手袋を買いに または がんちゃんに会いに 【元祖札幌や 練馬店】
2017.11.20
この冬一番の冷え込み。手袋なしで自転車に乗るのはつらいので出そうとしたが見つからない。捨てたような記憶がある。
春先に手袋の安売りをしているところを見かけ、買っておけば? となったが、結局買わなかった。もう手袋は使わないだろう、と。もちろん、いま使うわけじゃなく来シーズン用に、せっかく安いんだから買っておけば? なのはわかる。わかるが、行動に結び付かない。差し迫った用事しか実行に移さないのである。めんどくさくて。
で、買わなかったくせに、5年ぐらい使ってボロボロになったやつは捨てた。
結局、こうやって差し迫ってひばりが丘のパルコまで買いに来て、定価で買ってモヤモヤしている。
9月から続いた忙しい状態が今日の午前中で一区切りとなり、すごく開放感があった。
その流れで西武池袋線沿いにずっと先まで行ってみようという気になる。
この方面だと、普通は石神井公園か、せいぜい高野台あたりまでしか行かない。その先、富士見台の商店街にはシブい店がいっぱいあってワクワクするが、目的地はもっと先、練馬駅である。

以前、サッポロラーメンに凝っていて、網羅的に検索したことがある。その際、自分の守備範囲ぎりぎりか…? という感じで引っかかっていたのが「元祖札幌や 練馬店」。
“サッポロ”の定義等については、蝦夷・えぞ・えぞ菊・えぞふじ・ピリカ・ピリカを参照していただきたい。

元祖札幌や練馬店は実は有名店。
サッカーなでしこジャパンの元エースストライカー荒川恵理子選手の実家である。西友でレジ打ちのバイトをしながらサッカーに打ち込む姿が話題に、といえば覚えている人も多いと思う。ボンバーヘッドの人気者だ。
“がんちゃん”というニックネームは実家の店名に由来するという。38歳のいまも現役で、なでしこリーグ2部の日体大FIELDS横浜に所属する。

ちなみにチームメイトでキャプテンの嶋田千秋選手はうちの元近所。子どものころから知っていて、なぜか向こうも覚えてくれているようで、以前駅前ですれ違ったときにあいさつしてくれた。おじさん感激して、このチームをひそかに応援しているのである。

普通の街の中華屋のようなお店を想像していたが、だいぶ違う。
明かりはたくさんのランプ型照明。暗めの店内は北海道の開拓小屋風の演出だろうか。そこかしこに大きなアイヌの木彫り。
僕はこういう要素からは、北海道というより『知床旅情』(加藤登紀子のほう)系1970年代的学生時代みたいなものが想起されて憧れの念を思い起こす。
それだけでもはるばる来たかいあったな、と思うのである。
迷路のような複雑な形のボックス席が多数。ほかにカウンター5席、座敷もある。
ホール係のお父さん(荒川選手のお父さんらしい)に「そちらにどうぞ」と案内されて、迷路ボックスの奥に。
背後でがんちゃんがリフティングしてます。
サッポロといえばやっぱりこれ! と、味噌らーめん600円。
カウンターの中の厨房には、2代目(お兄さんらしい)、その奥さん? およびお母さんと、家族総出のにぎやかな切り盛りである。残念ながらボンバー荒川の姿はなかった。
いちばん奥の大きめのテーブルには家族5人連れ。カウンターには常連風の女性客。
全体にほのぼのアットホームな雰囲気だ。

味噌らーめんは、野菜たっぷりという僕の考えるサッポロとは違って、すっきりトッピング。チャーシュー、メンマ、ワカメ、ネギに、ゆで卵はスライス。
白みそというのもこのタイプでは珍しいかもしれないが、マイルドかつニンニクが効いてサッポロ的である。モチモチの中太麺は量もけっこう多い。
満足のサッポロ味噌でした。

このあたりの商店街には古い店がたくさん残っていて、三多摩の人間としては、やっぱ23区は違うな… と思わされるものがある。
思いがけず、外観写真を見たことのある「千曲食堂」を発見して興奮、すっかりおのぼりさん状態である。
そんなことをしていて、ふと気づいてスマホを開けると…
終わったはずの仕事の送り先を間違えていて、周囲の仕事関係者やうちの次女まで巻き込んだ大騒動になっていたのである。
片道16km、必死にこいで帰る。
汗だくで、手袋が邪魔くさくて…。

