これぞ! 昭和の大衆食堂 【いしはら食堂】
2018.01.16
いろんな意味で昭和的な、いわば大衆食堂好きの聖地「いしはら食堂」。
1975年創業。
テレビにもよく取り上げられる有名店である。

場所はJR三鷹駅と「三鷹の森ジブリ美術館」の中間あたり。さくら通りという南東に斜めに延びるバス通り沿い。
少し駅寄りの、いつもいっぱいの3時間無料駐輪場に1つ空きがあったので、そこに止めて歩いて向かう。
衝動的行動なのでまったく作戦を立てていない。
それがこういう店では思わしくない結果を招く。

若い店員さんがいることもあるが、今日は老夫婦お二人で切り盛りしているもよう。
カウンターの右端に座り、お茶を出してくれたお母さんに「チキンカツと定食」と注文。

こちらは200円の定食セット(白飯、みそ汁、おしんこう)におかずを組み合わせるというカスタマイズ式になっている。
おかずの数がものすごい。
カウンター上の壁にかかっているプレート、約50枚。
そのおかず、ものすごく安い。
コロッケ2個120円、ハムエッグ170円、さばのみそ煮180円、レバニラいため220円、生姜焼280円、とりのから揚360円、トンカツ360円…。
これを自由に組み合わせてmy定食をつくるのである。

そこで、僕の注文を振り返ってみる。
チキンカツ+定食
何の戦術も創意工夫も、そこには感じられない。
そういうのをその場で考えるのが苦手なので、こういう店に衝動的に入ってはいけないと、いつもあとで思う。

根強い人気を支えるのが客層の幅広さ。
僕の前にリタイア男性2人連れ、近所のIT企業風若者、自営業的中年男性、僕のあとには若いOL風、常連の昼飲みじいさん… といった具合。

お店のおかあさんは、注文をとるとき、お会計のとき、必ず一言二言声をかける。
「寒かったでしょう」
「現場、近いの?」
「今日は仕事おしまい?」
“定食”200円
去年のいまごろ入ったとき、ちょうど山陰地方が大雪に見舞われていた。
厨房のフライヤーの前のカウンター席に座った僕に、おかあさんは揚げ物をしながらずっと話しかけていた。
「今朝のトラックのお客さん、山陰通ってきたんですってよ」
今朝とはどういうことかというと、この店は朝6時開店である。5時という説もある。

薄いチキンカツ、ちょっと寂しいかな…。キャベツも景気よくないかな…。
でも270円だし。
もう1品加えれば、ぐっと印象が違ってくるはずだ。
丼で出される煮詰まった感じのみそ汁が懐かしい。
カツにレモンを搾ろうとしたら、デザートのハッサクだったという(笑)。
ここにハムエッグまたはレバニラまたはコロッケをプラスという組み立てを、次回用にシミュレーションしてみたり。

お会計のとき、おかあさんはひとしきり悩んだ末、
「野菜いためと目玉焼きに納豆だったかしら?」
無理やり事態を複雑化させてるとしか思えない(笑)。

[DATA]
いしはら食堂
東京都三鷹市下連雀3-6-27
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=wXu_GA9EKoY


いろんな意味で昭和的な、いわば大衆食堂好きの聖地「いしはら食堂」。
1975年創業。
テレビにもよく取り上げられる有名店である。

場所はJR三鷹駅と「三鷹の森ジブリ美術館」の中間あたり。さくら通りという南東に斜めに延びるバス通り沿い。
少し駅寄りの、いつもいっぱいの3時間無料駐輪場に1つ空きがあったので、そこに止めて歩いて向かう。
衝動的行動なのでまったく作戦を立てていない。
それがこういう店では思わしくない結果を招く。

若い店員さんがいることもあるが、今日は老夫婦お二人で切り盛りしているもよう。
カウンターの右端に座り、お茶を出してくれたお母さんに「チキンカツと定食」と注文。

こちらは200円の定食セット(白飯、みそ汁、おしんこう)におかずを組み合わせるというカスタマイズ式になっている。
おかずの数がものすごい。
カウンター上の壁にかかっているプレート、約50枚。
そのおかず、ものすごく安い。
コロッケ2個120円、ハムエッグ170円、さばのみそ煮180円、レバニラいため220円、生姜焼280円、とりのから揚360円、トンカツ360円…。
これを自由に組み合わせてmy定食をつくるのである。

そこで、僕の注文を振り返ってみる。
チキンカツ+定食
何の戦術も創意工夫も、そこには感じられない。
そういうのをその場で考えるのが苦手なので、こういう店に衝動的に入ってはいけないと、いつもあとで思う。

根強い人気を支えるのが客層の幅広さ。
僕の前にリタイア男性2人連れ、近所のIT企業風若者、自営業的中年男性、僕のあとには若いOL風、常連の昼飲みじいさん… といった具合。

お店のおかあさんは、注文をとるとき、お会計のとき、必ず一言二言声をかける。
「寒かったでしょう」
「現場、近いの?」
「今日は仕事おしまい?」
![]() | ![]() |
去年のいまごろ入ったとき、ちょうど山陰地方が大雪に見舞われていた。
厨房のフライヤーの前のカウンター席に座った僕に、おかあさんは揚げ物をしながらずっと話しかけていた。
「今朝のトラックのお客さん、山陰通ってきたんですってよ」
今朝とはどういうことかというと、この店は朝6時開店である。5時という説もある。

薄いチキンカツ、ちょっと寂しいかな…。キャベツも景気よくないかな…。
でも270円だし。
もう1品加えれば、ぐっと印象が違ってくるはずだ。
丼で出される煮詰まった感じのみそ汁が懐かしい。
カツにレモンを搾ろうとしたら、デザートのハッサクだったという(笑)。
ここにハムエッグまたはレバニラまたはコロッケをプラスという組み立てを、次回用にシミュレーションしてみたり。

お会計のとき、おかあさんはひとしきり悩んだ末、
「野菜いためと目玉焼きに納豆だったかしら?」
無理やり事態を複雑化させてるとしか思えない(笑)。

[DATA]
いしはら食堂
東京都三鷹市下連雀3-6-27
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=wXu_GA9EKoY

