コスパ抜群のステーキハウス 【ステーキハウス テキサス】
2018.01.06
子どものころ『トムとジェリー』というアニメーションでアメリカの豊かな食生活を見せつけられた。
パーティー会場のテーブルとか、BBQコンロとか、ピクニックバスケットとか、バカでかい冷蔵庫の中とかに、見たこともないおいしそうな食べ物が潤沢に配備されていた。ローストターキー、ハムの塊、つながったソーセージ、穴開きチーズ…。
なかでもニッポンのよい子の目をくぎ付けにしたのが、でっかいステーキ肉。毎度ブルさんを巻き込んでのバトルの火種で、イソップ寓話的教訓を含むオチとなる。

それから半世紀。Japanの食事情は大きく変わった。
1991年の輸入自由化以降、牛肉は当たり前のように家庭の食卓に上るようになった。
スーパーの精肉コーナーでは、ブルさんのステーキ肉を思わせるでっかく分厚いのが普通に売られている。特売品のオージーなら300gほどで500円前後だったり。
価値観と値段のあまりのギャップにくらくらとなり、おじさんはついつい買ってしまう。
家で上手に焼けたためしがない。

田無に用事があり、昼ごはんはステーキ店「テキサス」へ。

ホームページによると1976年オープン。
まだまだ牛肉がお高い時代にステーキハウスという業態は新鮮だったらしい。地元ではよく知られた人気店だ。
現在、この店のほかに「Loin's」「すてーき亭」「Steak Man」を運営する。

田無駅北口から東大農学部農場に向かうメインストリート沿い、新青梅街道の手前にお店はある。
星条旗が翻り幌馬車の車輪なんかが置いてある、いかにもな店構えである。
ランチメニューの看板のいちばん上、ステーキセット¥800がこの店の特徴を表す。
激安ステーキ。


入って正面が調理場で、左に細長い感じで通路が伸びる。
通路の右手のテーブルに案内される。ここは4人掛けテーブル2卓のボックス席。
ほかにも同じようなボックスや2人テーブル、奥は広いスペースになっているもよう。なにしろ店内が暗くて全体の様子がつかめない。


オーダーは、サービスステーキM 180g 950円、テキサスハンバーグ150g 700円(各ライス・スープ・ドリンク付き、税別)。
スープとおかわりライスはセルフ、つまりおかわり自由。
ドリンクは8種類からアメリカンコーヒーに。これもセルフ。


僕らの席のすぐ横にセルフコーナーがあって、スープをついで戻るとすぐにステーキが来る。5分かかっていない。
すぐにハンバーグも。このスピードは謎である。

ステーキにはマスタードバターがのる。どちらも付け合わせはコーンのみとシンプル。
肉は、硬い。というか、繊維質の赤身の部位で焼き加減がレアなので、肉がプルプルしてナイフが入らない。自分で焼く失敗パターンと似てるような…。
はしたなくもギコギコとナイフを入れる。
隣のテーブルからもギコギコ聞こえる。
ステーキ、食べつけないけど、実はこれでいいのかな?

とすると、焼き加減もこれでいいのかな…?
実際、家と大きく異なるのが熱した鉄板で、じわじわ火が通って途中からちょうどよくなる。
でもやっぱり繊維は手ごわくかみ切れず、細かく切り分けるのに腕が疲れるぐらいギコギコと。
ステーキはこんな感じの赤身ぐらいがいいのかも。かみしめるから肉のうま味が広がるし。

ハンバーグはナツメグが効いたオーソドックスな味。
脂の感じも過剰でなくシンプルでおいしいと思う。
抜群のコスパで肉ガッツリ。この手ごろ感は得がたい魅力だ。

[DATA]
ステーキハウス テキサス
東京都西東京市田無町3-3-7
http://at-dining.wixsite.com/steak-house-1
[Today's recommendation]


