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1000円以下で本格うな丼 【うな正 本町店】

2017.07.28

 うちはそんなにうなぎを食べない。というように、うなぎというものは“僕は”じゃなく“うちは”が主語の家庭の行事食である、うちでは。
かつては年に数回食べていたが、価格高騰を受け年々回数が減り、ここ5年ほどは年1回ペースが続いている。


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ものすごい勢いで値上げしていたころ、納得いかなかったのがその理由。品薄。
正確には資源量の減少を背景として漁獲減となり、その結果流通の末端が品薄になるわけだが、そういっているわりにはどこのスーパーでもうなぎは扱っていた。
資源問題以前、うなぎは夏場のスーパーの目玉商品だった。安売り競争において。そのころメディアではスーパーのうなぎをおいしく食べる方法、アイデアレシピが盛んに紹介されていた。つまりおいしくないってこと。
そこが納得いかない。資源量が減って品薄なのに、なんでおいしくない製品にするところにわざわざ回してるのさ、と。ドイツのマイスター制度に倣って親方制度を導入しろ、と。経験30年等を資格要件とする“親方”を設置しない食品関連事業者へのうなぎまたはうなぎ加工品の流通を禁ず。


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ということで、うちは頻度を減らした。スーパーはもちろん、デパ地下などもやめて、年に1回、本当においしいうなぎを食べようと。それが東村山栄町の「はや幸」だった。
いつもかば焼きを持ち帰っていたが、たまにはお店にということで夜に出かけたのがちょうど2年前。それが最後のはや幸の絶品うなぎとなった。その年の12月、惜しくも閉店。
なのでうちは去年、うなぎを食べていない。


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目下、うなぎ屋さんを探索中である。その有力候補の一つが本町の「うな正」。
とても趣のある店構えで、おそらく新しい建物に古い建具や庇が組み込まれている。初めて入ったとき、引き戸があまりに古びているので一瞬手が止まったほどだ。風鈴と打ち水用の漬物だるが涼しげ。


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店内は、入って右手に4人テーブルと2人テーブル、左手が座敷、奥の右手が長テーブルで、左がカウンター席。それほど広くないスペースでも適切に仕切られていて、それぞれ居心地がよさそうだ。入ってすぐの2人用テーブル席に座る。


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平日数量限定 うな丼980円を注文。


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いまどき専門店で1000円以内は貴重だ。しかも見ているとちゃんと蒸し工程も入る。白焼きを蒸し器に入れて10数分、そのあと焼きと、当然といえば当然かもしれないが、ちゃんと作られている。


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ふた付きお椀での提供で、うなぎは尾側半身。肝吸いと香の物、とろろが付く。
うなぎは蒸したてでふわふわ、臭みもない。たれは甘辛ほどよいバランス。


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以前食べたときはご飯の少なさが気になったが、普通のどんぶりご飯にうなぎちんまり、に比べてよっぽど正直で誠実だ。この値段で肝吸い付きがうれしい。


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ここは府中街道バイパスの道路予定地をかろうじて外れているようだ。まだ若い(50前後か)大将とおかみさんが明るく切り盛りしている様子が印象的。真面目な仕事ぶりで、この先が楽しみ。
今回は“僕が”お試し的にいただいたが、次は“うちで”ゆっくり伺いたい。


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[DATA]
うな正 本町店
東京都東村山市本町2丁目21-11





[Today's recommendation]


https://youtu.be/tEjrkHAnzVs



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