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天ぷらの山と海老フライの塔と… 【た川】

2020.03.22

 黒目川沿いに散歩&花見。
平成橋(新小金井街道)付近から右岸をひたすら川下へ。
11時を回り、昼ごはんのお店を探しに大円寺通りを東久留米駅方面へ。まだちょっと時間が早いのと日曜ということもあって、開いているところがほとんどない。
ここまで来たなら… と、以前とても印象がよくまた入ってみたいと思っていた門前大橋のたもとのうなぎ料理店「た川」に行ってみることに。
再び黒目川へ。


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11時半前でのれんは出ていないが開店準備の様子で、カウンターには早くも聞こし召している風情の常連風の姿も (;^_^A
さすがに踏み込めるものではないので、川べりで桜を見ながらのれんが掛かるのを待つ。


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前回と違ってにぎやか。
次々来店があり、開店わずかで客は10人を超えた。


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しかもほとんどの人がうな重3000円を注文している。まあ、こんな時期だからこそ、気持ちに余裕のある人々の存在は救いのようにも映るが。
気持ちに余裕はあってもフトコロに余裕のないわしらは天ぷら定食1050円と海老フライ定食1050円を注文。


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板さん風が2人と女将さん風が2人、前回は若い女性も2人いたりと、大家族経営? 的な体制かな。


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定食は、香の物、主菜、主食、一汁と、一つずつ運ばれてくる。
前回、写真を撮らせてもらっていると、「きれいに並べて撮ってくださいねー」と言われたのを思い出し、きれいに並べようとしたが、舞い上がってよけいでたらめになってしまった ヾ(_ _*) ゴ、ゴメン


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正しい配置例


天ぷらのボリュームは相変わらずすごい。


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エビ×2、アジ×2、イカ、キス、ナス×2、オクラ×2、タマネギ×2、カボチャ、ピーマン…。
これで「ご飯、おかわりしてくださいね」って、無理っす (ヾノ・ω・`) ムリムリ


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海老フライはぷりぷりのが5本と、こっちもすごいぞ。


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あっちもこっちも食べていたら、途中で疲れてしまった。
フードファイトか? これは(笑)。
次はフライ盛り合わせ定食だぁ! ヾ(ーー )


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デザートにコーヒーゼリーが付く


皆さん、気さくかつ親身な接客が気持ちいい。味よくコスパも良好。
やっぱりこの店、好きだ。


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[DATA]
た川
東京都東久留米市金山町1-7-6





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/WrcwRt6J32o



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桜にカワセミというシャッターチャンスも、スマホではこのありさま…


ここにも歴史の生き証人が… 【とき】

2019.10.02

 西武新宿線を使っている方ならご存知かもしれないが、下りで田無駅を出てまもなく、線路沿いに「お食事処 とき」というわりと大きいトタン看板が見えてくる。
僕はこれがすごく気になっていた。


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田無は青梅街道の宿場であり、北口の街道沿いには「坂平」「末広」といった古い料理屋が残っている。
「とき」は入り口が線路沿いの道から目に付きにくく、ひっそりたたずむ風情だが、街道筋の老舗に通じる風格をたたえている。


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台風15号で飛ばされたという袖看板の枠組みだけが残っている


営業は夜だけかな… と思いつつもときどき前を通って様子をうかがっているうちに、昼に暖簾が掛かっていることもある、ということがわかった。とはいえ、それで即入店かというと、これがなかなか…。


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なにしろネット情報がまったく見当たらないので現地に足を運ぶしかなかったわけだが、行ったところで店先にも文字情報は皆無。
わかるのは暖簾すなわち営業中(たぶん平日のみ)ということのみ。


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ということで1人では怖いので、平日に相方の都合がつくときに、とずっと考えていた。
本日、満を持して決行というわけである。


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思ったよりこじんまり… というか間口が狭く、左にカウンター席、正面は小上がりのつくりだが物置きの様相。なので常に使われているのはカウンター5~6席のみ。
カウンターに年配男女が座っており、女性が店主で男性はお客さん。


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食事メニューは床に立て掛けてあるホワイトボード。
「だいたい魚ですけど、こんなのでよかったら」とおかみさん。
いやいや、そんな感じだと思ってたのでぜんぜんオッケーです…! と、おでんとさわら西京を注文。


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おかみさんは話好きな人で、「どちらから?」とかいろいろ聴かれる。
「どうして、うちに来られたんですか?」
「いや、ずっと看板見てまして。電車から」
「あら、でもこないだの台風で看板飛んじゃって…(笑)」
「えー…!?」

