80's そのまま感なレストラン 【ジャスミン】
2017.12.29
年末にたまった仕事の半分までを午前中に片付け、無理やり仕事納めとした。
昼に正月用買い出しに東久留米卸売市場(得得市場)へ。
といっても、ここで買ったのは黒豆(雑穀の「柏木」)と煮しめ用の結び昆布(おでん材料の「さか井」)だけ。
昼過ぎにこういう食品だらけの場所をうろついていると、ものすごくおなかがすく。
年末書き入れ時につき、もしかしたら「おばちゃん食堂」やってるかも、と期待したが、通常運転で1時にはきっぱり終わってる。
もう一つの「海鮮市場食堂」は大混雑で行列が。この店はそういうシステムだからしょうがないんだが、定食のおかずの皿を持って並んでるおっちゃんがいておもしろい。それが刺身三点盛り590円だったりするから、哀感も漂う。

市場はあきらめて野火止通りまで上り、交差点に昔からあるレストラン「ジャスミン」に。
南側を通る野火止用水のケヤキ並木が葉を落としているので、お店まわりは冬場のほうがオープンで明るい感じ。

玄関庇を支えるポーチ柱のギリシャな感じというか、30~40年はさかのぼろうかというセンスが前面に打ち出され、懐かしいには懐かしいが、入りにくいというか、とっつきにくい。

店内は、採光がよく明るい右側にカウンターと4人テーブル2卓。左に進むと窓際に2卓、一段高くなった奥のスペースに6卓。
席はゆったり配置され、思ったよりも大きい店だ。

正面のスクリーンがやっぱりギリシャだったり、そこに水牛の角が置かれていたり…、やっぱりとっつきにくいかというと、入ってしまえばどっぷり懐かしい。
ピンク電話の電話ボックスとか、天井のステンドグラスやシャンデリアなんかも。

ランチメニューを見ると、だいたい1000円以内。この店は安くないという思い込みがあったが、意外にリーズナブル。
思い込みもなにも、きわめて情報の少ない店なのである。とっつきにくさと相まって入りにくさを高めている。
アナジー効果というやつだ。

オーダーは、チキンカツ870円とビーフカレー870円(ライスorパン+サラダ+コーヒーor紅茶付)。

奥の右隅の僕らの席のすぐ横の壁に、先週街で見かけた宮崎駿監督の色紙が飾ってある。2001年のもの。
宮崎監督といえば、タバコ…。という連想が真っ先に浮かぶぐらい、店内が煙い。広すぎて換気が行き届いていないのだ。

まずチキンカツ。
…ち、ちんまり?
気を取り直して…、味は?

あ、いいですねー。
ホームメイド感はそれほどないがまとまりのよいドゥミグラスソース。付け合わせ野菜には乳化タイプのフレンチドレッシング。すごく懐かしい。

カレーもモロ懐かし系で、これはホテルでソースポットで提供される系の味。
懐かしさのもとは“ビーフ臭”。上野の「聚楽台」あたりを連想するかな。

個人的には量がちょっと。
食べ終わって、もっとハラヘッタ…、みたいな。
思ったより高くはないが、コスパはよくないかも。

あっちの席にじいさん2人。
ノンアルコールビールしか飲めないとか、自転車で距離乗れないとか、娘の婿が口ばっかりで何もしないとか、そんな話をして、「来年もがんばって生き延びましょう」と別れていた。
ハイカラでありながら本質的にたとえば「宅部うどん」と変わっていない。
そこのところに安心感があり、この地の老舗としての実力の指標なのかな… と。

[DATA]
ジャスミン
東京都東村山市青葉町1-4-20
[Today's recommendation]

https://youtu.be/-_1WH_Pad5g


◆ 猫写真はこちら ◆
年末にたまった仕事の半分までを午前中に片付け、無理やり仕事納めとした。
昼に正月用買い出しに東久留米卸売市場(得得市場)へ。
といっても、ここで買ったのは黒豆(雑穀の「柏木」)と煮しめ用の結び昆布(おでん材料の「さか井」)だけ。
昼過ぎにこういう食品だらけの場所をうろついていると、ものすごくおなかがすく。
年末書き入れ時につき、もしかしたら「おばちゃん食堂」やってるかも、と期待したが、通常運転で1時にはきっぱり終わってる。
もう一つの「海鮮市場食堂」は大混雑で行列が。この店はそういうシステムだからしょうがないんだが、定食のおかずの皿を持って並んでるおっちゃんがいておもしろい。それが刺身三点盛り590円だったりするから、哀感も漂う。

市場はあきらめて野火止通りまで上り、交差点に昔からあるレストラン「ジャスミン」に。
南側を通る野火止用水のケヤキ並木が葉を落としているので、お店まわりは冬場のほうがオープンで明るい感じ。

玄関庇を支えるポーチ柱のギリシャな感じというか、30~40年はさかのぼろうかというセンスが前面に打ち出され、懐かしいには懐かしいが、入りにくいというか、とっつきにくい。

店内は、採光がよく明るい右側にカウンターと4人テーブル2卓。左に進むと窓際に2卓、一段高くなった奥のスペースに6卓。
席はゆったり配置され、思ったよりも大きい店だ。

正面のスクリーンがやっぱりギリシャだったり、そこに水牛の角が置かれていたり…、やっぱりとっつきにくいかというと、入ってしまえばどっぷり懐かしい。
ピンク電話の電話ボックスとか、天井のステンドグラスやシャンデリアなんかも。

ランチメニューを見ると、だいたい1000円以内。この店は安くないという思い込みがあったが、意外にリーズナブル。
思い込みもなにも、きわめて情報の少ない店なのである。とっつきにくさと相まって入りにくさを高めている。
アナジー効果というやつだ。

オーダーは、チキンカツ870円とビーフカレー870円(ライスorパン+サラダ+コーヒーor紅茶付)。

奥の右隅の僕らの席のすぐ横の壁に、先週街で見かけた宮崎駿監督の色紙が飾ってある。2001年のもの。
宮崎監督といえば、タバコ…。という連想が真っ先に浮かぶぐらい、店内が煙い。広すぎて換気が行き届いていないのだ。

まずチキンカツ。
…ち、ちんまり?
気を取り直して…、味は?

あ、いいですねー。
ホームメイド感はそれほどないがまとまりのよいドゥミグラスソース。付け合わせ野菜には乳化タイプのフレンチドレッシング。すごく懐かしい。

カレーもモロ懐かし系で、これはホテルでソースポットで提供される系の味。
懐かしさのもとは“ビーフ臭”。上野の「聚楽台」あたりを連想するかな。

個人的には量がちょっと。
食べ終わって、もっとハラヘッタ…、みたいな。
思ったより高くはないが、コスパはよくないかも。

あっちの席にじいさん2人。
ノンアルコールビールしか飲めないとか、自転車で距離乗れないとか、娘の婿が口ばっかりで何もしないとか、そんな話をして、「来年もがんばって生き延びましょう」と別れていた。
ハイカラでありながら本質的にたとえば「宅部うどん」と変わっていない。
そこのところに安心感があり、この地の老舗としての実力の指標なのかな… と。

[DATA]
ジャスミン
東京都東村山市青葉町1-4-20
[Today's recommendation]

https://youtu.be/-_1WH_Pad5g


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