四十余年、おつかれさまでした 【狩勝】

2018.12.06

 3週間前に伺ったとき、12月いっぱいで閉店すると聞かされた久米川のサッポロラーメン「狩勝」だが、その後お店の外面に変わったところはなく、淡々と毎日が過ぎていった。
表に閉店のお知らせの張り紙がされるでもなく。


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「お客さんみたいな人、ときどきいるんだけど、今度来たとき『あれ? いつの間にか閉まってる…』ってなるかな…」とお店のおかあさんが言っていた。
僕みたいな、とは常連にはいないタイプという意味だと思うが、そういうところには口づてに伝わることもなく、つまり表立って告知しないままひっそり閉めようという腹づもりかも… と感じた。


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なので躊躇するところもあったのだが、でも自分ならそれはイヤだな、「あれ? いつの間にか…」となりたくないなと思ったので、少しでもお店のファンの方に伝わればと、前回あえて記事にした次第である。


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「もう1回、来れたら来ます」と言ってあった。
できれば家族そろって行きたいが、年末ぎりぎりでないと都合が合わない。12月いっぱいといってもいつまでやるのか? 「銀行は28日までだしねぇ…」とおかあさんは言っていた。
結局、大っぴらな告知は出ていない。
最終日の可能性のある28日に相方だけでも一緒に、ということになった。


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のれんが掛かっていて、ひと安心。
お店に入ると、テレビ台に張り紙がしてあった。“12月末日をもって閉店することになりました”
「年末、最後までやることにしたんですか?」と聞いてみる。
「やらないわよ。明日まで」とおかあさん。
やっぱりぎりぎり危なかったわけだ。


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注文は決まっている。
「狩勝」ではかわりばんこに食べてきた、みそラーメンとしおラーメン。それに餃子1皿。
体力的に作るのが大変になったという話はだいぶ前に聞いていたので、同時に作れると思っていた、みそとしおを頼んだわけである。


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しかし、まずしおラーメンが来て、みそがやって来るまでにそれから4分かかった。


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その間に餃子。
家族で入って餃子2皿頼むと、半分は決まって失敗して(ひっついて皮が破れちゃって)値引きしてもらっていた。小さいが餡がみっちり詰まっておいしい餃子なのだ。
今日の焼き面カラッとした焼き上がりは、過去最高傑作かも。


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明日閉める店なのにサービスメニューは普通に継続中で、レギュラー価格550円のみそラーメンは500円。
いちばんたくさん食べたのは、やっぱりみそラーメン。
しんみりする…


「40何年、ずっと変わらないまま来たのよ、私たちは」とおかあさん。「でもこのあたりはすっかり変わっちゃった」


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こういうことはこの先も避けられないだろうが、「狩勝」のおかあさんの最後まで明るく朗らかなキャラは救い。
お店は閉じてもこのあたりで暮らしていることに変わりはない。
これからも、街でひょっこり出会うことがあると思うよ。


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[DATA]
狩勝(かりかち)
東京都東村山市栄町2-7-1



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41年目の年の瀬に… 【狩勝】

2018.12.06

 食べ歩きの愉しみの一つに新しい味(店)との出会いということが挙げられると思うが、新規開拓にかまけて行きつけの店から足が遠のいてしまいがちになる。
いかんいかん… と反省するのが12月。年末のあいさつ回りじゃないが、長く通っているお店には顔を出しておかないと。


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久米川駅前のサッポロラーメン「狩勝」は7月以来。
前回、品書きから消えていた鳥の唐あげはやっぱり見当たらないので、やめちゃったかな? 少しずつメニューが減っていくなぁ…。
でも今日食べようと思っていた品はちゃんと壁の短冊にある。


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「カツカレー」とお店のおかあさんに申告。
「カツカレーは、えーと、ちょっと待ってよ…」と厨房に引っ込み、冷蔵庫を開けて… 「あ、大丈夫。あるある」とおかあさん。「カツが心配だったのよねー(笑)」
ちょっと危なかったみたいだが、オーケーっすか? _( -"-)_ セ、セーフ…!
品数が減ってきているのは、中華鍋が振れないという体力面だけでなく、材料の仕入れ・在庫管理の問題もあるんだと思う。


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品書きのカレーライスには“ビーフ”、カツカレーには“ヒレ肉使用”と書いてある。
カツカレーは正確にいうと“ヒレカツビーフカレー”ということになるのかな?


