怒涛の 1 Coin Week ③ ――洋食屋の○○カレーが、まさかの… 【タニ洋食喫茶】
2019.08.23
本日は給料日(=小遣い支給日)なので節約を続ける必要はなくなっているが、すっかりおもしろくなってしまって、この企画でいけるところまでいってみようともくろんでいるワタクシ (* ̄∇ ̄)/

ワンコインランチといえば?
多摩六都方面で問い掛けて、必ず名前が挙がるかというとそうでもないが、知ってる人は知っている、マイナーながら孤高の存在感を放つ「タニ洋食喫茶」。

新青梅街道「ドン・キホーテ東久留米店」のすぐ西、「島忠ホームズ小平店」の向かい。新青梅は普通、車で通る道なので、ほとんど人目に留まることはないと思うが、歩道にはいつも“500円ランチ”の立て看板が出ている。
そこから直角に緑道のような道を入ったところにお店がある。

500円ランチは日替わりだが、レギュラーメニューも親子丼550円、カツ丼600円、ハンバーグステーキライス650円… と、キホン激安路線。

本日の500円ランチはカツカレー。ローテ―ションの中でも特にハイコスパ感あるメニューで、ラッキー♪
お店に入ると、カウンター中央でお食事中のマスター。若造(←わし)1人入ってきたくらいでは微動だにしない。

ランニングシャツにねじり鉢巻(ちゃんと見てないけど、ほぼそんな感じ)の、マスターというよりどう見ても大将か親方という風情だが、おかみさん(ママさん?)が僕のオーダーを「マスター、カツカレーお願いします」と通しているので、マスターが公式呼称である。たぶん。
食事を終え、やおら持ち場に戻るマスター。
そこからけっこう時間がかかるので、カツの衣付けから始めるのだ、もちろん。
まずサラダ。
500円ランチにしてしっかりボリュームのあるサラダがうれしい。こういうごくごくシンプルなフレンチドレッシングが、僕は好き。

続いてカツカレー。
カレーをひと口。おぉっ、これは…!

うまく言えないが… まず子牛の骨だけをオーブンに入れて焼き色を付けこれに香りづけの野菜と好みの香草を加え再びオーブンに入れ野菜にうすく焦げ目がつきかけたころあいに骨と野菜を水の張った深鍋にうつしいったん沸騰させ上に浮いたアクをていねいにすくい弱火にしてセロリ・ポアネギ・エシャロットにブーケガルニを加えこのまま10時間以上煮込み、しかるのち…… というような豊かな風味が口いっぱいに広がる… ような…?

ともかく、洋食屋さんならではというような香りリッチ&豊かなコクのカレー。
カツは厚みはないが、揚げたて熱々感だけでも十分。

いかに倹約・節約感を抱かせないか。
そこのところがワンコインランチの極意とみた。

[DATA]
タニ洋食喫茶
東京都東久留米市前沢5-9-3
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/RcZn2-bGXqQ
本日は給料日(=小遣い支給日)なので節約を続ける必要はなくなっているが、すっかりおもしろくなってしまって、この企画でいけるところまでいってみようともくろんでいるワタクシ (* ̄∇ ̄)/

ワンコインランチといえば?
多摩六都方面で問い掛けて、必ず名前が挙がるかというとそうでもないが、知ってる人は知っている、マイナーながら孤高の存在感を放つ「タニ洋食喫茶」。

新青梅街道「ドン・キホーテ東久留米店」のすぐ西、「島忠ホームズ小平店」の向かい。新青梅は普通、車で通る道なので、ほとんど人目に留まることはないと思うが、歩道にはいつも“500円ランチ”の立て看板が出ている。
そこから直角に緑道のような道を入ったところにお店がある。

500円ランチは日替わりだが、レギュラーメニューも親子丼550円、カツ丼600円、ハンバーグステーキライス650円… と、キホン激安路線。

本日の500円ランチはカツカレー。ローテ―ションの中でも特にハイコスパ感あるメニューで、ラッキー♪
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お店に入ると、カウンター中央でお食事中のマスター。若造(←わし)1人入ってきたくらいでは微動だにしない。

ランニングシャツにねじり鉢巻(ちゃんと見てないけど、ほぼそんな感じ)の、マスターというよりどう見ても大将か親方という風情だが、おかみさん(ママさん?)が僕のオーダーを「マスター、カツカレーお願いします」と通しているので、マスターが公式呼称である。たぶん。
食事を終え、やおら持ち場に戻るマスター。
そこからけっこう時間がかかるので、カツの衣付けから始めるのだ、もちろん。
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まずサラダ。
500円ランチにしてしっかりボリュームのあるサラダがうれしい。こういうごくごくシンプルなフレンチドレッシングが、僕は好き。

続いてカツカレー。
カレーをひと口。おぉっ、これは…!