先客は以前、青梅街道で電気屋をやられていたという方。
いろいろ田無の昔の話を聞かせていただいた。


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以前、この店は工場景気で繁盛したらしい。
「石川島播磨と三共があって」
と、おかみさん。


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2階が座敷席になっていて宴会需要が多かった。
40年ほど前にご主人を亡くし、板前や仲居を雇って女手一つでがんばったという。


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注文時に「時間あります?」と聞かれ、実際提供までにかなり時間がかかったので、いろいろ作ってくれたんじゃないかと思う。
定食はなかなか豪華なお膳である。

「北の『末広』、南の『とき』かな…」と電気屋さん。


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おかみさんのいまの望みは、夜景のきれいなラウンジに行くこと。
「若いころ、主人に連れていってもらったような」


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[DATA]
とき
東京都西東京市南町6-1-1





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/JFJl_vJdga4


青梅街道 田無宿の歴史を伝える 【坂平】

2019.02.22

 田無駅北口、青梅街道筋のうなぎ屋「坂平」。
文久元(1861)年創業といわれる正真正銘の老舗である。


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田無の歴史を伝える座談会記録『田無のむかし話』に、「坂平」について次のような記述がある。

――高級料亭で、奥座敷がいくつもあり、その一部は今でも使われている。黒光りした廊下の額に入っている明治28年の料理飲食業の許可証がこの店の歴史の古さを物語っているようだ。6月になるとうなぎのシーズンが本格的に始まり蒲焼の匂が道行く人の胃袋を刺激する。だがうなぎ料理の食べられるのは町の名士、登記所のお客ぐらいなもので、庶民には縁遠かった。(田無市立中央図書館 編、『田無のむかし話 その3 ―明治末期から大正初期にかけての青梅街道の町並み―』(1979)より)


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地図は明治末期~大正初期の町並みを再現したもので、登記所(法務局)が現在の田無アスタの位置にあり、青梅街道から登記所への通路入り口に「坂平」があった。


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アスタ裏へ出て登記所の客のお大尽になったつもりで「末広」前から「坂平」に抜ける路地に入る。


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実は事情により酒を抜いている。…と聞いたら僕を知る人は相当びっくらこくであろう局所的大事件で、断酒は胃カメラをのんだ3年2カ月前のとき以来。つまり約850日連続記録が途切れたと。禁酒は昨日(2月21日)で11日目となり、ふだん焼酎1升を3~4日というペースなのでこの間3升浮いた計算で、乙類1升パック約1300円として4000円。
この4000円がお大尽の軍資金である。


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お店は想像していたよりずっと小さく、右手に4人テーブルが3卓、左が小上がりで2人用座卓3つ。幾棟かが連なったようなつくりに見え、奥に個室や広間等があるのかもしれない。


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真ん中のテーブルに着いて、うな重 並1900円を2つ注文。


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「肝吸いお付けしますか?」とおかみさん。
うな重には+100円で付く肝吸い(単品は200円)もお願いして、2人前ジャスト4000円。


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それにしても、いまどき2000円でうな重にありつける機会というのもなかなかないが、それが創業150余年の老舗となるとかなり貴重といえよう。


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先客は小上がりにちょこんと腰かけている年配男性1人で、真横にそういうふうに座られていると落ち着かないなぁ… と思っていたら持ち帰りの客だった。
通りから様子がうかがえる焼き場では大量のうなぎが扱われていたように見えたので、持ち帰り需要が多いのかもしれない。


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かば焼きは強めに焼かれ、ふっくら感はないが臭みが落ちて香ばしい。
たれは照りの強い見た目から想像するほど甘くはないが、継ぎ足して煮詰めたような濃厚さが老舗の歴史を感じさせる。


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現店主が5代目とのことで、一緒に仕込み~焼きにあたるのが息子さんで6代目。
おかみさんはたいへん気さくな方で、いまはときどき訪ねてくるお孫ちゃん(6代目のお子さん)と会うのが何より楽しみと話していた(今日がたまたまその日だった)。


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来し方を思い出でつつ、行く末の見通し良好のようである。


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[DATA]
坂平
東京都西東京市田無町2-4-7





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/zH3JpqhpkXg


お手ごろ価格の華やぎ弁当 【割烹 清乃】

2018.12.07

 “小平グルめぐりスタンプラリー”という小平市内の食めぐりイベントが10~11月にあり、実際には参加しなかったが、おもしろそうだったのでスタンプ台紙はもらっていた。
ラリー参加店をざっと眺めていて、気になる情報を見つけた。
小平駅北口の「割烹 清乃」の紹介文。

