名門の老舗で昭和B級メニュー 【丸信 中華そば】
2017.11.26
ツレが谷保の「musubi くらしのどうぐの店」にセーターを買いに行くというので、現地で落ち合って昼ごはんを食べることになった。
「musubi」の真ん前にオモムキのある中華屋さんがある。
しかし、あまりなじみのある街ではないので、お店選びは慎重に、まずは無難そうな有名店に傾く。こちらの「中華そば 増本」は次の機会に。

谷保の駅前ロータリーから細道を入ってすぐのところにある「丸信」は、同名の荻窪の有名店からの暖簾分け。1965年創業の老舗中華店だ。
四面道に現存する荻窪「丸信」は、1948年開業の荻窪「丸長」の暖簾分けグループ「丸長のれん会」の最古参である。

――当会の始まりは、昭和23年杉並区荻窪4丁目に青木勝治氏、青木保一氏、青木甲七郎氏、山上信成氏、坂口正安氏、以上5名で共同経営の形で、中華そば店丸長を開店。その後、丸長、丸信、大勝軒、栄龍軒として、独立開店。(丸長のれん会HP)
ここに出てくる山上氏が「丸信」創業者。
ちなみに有名な東池袋「大勝軒」もこの系列で、その流れを含め丸長のれん会はラーメン界の一大勢力である(「萬栄軒」「サニー」参照)。

こう言っちゃ失礼だが、こんな地味な街の裏道にある一見何の変哲もない中華屋であるが、かなり混んでいる。
さすが有名店だけのことは… あるかというと、客層を見るとそういうことでもなく、ラーメン食べ歩きタイプは皆無で、みんな地元の常連っぽい。
かろうじてカウンターの隅っこに座れた、という感じ。
店内は4人掛けテーブル3卓とカウンター9席。

注文はラーメン550円と五目そば860円。
目の前でご高齢の店主とその息子さんらしき人が調理、その向こうでおかみさんが野菜の仕込みなど、ホール担当は若女将、という4人体制。皆さん明るくたいへん感じがよい。


はじめ全然そう見えなかったんだが、目の前の2人、よく似てる。ラーメンの仕上げ段階に入り2人並んでうつむいて作業をしていて、その角度で見るとまったく同じ顔である。
奥からおかあさんがボウルを持ってやって来て、お顔を拝見すると、これも同系の顔。
ついでにカウンターの向こうでビール飲んでるおっちゃん、クリソツ…。
この空間はどうなっておるのだ?

そのうち気づいたんだが、この混みようの原因は飲み客だ。
それぞれ別グループだがテーブル席に居座っているから、食事の客は家族連れも含めカウンターになってしまう。回転はよくなさそう。
「ビール大瓶! もう今日は仕事やめた!」というブライアンな声が背後で飛び交ってる。

ラーメンはすっきり鶏ガラスープの懐かし系。
「荻窪丸信」は、昔駅前にあったラーメン専門店も四面道の中華店も入ったことがあって、その味を思い出すかというと…、まったく覚えてないなぁ(笑)。はるか昔のことだから。

五目そばはとろみのついた甘めのしょうゆ味。僕がイメージする五目そばは塩味サラサラスープ。こういうタイプも存在するらしいことは知っていたが、出会ったのは初めて。ほんのりゴマ油の香る優しい味だ。
具がすごい。ハクサイ、ニンジン、チンゲン菜、シイタケ、タケノコ、メンマ、豚肉、ゆで卵、カマボコ、ナルト、伊達巻、薬味ネギ。12種までは確認できたが…。
練り物が3種も。昭和B級メニューの神髄であるなぁ、としんみり思う。

店を出て自転車の用意をしていると、食べ歩きっぽい若い男性2人組がやって来た。
「丸信って、荻窪の?」
「まさか。違うだろ」
と駅のほうに戻っていってしまった。
何でもスマホで調べる時代にやけにあっさりした若者だが、本当にそれでいいのか?
逆に、こういう世代が「丸信」の名前に反応するというのは驚きではある。
久しぶりに荻窪のラーメン屋に行ってみたくなった。

[DATA]
丸信 中華そば
国立市富士見台1-16-16
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=_0K6___T16g


