がゴツゴツしている。
色は白いが、よく見るとそれは餅うち粉で、粉の下に透けて見える地肌はむしろ黒っぽい。


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こちらの豆大福、赤えんどうを混ぜ込んだ餅を薄ーくのばして纏わせた、ほぼあんこの塊なのである。

水溶き小麦粉の皮で餡をコーティングしたきんつばという和菓子がありますよね。
餡/皮比、あんな感じ ( ̄▽ ̄)δ


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豆餅を食べればわかるが、赤えんどうたっぷりの生地。
赤えんどうの塩気と甘すぎないあんこのハーモニーの絶妙な、絶品豆大福。


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[DATA]
喜田屋
東京都杉並区西荻北3-31-15





[Today's recommendation]


https://youtu.be/7cAvBBR7Slk



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門前といえば✌ その3 【川崎大師山門前 住吉】

2023.02.23

 川崎大師仲見世通り食べ歩き編 その3――お土産編。

川崎大師土産といえば飴だが、それに劣らぬ大師名物“久寿餅(くず餅)”。


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山門前に「久寿餅」の黄色い看板


「川崎大師山門前 住吉」は1917(大正6)年創業の久寿餅の老舗。
前記事の「町田屋(松山)」も同年に創業している。
大師電気鉄道開業こちらを参照ください)の1899年から十数年で急速に門前町が形成されていったのかもしれない。

江戸時代、日本橋から5里(20kmほど)の川崎大師には日帰り参拝ができなかったことから、旅館を中心に門前町が発達していたというが、仲見世通りなどいまに続く街並みの基盤がつくられたのは20世紀以降らしい。


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実は参拝後、仲見世を引き返し、折り返して表参道を川崎大師駅まで歩いてみて、また戻ってきたんだが、表参道にもでっかい久寿餅屋さんがあってそちらも「住吉」。ほかに工場などもあって、一帯は住吉だらけ。
久寿餅イコール住吉なわけだ… と理解したんだが、あとで地図を見ると表参道と仲見世は両方にまたがる大店のようだ。


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玉手箱1段550円。
“幸せを呼ぶ黄色い包み”を下げてぶらぶら。


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自宅用ではあるが“お土産”を買うと観光を完遂した気分になれるのである。

川崎大師編おしまい)


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[DATA]
川崎大師山門前 住吉
神奈川県川崎市川崎区大師町4-44
https://kuzumochi.com/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/IbX6NFTyjZw
1917年作曲



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門前といえば✌ その1 【吉田屋】

2023.02.23

 前記事の続きで、川崎大師仲見世通り食べ歩き編その1。

仲見世通りに入って右手4店目の「吉田屋」。
看板は“まんじゅう・せんべい”となっているが、何といっても湯気もくもくのせいろに引き寄せられる。


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まんじゅう8種類。
彩り豊かで食欲をそそる。
肉まんというのが、門前まんじゅうとしては異色かも。


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サイズがけっこう大きい。
昼ごはんもあるしなぁ… と、よもぎまんを1個買う。


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2人でまんじゅう1個。
だいたいいつもそんな感じの、安上がりな食べ歩き。

(つづく)


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[DATA]
吉田屋
神奈川県川崎市川崎区大師町4-41





[Today's recommendation]


https://youtu.be/j7Ajbb9zDHU



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次号予告


未来都市に残る昭和な… 【西河製菓店】

2023.02.18

 自転車で二子玉川まで行ってみることにした。
甲州街道または京王線に目に見えない線が引かれていて、その先をほとんど知らない。
限界というより節度であり、やりすぎないよう働いている無意識の自制心である。
そういう枠内の世界にマンネリを感じていて、リミッターを外してみようということ。


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直線距離で22km。
車でも使える裏道的なルートを考え、武蔵境から天文台通り→大沢コミュニティ通り→佐須街道→三鷹通り→布田南通り→品川通り→狛江通り… で、狛江駅まで。
世田谷通りを少し下って水道道路に入り、あとはひたすら東へ進むだけ。

その“ひたすら”が長かった。
測距すると野川の天神森橋まで3kmちょっとしかないが、その3倍ほどにも感じられる。
ずいぶん遠いとこまで来ちゃったなぁ… という心細さがそう感じさせる。
芥川龍之介の『トロッコ』という小説ありますよね… (〃 ̄ω ̄〃ゞ


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二子玉川までの走行距離は27km強。
ここはどこ…?