うまく言えないが… まず子牛の骨だけをオーブンに入れて焼き色を付けこれに香りづけの野菜と好みの香草を加え再びオーブンに入れ野菜にうすく焦げ目がつきかけたころあいに骨と野菜を水の張った深鍋にうつしいったん沸騰させ上に浮いたアクをていねいにすくい弱火にしてセロリ・ポアネギ・エシャロットにブーケガルニを加えこのまま10時間以上煮込み、しかるのち…… というような豊かな風味が口いっぱいに広がる… ような…?

ともかく、洋食屋さんならではというような香りリッチ&豊かなコクのカレー。
カツは厚みはないが、揚げたて熱々感だけでも十分。

いかに倹約・節約感を抱かせないか。
そこのところがワンコインランチの極意とみた。

[DATA]
タニ洋食喫茶
東京都東久留米市前沢5-9-3
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/RcZn2-bGXqQ
ワンコインでおいしい洋食 【タニ洋食喫茶】
2017.07.24
街の古い食堂もいろいろなジャンルに分類される。ジャンルというのは和洋中に始まるアレだが、それを少し細分化していったときにいろいろ面白いイメージが浮かび上がってくる。なかでも特にひかれるものに“街の洋食屋”と“喫茶店メシ”がある。
そういう食べ物を自分が特別好きという意味ではなく、存在そのものが昭和を色濃く伝えるという点、いまやその手の店をあまり見なくなったというレア感が、印象度を高めているということである。

この2ジャンルは案外近い位置にあり、イメージ的にもメニュー構成も共通性が少なくない。一例を挙げれば、カレーは両者ともに欠かせない主要レパートリーとなる。
そこのところの際(きわ)の不確かさに付け込んで、堂々と両方を店名に冠する店がある。新青梅街道ドン・キホーテ近くの「タニ洋食喫茶」だ。
存在そのものはだいぶ前から知っていた。店名のインパクトもさることながら、昼時に店頭に出される“日替わりランチ500円”の看板が人目を引くからである。店そのものは奥まっていて目立たないが、その“500円”の文字が新青梅の歩道からもよく見え、それによって店の存在に気づいたという人も少なくないはず。
なぜこんなところに喫茶店? という謎は、昔の街を知らないから想像のしようがない。

本日のランチは、Aポークヒレカツライス500円、Bやきそば半ライス600円。
店内はたしかに昔の喫茶店調である。ろくろ加工の高級感ある木製テーブルセット、同じ意匠の仕切り格子、大きな風景画や風景写真など、当初、内装や調度・装飾にはこだわったという形跡が見て取れる。
店主は70代くらいの、ややいかつい口下手そうなお父さん。これがランニングシャツにねじり鉢巻き姿で、魚屋のおやじか放浪の画家にしか見えない。内装とは裏腹に、かつて喫茶店のマスターだったかもしれない形跡は微塵も感じられない。
ホール係は奥さんかな? 初老の女性で、こちらも大衆食堂のおばちゃん的だ。

入ってすぐに先客の女性が出て、そのあとはずっと僕1人。
正面のテレビはたぶんフジのニュースショー。こういう時間にこういう店に入るからこういう番組をよく見る。最近政治ネタが多いが、ヘーカイチューシンサは流行語に入るだろうか。
壁にはさまぁ~ずと大江麻理子アナの写真。このあたりをぶらぶらしても何もないと思うんだが。こちらのお父さんとお母さんらしき人物が一緒に写っているが、お父さんは白衣にコック帽と、こんなところにシェフの証跡が…。

ポークヒレカツライスは予想外に鉄板プレートでの提供。
カツは一口大が3個で、もちろん揚げたて。洋食屋だけあってドゥミグラスソースがかかっている。僕のイメージどおり肉は繊維質で、厚みがあるから意外にボリューミー。ご飯の量も少なくない。
付け合わせはキャベツとモヤシで、こちらもいま炒めたもの。懐かしのナポリタン添え。
ダイコン、キュウリ、ニンジンのぬか漬けがとてもおいしい。

500円ということで、それ相応のものとの予想は大きく裏切られる。もちろんいい意味で。
シェフのじっくり時間をかけて調理する姿は、格安サービスランチに対する姿勢ではない。
これは当然、ほかの料理も食べてみたくなる。
で、ずっと気になってたんだが、本日のランチのBやきそば半ライス600円。
ヒレカツ定食よりも高い焼きそばって、どんなんだ?

