激変の街に残る老舗中華 【東大楼】
2017.11.19
妻が今年、資格を取得した。
それも、ほとんど役に立たない民間の検定試験とかじゃなく、偏差値58の難関国家資格。ちなみにTOEICテスト(700点の場合)で偏差値57。
年齢を考えれば、これはすごいことなのである。
ぼくにはとてもできない
それに関する講習会が武蔵境の駅近くであり、自転車で行くという。
武蔵境は多摩湖自転車道を終点まで行って次の信号(自転車道からすでに見える)を右折してそのまま真っすぐだから、道を間違えようがないんだが、それでもちゃんと行けるか五分五分だな… というぐらい、妻は方向に不自由である。
最近は“ぐるぐるさん”(Google マップ)の扱いを覚えたらしく、強気に出発する。
要するに、間違えることはやっぱり間違えるが、間違えてもリカバリーするコツをつかんだということ。

僕は午前中仕事をして、せっかくだからお昼ごはんは武蔵境で、と。
武蔵境通り田無方面にすごく気になっている店がポツリポツリとある。でも1時間の昼休憩に抜ける妻はあまり遠くには行けない。駅周辺で気になる店から3店をピックアップし、落ち合う前にひと通り見て回ると、2店は休み。
必然的に外装工事中の老舗中華屋「東大楼」に決まる。

以前、この並びに「九州GTラーメン」というのがあってかなり頻繁に通ったが、JR中央線の高架化事業の進ちょくに合わせるように人の流れがゆらぐなか、その店はフェイドアウトしていった。
それだけに、激動を生き抜いたという印象がこの東大楼にはある。

店内は思ったよりもこぎれい。というか、僕が入るような店の中では、きっぱりきれいである。
4人掛けテーブル4脚とカウンター5席。
ホール係はパート風のおねえさんで、カウンター前の隙間から見える厨房に、予想外に若い男性調理人とその母親的な人。

予想外はそれだけではなく、思ったより品数か少ない。予想外というか、予定外。
食べログを見て候補に挙げていた五目関係またはヤキソバ関係(五目ソバ、五目ヤキソバ、五目アゲヤキソバ、アゲヤキソバ、ヤワラカイヤキソバ)が見当たらない。
厨房の状況から推測して、代が替わってメニューを絞り込んだということ?
けっこう悩み、タンメン700円と鶏カラ定食700円。

タンメンはキャベツ、モヤシ、ニンジン、タマネギといった野菜から出た優しい甘味を感じるあっさりスープに、もちっとした中太麺がよく合う。

鶏カラ定食は、唐揚げが6個に盛りのよいライス。ザーサイの小皿と中華風スープが付く。
千切りキャベツの横にはマヨネーズがたっぷり。これはキャベツ・唐揚げ両方対応ということだと思う。
唐揚げの衣はスパイスが効いてカリッと仕上がり、中のモモ肉はほどよくジューシー。

全体に街中華独特のクセのない素直な味という印象を受ける。やはり代替わりしている国分寺の「ホーライ」が、ちょうどこんな感じだったかも。上の世代の技を引き継ぎつつ、いまの時代なりに変化を加えるというような。
タンメンも鶏カラも、素直においしい。
昔ながらとはちょっと違う、ある意味、より正攻法なありようなんだと思う。

[DATA]
東大楼
東京都武蔵野市境2-2-3
[Today's recommendation]

https://youtu.be/KCMAh3f5Ft0


◆ 猫写真はこちら ◆
妻が今年、資格を取得した。
それも、ほとんど役に立たない民間の検定試験とかじゃなく、偏差値58の難関国家資格。ちなみにTOEICテスト(700点の場合)で偏差値57。
年齢を考えれば、これはすごいことなのである。
ぼくにはとてもできない
それに関する講習会が武蔵境の駅近くであり、自転車で行くという。
武蔵境は多摩湖自転車道を終点まで行って次の信号(自転車道からすでに見える)を右折してそのまま真っすぐだから、道を間違えようがないんだが、それでもちゃんと行けるか五分五分だな… というぐらい、妻は方向に不自由である。
最近は“ぐるぐるさん”(Google マップ)の扱いを覚えたらしく、強気に出発する。
要するに、間違えることはやっぱり間違えるが、間違えてもリカバリーするコツをつかんだということ。

僕は午前中仕事をして、せっかくだからお昼ごはんは武蔵境で、と。
武蔵境通り田無方面にすごく気になっている店がポツリポツリとある。でも1時間の昼休憩に抜ける妻はあまり遠くには行けない。駅周辺で気になる店から3店をピックアップし、落ち合う前にひと通り見て回ると、2店は休み。
必然的に外装工事中の老舗中華屋「東大楼」に決まる。

以前、この並びに「九州GTラーメン」というのがあってかなり頻繁に通ったが、JR中央線の高架化事業の進ちょくに合わせるように人の流れがゆらぐなか、その店はフェイドアウトしていった。
それだけに、激動を生き抜いたという印象がこの東大楼にはある。

店内は思ったよりもこぎれい。というか、僕が入るような店の中では、きっぱりきれいである。
4人掛けテーブル4脚とカウンター5席。
ホール係はパート風のおねえさんで、カウンター前の隙間から見える厨房に、予想外に若い男性調理人とその母親的な人。

予想外はそれだけではなく、思ったより品数か少ない。予想外というか、予定外。
食べログを見て候補に挙げていた五目関係またはヤキソバ関係(五目ソバ、五目ヤキソバ、五目アゲヤキソバ、アゲヤキソバ、ヤワラカイヤキソバ)が見当たらない。
厨房の状況から推測して、代が替わってメニューを絞り込んだということ?
けっこう悩み、タンメン700円と鶏カラ定食700円。

タンメンはキャベツ、モヤシ、ニンジン、タマネギといった野菜から出た優しい甘味を感じるあっさりスープに、もちっとした中太麺がよく合う。

鶏カラ定食は、唐揚げが6個に盛りのよいライス。ザーサイの小皿と中華風スープが付く。
千切りキャベツの横にはマヨネーズがたっぷり。これはキャベツ・唐揚げ両方対応ということだと思う。
唐揚げの衣はスパイスが効いてカリッと仕上がり、中のモモ肉はほどよくジューシー。

全体に街中華独特のクセのない素直な味という印象を受ける。やはり代替わりしている国分寺の「ホーライ」が、ちょうどこんな感じだったかも。上の世代の技を引き継ぎつつ、いまの時代なりに変化を加えるというような。
タンメンも鶏カラも、素直においしい。
昔ながらとはちょっと違う、ある意味、より正攻法なありようなんだと思う。

[DATA]
東大楼
東京都武蔵野市境2-2-3
[Today's recommendation]

https://youtu.be/KCMAh3f5Ft0


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