名物カツは噂にたがわぬ味とボリューム 【藤乃木】
2018.02.11
明日、3連休の最終日は法事で東北の郷里に行かなければならない。法事にお土産は要らないと思うが、手ぶらというのもなんなので、きょうだいぐらいにはバレンタインのチョコでも買っていくか、と。
で、なんとなくイメージで一橋学園駅周辺で探してみることにした。
昨日の「猫のあんこ 焼き菓子店」のおねえさん情報が頭の隅にあったのかもしれない。
「あのあたりは古いお店と新しいお店の入れ替わりが、いまちょうど進んでいるところです」
猫のあんこが入るシェアキッチン「学園坂タウンキッチン」をのぞいてみる。学園坂商店街の坂の下。今日は焼き菓子と珈琲のお店「noyau」の看板が出ているが、まだ開いていなかった。

そのまま駅のほうに向かい、北口の踏切を越えて市役所通りを玉川上水近くまで歩いたが、洋菓子店は1軒も見つからず。日曜というのもあると思うが、いつにもましてシャッターが目立つ気がする。新旧の入れ替えも、歩みはゆっくりなんだろうな。
途中、昼ごはんのお店をチェックしながら移動してきて、すし屋、定食屋、とんかつ屋の中から選んだのはとんかつ。

「藤乃木」はこのエリアを代表する人気とんかつ店。
前々から気になる存在だったが、高そうなイメージがあって入りそびれていた。1000円超えの昼定食には警戒心が働くのだ。

入り口にサービスランチのプレートがかかっている。
お昼のランチ:生姜焼き、串かつ、あじフライの3種で各750円。
それなら普通にいけるじゃん。
間口のわりに広い店内。
カウンター6席はすべて埋まり、あふれた客1人が奥のテーブル席を使っている、といった構図。
テーブルは4人×3、6人×1。

こちらの名物は“ふぶき”と称するおろしとんかつだ。
せっかくならその名物を食してみたい。しかしその主力メニューが1000円大幅超えという情報はつかんであった。
少し時間をさかのぼる。
店頭のサンプルケースにふぶきロース定食1330円。やはり高い。
その横にサービスランチのプレートを見つけた。
足して2で割れば、だいたい1000円。それぐらいの出費なら、まあいいんじゃないかと。
店内にはいろんな掲示があって、実は思ったより手ごろ感のあるお店のようなのだ。
われわれのテーブル席の横の壁に“ふぶきロース”の張り紙。
ふぶきは1種類ではなかった。
ヒレかつ1430円、ロースかつ1330円、チキンかつ1150円、焼肉1130円。
少し迷ったが、お試しということもありコスパ的に優れたチキンかつに変更。

さて、若干の矛盾と葛藤を包含するが、せっかくだから名物を、と上に書いているが、個人的にその名物こそがこれまでこの店を遠ざけていた原因の一つであったことは否めない。
とんかつ屋は直球勝負であってほしい。
たとえば客にその場でソースに混ぜるゴマすりをさせるスタイルのチェーン系で、そういったいわゆる付加価値を上乗せすることで値段をつり上げる常套手段の一つが、おろしかつ、という偏見が自分にはある。

結論から言うと、こちらのおろしかつ(ふぶき)、そんな先入観を吹き飛ばすくらいおいしかった。
かつ本体が見えない。
添えるという感じではなく、大根おろしを厚く均一に“塗布”してある。

「こちらのタレをお使いください」とバイト風のおねえさん。
こういう場合、チェーン系では僕はタレやドレッシングのたぐいを使うことはまずなく、しょうゆをかけるが、このふぶきのビジュアル、それから後述するほかの要素にも圧倒されるものがあり、ここは素直に従うべき、と。
で、このタレがよい。
基本的にポン酢だが、酸っぱからず甘からず。大根おろしの味付けとして最高のバランス感覚だと思う。
チキンかつ自体が分厚く大きい。
おろしかつが名物といったらお上品そうというイメージを完全に覆す。
そしてご飯。大げさにいえば、てんこ盛り。
ほかのお客のものを、あれは大盛りに違いないとみていたどんぶり飯が、うちにもやって来た。

チキンかつがちょっとツボ的においしかったので、「うまい! うまい!」と食べていて、途中お約束的に相方がご飯を僕のどんぶりに移して振り出しに戻されて、それでも「うまい! うまい!」と。
食べても食べてもご飯、なくならない(笑)。さすがにこれはきつかった。

僕の真後ろにテレビがある。ちょうど宮原知子のショートプログラムの演技が始まった。
店内全員、こっちに向き直る。
食べづらいったらない。

この“ふぶき”は定食料理としての完成度の高さを感じる。次はぜひロースかつを食べてみたい。
ちなみに、それほど食べなかったが、ボリューム的にも生姜焼きはたいへんオトクだと思う。