――一流の料理人たちが腕によりをかけて仕上げた逸品ぞろい。ランチもしています。


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小平霊園表参道を中心に、小平駅北口は葬儀・法要・墓参需要に特化した街並みを形成している。以前ちょっと調べたことがあるが、小平駅北商栄会会員の業態は、ご葬儀、建墓、法要のご会席、御花・御線香、和菓子・おはぎ・だんご、などとなる。
このうち法要のご会席部門を担うのが「清乃」をはじめとする割烹・すし店である。

なので自分には縁のない存在と思っていたが、ランチをやっているとなると話が違ってくる。しかも一流の料理人が腕によりをかける、と。


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ここは車が連なると人も歩けないほど狭い道なので、まず通ることはない。
「清乃」はだいたいの位置しか知らず、「すし処 喜平」のほうからぐるーりと回り込んでようやく入り口を見つけるというくらいに土地勘もない。


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ドアの横にランチタイムのボードが張ってある。
天ぷら定食850円、寿司セット850円。
予想していたよりはるかに安い。


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こんな毎日のように通る(踏切の反対側を、だけど)駅のすぐ近くに、こんなお得メニューがあることを知らずにいたことにびっくり。


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あとでホームページで調べると“120名まで収容可能な大広間”と書いてあり、まあそれを見るまでもなく以前からそんな感じを想像していたが、1階は意外に広く感じない。
入って左にテーブル1卓、右がカウンター、奥が小上がり4卓。


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水槽にはなぜかウツボの姿が…


HPには“割烹清乃は北多摩郡時代の創業時より…”とある。
北多摩郡時代とは…? と調べてみたところ、小平市の市制施行が1962年で、それ以前が北多摩郡小平村→小平町。
HPアドレスに“1958”と入っているので、それが創業年と思われる。


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はじめ天ぷら定食と寿司セットにしようと思ったが、菊花弁当というものが気になる
。松花堂弁当のようなものとすれば、こういう割烹で1050円はかなりお安いんじゃないだろうか。
ということで、天ぷら定食と菊花弁当を注文。


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僕らのすぐあとに小上がりの隣席に入ってきた年配女性グループに、お店の人は「お弁当は終わりました」と。
テーブルの品書きを見直すと“限定10食”と書いてある。ラッキー♪


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天ぷら定食は特記事項はないが、サラダ付きでコスパはまあまあ良好だと思う。


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えび、きす、舞茸、なす、ピーマン、ズッキーニ…


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菊花弁当は、仕切りのない重箱に陶器の皿や小鉢が並べられたスタイル。


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菊花弁当全景


ぱっと見、かたじけない気持ちになる。
何もそこまでしていただかなくとも… と ヾ( ̄ω ̄;) カタジケナイ…


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おかずの段を素人なりに説明すると、時計回りに、お造り(マグロ、カンパチ)、サケ白子のおろしポン酢、サーモンといくらの塩麹あえ、やげん軟骨ととび子の梅肉あえ、サワラの幽庵焼き・伊達巻き・たらこの昆布巻き・笹くず餅(カスタード)ほか甘味…(間違ってたらスイマセン)
こうやって文字にしてみても、やっぱりカタジケナイというか、モッタイナイというか…。


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ただし、これだけおかずが多いとご飯があっという間になくなる。後半はおかずだけを食べるはめになってしまった。
ご飯の量は少なめなので、(できるかどうかわからないけど)男性はご飯大盛り必須です(←そういうこと言う人にこういう料理を出すのが、モッタイナイ)。


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もうちょっと格式張っていると思ったが、店員さんは皆さん気さくで親切。非常に居心地がよく、普段使いできるお店だと思う。
飲食店の少ない小平駅周辺では貴重な存在といえる。


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[DATA]
清乃
東京都小平市美園町2-1-6
http://kiyono1958.jp/index.html





[Today's recommendation]

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https://www.youtube.com/watch?v=kBALSAh6nh4





 ここにも残念なニュースが…

2018.12.07 ネパール 久米川駅前店/東京都東村山市栄町1-2-1

金曜日の夕方は惣菜を買うことが多く、今日は立体駐車場の一角というユニークな形態で営業している久米川駅北口の持ち帰り専門カレーショップ「ネパール」へ。ここのタンドリーチキンが好きなのだ。
タンドリーチキン200円を3つオーダー、スタッフさんが温めるのを待っていると、ふと張り紙が目に留まった。
「閉店のお知らせ」