[DATA]
タニ洋食喫茶
東京都東久留米市前沢5-9-3
[Today's recommendation]

https://youtu.be/mkuf0McVBvA
街の古い食堂もいろいろなジャンルに分類される。ジャンルというのは和洋中に始まるアレだが、それを少し細分化していったときにいろいろ面白いイメージが浮かび上がってくる。なかでも特にひかれるものに“街の洋食屋”と“喫茶店メシ”がある。
そういう食べ物を自分が特別好きという意味ではなく、存在そのものが昭和を色濃く伝えるという点、いまやその手の店をあまり見なくなったというレア感が、印象度を高めているということである。

この2ジャンルは案外近い位置にあり、イメージ的にもメニュー構成も共通性が少なくない。一例を挙げれば、カレーは両者ともに欠かせない主要レパートリーとなる。
そこのところの際(きわ)の不確かさに付け込んで、堂々と両方を店名に冠する店がある。新青梅街道ドン・キホーテ近くの「タニ洋食喫茶」だ。
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存在そのものはだいぶ前から知っていた。店名のインパクトもさることながら、昼時に店頭に出される“日替わりランチ500円”の看板が人目を引くからである。店そのものは奥まっていて目立たないが、その“500円”の文字が新青梅の歩道からもよく見え、それによって店の存在に気づいたという人も少なくないはず。
なぜこんなところに喫茶店? という謎は、昔の街を知らないから想像のしようがない。

本日のランチは、Aポークヒレカツライス500円、Bやきそば半ライス600円。
店内はたしかに昔の喫茶店調である。ろくろ加工の高級感ある木製テーブルセット、同じ意匠の仕切り格子、大きな風景画や風景写真など、当初、内装や調度・装飾にはこだわったという形跡が見て取れる。
店主は70代くらいの、ややいかつい口下手そうなお父さん。これがランニングシャツにねじり鉢巻き姿で、魚屋のおやじか放浪の画家にしか見えない。内装とは裏腹に、かつて喫茶店のマスターだったかもしれない形跡は微塵も感じられない。
ホール係は奥さんかな? 初老の女性で、こちらも大衆食堂のおばちゃん的だ。

入ってすぐに先客の女性が出て、そのあとはずっと僕1人。
正面のテレビはたぶんフジのニュースショー。こういう時間にこういう店に入るからこういう番組をよく見る。最近政治ネタが多いが、ヘーカイチューシンサは流行語に入るだろうか。
壁にはさまぁ~ずと大江麻理子アナの写真。このあたりをぶらぶらしても何もないと思うんだが。こちらのお父さんとお母さんらしき人物が一緒に写っているが、お父さんは白衣にコック帽と、こんなところにシェフの証跡が…。

ポークヒレカツライスは予想外に鉄板プレートでの提供。
カツは一口大が3個で、もちろん揚げたて。洋食屋だけあってドゥミグラスソースがかかっている。僕のイメージどおり肉は繊維質で、厚みがあるから意外にボリューミー。ご飯の量も少なくない。
付け合わせはキャベツとモヤシで、こちらもいま炒めたもの。懐かしのナポリタン添え。
ダイコン、キュウリ、ニンジンのぬか漬けがとてもおいしい。

500円ということで、それ相応のものとの予想は大きく裏切られる。もちろんいい意味で。
シェフのじっくり時間をかけて調理する姿は、格安サービスランチに対する姿勢ではない。
これは当然、ほかの料理も食べてみたくなる。
で、ずっと気になってたんだが、本日のランチのBやきそば半ライス600円。
ヒレカツ定食よりも高い焼きそばって、どんなんだ?

[DATA]
タニ洋食喫茶
東京都東久留米市前沢5-9-3
[Today's recommendation]

https://youtu.be/mkuf0McVBvA