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7分後にやって来た皿は、まさにヒレカツビーフカレー。昭和時代ならぜいたく品だ。
カレーには牛肉がけっこうたくさん入っている。ヒレカツもまあまあのサイズ。平成最後の年の瀬に食べても、昭和を知る人間にはぜいたくな味がする。


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「お客さん、ときどきみえてるよね」と、おもむろにおかあさん。「うち、12月いっぱいでやめることにしたの」

手が止まり、言葉を失った。

いろいろ理由はあるようだ。
身体面できつくなったこと、すべての設備が老朽化したこと、近所にチェーン店が立て続けにできたこと、後継者がないこと…。
「お父さんがやりたいっていうからやってきたけど、もうかる商売じゃないのよ。個人店は本当に大変。もう限界(苦笑)」


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今年の春先にもこういうのが続いたことがあったが、やはり“平成最後”というフレーズが及ぼす心理的な影響が大きいんじゃないだろうか。
昭和が遠くなったと思っていたら、平成も終わる。そろそろ潮時かな… と。

「もうこのへんで残るのは『しなの』さんだけになっちゃいますね…」と言うと、「あそこもやめるって言ってるわよ」と、それはそれで重大発言なんですけど…。


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閉店を決めてもサービス品(黄色の付箋)を出し続ける姿勢には頭が下がる


うちでは子どもたちもこの店が好きだ。そのことを話すと、「一緒に来てもらわないとわかんないわね(笑)」と。
12月いっぱいといっても銀行が営業している28日までか、あるいはもっと早く閉めるかもしれないとのこと。
それまでに一度、家族みんなで来てみようと思う。

「おつかれさまでした」と店を出るのはつらいものである。


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[DATA]
狩勝(かりかち)
東京都東村山市栄町2-7-1



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暑い夏、しょっぱいラーメン 【狩勝】

2018.07.10

 自転車を主要交通手段にしていると夏場は当然、行動範囲が狭まってくる。日差しがキツイので、自然と日陰に逃げ込むようなコース取りになる。
樹木が多く日差しを遮ってくれるのが水路沿いの道。
・玉川上水
・野火止用水
・落合川
・羽村村山線導水路
・村山境線導水路

村山境線とは、村山貯水池(多摩湖)から境浄水場(武蔵野市)へ通水する水路で、暗渠の上は歩行者・自転車用に整備されている。「多摩湖自転車歩行者道」といったほうが話が早い。


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自宅非冷房エリア(階段)の温度計(7月10日13時40分)、猫くたばる


多摩湖自転車歩行者道を萩山方面から小平駅に向かうと、萩山神社を過ぎたあたりで木立が途切れカンカン照りになる。
その日差し、今日のはただ事じゃない(最寄りのアメダス 練馬観測所で35.4℃と今夏初の猛暑日を記録)
例年なら梅雨の真っただ中なので、この南中高度の高い太陽光の照射をまともに受けることに日本人は慣れていない。
加えて、このあたりも年々緑が減っていることと、こっちの体力が年々衰えていっていることと。
小平駅の手前で引き返した。


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帰路、買い物を思い出して久米川のりそな銀行横の駐輪場に止めロータリー脇を西友のほうに歩いていて、ふと「狩勝」の塩ラーメンが食べたくなった。この先を右に曲がって100mのところに狩勝はある。
こういう場合、ここの塩ラーメンは誘引性が強い。