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軽いショックを受けつつ、“ビル建て替えにより移転”と書いてあるので、そこに望みを託して聞いてみた。
「どこかに引っ越すということ?」
「うーん… わからない」とスタッフのアビド? さん。
「でも続けることは続けるんでしょ?」
「それも、わからない」と、寂しそうに。
この立体駐車場を取り壊してビルを建てる計画なのだそうだ。

渋谷や表参道や六本木や日本橋…。どれを見ても思ってしまうが、再開発ってハッピーか?
そこまででかい話じゃもちろんないけれど、それだけにいっそう…。


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思いもよらぬ歴史探訪の旅へと 【末広】

2018.07.27

 青梅街道は1603年、江戸城の改築に必要な石灰を青梅の成木村から運搬する道路として開かれた。街道に継立場(つぎたてば)をつくるため、幕府の要請により谷戸(現 西東京市谷戸町)に住んでいた田無村の住人が移住し形成されたのが田無宿である。
水場がなく宿場の住人は毎日谷戸までの水くみを強いられたが、玉川上水からの分水が許可され1696年、田無用水が開削される。
用水は現在、暗渠となり、青梅街道を挟んで平行に並ぶ散策路「ふれあいの小道」「やすらぎの小道」として整備されている。


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四角枠の拡大図をページ下方に掲載した


秩父道との追分の田丸屋(のちの田丸屋酒店)をはじめ、柳沢宿(現在の田無町1、2、3丁目の一部)には旅籠が並んだ。街道には毎月一と六の付く日に市が立ち、特に晦日市はにぎわった。宿場の名残りで、明治・大正期にも料理屋が多かったという。
総持寺・田無神社前交差点から駅入り口にかけて、当時からいまも残る商店としては、呉服「福澤屋」、神具仏具「かもじや」、荒物屋「かさや商店」、薬局「トラヤ」、うなぎ「坂平」、酒店「野崎屋」などがある。


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青梅街道から登記所(現ASTAビルのあたり)に入る路地にある割烹「末広」。
この歴史のありそうな料理店でランチサービスをやっていることに気づいたのが春先。その後、何度か伺ったがいつも閉まっており、ようやく入ることができた。


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青梅街道のこのあたりの町並みには歴史の古さを感じるものがあり、「末広」はその代表的存在と見なしていたが、伺った時点では漠然たる感覚のみで予備知識はなし。冒頭の記述はあとで調べたものである。


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入り口が2つあり、通りに面したほうの暖簾をくぐる。こちらが食堂で、奥まった左の入り口は会席・宴席の座敷用と推測される。
そのように分かれているためか食堂は思ったより狭く、カウンター5席、6人掛けテーブル、小上がりに4人用座卓が2つという構成。
意外に混んでいて、運よく空いていた感じの小上がり席へ。
黒の150角タイルを敷き詰めたたたき、床の間風に床柱・落掛の位置に天然銘木を使った小上がりのつくりなど、風情のある店内。長年魚料理を続けてきた場所特有の、なんとも懐かしい匂いが染み付いている。


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店内にランチメニューがない。
「表で見てきてください」と、すまなそうに客席係のおばさま。
「入る前にたまたま写真撮っといたので大丈夫(笑)」と、スマホ見ながら注文。
ランチメニューはすべて天ぷら(または焼き魚)+刺し身という組み合わせ。海鮮丼・天ぷら1080円と大えび天・刺身1180円を頼む。


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暖簾と幟にあるように、こちらはうなぎをメインに出すようだ。西東京商工会の名簿では“うなぎ・天ぷら”カテゴリーである。店内メニューを見ると、うな重 上2570円、特3100円と案外リーズナブル。
カウンターの中が天ぷらの揚げ場で、何代目かわからないが意外に若い職人さんが持ち場にしている。刺し身やほかの料理は奥の厨房から。
店のスタッフはほかに、天ぷらの職人と同年代の女性、母親らしき女性、先の接客係のパート風女性。


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海鮮丼の具は、マグロ、タイ、カンパチ、タコ、アマエビ、サーモンと、なかなか豪華。


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セットの天ぷらは、エビ、アジ、なす、かぼちゃ、いんげん、ししとう、さつまいも。
からりと揚がっていて箸が止まらなくなる。


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大えび天セットのネタは、上記とはエビの大きさが違うだけ。
ぷりぷりで香ばしく、久々の食べでのあるえび天。セットの刺し身の海鮮丼との違いは、タイとタコがない代わりに生シラスが付く。
どちらのセットも豆腐の味噌汁と3種類の香の物付き。


