予想外のおしゃれレトロ中華 【二代目 幸多加】
2017.10.07
2日続けて未明に突発的な仕事が入っていて、今朝方来たほうが緊急性が高いのでそちらに取り組んでいたら午前中まるまるつぶれてしまった。
昼ごはんはどうするか、妻に聞いたら「みそラーメン食べたい」と。みそラーメンといえば気になる店があるんだが、自転車で30分くらいはかかりそうで、出足が遅かったのでちょっと難しい。

で、近場で考えてみると、たとえば東村山市役所周辺では中華屋がバタバタ閉店してしまっている。
そんな中で、いったん閉店したが、違う人に店名ごと引き継がれたのが「幸多加」。そういう経緯から“二代目”を冠して営業している。

前の代を含めてこの店に入るのは初めて。
一度入ろうとしたことがあったが、やっていなかったので、それがちょうど代替わりのタイミングだったんだと思う(2015年1月リニューアルオープン)。

入ってみると意外に広い。
間口は狭いが奥行きがかなりあって、右手がカウンター、左がテーブル席で4人掛けが縦に4卓並ぶ。そして正面が広そうな座敷。
もう一点、目を引くのが、きれいな内装。
壁にはロートレックの『ジャンヌ・アヴリル』やトランペットが飾られ、BOSEのスピーカーからジャズが流れる。
もともとあったと思われる中国格子の装飾や狭いカウンターの天板などはそのままに、おしゃれ要素と融合させて、上手にレトロ感を演出している。昭和レトロというよりも1930年代の上海租界をほうふつさせる、とでもいうような。
もとの店がこのあたりの中華屋の中でも特に重厚で立派なつくりだったことがうかがえる。
妻が味噌らぁめん800円、僕はランチタイムサービスの麻婆豆腐定食750円。

時間が遅かったからか、店主らしき若めの男性1人での営業。
途中、常連のおじさんが入ってきて世間話をしたり、近くの建設会社社員がラーメンを食べに来たりと、すっかり地域に溶け込んでいる様子。外観がひっそりしているので、それも意外な感じがする。

まず麻婆豆腐定食。
メインの麻婆豆腐は豆腐1丁使っていそうなほどボリュームがある。絹ごし豆腐はきれいに菱形に切りそろえられ、杏仁豆腐みたいで面白い。味付けは、甜麺醤と豆鼓が前面に出て、豆板醤や花椒の要素は感じられない。つまり、かなり甘く、辛さはない。

キャベツ・キュウリのサラダ、モヤシ・キュウリ・油揚げのあえ物と、小鉢が2品付き、このボリュームで750円はかなりお得だ。

味噌らぁめんは酸味の強いスープで独特の香りがある。不自然なうま味は感じられず、無化調なのかもしれない。
こちらも見た目以上にボリュームがある。

ハードのほうはレトロチックだが、味はいまふう。ラーメン屋感覚で気軽に使え、また品数が多いので本格中華としても利用価値が高そうだ。
ただ、外観があまりにも殺風景で、趣ある店内の様子が外からではまるで想像もつかず、非常にもったいない。正面の店名をあしらったでっかい電飾を光らせるだけでもずいぶん違うと思うんだが。

[DATA]
二代目 幸多加(こたか)
東京都東村山市本町1-20-20
[Today's recommendation]

https://youtu.be/k94zDsJ-JMU


2日続けて未明に突発的な仕事が入っていて、今朝方来たほうが緊急性が高いのでそちらに取り組んでいたら午前中まるまるつぶれてしまった。
昼ごはんはどうするか、妻に聞いたら「みそラーメン食べたい」と。みそラーメンといえば気になる店があるんだが、自転車で30分くらいはかかりそうで、出足が遅かったのでちょっと難しい。

で、近場で考えてみると、たとえば東村山市役所周辺では中華屋がバタバタ閉店してしまっている。
そんな中で、いったん閉店したが、違う人に店名ごと引き継がれたのが「幸多加」。そういう経緯から“二代目”を冠して営業している。

前の代を含めてこの店に入るのは初めて。
一度入ろうとしたことがあったが、やっていなかったので、それがちょうど代替わりのタイミングだったんだと思う(2015年1月リニューアルオープン)。

入ってみると意外に広い。
間口は狭いが奥行きがかなりあって、右手がカウンター、左がテーブル席で4人掛けが縦に4卓並ぶ。そして正面が広そうな座敷。
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もう一点、目を引くのが、きれいな内装。
壁にはロートレックの『ジャンヌ・アヴリル』やトランペットが飾られ、BOSEのスピーカーからジャズが流れる。
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もともとあったと思われる中国格子の装飾や狭いカウンターの天板などはそのままに、おしゃれ要素と融合させて、上手にレトロ感を演出している。昭和レトロというよりも1930年代の上海租界をほうふつさせる、とでもいうような。
もとの店がこのあたりの中華屋の中でも特に重厚で立派なつくりだったことがうかがえる。
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妻が味噌らぁめん800円、僕はランチタイムサービスの麻婆豆腐定食750円。

時間が遅かったからか、店主らしき若めの男性1人での営業。
途中、常連のおじさんが入ってきて世間話をしたり、近くの建設会社社員がラーメンを食べに来たりと、すっかり地域に溶け込んでいる様子。外観がひっそりしているので、それも意外な感じがする。

まず麻婆豆腐定食。
メインの麻婆豆腐は豆腐1丁使っていそうなほどボリュームがある。絹ごし豆腐はきれいに菱形に切りそろえられ、杏仁豆腐みたいで面白い。味付けは、甜麺醤と豆鼓が前面に出て、豆板醤や花椒の要素は感じられない。つまり、かなり甘く、辛さはない。

キャベツ・キュウリのサラダ、モヤシ・キュウリ・油揚げのあえ物と、小鉢が2品付き、このボリュームで750円はかなりお得だ。

味噌らぁめんは酸味の強いスープで独特の香りがある。不自然なうま味は感じられず、無化調なのかもしれない。
こちらも見た目以上にボリュームがある。

ハードのほうはレトロチックだが、味はいまふう。ラーメン屋感覚で気軽に使え、また品数が多いので本格中華としても利用価値が高そうだ。
ただ、外観があまりにも殺風景で、趣ある店内の様子が外からではまるで想像もつかず、非常にもったいない。正面の店名をあしらったでっかい電飾を光らせるだけでもずいぶん違うと思うんだが。

[DATA]
二代目 幸多加(こたか)
東京都東村山市本町1-20-20
[Today's recommendation]

https://youtu.be/k94zDsJ-JMU

