思いがけず豪華な食卓 【浜波】
2017.11.23
東久留米の駅のあたりにはいかにも古そうな道がけっこう残っていて、新しい道と変な角度で交わっていたりする。
東久留米1号踏切の西で都道234号線と分かれて黒目川のほうに下っていく道もそうだ。いまは商店街の面影だけが残っているが、昔は大円寺の参道的役割を果たしていたのかもしれない。
新大橋から少し下ってカーブしながら駅のほうに上っていくいい感じの通りで、少しでもお店が残っていればとつくづく残念に思う。

そのさらに脇道の古いお店でランチサービスをやっているのを最近発見した。
活魚・ふぐ料理「浜波」

うなぎやふぐの文字が躍る年季の入った料理屋のランチである。
これを見逃す手はない。

お店はけっこう大きな一軒家で、2階が住居になっている感じ。
店頭のホワイトボードに書いてあるランチメニューは6種類で、860円均一。

お店に入った瞬間、においですべる。すべるとは、time slipのslip。
フッ… と昭和に飛ばされる。
懐かしい、田舎の古い生家を思い出させるようなにおいの染み付いた店内。それだけで僕はうれしくなってしまう。

左手がカウンター5席、右手が座敷。
ほかにお客さんもいないので座敷に上がらせてもらう。

ここは4人用と6人用の座卓が配置されている。あとで気づいたが、奥も座敷になっていて、2部屋まで確認できた。なかなかの規模である。
その大店を70代? の店主と、娘さん?(ともにツレの見立て)で切り盛り。夜に宴会でも入ったら絶対回らないと思う。
注文はカキフライ定食(僕)と小柱かき揚げ定食(妻)。
ランチ以外のメニューを見ると、活魚・ふぐ部門、うなぎ部門のほか、うどんメニューも充実している。“本格手打ち蕎麦始めました! ―数量限定―”の案内も。
これ、全部1人でこなすんだろうか?

石油ストーブには大鍋がかかっていて、サトイモがコトコト。
これがおいしそう。
でもこれだけの量ということは、やっぱり夜に予約が入ってるとか? あるいは仕出し屋機能もあるとか?
座敷から見て入り口側に生け簀があり、逆光に魚影がユラユラ。
アジとイサキ? とウナギ。ウナギも海水で泳がせてるのかな?
水の循環ポンプの音がコポコポ。
去年閉店した久米川の鰻の名店「はや幸」を思い出す。

おねえさんがたくさん器の載ったお盆を運んできた。
一つ一つ並べていくと、メインとご飯、汁物のほかに、小鉢・小皿が3つもある。
ものすごい豪華な食卓になってしまったのである。
「カリフラワーは地元産です」とおねえさん。
この人はどこかギクシャクしていて、接客に不慣れなようにすら見えるが、話してみると非常に親切で優しそうである。

ほかに、たこわさと漬物。白菜漬けはたっぷりで、自家製かもという素朴な味わいのたくあん。お椀はカンパチのあらのすまし汁。
「ご飯おかわりしてくださいね」とおねえさん。

カキフライは大ぶりが4個。
それはまあ普通かな、という量だが、ツレのほうはすごい。
かき揚げ3個というのも驚くが、加えて舞茸、なす、ししとう2個。これに前記の副菜が付くので豪華極まりない。

帰り道、2人ともひいひい言ってる。
食べすぎたぁ…!
僕なんか、さらにご飯おかわりまでしてる。おかずがすごく多いのと、せっかく声をかけてもらったので。
最近食べたランチメニューの中で、味・量・値段・雰囲気、総合的にピカイチかもしれない。