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オール1000円超えという上級設定のランチで、給料日あとで奮発、のつもりだったが、食べ始めてすぐに「これはむしろオトク!」と。
駅前一等地のど真ん中にこのような空間が残されていることは驚きのひと言。


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後日、ブログ記事を書くにあたって調べていて、ネット上で見つけたのが冒頭の地図。明治末期から大正初期にかけての町並みを再現したもので、「末広」の文字がある。
たまたま相方が田無の図書館に用事があるというので、一緒に行ってカウンターで訪ねてみた。「地域・行政資料室に詳しい者がおりますので」とのことで、2階へ。
地域・行政資料室では、年配の男性が作業机で調べ物をしており、職員は2人。手前の司書のおねえさんに用件を話してスマホを見せると、すぐに出展がわかったので驚いた。


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明治末期から大正初期にかけての町並み。「末広」の表記がある(赤丸)


「いろいろ引用されているんですが、いちばん最初のものがこれになります」と出してくれたのがオレンジの装丁の『田無のむかし話』という本。
地図の部分をコピーできるか聞くと、1階にも置いてあって貸し出しもしているとのことで、1階に案内してもらう。
「ほかにこういうものもありますよ」と親切な司書さん、白い表紙の町並み変遷図の本を見せてくれる。

その2冊を借りようとしていると、司書さんが戻ってきた。
「その本(白い街並み変遷の本)を書かれたのがあちらの方で」と、コピー機の前の男性を示す。さっき2階で調べ物をしていた人だ。「お話ししてくださるとおっしゃってますので、よろしかったら」


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その人、近辻喜一さんは開口一番、「借りるのもいいけど、お買いになったらどうです?」
『田無のむかし話』は300円で市庁舎で買えるとのこと。安いのでお手元に一冊どうぞ、と。
「こっち(白い本)のほうは売れないので書店から引き上げたので(笑)、進展いたしますよ」と、親切にもおっしゃってくださった。

偶然が重なり、思いもよらない末広がりな展開となったのであった。


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参考資料:
近辻喜一、『わが町シリーズ① 青梅街道田無 町並み変遷図』(2015)
田無市立中央図書館編、『田無のむかし話 その3――明治末期から大正初期にかけての青梅街道の町並み』(1979)


追記:近辻喜一さんに早速『わが町シリーズ① 青梅街道田無 町並み変遷図』をお送りいただいた。
近辻さん、ありがとうございました。(2018.07.31)


[DATA]
末広
東京都西東京市田無町2-4-10





[Today's recommendation]


https://youtu.be/o9zpBrqvsfQ



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危険水域に迫る天ぷらの山 【た川】

2018.03.13

 東久留米の氷川台あたりから黒目川を渡って大門町に抜ける道を門前大橋通りというらしい。
野火止用水から氷川神社の脇を下るこの大橋通りと、宝泉寺あたりから川と平行に上ってくる道が、大橋のたもとで交わる。
交通の要衝であり、風水適地というか、ハレとケの往来? 的、スピリチュアルなものを感じる。

しかし、1994年に新駅舎が完成して東久留米団地行きのバスルートが変わり、大橋通りはさびれていった。霊的というより斜陽感が漂っているだけかもしれない。


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門前大橋交差点に構えるうなぎ・天ぷらの「た川」。
風情があり歴史を感じさせる店構えは、この街の発展と衰退を見守ってきたかのよう。


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ちょうど朝ドラの松たか子が流れているので、お店に入ったのはそういう時間。で、お客さんは昼飲みのじいさん1人と、予想外にすいている。
しかしお店サイドは店主とおかみさん、それに娘さん? らしい若い女性2人と、体制は整っている。


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カウンター8席とテーブル3卓、小上がりに1卓。奥は見えないが、どうやら広い座敷になっているもよう。
いちばん手前のテーブル席に着く。
ご飯物は12種類。うなぎと天ぷらの店なので、迷わず天ぷら定食990円に。


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昼飲み客はすぐ帰っちゃって、客は僕1人に。
こちらの美人姉妹、便宜上お姉さんと妹さんと推定で呼ばせてもらうが、なんだかお姉さんがこっちを指さしてる。僕の席の上だけ明かりがついていない、と。電球の根元にスイッチがあるやつ。「いいです、いいです」と言ってるのにお母さんが電気付けにくる。女性3人がかりで世話焼かれてる感じで気恥ずかしい。
何が言いたいかというと、このように非常にアットホームな雰囲気。2~3回通ったら、すごく居心地がよくなるはずだ。


