夏のそば屋は天ぷらと… 【文大陣】

2017.08.01

 東村山駅西口、大踏切を過ぎて西宿通りを北へ。スーパーヤオチュウの向かいの「文大陣」。
ごく普通の街のそば屋、いわゆる“街そば”である。


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高度成長期、都市部の人口増に伴って郊外がベッドタウン化し、その住宅地にも必要に応じて商業施設が建っていった。商店街の礎である。その基本的な構成要素として、まず床屋とクリーニング店ができ、飲食店ではすし屋、そば屋、中華屋が必須だったのではないかと、僕は推察している。この3部門はどんな商店街にもいまも残る、あるいは痕跡を残す。


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そんな街そばとの付き合い方としていちばんしっくりくるのが、昼飲み。存在そのものがたそがれ感をたたえているから、昼から飲むのに抵抗感が薄い。
この季節、天ぷらをアテにビールというのはこたえられない。僕の好きな“半ドンの土曜の昼”のイメージに通じる解放感。
ということで、天もりそば(えび天と野菜二品)850円。ビールはもちろん… 無理に決まってる(泣)。


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こちらの店主は料理人顔である。料理人顔とはどういうものかというと、この場合、単に神田川俊郎に似ているという意味なんだが。
でもそれは得しているはずで、たとえばいまカウンター席で丼ものを食べているおばちゃんなんかには、その面容だけで“デキる料理人”と刷り込まれているかもしれない。こういうおばちゃんは自分の思い込みを尾ひれはひれで吹聴するかもしれない。
店主は神田川顔で甚平白衣をまとっているからなかなか絵になる。ただし、ホールに出てきたら下はジーパンにスニーカー。出前への備えである。


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天もりそばの天ぷらは、えび、にんじん、なす。つゆの器は一つなので、そばも天ぷらもこれで食べる。僕にはこれが普通で、最近、都心の立ち食いそばチェーンでそばつゆと天つゆが別につくようになったのにうすら寒いものを覚えるほど。
ただし、ここのつゆはそばつゆとしてもかなり濃いめで、天ぷら用としてはちょっと…。

仕事の途中に軽く一杯という若いころの禁断の体験を思い出し、夏の天もりはテンションが上がるんだが、それもビールあってのこと。
1人ビールは抵抗あるし、仕事も気になるし…。
そのへんをうまくあしらえる余裕がほしいところではある。


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[DATA]
文大陣
東京都東村山市諏訪町1-21-12



[Today's recommendation]

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Jeanne Moreau
『Le Tourbillon』




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