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夏になるとタンメンが食べたくなる、というようなことをときどき書いている。
最近では吉祥寺「みんみん」の記事がそうだが、みんみんの塩ラーメン同様、狩勝のしおラーメンも僕の中ではタンメン扱いなのである。


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“押してください”のタッチスイッチの上に“手で開けてください”の紙が貼ってある壊れた自動ドアを手で開ける。
「あら、見たことある顔だ♪」と、お店のおかあさん。
いつもどおり明るく朗らか。
前回、いろいろお話を聞いたのがちょうど半年前。ちょっと空きすぎかな…。


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こちらは月替わり? くらいのペースでローテーションしている値下げサービスがあって、壁の品書きの短冊に黄色い付箋の貼ってある品がそう。


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ラッキーなことに現在のサービス品はたまたましおラーメンで、通常500円のところ450円。
ただでさえ激安設定のところさらに値引きではあまりに申し訳ないので、一緒に餃子300円も注文。

食堂奥のいすに座っていたおとうさんが勢いよく厨房に入ったと思ったら、すぐに中華鍋を振る音が聞こえてきた。
なんか気合入ってる(笑)。


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しおラーメン、わずか3分で完成。
気合の鍋振りそのままに、野菜がいつにもましてシャキシャキ。まさにタンメンそのもの。
炒め野菜はハクサイ、キャベツ、モヤシ、ニンジン、ニラ。トッピングにメンマと白ゴマ。


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野菜シャキシャキの分、スープはいつもよりあっさりで、塩気がストレートにくる。
塩分強めが夏っぽい。食べ進むうちに野菜のうま味がスープに入ってくる。
細めのストレート麺は伸びやすいので、食べるピッチも速くなる。汗が噴き出す。


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餃子は小ぶりだが、あんがしっかり詰まって食べでがある。
野菜の甘味たっぷり。形はかわいらしいが、ニンニクのパンチが効いている。


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前回お話を伺ったとき、体力の問題で炒め物は厳しく、比較的楽なのが揚げ物とのことだったので、次回は鳥の唐あげかトンカツと決めていたが、結局いつものローテーションどおりになってしまった。
この次こそ揚げ物… と思って品書きの写真を見直していたら、唐あげが見当たらない。
食の安全の観点から夏場お休み… ということだと思いたいが…。
でも唐あげやめたらやめたで、まだミックスフライもやき肉も目玉やきもカツカレーもありますから。


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狩勝(かりかち)
東京都東村山市栄町2-7-1



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James Bay - Chaos And The Calm
James Bay
『Chaos And The Calm』

https://www.youtube.com/watch?v=mqiH0ZSkM9I



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ちょっぴり寂しい現実… 【狩勝】

2018.01.12

 西武新宿線久米川駅前の「サッポロラーメン 狩勝」は定期的に入る店だが、前回食べたとき重大っぽいことに気づいた。
次の機会にはぜひ確かめなければ、と考えていた。
で、その次の機会がめぐってきた。


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先客はなく、お店のお母さんがいつものようににこやかに迎えてくれる。
僕は席に着かずに立ったまま壁のお品書きをジーッと眺める。
「あの… チャーハンは?」
「やめちゃったのよ」と苦笑いする。
やっぱりそうか…。

みそラーメン、しおラーメンに続く3番手の選択肢と考えていたミニチャーハン+ラーメンセットの短冊が前回、見当たらなかったのだ。


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「もう1年ぐらいたつわよ」とお母さん。「さては1年来てなかったとか(笑)」
いや、そんなことないですけど…。 そうだったんですか。まったく気づきませんでした。
あとで確認のためこのブログのいちばん古い記事の写真を見ると、たしかにミニチャーハン+ラーメンの短冊がない。オレの目ってよっぽど節穴か?