◆ 猫写真はこちら ◆
老舗洋菓子店の直売所
2017.11.26 白十字 富士見台工場直売店/東京都国立市富士見台1-37-28

大学通りの老舗洋菓子店「白十字」の工場がこんなところに。
15%オフは、かなーりオトク♪
シュークリーム130円(サービスデー 15%OFF)×5
ツレが谷保の「musubi くらしのどうぐの店」にセーターを買いに行くというので、現地で落ち合って昼ごはんを食べることになった。
「musubi」の真ん前にオモムキのある中華屋さんがある。
しかし、あまりなじみのある街ではないので、お店選びは慎重に、まずは無難そうな有名店に傾く。こちらの「中華そば 増本」は次の機会に。

谷保の駅前ロータリーから細道を入ってすぐのところにある「丸信」は、同名の荻窪の有名店からの暖簾分け。1965年創業の老舗中華店だ。
四面道に現存する荻窪「丸信」は、1948年開業の荻窪「丸長」の暖簾分けグループ「丸長のれん会」の最古参である。

――当会の始まりは、昭和23年杉並区荻窪4丁目に青木勝治氏、青木保一氏、青木甲七郎氏、山上信成氏、坂口正安氏、以上5名で共同経営の形で、中華そば店丸長を開店。その後、丸長、丸信、大勝軒、栄龍軒として、独立開店。(丸長のれん会HP)
ここに出てくる山上氏が「丸信」創業者。
ちなみに有名な東池袋「大勝軒」もこの系列で、その流れを含め丸長のれん会はラーメン界の一大勢力である(「萬栄軒」「サニー」参照)。

こう言っちゃ失礼だが、こんな地味な街の裏道にある一見何の変哲もない中華屋であるが、かなり混んでいる。
さすが有名店だけのことは… あるかというと、客層を見るとそういうことでもなく、ラーメン食べ歩きタイプは皆無で、みんな地元の常連っぽい。
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かろうじてカウンターの隅っこに座れた、という感じ。
店内は4人掛けテーブル3卓とカウンター9席。

注文はラーメン550円と五目そば860円。
目の前でご高齢の店主とその息子さんらしき人が調理、その向こうでおかみさんが野菜の仕込みなど、ホール担当は若女将、という4人体制。皆さん明るくたいへん感じがよい。


はじめ全然そう見えなかったんだが、目の前の2人、よく似てる。ラーメンの仕上げ段階に入り2人並んでうつむいて作業をしていて、その角度で見るとまったく同じ顔である。
奥からおかあさんがボウルを持ってやって来て、お顔を拝見すると、これも同系の顔。
ついでにカウンターの向こうでビール飲んでるおっちゃん、クリソツ…。
この空間はどうなっておるのだ?

そのうち気づいたんだが、この混みようの原因は飲み客だ。
それぞれ別グループだがテーブル席に居座っているから、食事の客は家族連れも含めカウンターになってしまう。回転はよくなさそう。
「ビール大瓶! もう今日は仕事やめた!」というブライアンな声が背後で飛び交ってる。

ラーメンはすっきり鶏ガラスープの懐かし系。
「荻窪丸信」は、昔駅前にあったラーメン専門店も四面道の中華店も入ったことがあって、その味を思い出すかというと…、まったく覚えてないなぁ(笑)。はるか昔のことだから。

五目そばはとろみのついた甘めのしょうゆ味。僕がイメージする五目そばは塩味サラサラスープ。こういうタイプも存在するらしいことは知っていたが、出会ったのは初めて。ほんのりゴマ油の香る優しい味だ。
具がすごい。ハクサイ、ニンジン、チンゲン菜、シイタケ、タケノコ、メンマ、豚肉、ゆで卵、カマボコ、ナルト、伊達巻、薬味ネギ。12種までは確認できたが…。
練り物が3種も。昭和B級メニューの神髄であるなぁ、としんみり思う。

店を出て自転車の用意をしていると、食べ歩きっぽい若い男性2人組がやって来た。
「丸信って、荻窪の?」
「まさか。違うだろ」
と駅のほうに戻っていってしまった。
何でもスマホで調べる時代にやけにあっさりした若者だが、本当にそれでいいのか?
逆に、こういう世代が「丸信」の名前に反応するというのは驚きではある。
久しぶりに荻窪のラーメン屋に行ってみたくなった。

[DATA]
丸信 中華そば
国立市富士見台1-16-16
[Today's recommendation]

https://www.youtube.com/watch?v=_0K6___T16g


◆ 猫写真はこちら ◆

2017.11.26 白十字 富士見台工場直売店/東京都国立市富士見台1-37-28

大学通りの老舗洋菓子店「白十字」の工場がこんなところに。
15%オフは、かなーりオトク♪
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