ふと、懐かしの喫茶店メシ 【ランチハウス】
2018.02.17
前記事の続き。少々おさらい&補足を。
西荻窪まで足を延ばす気になったのは、仕事が一段落して開放感に満たされたから。
3連休を含め、この2週間、ずっとごたごたで、金曜の昼ごろに出口が見えたときには、なんだか遠いところから帰還したような心持ちがした。
どれぐらい遠いところかというと、エンケラドスぐらい。
前の記事はしんみり調になっているけど、せんべい屋さんは別に畳んじゃったわけじゃないからね。
基本的にこの日はうわずった気分で動いているので、切り替えは早いのだ。

「大判」に向かう途中、心揺さぶられる外観のお店を見かけた。昔よくあった料理がおいしい喫茶店のにおいがする。
帰り道にじっくり観察してみると、店名が読みづらいレベルの庇テントのくたびれぶりと、窓から見える店内の清潔で温かそうな雰囲気のギャップがたまらなくいい。
こぢんまりした店内、カウンター8席とテーブル4人×2、2人×1という構成。
カウンターの中に初老のマスター。外で支度中の若い女性は娘さんか?
お客さんは奥の4人テーブルの2人組のみ。マスターに「そちらにどうぞ」と勧められ、隣の4人テーブルに。
3種類のランチメニューから、ポーク鉄板焼き(ライス、みそ汁、ドリンク)650円、チキンカレー(サラダ、ドリンク)800円を注文。

待っている間、「そういえば何ていうお店?」と(笑)。
背後の窓のポークスタミナ焼きの張り紙の隅に、小さくLunch houseとある。
あとは表の看板と同じ内容のランチメニューのボード、壁には絵画が2枚。
掲示物は以上の4点のみ。
非常にシンプルな内装で、全面白い壁の清潔感ある空間だ。

いい感じのお店のわりにすいてるな… と思っていたら、11時半を過ぎた途端に混みだした。
4人組が入ってきてカウンター席に案内される。見れば小さい子ども連れ。迷わず席を譲ってカウンターに移動した。向こうは戸惑っていたようだが、素早く判断して正解だったと思う。その後立て続けに3人連れが来店した。
小さい店でカウンターの4人組(幼児含む)と3人組を尻目に、4人テーブルを2人で占拠しておいしく食事ができるような強靭なメンタリティを自分は持ち合わせない。
移動先のカウンターのいちばん奥は調理場のコンロの真ん前だったので、マスターの調理の様子をじっくり拝見させてもらった。
1つのバーナーに鉄板を2~3枚、少しずらして重ね、強火でガンガンに熱している。もう一つのやはり強火の火口には使い込まれたフライパン。この簡素なシステムで鉄板焼きとカレーの温めまでをカバーする。

木の台に鉄板を載せ、生のモヤシとソテーした豚肉を盛り付けて、仕上げに追加のタレをかけるとジュワーッと湯気が立ち込める。

ライスは一人一人、お客の顔をみながらよそってる。提供の際にも確認する。
「多くないですか?」「少なくないですか?」
見ていると、ドカ盛り基本で、女性その他は減らすというスタンスのよう。ご飯山盛りの皿がどんどん運ばれていく。
僕のカレーはすごい量だった。

カレーは期待どおりの懐かし系。
甘めで、S&B的な配合カレー粉の香り。メリケン粉の適度なとろみ。よく煮込まれたニンジンとチキンがゴロゴロ。

ポーク鉄板焼きはショウガとニンニクの効いた、まぁショウガ焼きタイプ。
付け合わせの生のモヤシが熱々の鉄板でどんどんしんなりしていく。

基本ご飯大盛りだけに、肉の量はかなり多い。
これでドリンク付き650円は、コスパ超優秀だと思う。

昭和の喫茶店を思い出させる鉄板料理と懐かしのカレースタンド的カレー。
街外れにこういうお店があるあたり、西荻窪の懐の深さを感じた。

[DATA]
ランチハウス
東京都杉並区西荻南1-18-11
[Today's recommendation]

https://youtu.be/grGjD1rTNyg


the 定番
2018.01.18 喜田屋/東京都杉並区西荻北3-31-15

西荻に来るとかなりの確率で寄るお店。
豆大福を3個買う。
前記事の続き。少々おさらい&補足を。
西荻窪まで足を延ばす気になったのは、仕事が一段落して開放感に満たされたから。
3連休を含め、この2週間、ずっとごたごたで、金曜の昼ごろに出口が見えたときには、なんだか遠いところから帰還したような心持ちがした。
どれぐらい遠いところかというと、エンケラドスぐらい。
前の記事はしんみり調になっているけど、せんべい屋さんは別に畳んじゃったわけじゃないからね。
基本的にこの日はうわずった気分で動いているので、切り替えは早いのだ。