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「出るとか出ないとかじゃなくて、作れなくなっちゃったの。もうこれが」と、腕を振る仕草。
「中華鍋?」
「そうなのよ。思ったより全身使ってるみたいで、私は腕とか肩より腰に来ちゃって。だからチャーハンと焼そばをやめて、いま残ってるのは楽なものばっかり(笑)」
焼そばもやめちゃってたか…。ここの素朴な焼そば、好きだったんだよな。

「じゃ、みそラーメンお願いします」
「ごめんなさいね(笑)」
いやいや、みそラーメン、僕の1st Choiceですから。


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「もう40年もやってるのよ。ここいらで残ってるの、うちだけじゃないかしら。あっ、あとおそば屋さんも古いわね」
「『しなの』ですか?」
「そう。でもおそばは楽だからねー」
体力面の話だ。


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知り合いの南阿佐ヶ谷のそば屋の主の話を思い出す。
「そば屋なんて楽なもんだよ」
「でも、つゆ仕込むのって大変なのでは?」
「そんなもん、寝かしとくだけだもん。ラーメン屋なんか大変だよ。毎日仕込むんだからさ」
それは謙遜半分だと思うが、たしかに体力面ではそばより中華・ラーメン系は大変そうだ。
実際、鍋振りができなくなったという話はよく聞く気がする。

これからは負担のかからないものを頼むことにしようかな。
お母さんによれば揚げ物がいちばん楽とのこと。


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「ところで狩勝って名前、北海道の…?」
「そう。でもうちは北海道とは何の関係もないんだけど」
え… そうだったんですか?
なんでも、北海道狩勝峠近く出身の人のもとでラーメン修業をしたという経緯からこの店名になった、と。
「国分寺の西友の前の通りにあったんだけど、もうとっくにお店はたたんじゃって、その人も亡くなっちゃったけどね。うちもいつまで続けられるか…」
いやいや、最終的に唐あげとトンカツだけになったとしても食べに来ますから。

「できたよー」
厨房のお父さんから声がかかる。


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狩勝(かりかち)
東京都東村山市栄町2-7-1



[Today's recommendation]

Giuliano Carmignola Venice Baroque Orchestra Le Quattro Stagioni
Antonio Lucio Vivaldi
『Le Quattro Stagioni』
Giuliano Carmignola(Vn)/ Andrea Marcon(Cond)Venice Baroque Orchestra

https://www.youtube.com/watch?v=uOBYd3H8JTw



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心穏やかに、みそラーメン 【狩勝】

2017.10.24

 年季の入った飲食店が何となく好きだというのは昔からだが、特に中華・ラーメン屋はそういう傾向が強かったようで、何軒も行きつけの古い店があった。それをはっきり意識して行動するようになったのは10年ほど前だろうか、「最低四半世紀続いている店でないと信用できない」とか言っていた気がする。10年前で四半世紀だから創業は昭和ということ。

しかしそういう店は後継者難や陳旧化に伴う客離れなどもあって年々数を減らし、気がつけば行きつけは、近場では2~3軒を残すのみとなっていた。
焦った僕は遅ればせながらお店開拓を始めたのである。
古いお店を新規開拓、というひねりの効いた行動パターンは、そのころ始まっている。


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当時の発掘第1号が、西武新宿線久米川駅に近いラーメン店「狩勝」。
サッポロラーメンをうたっているからには、と最初に入ったときみそラーメンを食べ、これは通うことになるな、と思った。いまどきなかなか出会えない穏やかな味わいのみそラーメンだった。
なぜもっと早く入らなかったのか、と後悔した。たしかによく通る場所で、存在自体は知っていたが、入りにくいオーラが…。
その最初のハードルが高かったおかげか、それからはけっこう難易度の高い店でも入れるようになっている。


