“時価”の天ぷらそばをいただく 【更科甚吾郎】
2017.10.08
本日は妻が習い事で国立に行く日。午前中で上がって、その時間に合わせて僕が自転車で出て、どこかそのあたりで落ち合って一緒に昼ごはんを食べるという決まり。
前回、店選びに迷いに迷って国立~鷹の台をさまよった反省から(「一番」参照)、あらかじめ店を決めておくことにした。

自分では珍しいことに前日に食べログ等で検討。せっかくだから国立近辺にしたい。国立らしい店や、この際有名店でもいいかもしれない。
ということで、前から気になっていたそば屋「更科甚吾郎」ということに。

料理写真を見ると谷保天そばというのがおいしそうだ。不思議なことに、“冷しや保天そば1000円”の隣に“やぼ天の冷たいのはありません”と張り紙がしてある写真が載っている。意味がわからない。気温が上がるらしいので、冷たいのがあるならそうしたいところだが。

更科甚吾郎は大学通りの一橋大学の先にある。
直接店の前での待ち合わせで、僕が先に到着。驚くことに順番待ちの人がいる。12時半という時間を考えれば不思議でもないのだが、なんとなく普通の街のそば屋をイメージしていたので意表を突かれる格好。
方向音痴の妻から電話が入り、「大学通りに出たが右に行けばいいのか左に行けばいいのか」と。そっちの現在地がわからなければ答えようもなく、「正面」と言っておく。

店内は思ったよりも狭く、お客さんでいっぱい。
古民家再生型のような趣あるつくりで、入り口両サイドが1卓用の小上がりになっているのが面白い。左手には火棚・自在鉤・鉄瓶と一式そろった囲炉裏を囲む席もある。
僕らはいちばん奥の2人掛けテーブル席に案内される。

なぜこの店が気になっていたかというと、以前「甚五郎」を網羅的に調べてみたことがあった。
東京多摩地区や埼玉南部に10店ほどあり、うち「甚吾郎」の表記はこの店だけ。
更科を冠していることからわかるように、うどん寄りのイメージのほかの甚五郎に対し、こちらはそばメインのようだ。

決めてきたはずなのに注文で迷ってしまう。というのも、谷保天そばが“時価”となっているのである。その横は天ぷらそば1500円。谷保天そばは基本的に天ぷらそばだと思うので、この時価は何を意味するのか。1500円より下ってことはございません、かもしれないのだ。
それともう一つ。妻はかしわうどんと決めていたが、お品書きにはかしわそばしか見当たらない。うーん…。
で、妻はかしわそばに変更、僕はおねえさんに聞いてみた。
「時価って、いくらです?」
「1000円でございます」
「冷たいのはありますか?」
「はい。冷し谷保天は1100円で、えびのほかにいか天が付きます」
ということで、どうにか冷し谷保天そば1100円(僕)とかしわそば850円(妻)に落ち着く。

かしわそばはネギたっぷりのいわゆる鳥南蛮そば。
ネギ好きの妻はときどきこういうのを食べるが、見るからに素朴でおいしそう。

冷し谷保天は、大きいえび天、いか天×2、しそ天ののった冷たいぶっかけタイプ。

“谷保天”はもちろん地元の谷保天満宮にちなんだネーミングだが、“野暮天”の語呂合わせもあるんだろうか?
たしかに冷たいぶっかけそばは野暮な感じがしなくもないが。

それにしても、天ぷらそばらしい天ぷらそばを食べたのは実に久しぶり。値段以上に満足度は高い。
あ… 時価はいくら? と尋ねるあたりが野暮なんだな。
そういうの、オレだけかなぁ…(笑)。

[DATA]
更科甚吾郎
東京都国立市東2-16-15
[Today's recommendation]

https://youtu.be/-fhe2TQOy-g


本日は妻が習い事で国立に行く日。午前中で上がって、その時間に合わせて僕が自転車で出て、どこかそのあたりで落ち合って一緒に昼ごはんを食べるという決まり。
前回、店選びに迷いに迷って国立~鷹の台をさまよった反省から(「一番」参照)、あらかじめ店を決めておくことにした。

自分では珍しいことに前日に食べログ等で検討。せっかくだから国立近辺にしたい。国立らしい店や、この際有名店でもいいかもしれない。
ということで、前から気になっていたそば屋「更科甚吾郎」ということに。

料理写真を見ると谷保天そばというのがおいしそうだ。不思議なことに、“冷しや保天そば1000円”の隣に“やぼ天の冷たいのはありません”と張り紙がしてある写真が載っている。意味がわからない。気温が上がるらしいので、冷たいのがあるならそうしたいところだが。

更科甚吾郎は大学通りの一橋大学の先にある。
直接店の前での待ち合わせで、僕が先に到着。驚くことに順番待ちの人がいる。12時半という時間を考えれば不思議でもないのだが、なんとなく普通の街のそば屋をイメージしていたので意表を突かれる格好。
方向音痴の妻から電話が入り、「大学通りに出たが右に行けばいいのか左に行けばいいのか」と。そっちの現在地がわからなければ答えようもなく、「正面」と言っておく。

店内は思ったよりも狭く、お客さんでいっぱい。
古民家再生型のような趣あるつくりで、入り口両サイドが1卓用の小上がりになっているのが面白い。左手には火棚・自在鉤・鉄瓶と一式そろった囲炉裏を囲む席もある。
僕らはいちばん奥の2人掛けテーブル席に案内される。

なぜこの店が気になっていたかというと、以前「甚五郎」を網羅的に調べてみたことがあった。
東京多摩地区や埼玉南部に10店ほどあり、うち「甚吾郎」の表記はこの店だけ。
更科を冠していることからわかるように、うどん寄りのイメージのほかの甚五郎に対し、こちらはそばメインのようだ。

決めてきたはずなのに注文で迷ってしまう。というのも、谷保天そばが“時価”となっているのである。その横は天ぷらそば1500円。谷保天そばは基本的に天ぷらそばだと思うので、この時価は何を意味するのか。1500円より下ってことはございません、かもしれないのだ。
それともう一つ。妻はかしわうどんと決めていたが、お品書きにはかしわそばしか見当たらない。うーん…。
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で、妻はかしわそばに変更、僕はおねえさんに聞いてみた。
「時価って、いくらです?」
「1000円でございます」
「冷たいのはありますか?」
「はい。冷し谷保天は1100円で、えびのほかにいか天が付きます」
ということで、どうにか冷し谷保天そば1100円(僕)とかしわそば850円(妻)に落ち着く。

かしわそばはネギたっぷりのいわゆる鳥南蛮そば。
ネギ好きの妻はときどきこういうのを食べるが、見るからに素朴でおいしそう。

冷し谷保天は、大きいえび天、いか天×2、しそ天ののった冷たいぶっかけタイプ。

“谷保天”はもちろん地元の谷保天満宮にちなんだネーミングだが、“野暮天”の語呂合わせもあるんだろうか?
たしかに冷たいぶっかけそばは野暮な感じがしなくもないが。

それにしても、天ぷらそばらしい天ぷらそばを食べたのは実に久しぶり。値段以上に満足度は高い。
あ… 時価はいくら? と尋ねるあたりが野暮なんだな。
そういうの、オレだけかなぁ…(笑)。

[DATA]
更科甚吾郎
東京都国立市東2-16-15
[Today's recommendation]

https://youtu.be/-fhe2TQOy-g

