謎多き隠れ家中華 【集宝亭】
2017.12.18
銀河衝突の話――
局部銀河群内の2つの大きな銀河であるわれわれの銀河系とお隣のアンドロメダ銀河は、40億年以内に衝突合体するといわれている。
そんなことになったら星々はどうなってしまうのか、と心配になるが、恒星間の距離は非常に離れているため星同士が衝突する確率は無視できるほど小さいのだそうだ。
今日はどのあたりを散歩しようか… と月曜朝から考えるくらいにこの時期、ヒマである。
以前、この2倍、3倍仕事をしていたころ、うまい具合に散らばって不思議とダブらなかった。
いまは少ない仕事が1カ所に集中しちゃってる。
恒星同士が衝突しちゃってる。

月曜朝から1人で近所をフラフラするのもいかがかと思うので、自転車である程度遠くまで行ってから歩くことにする。
西武所沢店の横の駐輪場は4時間無料。
歩いたコースは、ざっと所沢駅と西所沢駅の往復。
途中見かけた中華・ラーメン店の写真をコース順に載せた。
裏道にいかにディープ地帯が残るかという参考までに。
下に行くほど度合いが進んでいる。
最後はもはや人を寄せ付けないレベルである。

誤解のないよう断っておくが、この全部に入ったことがある、あるいは今後入りたいと思う、ということではない。無理(笑)。
でも「えぞ」と「栄華」には入ったことがあるので、今後どうなるかはわからない。
実際、このうちの1軒に今日入った。
それがこちら。

「集宝亭」はマンション1階の奥にある。道路に面しているのは花屋で、その裏という位置関係。花屋横の狭い通路の奥に看板と暖簾が見え隠れする。
通路入り口付近には看板はおろかいかなる店頭ディスプレイも施されていないので、真っすぐ前を見て歩いていて店の存在に気づく人は、まずいない。
通路は、肉まん・あんまんスチーマー、岡持ち、生ビールサーバー、ストッカー、スニーカー、花屋の棚… と、あらゆる障害物で防御を固めてある。
客に入ってもらおうって気、ゼロ(笑)。

それでも僕はだいぶ前からこの店を知っていた。それはウリである中華まんの案内が目につきやすい形で掲示されていたからと記憶している。
この隠れ家感MAXな店の肉まん、どう考えてもただ者じゃない。いつか買おうと思いつつ、そのまま。
肉まんテイクアウトすらビビるほど、一見お断わりオーラがすごかったんだと思う。

実は知る人ぞ知る人気店。すなわち、食べログをはじめ口コミ情報は多いのだ。
いまの時代、こういう店のハードルは下がったんだと思う。

店内は4・3・2人席のテーブル3卓で、9人でいっぱいになる。
先客は、若いサラリーマン風と謎の読書婦人。ここに僕が入って3卓すべて埋まり、この先は相席だな。
注文は広東面(メニュー表ママ)800円。
お店の人は男女2人。意外なことに、かなり若い。
BGMはテレビのワイドショー。なぜか電話がひっきりなしに鳴る。

食堂ホールに対して厨房スペースが異常に広い。もともとカウンター席であったとおぼしき出っ張りも調理器具や食器に侵食されている。
全体の印象として、店舗デザインのバランスが供給過多である。
テーブル3つの小さな店にこれほど設備は要らないだろう、と。謎の隠し部屋でもありそうな気配。

広東面は見るからにとろみの強そうな仕上がり。具はキャベツ、チンゲン菜、タマネギ、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、ヤングコーン、豚肉。
しょうゆ強め、甘味もしっかり、つまりかなり濃い味で、独特の香味を感じる。中太麺と濃厚あんかけのバランスはいいと思う。
ヤングコーンはいいアクセントだが、具に華やかさや面白味がないかな。動物系、もうひと声。魚介とか。

先客は2人ともメイン+ミニ麺+ご飯のように見えるセットメニューを食べていた。メニュー表を何度見てもそういうものが見つからない。壁にも張ってない。
常連にしかわからない世界がいろいろ隠されていそうなお店である。