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はじめのころ、一緒に入った次女が「北海道ラーメンと同じにおいがする」と言う。においとは、そのものずばり店内の臭気のこと。かび臭いような線香くさいような、郷愁を誘うにおい。
2013年3月、八坂にあった伝説のラーメン店「北海道ラーメン」が閉店。それは僕の行動の大きな契機となっていた。その店が続いていたらこんなことはしていなかったかもしれないから、不思議な巡り合わせを感じたものだ。


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昨日、たまたまそろって休みだった子どもたちは、昼に2人で狩勝に食べに行ったという。お店のお母さんに何事か褒められたとのことで、うれしそうにしている。何を褒められたかは書けないが、若いのに見た目にとらわれずにこういうお店に入れるわが娘たちを僕も褒めてあげたい。
その話を聞いて、そういえばご無沙汰だったと、自分も狩勝のラーメンが食べたくなったという次第。


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店頭のショーケースにカボチャの飾りがあることからもわかるように、店は古いが設備や備品のメンテナンスを小まめにきっちり行う店なんだと思う。テーブルなど、拭き掃除はいつも行き届いている。
セットメニューの内容もけっこう変わり、サービス品は定期的にローテーションしている。
順番的にはみそラーメンと思って入ったが、たまたまサービス品で550円→500円。


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本日はお母さん1人態勢のようなので、僕の直後に入った人の注文が同じみそラーメンでなぜかホッとする。
待っている間、壁のお品書きを眺めていて重大なことに気づいた。それは未確認情報なので次回への課題。


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みそラーメンはいつも変わらぬ味… かというとそうでもなく、毎回どこか微妙に違う。
今日は少し味濃いめ。具にはないはずのネギが一片こぼれてのっていたりする。工業製品じゃないんだから、それぐらいのほうがむしろ安心感があると思っている。
でもしみじみと穏やかな味わいは、いつも変わらない。


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狩勝(かりかち)
東京都東村山市栄町2-7-1



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I Need To Be In Love
Carpenters
『I Need To Be In Love』




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夏こそ熱々メン 【狩勝】

2017.07.06

 今日は忙しくて外で昼ごはんを食べる余裕はないと思われたが、つい習慣でフラッと出てしまう。逆に言うと、昼食に臨む姿勢はいつも“フラッと”であって、店を決めて出ることは少ない。
出たのはいいが、やはり仕事が気にかかる。しかし昼食を食べないわけにはいかないし、出てしまったからには食べて帰るほうが早い。

こういうときはいろいろ読める行きつけのお店が重宝する。
混み具合(混まないという意味で)、提供時間(早いという意味で)、スタッフの安定感(気持ちよいという意味で)。
ということで久米川駅前、西友横を入ったところのサッポロラーメン「狩勝」へ。


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お客さんは肉体系若者2人組と工員風初老男性の計3人。前回もちょっと違和感があったのだが、客層のガテン化は続いているもよう。
この店で食べる順番からすると今回はみそラーメンとするべきだが、チラッと壁を見たらしおラーメンの写真にサービス品の札が貼ってある。ちょっと迷ったが、お店のお母さんに「しおラーメン」と申告。


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こちらのお母さんはいつも朗らかで、今日も鼻歌が聞こえてくる。厨房にはお父さんもいるが、僕の分はお母さんが作っているようだ。
しおラーメン、サービス品につき通常価格500円のところ本日450円。注文して約6分で提供。
こちらのしおラーメンはほぼタンメンであって、炒め野菜がのるからアツアツだ。夏に食べたくなるものの一つにタンメンがある。発汗作用を求めるのである。


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具はハクサイ、キャベツ、モヤシ、ニンジン、ニラのたっぷり炒め野菜に、メンマのトッピング。この内容で450円は本当に頭が下がる。
なんだかいつにもましてアツアツで、汗ぐっしょりになってしまった。

入店からお勘定までの所要時間約15分。ほぼ読みどおり。


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東京都東村山市栄町2-7-1



                                        

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ニホンヤモリ


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しおラーメンに、ホッと… 【狩勝】

2017.05.09

 西友横の駐輪機に自転車を預けて「狩勝」に向かっていると、店から食べ終えた客が出てきた。若い男性3人組で、見るからに肉体系。珍しいな、と軽く驚きつつ中に入ると、同じような系統の3人組がいる。今日はどうなってるんだ?