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ご主人がカウンターに松花堂弁当箱を載せる。お品書きの「た川弁当」というやつかな。
妹さんが無造作につかんで出ていった。すぐに違う重箱を持って帰ってきた。
店内よりそういう需要のほうが多いのかもしれない。


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妹さんがお新香と天つゆを持ってきて、「天ぷら、すぐ来ますね」と。
で、カウンター越しに渡され運ばれてきた天ぷらの皿、見た瞬間「うわっ!」と、思わず声が漏れた。
天ぷらの溶岩ドームやー!(不謹慎でした。すみません…)


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写真を撮らせてもらっていると、「きれいに並べて撮ってくださいね♪」と、みそ汁運んできた妹さん。
知識もセンスもないから、そういうのニガテなんだ…。
今度は向こうに行ってお姉さんに「フェイスブックに載せてくれるってー♪」と。
や、やりにくい…。


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天ぷらは、あくまでも覚えている限りなので全部じゃないかもしれないが、一応並べてみると、エビ×2、イカ×2、キス、アジ、サツマイモ、ナス、ピーマン、タマネギ×2、シシトウ×2、オクラ×2。
なんと、10種15個もある。
東久留米の駅近辺は古い割烹タイプがけっこう残っていて、なぜかどこも盛りがいい印象だが、その中にあってなおここは突出している。


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天つゆはやや辛口で、おろしもたっぷり。どんどん食べられる。
どんどん食べられるのはいいが、さすがにこれは危険水域かも。
ご飯のおかわりはご自由に(11~2時)と書いてあるけど、無理っす(笑)。


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このうえデザートのコーヒーゼリーまで付いた。
食後、意外にもたれないので、油の質・切れはいいのだと思う。


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1000円払ってお釣りが来たことに、気持ちの折り合いがつかない(笑)。
狐につままれたような。
やはりこの辻には超常的な何かがありそうだ。


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[DATA]
た川
東京都東久留米市金山町1-7-6





[Today's recommendation]


https://youtu.be/vzerbXFwGCE



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駅前で味わえる隠れ家感 【大八車】

2018.02.03

 東久留米駅北口から大門町のほうに延びる商店街は、会員数で市内一大きい商店会だそうだ。
平行する東口駅前大通りより店舗数・人通りが圧倒的に多い。その分、お店の入れ替わりが激しく、シャッターも目立つ。

そんな商店街の歴史が記されたサイトを見つけた(注:下記引用部の「現在」は10年ほど前と思われる)。


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――「東久留米駅前商店会」はその名の通り、大正4年(1915年)に駅が開設してから、商店が生まれる。しかし、第二次世界大戦前は7店ほどで、昭和30年(1955年)頃でも10店前後にすぎなかった。東久留米団地が開設された昭和38年(1963年)頃から順次店舗が増加していく。昭和51年(1976年)頃は69店舗ほどになり、現在商店会会員数は、100有余を少しであるが超えるほどに成長している。(東久留米市 > 市民参加のページ > 商店街の散策 > 東久留米駅前商店会)


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この商店街の中ほどにある古びた天ぷら・居酒屋「大八車」。
メイン通りからちょっと脇に入るが、開けた交差点で、わりと人目に付きやすい位置にある。にもかかわらず、魔法か忍法かで気配を消しているかのように目立たない。僕はつい最近までこの店の存在を知らなかった。
マンション1階のお店の前には大八車の車輪や人の背丈ほどもある巨大徳利が飾ってあり、よく見れば存在感はある。


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まず、お店の狭さに驚いた。
左手がカウンター席で、いすは9個置かれているが5人も座ればいっぱいになりそう。右は小上がりで2人用座卓が2つ。奥に座敷席があるかもしれないが、見える範囲ではこれだけ。
先客はなく、カウンターの右端に座る。


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カウンターの向こうに初老のおやじさん。
寡黙ながらテキパキ動くタイプで、奥のほうに引っ込んで無言でガチャガチャとやったのち、お茶を出してようやく「何にしましょう?」


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注文は、本日の日替り(豚肉天婦羅定食)800円と天丼定食950円。
店内は清潔そのもの。古いお店でよくある奥行きのない狭いカウンターは、手入れの行き届いた白木の一枚板。棚の食器類もきちんと整理されている。驚くことに、油対策と思われるが、食器はすべてビニール袋に入れてある。


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見ていると、どうやら準備の初期段階から定食の用意が始まったようだ。
たとえばみそ汁は、だし汁で具の白菜を煮た状態まで仕込んであって、それを小鍋に入れてみそを溶く、みたいな。当然、天ぷらは粉をボウルにあけるところから。


