原っぱの向こうに中華屋さん 【双葉】
2017.09.04
東大和の向原団地の南側。東大和市駅からそう遠くないのに町外れ感が漂うのは、古い公共住宅を取り壊した跡地が何年も放置されたままだから。
その原っぱの向こうに、取り残されたようにポツンとたたずむ中華料理屋「双葉」。
周辺の荒廃感や店舗そのもののくたびれようから、とっくに閉めてしまったお店のようにも映るが、実際は堅実に営業を続けているようだ。

本日は2時を過ぎて呆然とこんなところをうろついていて“営業中”の文字を見かける。
ここを過ごしたらほかはないなと、ノーチョイス的動機ではあるが、実際こういうタイミングでもなければなかなか入ることはなさそうなので、ちょうどいい機会だと思う。

こういう店は炒飯かラーメン、できればその両方の“半炒飯ラーメン”といきたいところ。
メニュー表にはそういうセットは見当たらない。でもこういう店ではレギュラー以外に、追加メニューやサービスセットなんかを手書きにした紙が壁に張られているのが普通なので、一応ぐるりと店内を確認。しかし冷し中華とガーリックシュリンプ以外に追加情報はなし。

となると炒飯かラーメンのどちらかで、気持ちは炒飯だが、価格は700円。初めての店で炒飯単品700円はそこそこ冒険だ。
経験上、こういう店の炒飯は当たり外れが大きい。当たりか外れのどっちかで、中間評価がない。
っていうか、自分の評価基準が甘いのであって、昔ながらの炒飯が好きでそういう味の基本さえ押さえてあれば、炒め方に多少難があろうが、米飯や炒め油に問題が認められようが、だいたいは受け入れる。40点以上は合格、みたいな(笑)。それでも赤点は出るのである。
個人的にはラーメンのほうが問題が少ないように思うので、消去法のようになってしまったがラーメン500円に決定。

お店のおじさんは年齢不詳だ。日焼けというか肌のくすみ加減からしてそう若くはなさそうだが、声のハリや動作のキレは老齢のそれではない。角ばった面容で頭にタオルを巻き、ちょっと武闘派のにおいがする。

途中、奥のほうから子どもの声がしたと思ったら突如騒がしくなった。「じいじ」と言っているのが聞き取れる。それから小学生ぐらいの子どもとその母親らしき女性、そしてもう1人のおじさんが、店内および厨房になだれ込んできた。
新たな初老のおじさんは丸っこいすっきり顔、先のおじさんとはまったく似ていない。
どっちがじいじなんだ? で、そうじゃないほうは何なんだ?

あとで見ると、このバラックのように見えなくもない店舗の背後には、立派な瓦屋根の家屋が続いているようなのだ。こんな時間だからわからなかったが、実は多世代経営のアットホームな中華屋さんなのかもしれない。

ラーメンは、色が濃いめの鶏ガラしょうゆスープに中細縮れ麺。予想どおりの懐かしい味わいに加え、ネギ油のような香味を若干感じる。
具はチャーシュー、メンマ、ナルト、刻みのり、ネギ。厚めのバラロールのチャーシューはかみ応えと風味のしっかりしたもの。メンマはやわめ。刻みのりは、微妙。

支払いのとき、おじさんは入れ替わっていて、すっきりの人の対応だった。
こういうタイプの店らしく、メニューが多く、おそらく技術も高い。セットメニューや限定メニューで変化をつければ、この店はもっと活性化すると思うんだが。

[DATA]
双葉
東京都東大和市向原6-1192-8
[Today's recommendation]

https://youtu.be/jJvjWh2Vhu4



長女が会社の備品から掘り出してきたサバイバルパン(賞味期限2年半超過)をいただく
東大和の向原団地の南側。東大和市駅からそう遠くないのに町外れ感が漂うのは、古い公共住宅を取り壊した跡地が何年も放置されたままだから。
その原っぱの向こうに、取り残されたようにポツンとたたずむ中華料理屋「双葉」。
周辺の荒廃感や店舗そのもののくたびれようから、とっくに閉めてしまったお店のようにも映るが、実際は堅実に営業を続けているようだ。

本日は2時を過ぎて呆然とこんなところをうろついていて“営業中”の文字を見かける。
ここを過ごしたらほかはないなと、ノーチョイス的動機ではあるが、実際こういうタイミングでもなければなかなか入ることはなさそうなので、ちょうどいい機会だと思う。

こういう店は炒飯かラーメン、できればその両方の“半炒飯ラーメン”といきたいところ。
メニュー表にはそういうセットは見当たらない。でもこういう店ではレギュラー以外に、追加メニューやサービスセットなんかを手書きにした紙が壁に張られているのが普通なので、一応ぐるりと店内を確認。しかし冷し中華とガーリックシュリンプ以外に追加情報はなし。

となると炒飯かラーメンのどちらかで、気持ちは炒飯だが、価格は700円。初めての店で炒飯単品700円はそこそこ冒険だ。
経験上、こういう店の炒飯は当たり外れが大きい。当たりか外れのどっちかで、中間評価がない。
っていうか、自分の評価基準が甘いのであって、昔ながらの炒飯が好きでそういう味の基本さえ押さえてあれば、炒め方に多少難があろうが、米飯や炒め油に問題が認められようが、だいたいは受け入れる。40点以上は合格、みたいな(笑)。それでも赤点は出るのである。
個人的にはラーメンのほうが問題が少ないように思うので、消去法のようになってしまったがラーメン500円に決定。

お店のおじさんは年齢不詳だ。日焼けというか肌のくすみ加減からしてそう若くはなさそうだが、声のハリや動作のキレは老齢のそれではない。角ばった面容で頭にタオルを巻き、ちょっと武闘派のにおいがする。

途中、奥のほうから子どもの声がしたと思ったら突如騒がしくなった。「じいじ」と言っているのが聞き取れる。それから小学生ぐらいの子どもとその母親らしき女性、そしてもう1人のおじさんが、店内および厨房になだれ込んできた。
新たな初老のおじさんは丸っこいすっきり顔、先のおじさんとはまったく似ていない。
どっちがじいじなんだ? で、そうじゃないほうは何なんだ?

あとで見ると、このバラックのように見えなくもない店舗の背後には、立派な瓦屋根の家屋が続いているようなのだ。こんな時間だからわからなかったが、実は多世代経営のアットホームな中華屋さんなのかもしれない。

ラーメンは、色が濃いめの鶏ガラしょうゆスープに中細縮れ麺。予想どおりの懐かしい味わいに加え、ネギ油のような香味を若干感じる。
具はチャーシュー、メンマ、ナルト、刻みのり、ネギ。厚めのバラロールのチャーシューはかみ応えと風味のしっかりしたもの。メンマはやわめ。刻みのりは、微妙。

支払いのとき、おじさんは入れ替わっていて、すっきりの人の対応だった。
こういうタイプの店らしく、メニューが多く、おそらく技術も高い。セットメニューや限定メニューで変化をつければ、この店はもっと活性化すると思うんだが。

[DATA]
双葉
東京都東大和市向原6-1192-8
[Today's recommendation]

https://youtu.be/jJvjWh2Vhu4



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