[DATA]
集宝亭
埼玉県所沢市西所沢1-17-18
[Today's recommendation]

https://youtu.be/r_4wKYrky4k


◆ 猫写真はこちら ◆
銀河衝突の話――
局部銀河群内の2つの大きな銀河であるわれわれの銀河系とお隣のアンドロメダ銀河は、40億年以内に衝突合体するといわれている。
そんなことになったら星々はどうなってしまうのか、と心配になるが、恒星間の距離は非常に離れているため星同士が衝突する確率は無視できるほど小さいのだそうだ。
今日はどのあたりを散歩しようか… と月曜朝から考えるくらいにこの時期、ヒマである。
以前、この2倍、3倍仕事をしていたころ、うまい具合に散らばって不思議とダブらなかった。
いまは少ない仕事が1カ所に集中しちゃってる。
恒星同士が衝突しちゃってる。

月曜朝から1人で近所をフラフラするのもいかがかと思うので、自転車である程度遠くまで行ってから歩くことにする。
西武所沢店の横の駐輪場は4時間無料。
歩いたコースは、ざっと所沢駅と西所沢駅の往復。
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途中見かけた中華・ラーメン店の写真をコース順に載せた。
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裏道にいかにディープ地帯が残るかという参考までに。
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下に行くほど度合いが進んでいる。
最後はもはや人を寄せ付けないレベルである。

誤解のないよう断っておくが、この全部に入ったことがある、あるいは今後入りたいと思う、ということではない。無理(笑)。
でも「えぞ」と「栄華」には入ったことがあるので、今後どうなるかはわからない。
実際、このうちの1軒に今日入った。
それがこちら。

「集宝亭」はマンション1階の奥にある。道路に面しているのは花屋で、その裏という位置関係。花屋横の狭い通路の奥に看板と暖簾が見え隠れする。
通路入り口付近には看板はおろかいかなる店頭ディスプレイも施されていないので、真っすぐ前を見て歩いていて店の存在に気づく人は、まずいない。
通路は、肉まん・あんまんスチーマー、岡持ち、生ビールサーバー、ストッカー、スニーカー、花屋の棚… と、あらゆる障害物で防御を固めてある。
客に入ってもらおうって気、ゼロ(笑)。

それでも僕はだいぶ前からこの店を知っていた。それはウリである中華まんの案内が目につきやすい形で掲示されていたからと記憶している。
この隠れ家感MAXな店の肉まん、どう考えてもただ者じゃない。いつか買おうと思いつつ、そのまま。
肉まんテイクアウトすらビビるほど、一見お断わりオーラがすごかったんだと思う。

実は知る人ぞ知る人気店。すなわち、食べログをはじめ口コミ情報は多いのだ。
いまの時代、こういう店のハードルは下がったんだと思う。

店内は4・3・2人席のテーブル3卓で、9人でいっぱいになる。
先客は、若いサラリーマン風と謎の読書婦人。ここに僕が入って3卓すべて埋まり、この先は相席だな。
注文は広東面(メニュー表ママ)800円。
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お店の人は男女2人。意外なことに、かなり若い。
BGMはテレビのワイドショー。なぜか電話がひっきりなしに鳴る。

食堂ホールに対して厨房スペースが異常に広い。もともとカウンター席であったとおぼしき出っ張りも調理器具や食器に侵食されている。
全体の印象として、店舗デザインのバランスが供給過多である。
テーブル3つの小さな店にこれほど設備は要らないだろう、と。謎の隠し部屋でもありそうな気配。

広東面は見るからにとろみの強そうな仕上がり。具はキャベツ、チンゲン菜、タマネギ、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、ヤングコーン、豚肉。
しょうゆ強め、甘味もしっかり、つまりかなり濃い味で、独特の香味を感じる。中太麺と濃厚あんかけのバランスはいいと思う。
ヤングコーンはいいアクセントだが、具に華やかさや面白味がないかな。動物系、もうひと声。魚介とか。

先客は2人ともメイン+ミニ麺+ご飯のように見えるセットメニューを食べていた。メニュー表を何度見てもそういうものが見つからない。壁にも張ってない。
常連にしかわからない世界がいろいろ隠されていそうなお店である。

[DATA]
集宝亭
埼玉県所沢市西所沢1-17-18
[Today's recommendation]

https://youtu.be/r_4wKYrky4k


◆ 猫写真はこちら ◆