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いろいろとやることが多いから客にかまってなんかいられない様子で、おやじさんは1人の世界で仕事に没頭。
カウンターの反対端に水槽があって金魚が泳いでいる。
この店のほかの部分同様、水槽も水も非常にきれい。


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金魚に交じって褐色のチョウザメを思わせるフォルムの魚が泳いでいる。
「あれ、何だろうね?」とツレ。
僕もさっきから気になっていた。


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「あれはギギっていうんですよ」と、突然おやじさんが口を開く。「絶滅危惧種ですから養殖したやつ譲ってもらったんですがね」
「カマツカみたいなものですか?」と最初に感じたことを質問してみた。
「あ… 近いですね」
それでスイッチオン。おやじさんのおしゃべりが止まらなくなった。


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群馬県下仁田出身で、故郷の川やその生き物をこよなく愛するおやじさん。当地でお店を始めて40年という。
水辺の生き物のことや東久留米の古い話もいろいろ聞かせてくれた。


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昔はこの商店街がバス通りで、駅前にUターンするスペースがないからターンテーブルで回していた。
いまはさら地になったが駅前に第一製粉があって、コカ・コーラの前に三河屋製麺があるのは、もともとは柳久保小麦の産地だったから。
高橋留美子は以前すぐそこのマンションに住んでいて、オカノ電機ができるまでは市内の納税者番付1位だった。

等々、ここに書ききれないほど。


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壁に野球のピッチャー姿の写真がある。
「ご主人は野球やられてたんですか?」
「僕がやってたのはソフトボール。お客さんにパ・リーグの審判がいて、始球式に出ないかって。西武球場のまだ屋根がないときで、清原なんかの時代。清原、こーんなでっかいの。東尾が監督だったんだけど、東尾、こーんなちっちゃいの(笑)」


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これ、ずっとごはん食べている間のことだから、ほとんど味わえない(笑)。でも楽しいから全然OK。
ちなみに天丼は、エビ×2、鶏、カボチャ、インゲン、アスパラ、シシトウ… だったと思う。日替りは天丼のエビが豚肉に変わる。
この内容でこの価格はたいへんリーズナブル。


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でもそれ以上に惹かれるのが、壁のお勧め料理のお品書き。
さよりの木の葉造り、帆立炙り刺、牡丹海老、会津産馬刺し、水蛸刺身…。
夜に来たら絶対まったり落ち着きそう。
いや、駅前なのに隠れ家感いっぱい感は、昼飲みもいけるんじゃない?


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[DATA]
大八車
東京都東久留米市東本町3-16





[Today's recommendation]


https://youtu.be/-4o86juvMEE



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老舗割烹のこだわりランチ 【志乃】

2017.12.02

 僕は1年中ジーパンで過ごしている。自転車に乗るのもジーパンなので、擦り切れてお尻に穴が開く。寿命が短いので、高いジーパンは買えない。ここ5年ぐらいはユニクロのジーパンしかはいていない。


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東久留米のクルネのユニクロにジーパンを買いに行って、そのままお昼ごはんに。


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イトーヨーカドー東久留米店前の通りの北の突き当たりにある日本料理店「志乃」。


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40年以上の歴史とのことで、敷居が高そうな店構えだが、通りかかるといつもリーズナブルなランチサービスの案内がある。
本日は、A.生姜焼、B.ホッケ一夜干し、C.アジフライの3種。いずれも税別800円。


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店内は明るく清潔感にあふれている。
外観から、暗くすすぼけた炉端焼き店のようなものを想像していたが、全然違っていた。ネタケースのある天然杉のカウンターまわりの雰囲気はすし屋に近い。


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右手がカウンターとテーブル2卓、左が何部屋かに分かれた広い座敷スペース。
カウンターの中に社長の板さんが立ち、ホール係は若女将のような女性の方。


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テーブル席は埋まっていて、大八車の二輪屋台のようなおもしろい席を勧められる。
これは囲炉裏を囲んだ小さなカウンターテーブルになっていて、夜は焼き物に使われているのかもしれない。
鋳物の火消し壷と五徳に現役感がある。


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奥の厨房から出てきた息子さん? の取締役 板さんと消し壷の話になった。
実はまったく同じものがうちにある。
秋津の駅前にいつも出ている骨董屋をのぞいていて目に留まった。値段が付いていないので、店番の人のよさそうなおじさんに「200円ぐらい?」と聞いてみた。「いいよ、それで。持ってっちゃって」と、おじさん。帰ってよく見ると、ふたの裏にちっちゃいシールが貼ってあって、¥2000と書いてある。
「無知なるゆえのもうけものですね」と取締役。