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昔、新丸子に住んでいたころは花火見物に自転車で来たりとなじみあるつもりでいたニコタマだが、それも30年以上も前の話。
「ナムコ・ワンダーエッグ」はどこ…? (笑)


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目的はルート開拓であり、昼ごはんのことは何も考えていない。
とりあえず証拠にお土産を買おうと“二子玉川_和菓子”でググる。


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ヒットした“行列のできる”と書いてある和菓子屋さんに行ってみる。
本当に行列なのだった。


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この行列はなぁ… とちょっと迷い、もう1店の候補を「ライズ」地下までのぞきに行ったがお高いのでやっぱりこっち… と戻ってみると、行列の人数は減っていたが品ぞろえもかなり減っていた。
慌てて並びました。


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「西河製菓店」は1967(昭和42)年創業。
老舗の人気店だが事業拡大することなくそのまま続けてこられたような、普通の街の和菓子屋さんである。
なので、とにかく安い。
目玉商品? の豆大福が140円!


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運よく残っていた豆大福とうぐいす餅を2個ずつ買う。


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僕の前に並んでいたご夫婦が、お会計のあと、
「ダメだ、安すぎる。デパート行こう(笑)」

想像するに、訪問先への手土産をこちらで購入したが、常識的な手土産の予算ラインを大幅に下回ってしまい、デパートで買い直しと(笑)。

それを聞いたお店のおばさま、
「でも3月には少しずつ値上げするんですよ…」
「あ、原材料価格が…」
「もう何もかも値上がりしちゃって」


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こちらの屋号は荒木又五郎… って、そんなネタ誰も知らないだろう ヾ(-_-;)


そもそも和菓子は多品種少量生産で手間がかかりそうなわりに価格が安すぎる。
前記事への当てこすりじゃないが、買うほうはうれしいが商売としていまの世の中、どうなのか。
それで立ち行かなくなって… ということでは元も子もないわけで。


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古い商店街入り口のシンボル的存在とお見受けする。
未来都市的変貌を続ける街だからこそ、残り続けていただきたいと強く思うのである。


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[DATA]
西河製菓店
東京都世田谷区玉川3-23-29
https://www.instagram.com/nishikawa_futako/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/CcXj1eZeqhU



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帰りは環八から。高井戸が遠い…💦


日本一 ○○い! 【花園万頭 新宿本店】

2023.02.17

 街に出かけたらお土産を考えるようになった。
最近では新宿「時屋」のどら焼き、池袋「三原堂」の最中がそれ。

「遊んでばかりいないで、ちゃんと仕事しなさーい!!」
という小言を回避するためというわけではなく、単純にお土産(のお菓子)を探すのが好き。
忘れていたが、昔からそうだった。

出入りの会社が神田・日本橋方面に多かったころは、「壽堂」の黄金芋、「柳屋」のたい焼き、「竹むら」の揚げまんじゅう…。
「近江屋」のケーキということもあったかな。

いまはどうかというと、仕事先に出向くことはほぼなく、街に出かけるすなわち自転車で遊びに行くことであり、地理的にも行き先は山手線西側の池袋~渋谷あたりに限られる。
そしてそのエリアは和菓子の層が薄いのである。

新宿で和菓子といえば?
えーと、「追分だんご」と「花園万頭」と…。
そんな感じです。


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花園神社の大鳥居の並びに「花園万頭 新宿本店」。かつての本店の向かいに位置する


前記事の「花園神社」からの流れで、お土産は必然的に「花園万頭」。
新宿を代表する和菓子店だが、実は破産していたらしい w( ̄△ ̄;)w


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「花園万頭」の始まりは1834(天保5)年に金沢で創業した「石川屋本舗」で、1906(明治39)年に東京進出。
1930(昭和5)年、新宿三光町(現 新宿5丁目)に移転し、近くの花園神社にあやかり「花園万頭」と屋号を改める。

