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サッポロで朝ラー 【蝦夷】

2021.10.19

 清瀬のラーメン店「蝦夷」が24時間営業だったことを思い出した。
ということは当然、朝ラーメンもやっている。それどころか早朝ラーだって夜明け前ラーだってやってる。
サッポロ好きの朝ラー推奨者としては外せないお店である。


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ちなみにこのブログでいう“朝ラー”とは、朝10時ころに食べる早めの昼ごはんのこと。
その効能についてこれまでいろいろ書いてきたが(各記事にはここから飛んでいただければ)、なんだかんだいって一番の理由は、混まないこと。


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ラーメンは食べたいが、混むのがニガテ(客席稼働率50%=混んでる… と感知する人 (;^_^A
考えてみたらこの「蝦夷」にはこれまでも11時前に入ることが多かった。


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10:20入店。


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先客は2名で、どちらもきっちり朝ラーしておられる。
正確にいうと、“朝飲みの〆ラー”的な…?
そういうお客の多そうなお店である。


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注文は味噌らーめん。


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“サッポロ”について少々。

ここでいう“サッポロラーメン”とは、北海道札幌市の老舗・名店・人気店のたぐいではなく、1970~80年代に“札幌ラーメン”をカタって全国を席巻したチェーン店またはその傍流の生き残りのこと。

その手のラーメンが好きで、これまで取り上げたお店も少なくない蝦夷えぞえぞえぞ菊えぞふじ狩勝コタンニューコタン元祖札幌やどさん子どさん子どさん娘ピリカピリカ

“生き残り”というくらいだから相当な斜陽カテゴリーで、上記のうち5店はその後閉店。
最近、サッポロのニオイのするお店を2店発掘し松ちゃん大龍、少しは救いを感じてはいるが。


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中華鍋でキャベツとモヤシとニンジンを炒め、だしを注ぎ、みそ等で味付けし、最後にニラを投入。
どんぶりで合わせみそを溶くのではなく鍋で味を整えるのがこちらの製法。


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ザラッとした舌触りのみそスープ。マイルドな優しい味で、ニンニク臭は少ない。
麺は加水の多いツルッとした食感。かんすい臭さも懐かし要素か…。


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ラーメンが大いなる進化を遂げているらしい昨今。こういう非進化系以上にラーメンには多くを望みません… という自分。無欲なのか、高望みなのか。


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[DATA]
蝦夷
東京都清瀬市松山1-4-33





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/evETS8_WFGE



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里山風景。背後は平林寺境内林

197X年の… 【蝦夷】

2018.07.03

 サッポロラーメンというものに対して、一つのカテゴリーとして取り組んでいる。
どう取り組んでいるかというと、ただ食べるだけなんだが(笑)。

“サッポロ”とは、そう名乗って1970~80年代に全国を席巻した某ラーメンチェーンおよびその傍流の生き残りのことで、北海道札幌市のラーメンシーンを探るといったまともな方向性ではない。
もちろん東京あるいは全国のトレンドなどともまったく関連性はないので、間違っていまどきのラーメンマニアの方の目に留まったら、なぜそのようなお店が取り上げられるのか不思議に思われるだろう。


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でも僕はラーメンというものにトレンドや求道や究極や至高を求めないし、新しい味に出会うより、昔食べておいしかったラーメンがそのまま残っていることのほうがありがたい。
言い換えれば個人的追憶だったりただの懐古趣味だったりするので、ラーメン情報として無価値と考えていただいて差し支えない。


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これまで取り上げたサッポロカテゴリーのお店は、蝦夷えぞえぞ菊えぞふじニューコタンピリカピリカ元祖札幌や
このうち2店がすでに閉店していることからも、製品ライフサイクル理論(PLC)における位置づけが理解できるというもの。
だからこそ、焦りもする。


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と、辛気くさい話はおいといて、ちょっと昼ごはんの時間が遅くなってしまったので清瀬駅前の「蝦夷」へ。
こちらは24時間営業なので、当然午後の中休みもない。