[DATA]
元祖札幌や 練馬店
東京都練馬区豊玉北5-20-12
[Today's recommendation]

https://youtu.be/OOxoeGL3tTo


◆ 猫写真はこちら ◆


昭和食堂遺産「千曲食堂」
この冬一番の冷え込み。手袋なしで自転車に乗るのはつらいので出そうとしたが見つからない。捨てたような記憶がある。
春先に手袋の安売りをしているところを見かけ、買っておけば? となったが、結局買わなかった。もう手袋は使わないだろう、と。もちろん、いま使うわけじゃなく来シーズン用に、せっかく安いんだから買っておけば? なのはわかる。わかるが、行動に結び付かない。差し迫った用事しか実行に移さないのである。めんどくさくて。
で、買わなかったくせに、5年ぐらい使ってボロボロになったやつは捨てた。
結局、こうやって差し迫ってひばりが丘のパルコまで買いに来て、定価で買ってモヤモヤしている。
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9月から続いた忙しい状態が今日の午前中で一区切りとなり、すごく開放感があった。
その流れで西武池袋線沿いにずっと先まで行ってみようという気になる。
この方面だと、普通は石神井公園か、せいぜい高野台あたりまでしか行かない。その先、富士見台の商店街にはシブい店がいっぱいあってワクワクするが、目的地はもっと先、練馬駅である。

以前、サッポロラーメンに凝っていて、網羅的に検索したことがある。その際、自分の守備範囲ぎりぎりか…? という感じで引っかかっていたのが「元祖札幌や 練馬店」。
“サッポロ”の定義等については、蝦夷・えぞ・えぞ菊・えぞふじ・ピリカ・ピリカを参照していただきたい。

元祖札幌や練馬店は実は有名店。
サッカーなでしこジャパンの元エースストライカー荒川恵理子選手の実家である。西友でレジ打ちのバイトをしながらサッカーに打ち込む姿が話題に、といえば覚えている人も多いと思う。ボンバーヘッドの人気者だ。
“がんちゃん”というニックネームは実家の店名に由来するという。38歳のいまも現役で、なでしこリーグ2部の日体大FIELDS横浜に所属する。

ちなみにチームメイトでキャプテンの嶋田千秋選手はうちの元近所。子どものころから知っていて、なぜか向こうも覚えてくれているようで、以前駅前ですれ違ったときにあいさつしてくれた。おじさん感激して、このチームをひそかに応援しているのである。

普通の街の中華屋のようなお店を想像していたが、だいぶ違う。
明かりはたくさんのランプ型照明。暗めの店内は北海道の開拓小屋風の演出だろうか。そこかしこに大きなアイヌの木彫り。
僕はこういう要素からは、北海道というより『知床旅情』(加藤登紀子のほう)系1970年代的学生時代みたいなものが想起されて憧れの念を思い起こす。
それだけでもはるばる来たかいあったな、と思うのである。
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迷路のような複雑な形のボックス席が多数。ほかにカウンター5席、座敷もある。
ホール係のお父さん(荒川選手のお父さんらしい)に「そちらにどうぞ」と案内されて、迷路ボックスの奥に。
背後でがんちゃんがリフティングしてます。
サッポロといえばやっぱりこれ! と、味噌らーめん600円。
![]() | ![]() |
カウンターの中の厨房には、2代目(お兄さんらしい)、その奥さん? およびお母さんと、家族総出のにぎやかな切り盛りである。残念ながらボンバー荒川の姿はなかった。
いちばん奥の大きめのテーブルには家族5人連れ。カウンターには常連風の女性客。
全体にほのぼのアットホームな雰囲気だ。

味噌らーめんは、野菜たっぷりという僕の考えるサッポロとは違って、すっきりトッピング。チャーシュー、メンマ、ワカメ、ネギに、ゆで卵はスライス。
白みそというのもこのタイプでは珍しいかもしれないが、マイルドかつニンニクが効いてサッポロ的である。モチモチの中太麺は量もけっこう多い。
満足のサッポロ味噌でした。

このあたりの商店街には古い店がたくさん残っていて、三多摩の人間としては、やっぱ23区は違うな… と思わされるものがある。
思いがけず、外観写真を見たことのある「千曲食堂」を発見して興奮、すっかりおのぼりさん状態である。
そんなことをしていて、ふと気づいてスマホを開けると…
終わったはずの仕事の送り先を間違えていて、周囲の仕事関係者やうちの次女まで巻き込んだ大騒動になっていたのである。
片道16km、必死にこいで帰る。
汗だくで、手袋が邪魔くさくて…。

[DATA]
元祖札幌や 練馬店
東京都練馬区豊玉北5-20-12
[Today's recommendation]

https://youtu.be/OOxoeGL3tTo


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昭和食堂遺産「千曲食堂」