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味も値段も昭和です 【清竜】

2017.08.13 清竜

 西武新宿線花小金井駅の西側に伸びる光ヶ丘通り。その長くまばらな商店街の真ん中らへんにある中華料理屋「清竜」。小平商工会のサイト「こだいらネット」によると創業45年の老舗である。
まさに昭和の街の中華屋さんのたたずまいであり、僕の考える古い商店街の基本要素、すし・そば・中華の一角を担う。
この商店街は、ほかにも古い商店や飲食店が残っていたり、形跡をとどめていたりする。古いすし屋もそば屋も現存する。


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商店街とは、鉄道の駅周辺や大規模集合住宅、古くは街道の辻など、交通の便がよいところ、人が集まる場所に自然発生的に形成された商業集積である。経済産業省の商業統計では商業集積地区(商店街)は駅周辺型、市街地型、住宅地背景型、ロードサイド型、その他に分類されている。
この光ヶ丘がそのどれに当たるかと考えると、駅周辺型(JR、私鉄などの駅周辺に立地)とするとこのあたりまで来たらけっこう遠いし、住宅地背景型(住宅地や住宅団地を後背地として立地)かといえば、僕はこういう場合まず団地を探すのだが、ここにはそれが見当たらない。
だったら背景は何だったんだろうと想像するのはけっこう楽しい。古地図散歩がはやっているが、昭和40年代地図とかでも面白いんじゃないかと思っている。


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光ヶ丘通りで10軒ほどある気になる店のうち、この清竜はかなり早い段階から目に留まっていて、いつか入ろうと思いつつもただ店の前を通過する日々が続いていた。僕の場合、目に留まるのは入りにくそうな店ばかりなのでそういうことが多いんだが。
本日は午前中忙しくて昼ごはんに出る時間がずれ込んだりして、期せずしてここに照準が定まったという感じ。


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店はこじんまりしていて、テーブル席のみ4人×2、6人×1の3卓。
6人掛けの大テーブルでは4人組が「いいちこ」の一升瓶を囲んでいる。僕は奥のテーブル席に着いたが、席の配置がぎちぎちで、宴会の人たちとの距離感が近くタバコも煙い。


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これは失敗したな… と思ったが、宴会のメンツはきわめて素朴な人たちのようで、すぐに気にならなくなった。僕より10歳くらいは上と思われるが、中でも年かさなのか“先生”と呼ばれる人がうんちくを披露する形になっていて、はじめ江戸時代の食肉文化から犬の戦闘能力に話が移り、子どものようにワイワイやっている。皆さんこういう飲み方をしたら世の中もっと平和になると思う。


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注文は半チャーハンラーメンセット700円。
お店のおかあさんは少し背中が曲がっているが明るく元気に動き回っている。厨房のおとうさんもシャキシャキな身のこなし。どちらも75は超えているだろうか、それでも接客・運用がきびきびしていて気持ちいい。
すぐに中華鍋をガコガコする音が聞こえてきて、まもなくチャーハンができあがる。ラーメンも同時に完成。かなりスピーディー。


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ラーメンはあっさりというよりしっかりだしがとられている感じ。野菜の甘味・うま味が強く、しょうゆも濃いめ。
具はチャーシュー、メンマ、ナルト、ワカメ、ネギ。歯応えも風味もしっかり感じるもも肉のチャーシューは僕の好きなタイプ。昔ながらの味わいだ。


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チャーハンもシンプルに、具はチャーシュー、卵、グリーンピースのみ、味付けもかなり好み。
面白いのは切り昆布が添えてあること。中華炒め的なもので、けっこうたっぷりなだけにちょっとビミョー。


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ちょうど1カ月前に食べた「あんちゃん」のチャーハンとラーメンセットが780円でかなり安いと思ったが、ここはさらにその上をいく。
昭和の商店街探訪に始まって、雰囲気・味わい、最後お値段までも昭和のままのお店であった。


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[DATA]
中華料理 清竜
東京都小平市鈴木町2-228





[Today's recommendation]


https://youtu.be/w0ht7Wkkc3s



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