2018年、破産(経緯はこちらを参照ください)
「パティスリー銀座千疋屋」が設立した「株式会社花園万頭」(新社)へ事業譲渡、現在に至る。


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そういった情報は少し前にたまたま調べて知っていたが、実際に「本店」に行ってみて、間口の小ささと飾り気のなさに戸惑いを隠せないワタシ。
お赤飯とか売っている街の和菓子屋さんのような店構えである (・Θ・;)

おそるおそる入店。


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許可をいただいてショーケースを撮影。
その間、買うものを吟味するわけだが、それが定まらない。
とにかく高いのである。


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覚悟を決めて聞いてみた。

「花園万頭って、単品で買えます?」
「はい」
「えーと、おいくらくらいで…」
「1個378円になります」

むぅ… ( ̄- ̄;) ムー


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知らなかったが、“日本一高い 日本一うまい”がキャッチフレーズだったらしい。
この質素な店構えとのギャップ甚だしく、知らない客はビックリするがな…。


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まあ、“高い”にはワケがある。


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皮にヤマイモ使用のいわゆる薯蕷まんじゅう。
こし餡には四国和三盆糖。
上品ですっきりした甘さの餡と大和芋のしっとり感が生きた外皮がよく合う。


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しかし、3個も買えば1000円を大幅に超過するわけで…。

「に… 2個ください💦」


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[DATA]
花園万頭 新宿本店
東京都新宿区新宿5-17-2 YMビル1F
https://www.tokyo-hanaman.co.jp/
https://www.instagram.com/hanazonomanjyu/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/dfnCAmr569k



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観光モデルコース 【菓匠右門 菓子屋横丁店】

2023.02.05

 川越氷川神社をあとに、そのまま西へ。
県道39号川越坂戸毛呂山線(蔵造りの町並み)を越えると菓子屋横丁…。


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第1位「蔵造りの町並み」


前記事に“今回のテーマは観光”と書いているが、普通に川越観光をしたらどういうことになるか。


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第2位「川越氷川神社」


旅行専門誌『じゃらん』のWebサイト「川越市の観光スポット」によると、人気ランキング1位が「蔵造りの町並み」で、以下「川越氷川神社」、「菓子屋横丁」……。
冒頭に記したひと歩きで、すでにベスト3を網羅しているわけである(2023.02.06時点)


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第3位「菓子屋横丁」


菓子屋横丁は細い路地に30軒ほどの菓子屋などがひしめく川越を代表する観光スポット。
素朴なレトロ感の漂うワクワクするような街角だが、“店内撮影禁止”の張り紙などひと昔前の観光地特有のギスギス感も。
人口密度も高く、長居できる雰囲気ではない。


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観光ともう一つ。
「川越で芋、食べたことないんじゃない?」

川越といえばサツマイモだが、スイーツ等イモ系たべものを食べたことがない。


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横丁の入り口付近。
和菓子屋さんの店頭の蒸し器から盛んに湯気が上がっている。
“いも恋”の暖簾。
11時すぎでちょうど小腹がすいてくるころあい。


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「菓匠右門」は昭和30年代創業。
川越市内に数店舗を展開する、けっこう大きい会社らしい。
こういうスレッカラシな場面においては、接客マニュアルの行き届いていそうなお店のほうが安心感がある。


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――「いも恋」は、さつまいもとつぶ餡を山芋ともち粉の生地でやさしく包み、昔なつかしい風味に仕上げたまんじゅうです。菓匠右門HP


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食べ歩きも、川越観光の醍醐味。
厚切りのさつまいもに少々のつぶ餡。
バランスが絶妙で、おいしいおまんじゅうでした♪

(つづく)


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第7位「時の鐘」


[DATA]
菓匠右門(かしょう うもん)菓子屋横丁店
埼玉県川越市元町2-11-3
https://imokoi.com/

>



[Today's recommendation]


https://youtu.be/TmghupWEp5Q



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次号予告


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