純和風な昼下がり 【和食レストラン 浜忠】
2017.11.01
東久留米の大門町あたりから黒目川を下って、落合川との合流点の下流域は、両岸とも古い住宅街になっていて、ところどころに商店街の痕跡が残る。
最初の神宝大橋の右岸、というかヤオコー栗原店とセブンイレブンの間の交差点を川のほうに下ると言ったほうがわかりやすいかもしれないが、いまも肉屋や豆腐屋が残るあたりには、かつて「石井うどん店」というレトロなうどん屋があった。去年、古い記憶がよみがえって急いで駆けつけたが、残念ながら閉業していた(写真上左)。
栗原橋(栗原交差点下ル)の左岸、崖線の下には「ラーメンハウス 銀将」「菓子処 平野」「焼きだんご すずきや」、このあたりから36号線に戻るコースには「釜めし くさま」。これらはいまも健在(写真上右・下列)。
そして見沼橋を渡ってすぐ左手に「中華料理 味春」があり… と思ったが見当たらない。該当地付近には新しい家が2~3軒。最近までやっていたように思うが…。ここをめざして来たので呆然となってしまった。
こういうことはよくあるので、“いつか入ろう”じゃなく“すぐ入ろう”と行動しなきゃいけないんだが、それが難しい。

気を取り直して。
都道・県道36号保谷志木線の栗原交差点と片山交差点の間に気になる店構えの食堂がある。
こっちのほうまで来ることはそう多くないので、ちょうどいい機会だ。

「和食レストラン 浜忠」はひと昔前のロードサイド店の店構えで駐車場も広く、目立つことは目立つが、その雰囲気の時代の流れとのギャップから、入りにくそうといえば入りにくそう。
駐車場に1台も止まっていないので一瞬休みかと思ったが、暖簾は出ている。

高齢女性と入れ違いに入って、1時前にして客は僕1人。
ちょっと不安がよぎるが、混んでいるよりはましかも。

予想していたより若い50歳前後という感じの板さんが、お茶とメニューを持ってきてくれる。1人体制のようだ。
品書きを見ると、天ぷら、刺し身、茶わん蒸し… と純和風。
実はもっと大衆的な定食屋と勝手に思い込んでいた。それは、所沢街道の「三喜食堂」や立川通りの「けやき台ドライブイン」なんかと存在感が似ているから、メニューも何でもあり的なドライブイン仕様を予想していたということ。
純和風なのでお値段のほうも思ったより高め。値段下から2番目ぐらいの梅定食900円(+税)に。
店内は4人掛けテーブルが3卓、それを囲むように上がりになっていて、座卓が6人掛け3卓、4人掛け1卓。階段があるから2階も客席になっているのかもしれない。
僕の座った入り口右の窓際のテーブル席からは外の景色がよく見え、といっても“速度落せ”の標識の横をトラックがビュンビュン飛ばして過ぎ去るだけなんだが、琴による日本の童謡というBGM効果もあって、ぼーっとなる。
1時前とは思えない長閑な昼下がり感。

梅定食は、天ぷら6品(エビ、キス、カボチャ、ナス、タマネギ、ピーマン)、小鉢(おひたし)、お新香、みそ汁(豆腐とわかめの赤だし)という内容。

天ぷらはカラッと揚がっていて、キスはほろほろ、エビはぷりぷり。決して安くはないが、まあ値段相応というところかな…。
おひたしの青菜の名前が思い出せない。シャキシャキの茎で、絶対食べたことあるはず。
空心菜? 山くらげ? うわばみそう?

お勘定のとき、気配がないので厨房をのぞき込むと、板さんはいすに座ってウトウト。
予想より若いだけでなく、こちらの板さん、店構えから勝手につくり上げていた人物像より優しそうで親しみが持てるキャラだ。
落語家に似てる気がするけど、誰だったかな…?
こん平? 小遊三? せんだ亭みつお?