この店の客層は、年齢層が高く、女性率もわりと高い。中年男性も見かけるが、近所の店員かサラリーマン風が多いという印象。肉体系はほとんど見ないし、ましてや若いとなると、思い出す限りでは皆無だ。
というか肉体系に限らず若い客そのものを見た記憶がない、自分の娘を除いて(笑)。
いま、近くに工事現場でもあるんだろうか?

ということで、いつにない忙しさのようなのだが、こちらのお母さんはまったくいつもと変わらず明るく朗らかだ。
中ほどの2人掛けテーブル席に座ると、お母さんは隣の高齢の客との距離感が気になったらしい。
「あっちのほうがいいんじゃないかなー」
「ん? ああ、はいはい」
「悪いね」
と、入ってすぐ左の2人掛けに移動。何か難しい客なのだろうという気がした。
しおラーメン500円を注文。


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この店ではだいたいみそラーメンとしおラーメンを交互に食べている。たまにミニチャーハン+ラーメンや焼そばを挟み込む。餃子を加えることもある。そんな感じでほぼ決まっている。
家族で入ると、僕以外の誰かが定食を頼む。それもまたおいしそう。
どれも懐かしくホッとする味わいだ。

しおラーメンは炒めた野菜がたっぷりのタンメンタイプ。ハクサイ、キャベツ、モヤシ、ニンジン。白ゴマがふられ、メンマがトッピングされている。野菜のうま味が染み出た優しいスープにごま油の香りが立つ。

以前、一見のおばちゃんが「しおラーメンおいしいわ。薄味で」と言っていた。褒めているんだかなんだか微妙な表現だが、言わんとすることはわかる。
ここのラーメンはいまどきのラーメンと大きく異なるが、特に塩ラーメンというジャンルにおいて違いが際立つ。いまどきの基準でいうと… やっぱり“薄味”ということになるのだろう。

一般的に言って若者に好まれるタイプじゃないし、ましてや肉体系向けの味付けとは思えない。そのことは客層にも表れていると思っていたのだが、今日はちょっと不思議な感じだ。
しばらくは通りかかったときに観察してみようと思っている。


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優しい味わいのみそラーメン 【狩勝】

2017.03.03

 「狩勝」とは北海道の地名だ。店主が北海道出身で、サッポロラーメン屋なのだと思う。
この年代の地方出身者というと、私はどうしても集団就職に思いを巡らす。北海道から上京して、はじめ工場勤めだったが…(以下、滝乃家 参照)。
長く続けるうちにメニューがどんどん増え、きっぱり大衆食堂化しているという、よくあるパターンをここにも見ることができる。


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みそラーメン550円。野菜はキャベツ、ハクサイ、モヤシ、ニンジン、ニラで、メンマがトッピングされている。
ここのみそラーメンは、同じサッポロでも「蝦夷」や「ピリカ」方面とはタイプが異なる。それらに特徴的なニンニクを利かせた男性的・武闘派なテイストとは対極的な、家庭的・女性的な優しい味わいである。お父さんが作ってもお母さんが作っても変わらず、家庭的・女性的に仕上がる。


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1~2カ月ペースで更新されるサービス品は、黄色の付箋が目印。この日は鳥の唐あげ定食730円→680円、しょうゆラーメン500円→450円など。
毎回それを選べばいろんな種類が食べられるからうれしいのだが、それでは申し訳ないから通常価格のものも食べるようにしている。

ここのお母さんはいつも明るく朗らかだ。よく鼻歌が聞こえてくる。
狩勝の料理の味わいは、このお母さんの印象そのものだ。


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