表に張ってある“活トラふぐコース 一匹8500円(2~3人前)”に惹かれる。
持ち帰りもできるというので、ホーム忘年会にどうだろうか。

[DATA]
浜波
東京都東久留米市本町2-2-17
[Today's recommendation]

https://youtu.be/kjNkrlLiJQg


◆ 猫写真はこちら ◆
東久留米の駅のあたりにはいかにも古そうな道がけっこう残っていて、新しい道と変な角度で交わっていたりする。
東久留米1号踏切の西で都道234号線と分かれて黒目川のほうに下っていく道もそうだ。いまは商店街の面影だけが残っているが、昔は大円寺の参道的役割を果たしていたのかもしれない。
新大橋から少し下ってカーブしながら駅のほうに上っていくいい感じの通りで、少しでもお店が残っていればとつくづく残念に思う。

そのさらに脇道の古いお店でランチサービスをやっているのを最近発見した。
活魚・ふぐ料理「浜波」

うなぎやふぐの文字が躍る年季の入った料理屋のランチである。
これを見逃す手はない。

お店はけっこう大きな一軒家で、2階が住居になっている感じ。
店頭のホワイトボードに書いてあるランチメニューは6種類で、860円均一。

お店に入った瞬間、においですべる。すべるとは、time slipのslip。
フッ… と昭和に飛ばされる。
懐かしい、田舎の古い生家を思い出させるようなにおいの染み付いた店内。それだけで僕はうれしくなってしまう。

左手がカウンター5席、右手が座敷。
ほかにお客さんもいないので座敷に上がらせてもらう。

ここは4人用と6人用の座卓が配置されている。あとで気づいたが、奥も座敷になっていて、2部屋まで確認できた。なかなかの規模である。
その大店を70代? の店主と、娘さん?(ともにツレの見立て)で切り盛り。夜に宴会でも入ったら絶対回らないと思う。
![]() | ![]() |
注文はカキフライ定食(僕)と小柱かき揚げ定食(妻)。
ランチ以外のメニューを見ると、活魚・ふぐ部門、うなぎ部門のほか、うどんメニューも充実している。“本格手打ち蕎麦始めました! ―数量限定―”の案内も。
これ、全部1人でこなすんだろうか?

石油ストーブには大鍋がかかっていて、サトイモがコトコト。
これがおいしそう。
でもこれだけの量ということは、やっぱり夜に予約が入ってるとか? あるいは仕出し屋機能もあるとか?
![]() | ![]() |
座敷から見て入り口側に生け簀があり、逆光に魚影がユラユラ。
アジとイサキ? とウナギ。ウナギも海水で泳がせてるのかな?
水の循環ポンプの音がコポコポ。
去年閉店した久米川の鰻の名店「はや幸」を思い出す。

おねえさんがたくさん器の載ったお盆を運んできた。
一つ一つ並べていくと、メインとご飯、汁物のほかに、小鉢・小皿が3つもある。
ものすごい豪華な食卓になってしまったのである。
![]() | ![]() |
「カリフラワーは地元産です」とおねえさん。
この人はどこかギクシャクしていて、接客に不慣れなようにすら見えるが、話してみると非常に親切で優しそうである。

ほかに、たこわさと漬物。白菜漬けはたっぷりで、自家製かもという素朴な味わいのたくあん。お椀はカンパチのあらのすまし汁。
「ご飯おかわりしてくださいね」とおねえさん。

カキフライは大ぶりが4個。
それはまあ普通かな、という量だが、ツレのほうはすごい。
かき揚げ3個というのも驚くが、加えて舞茸、なす、ししとう2個。これに前記の副菜が付くので豪華極まりない。

帰り道、2人ともひいひい言ってる。
食べすぎたぁ…!
僕なんか、さらにご飯おかわりまでしてる。おかずがすごく多いのと、せっかく声をかけてもらったので。
最近食べたランチメニューの中で、味・量・値段・雰囲気、総合的にピカイチかもしれない。

表に張ってある“活トラふぐコース 一匹8500円(2~3人前)”に惹かれる。
持ち帰りもできるというので、ホーム忘年会にどうだろうか。

[DATA]
浜波
東京都東久留米市本町2-2-17
[Today's recommendation]

https://youtu.be/kjNkrlLiJQg


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