「大判」に向かう途中、心揺さぶられる外観のお店を見かけた。昔よくあった料理がおいしい喫茶店のにおいがする。
帰り道にじっくり観察してみると、店名が読みづらいレベルの庇テントのくたびれぶりと、窓から見える店内の清潔で温かそうな雰囲気のギャップがたまらなくいい。
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こぢんまりした店内、カウンター8席とテーブル4人×2、2人×1という構成。
カウンターの中に初老のマスター。外で支度中の若い女性は娘さんか?
お客さんは奥の4人テーブルの2人組のみ。マスターに「そちらにどうぞ」と勧められ、隣の4人テーブルに。
3種類のランチメニューから、ポーク鉄板焼き(ライス、みそ汁、ドリンク)650円、チキンカレー(サラダ、ドリンク)800円を注文。

待っている間、「そういえば何ていうお店?」と(笑)。
背後の窓のポークスタミナ焼きの張り紙の隅に、小さくLunch houseとある。
あとは表の看板と同じ内容のランチメニューのボード、壁には絵画が2枚。
掲示物は以上の4点のみ。
非常にシンプルな内装で、全面白い壁の清潔感ある空間だ。

いい感じのお店のわりにすいてるな… と思っていたら、11時半を過ぎた途端に混みだした。
4人組が入ってきてカウンター席に案内される。見れば小さい子ども連れ。迷わず席を譲ってカウンターに移動した。向こうは戸惑っていたようだが、素早く判断して正解だったと思う。その後立て続けに3人連れが来店した。
小さい店でカウンターの4人組(幼児含む)と3人組を尻目に、4人テーブルを2人で占拠しておいしく食事ができるような強靭なメンタリティを自分は持ち合わせない。
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移動先のカウンターのいちばん奥は調理場のコンロの真ん前だったので、マスターの調理の様子をじっくり拝見させてもらった。
1つのバーナーに鉄板を2~3枚、少しずらして重ね、強火でガンガンに熱している。もう一つのやはり強火の火口には使い込まれたフライパン。この簡素なシステムで鉄板焼きとカレーの温めまでをカバーする。

木の台に鉄板を載せ、生のモヤシとソテーした豚肉を盛り付けて、仕上げに追加のタレをかけるとジュワーッと湯気が立ち込める。

ライスは一人一人、お客の顔をみながらよそってる。提供の際にも確認する。
「多くないですか?」「少なくないですか?」
見ていると、ドカ盛り基本で、女性その他は減らすというスタンスのよう。ご飯山盛りの皿がどんどん運ばれていく。
僕のカレーはすごい量だった。

カレーは期待どおりの懐かし系。
甘めで、S&B的な配合カレー粉の香り。メリケン粉の適度なとろみ。よく煮込まれたニンジンとチキンがゴロゴロ。

ポーク鉄板焼きはショウガとニンニクの効いた、まぁショウガ焼きタイプ。
付け合わせの生のモヤシが熱々の鉄板でどんどんしんなりしていく。

基本ご飯大盛りだけに、肉の量はかなり多い。
これでドリンク付き650円は、コスパ超優秀だと思う。

昭和の喫茶店を思い出させる鉄板料理と懐かしのカレースタンド的カレー。
街外れにこういうお店があるあたり、西荻窪の懐の深さを感じた。

[DATA]
ランチハウス
東京都杉並区西荻南1-18-11
[Today's recommendation]

https://youtu.be/grGjD1rTNyg



2018.01.18 喜田屋/東京都杉並区西荻北3-31-15

西荻に来るとかなりの確率で寄るお店。
豆大福を3個買う。
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