[DATA]
和食レストラン 浜忠
埼玉県新座市野寺2-1-39
[Today's recommendation]

https://youtu.be/2_fHhbqbSB8


◆ 猫写真はこちら ◆
いつものお団子
2017.11.01 つくば(閉店)/東京都東村山市栄町3-16-17
焼だんご60円、豆餅60円
東久留米の大門町あたりから黒目川を下って、落合川との合流点の下流域は、両岸とも古い住宅街になっていて、ところどころに商店街の痕跡が残る。
最初の神宝大橋の右岸、というかヤオコー栗原店とセブンイレブンの間の交差点を川のほうに下ると言ったほうがわかりやすいかもしれないが、いまも肉屋や豆腐屋が残るあたりには、かつて「石井うどん店」というレトロなうどん屋があった。去年、古い記憶がよみがえって急いで駆けつけたが、残念ながら閉業していた(写真上左)。
![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
栗原橋(栗原交差点下ル)の左岸、崖線の下には「ラーメンハウス 銀将」「菓子処 平野」「焼きだんご すずきや」、このあたりから36号線に戻るコースには「釜めし くさま」。これらはいまも健在(写真上右・下列)。
そして見沼橋を渡ってすぐ左手に「中華料理 味春」があり… と思ったが見当たらない。該当地付近には新しい家が2~3軒。最近までやっていたように思うが…。ここをめざして来たので呆然となってしまった。
こういうことはよくあるので、“いつか入ろう”じゃなく“すぐ入ろう”と行動しなきゃいけないんだが、それが難しい。

気を取り直して。
都道・県道36号保谷志木線の栗原交差点と片山交差点の間に気になる店構えの食堂がある。
こっちのほうまで来ることはそう多くないので、ちょうどいい機会だ。

「和食レストラン 浜忠」はひと昔前のロードサイド店の店構えで駐車場も広く、目立つことは目立つが、その雰囲気の時代の流れとのギャップから、入りにくそうといえば入りにくそう。
駐車場に1台も止まっていないので一瞬休みかと思ったが、暖簾は出ている。

高齢女性と入れ違いに入って、1時前にして客は僕1人。
ちょっと不安がよぎるが、混んでいるよりはましかも。

予想していたより若い50歳前後という感じの板さんが、お茶とメニューを持ってきてくれる。1人体制のようだ。
品書きを見ると、天ぷら、刺し身、茶わん蒸し… と純和風。
実はもっと大衆的な定食屋と勝手に思い込んでいた。それは、所沢街道の「三喜食堂」や立川通りの「けやき台ドライブイン」なんかと存在感が似ているから、メニューも何でもあり的なドライブイン仕様を予想していたということ。
純和風なのでお値段のほうも思ったより高め。値段下から2番目ぐらいの梅定食900円(+税)に。
![]() | ![]() |
店内は4人掛けテーブルが3卓、それを囲むように上がりになっていて、座卓が6人掛け3卓、4人掛け1卓。階段があるから2階も客席になっているのかもしれない。
僕の座った入り口右の窓際のテーブル席からは外の景色がよく見え、といっても“速度落せ”の標識の横をトラックがビュンビュン飛ばして過ぎ去るだけなんだが、琴による日本の童謡というBGM効果もあって、ぼーっとなる。
1時前とは思えない長閑な昼下がり感。

梅定食は、天ぷら6品(エビ、キス、カボチャ、ナス、タマネギ、ピーマン)、小鉢(おひたし)、お新香、みそ汁(豆腐とわかめの赤だし)という内容。

天ぷらはカラッと揚がっていて、キスはほろほろ、エビはぷりぷり。決して安くはないが、まあ値段相応というところかな…。
おひたしの青菜の名前が思い出せない。シャキシャキの茎で、絶対食べたことあるはず。
空心菜? 山くらげ? うわばみそう?

お勘定のとき、気配がないので厨房をのぞき込むと、板さんはいすに座ってウトウト。
予想より若いだけでなく、こちらの板さん、店構えから勝手につくり上げていた人物像より優しそうで親しみが持てるキャラだ。
落語家に似てる気がするけど、誰だったかな…?
こん平? 小遊三? せんだ亭みつお?

[DATA]
和食レストラン 浜忠
埼玉県新座市野寺2-1-39
[Today's recommendation]

https://youtu.be/2_fHhbqbSB8


◆ 猫写真はこちら ◆

2017.11.01 つくば(閉店)/東京都東村山市栄町3-16-17
![]() | ![]() |