ZZ Top
『Rio Grande Mud』


◆ 猫写真はこちら ◆


カラスウリ(東京大学農学部農場)
子どものころ『トムとジェリー』というアニメーションでアメリカの豊かな食生活を見せつけられた。
パーティー会場のテーブルとか、BBQコンロとか、ピクニックバスケットとか、バカでかい冷蔵庫の中とかに、見たこともないおいしそうな食べ物が潤沢に配備されていた。ローストターキー、ハムの塊、つながったソーセージ、穴開きチーズ…。
なかでもニッポンのよい子の目をくぎ付けにしたのが、でっかいステーキ肉。毎度ブルさんを巻き込んでのバトルの火種で、イソップ寓話的教訓を含むオチとなる。

それから半世紀。Japanの食事情は大きく変わった。
1991年の輸入自由化以降、牛肉は当たり前のように家庭の食卓に上るようになった。
スーパーの精肉コーナーでは、ブルさんのステーキ肉を思わせるでっかく分厚いのが普通に売られている。特売品のオージーなら300gほどで500円前後だったり。
価値観と値段のあまりのギャップにくらくらとなり、おじさんはついつい買ってしまう。
家で上手に焼けたためしがない。

田無に用事があり、昼ごはんはステーキ店「テキサス」へ。

ホームページによると1976年オープン。
まだまだ牛肉がお高い時代にステーキハウスという業態は新鮮だったらしい。地元ではよく知られた人気店だ。
現在、この店のほかに「Loin's」「すてーき亭」「Steak Man」を運営する。

田無駅北口から東大農学部農場に向かうメインストリート沿い、新青梅街道の手前にお店はある。
星条旗が翻り幌馬車の車輪なんかが置いてある、いかにもな店構えである。
ランチメニューの看板のいちばん上、ステーキセット¥800がこの店の特徴を表す。
激安ステーキ。


入って正面が調理場で、左に細長い感じで通路が伸びる。
通路の右手のテーブルに案内される。ここは4人掛けテーブル2卓のボックス席。
ほかにも同じようなボックスや2人テーブル、奥は広いスペースになっているもよう。なにしろ店内が暗くて全体の様子がつかめない。


オーダーは、サービスステーキM 180g 950円、テキサスハンバーグ150g 700円(各ライス・スープ・ドリンク付き、税別)。
スープとおかわりライスはセルフ、つまりおかわり自由。
ドリンクは8種類からアメリカンコーヒーに。これもセルフ。


僕らの席のすぐ横にセルフコーナーがあって、スープをついで戻るとすぐにステーキが来る。5分かかっていない。
すぐにハンバーグも。このスピードは謎である。

ステーキにはマスタードバターがのる。どちらも付け合わせはコーンのみとシンプル。
肉は、硬い。というか、繊維質の赤身の部位で焼き加減がレアなので、肉がプルプルしてナイフが入らない。自分で焼く失敗パターンと似てるような…。
はしたなくもギコギコとナイフを入れる。
隣のテーブルからもギコギコ聞こえる。
ステーキ、食べつけないけど、実はこれでいいのかな?

とすると、焼き加減もこれでいいのかな…?
実際、家と大きく異なるのが熱した鉄板で、じわじわ火が通って途中からちょうどよくなる。
でもやっぱり繊維は手ごわくかみ切れず、細かく切り分けるのに腕が疲れるぐらいギコギコと。
ステーキはこんな感じの赤身ぐらいがいいのかも。かみしめるから肉のうま味が広がるし。

ハンバーグはナツメグが効いたオーソドックスな味。
脂の感じも過剰でなくシンプルでおいしいと思う。
抜群のコスパで肉ガッツリ。この手ごろ感は得がたい魅力だ。

[DATA]
ステーキハウス テキサス
東京都西東京市田無町3-3-7
http://at-dining.wixsite.com/steak-house-1
[Today's recommendation]


ZZ Top
『Rio Grande Mud』


◆ 猫写真はこちら ◆


カラスウリ(東京大学農学部農場)