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ん? PLC衰退期の業態で、24時間営業?
そう。こちらはラーメン屋というより昼飲み・朝飲みのできる店として一定のニーズがあるようなのだ。


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2時半の来店で、お客さんはなし。お店はおばちゃん2人体制。優しそうなおばちゃんと、怖そうな台湾出身のおばちゃん。
注文は、いつも変わらず味噌らーめん600円。


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優しそうなおばちゃんはまもなく上がり、調理担当は怖そうなおばちゃんで、若干不安がよぎる。この人は何かと動作が荒っぽい。
麺を投入して、中華鍋の火口に火を入れる。流しのザルのキャベツとモヤシをぶちまけ、続いてカウンター後ろにくくりつけられた3つの容器からブラインドタッチで千切りニンジンをピックアップし、スープを注ぐ。みそを溶いて、白い粉投入(粉、ちょっと多くね…?)。最後にニンジンの隣の容器からやはり手探りでニラを摘み入れ、器の麺の上に盛る。
この間3~4分。

雑というより、ある種の名人芸だ。
3つの容器のうち誤ってタマネギに指を突っ込んだおばちゃんシステムが瞬時にエマストしたシーンを見たことがある。


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味噌らーめんは、1970年代の味というのかな。
こういうラーメンを食べ続けられるだけで僕は満足だが、それが簡単ではない局面にあることは、前半に書いたとおり。


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怖そうなおばちゃんが「サッカー見た?」と。
朝方のベルギーvs日本のことだが、敗戦を悔しがる様子は一般の日本人と変わらず、強いシンパシーも感じる。この人怖くないな。
「でも、私は褒めてあげるの」と、こういうタイプの外国出身の方が、なぜかみんな飲み屋のママさんノリになるのはナゾではある。


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[DATA]
蝦夷
東京都清瀬市松山1-4-33





[Today's recommendation]


https://youtu.be/2HuiH-0R6a0


https://www.youtube.com/watch?v=dLB56lFYlBI



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サッポロラーメンを求めて 【蝦夷(清瀬)】

2017.02.28

 最近、サッポロラーメンを一つのテーマにしている。といっても札幌の老舗・名店・人気店といったまともな方向性ではなく、1970年代に全国を席巻した“札幌ラーメンと称する”チェーン店の傍流の生き残り、というB級な話だ。
去年行った店の名を列挙すると、蝦夷・えぞ・えぞふじピリカ・ピリカ・コタン。字ヅラをみて「ああ、あのテね」とピンとくる人も、わしらの世代には多いんじゃないだろうか。


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前記6店のうち、たぶん家からいちばん近いのが清瀬の「蝦夷」。24時間営業のこの店は朝から飲めるというアナーキーさが売り(?)で、過去3回訪れた累計でわし以外にラーメンを食べている客の数はゼロ。周りはみーんな常連の酔っぱらい。ここはラーメンだけ食べて済まされる店ではないのではないか? と本気で疑うほどなのだ。
それでもリピートしているのは、やはりこういうラーメンが好きだから。


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この手はどこも、みそラーメンが基本メニューだ。
僕はオープンキッチンの調理の様子を背後から眺められるこのへんの席に座る。
モヤシ、キャベツ、ニンジンを強火で一気に炒め上げてスープを注ぎ、ぐつぐつ煮立った状態でみそを溶く。ここのところが、器でみそとスープを合わせる「ピリカ」や「えぞふじ」とは工程が異なる。ニラ、粉、オイルを加えて完成。


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味噌らーめん600円。
たっぷり野菜は4種類。肉類は入っていない。

学生時代、西早稲田の「えぞ菊」に通い詰めた。僕が「サッポロラーメン」を追い求めるのは青春の追憶なんだと思う。


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[DATA]
蝦夷
東京都清瀬市松山1-4-3





[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?v=uYqItMmwwKE


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