[DATA]
藤乃木
東京都小平市学園西町1-20-6
[Today's recommendation]

https://youtu.be/nkgB4abdeVc


バレンタインの…
2018.02.11 ラ・フルール・ド・セル/東京都東村山市栄町2-5-9
チョコレートの件。
結局、ちゃんとネットで調べて、全然うちから近い久米川のフレンチ「ラ・フルール・ド・セル」のトリュフチョコレートを購入した(8個入り800円×3)。
いつもあとから思うけど、ちゃんと調べて動こうよ。
2018.02.12 東北新幹線~仙台駅
明日、3連休の最終日は法事で東北の郷里に行かなければならない。法事にお土産は要らないと思うが、手ぶらというのもなんなので、きょうだいぐらいにはバレンタインのチョコでも買っていくか、と。
で、なんとなくイメージで一橋学園駅周辺で探してみることにした。
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昨日の「猫のあんこ 焼き菓子店」のおねえさん情報が頭の隅にあったのかもしれない。
「あのあたりは古いお店と新しいお店の入れ替わりが、いまちょうど進んでいるところです」
猫のあんこが入るシェアキッチン「学園坂タウンキッチン」をのぞいてみる。学園坂商店街の坂の下。今日は焼き菓子と珈琲のお店「noyau」の看板が出ているが、まだ開いていなかった。

そのまま駅のほうに向かい、北口の踏切を越えて市役所通りを玉川上水近くまで歩いたが、洋菓子店は1軒も見つからず。日曜というのもあると思うが、いつにもましてシャッターが目立つ気がする。新旧の入れ替えも、歩みはゆっくりなんだろうな。
途中、昼ごはんのお店をチェックしながら移動してきて、すし屋、定食屋、とんかつ屋の中から選んだのはとんかつ。

「藤乃木」はこのエリアを代表する人気とんかつ店。
前々から気になる存在だったが、高そうなイメージがあって入りそびれていた。1000円超えの昼定食には警戒心が働くのだ。

入り口にサービスランチのプレートがかかっている。
お昼のランチ:生姜焼き、串かつ、あじフライの3種で各750円。
それなら普通にいけるじゃん。
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間口のわりに広い店内。
カウンター6席はすべて埋まり、あふれた客1人が奥のテーブル席を使っている、といった構図。
テーブルは4人×3、6人×1。

こちらの名物は“ふぶき”と称するおろしとんかつだ。
せっかくならその名物を食してみたい。しかしその主力メニューが1000円大幅超えという情報はつかんであった。
少し時間をさかのぼる。
店頭のサンプルケースにふぶきロース定食1330円。やはり高い。
その横にサービスランチのプレートを見つけた。
足して2で割れば、だいたい1000円。それぐらいの出費なら、まあいいんじゃないかと。
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店内にはいろんな掲示があって、実は思ったより手ごろ感のあるお店のようなのだ。
われわれのテーブル席の横の壁に“ふぶきロース”の張り紙。
ふぶきは1種類ではなかった。
ヒレかつ1430円、ロースかつ1330円、チキンかつ1150円、焼肉1130円。
少し迷ったが、お試しということもありコスパ的に優れたチキンかつに変更。

さて、若干の矛盾と葛藤を包含するが、せっかくだから名物を、と上に書いているが、個人的にその名物こそがこれまでこの店を遠ざけていた原因の一つであったことは否めない。
とんかつ屋は直球勝負であってほしい。
たとえば客にその場でソースに混ぜるゴマすりをさせるスタイルのチェーン系で、そういったいわゆる付加価値を上乗せすることで値段をつり上げる常套手段の一つが、おろしかつ、という偏見が自分にはある。

結論から言うと、こちらのおろしかつ(ふぶき)、そんな先入観を吹き飛ばすくらいおいしかった。
かつ本体が見えない。
添えるという感じではなく、大根おろしを厚く均一に“塗布”してある。

「こちらのタレをお使いください」とバイト風のおねえさん。
こういう場合、チェーン系では僕はタレやドレッシングのたぐいを使うことはまずなく、しょうゆをかけるが、このふぶきのビジュアル、それから後述するほかの要素にも圧倒されるものがあり、ここは素直に従うべき、と。
で、このタレがよい。
基本的にポン酢だが、酸っぱからず甘からず。大根おろしの味付けとして最高のバランス感覚だと思う。
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チキンかつ自体が分厚く大きい。
おろしかつが名物といったらお上品そうというイメージを完全に覆す。
そしてご飯。大げさにいえば、てんこ盛り。
ほかのお客のものを、あれは大盛りに違いないとみていたどんぶり飯が、うちにもやって来た。

チキンかつがちょっとツボ的においしかったので、「うまい! うまい!」と食べていて、途中お約束的に相方がご飯を僕のどんぶりに移して振り出しに戻されて、それでも「うまい! うまい!」と。
食べても食べてもご飯、なくならない(笑)。さすがにこれはきつかった。

僕の真後ろにテレビがある。ちょうど宮原知子のショートプログラムの演技が始まった。
店内全員、こっちに向き直る。
食べづらいったらない。

この“ふぶき”は定食料理としての完成度の高さを感じる。次はぜひロースかつを食べてみたい。
ちなみに、それほど食べなかったが、ボリューム的にも生姜焼きはたいへんオトクだと思う。

[DATA]
藤乃木
東京都小平市学園西町1-20-6
[Today's recommendation]

https://youtu.be/nkgB4abdeVc



2018.02.11 ラ・フルール・ド・セル/東京都東村山市栄町2-5-9
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チョコレートの件。
結局、ちゃんとネットで調べて、全然うちから近い久米川のフレンチ「ラ・フルール・ド・セル」のトリュフチョコレートを購入した(8個入り800円×3)。
いつもあとから思うけど、ちゃんと調べて動こうよ。
2018.02.12 東北新幹線~仙台駅
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