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注文はA(僕)とC(妻)。10分ほどで同時に提供。
「ご飯、少なかったらおかわりしてくださいね」と若女将。
見ると、少ないどころか大盛りレベルのどんぶり飯である。


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ハッ…! と隣のツレのお盆を見る。普通サイズのご飯茶わん。ちなみに目の前のカウンターのおじいさんもツレと同じサイズの茶わんである。
客によってご飯の量を変える細やかな心遣いがありがたい。


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ボリュームたっぷりの豚ロースの生姜焼は、しょっぱめのシンプルな味付け。目玉焼き付き。
アジフライも分厚くふっくらのものがごろごろと4個も。
みそ汁(大根、人参、大根の葉、豆腐)に小鉢(納豆)、お新香と、バランスのよいお膳だ。


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メインの皿の付け合わせ野菜にこだわりを感じる。
地場のもの中心とのことで、キャベツにタマネギ、ルッコラ、エンダイブ、からし菜? のミックスである。
800円のランチになかなかこれだけの手間はかけられない。


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食べ終わってごちそうさまをしたカウンターのおじいさんが板さんに「ホッケもみそ汁も薄味でいいね」と。両人、しばし塩分談義。
みそ汁は薄味というより余計なものが入っていない感じ。調理法も食材へのこだわり同様に意識の高さが感じられる。それでこのお値段。
期待以上のお値打ちランチである。


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[DATA]
志乃
東京都東久留米市本町2-5-2





[Today's recommendation]


https://youtu.be/ZzQk1Zq0eq8



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◆ 猫写真はこちら



kosagi-22.jpgdaisagi-22.jpg
コサギ、ダイサギ(落合川)



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リンゴ箱 0円×3/マルハタ青果(東村山市青葉町)


思いがけず豪華な食卓 【浜波】

2017.11.23

 東久留米の駅のあたりにはいかにも古そうな道がけっこう残っていて、新しい道と変な角度で交わっていたりする。
東久留米1号踏切の西で都道234号線と分かれて黒目川のほうに下っていく道もそうだ。いまは商店街の面影だけが残っているが、昔は大円寺の参道的役割を果たしていたのかもしれない。
新大橋から少し下ってカーブしながら駅のほうに上っていくいい感じの通りで、少しでもお店が残っていればとつくづく残念に思う。


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そのさらに脇道の古いお店でランチサービスをやっているのを最近発見した。
活魚・ふぐ料理「浜波」


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うなぎやふぐの文字が躍る年季の入った料理屋のランチである。
これを見逃す手はない。


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お店はけっこう大きな一軒家で、2階が住居になっている感じ。
店頭のホワイトボードに書いてあるランチメニューは6種類で、860円均一。


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お店に入った瞬間、においですべる。すべるとは、time slipのslip。
フッ… と昭和に飛ばされる。
懐かしい、田舎の古い生家を思い出させるようなにおいの染み付いた店内。それだけで僕はうれしくなってしまう。


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左手がカウンター5席、右手が座敷。
ほかにお客さんもいないので座敷に上がらせてもらう。


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ここは4人用と6人用の座卓が配置されている。あとで気づいたが、奥も座敷になっていて、2部屋まで確認できた。なかなかの規模である。
その大店を70代? の店主と、娘さん?(ともにツレの見立て)で切り盛り。夜に宴会でも入ったら絶対回らないと思う。


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注文はカキフライ定食(僕)と小柱かき揚げ定食(妻)。
ランチ以外のメニューを見ると、活魚・ふぐ部門、うなぎ部門のほか、うどんメニューも充実している。“本格手打ち蕎麦始めました! ―数量限定―”の案内も。
これ、全部1人でこなすんだろうか?


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石油ストーブには大鍋がかかっていて、サトイモがコトコト。
これがおいしそう。
でもこれだけの量ということは、やっぱり夜に予約が入ってるとか? あるいは仕出し屋機能もあるとか?


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座敷から見て入り口側に生け簀があり、逆光に魚影がユラユラ。
アジとイサキ? とウナギ。ウナギも海水で泳がせてるのかな?

水の循環ポンプの音がコポコポ。
去年閉店した久米川の鰻の名店「はや幸」を思い出す。


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おねえさんがたくさん器の載ったお盆を運んできた。
一つ一つ並べていくと、メインとご飯、汁物のほかに、小鉢・小皿が3つもある。
ものすごい豪華な食卓になってしまったのである。


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「カリフラワーは地元産です」とおねえさん。
この人はどこかギクシャクしていて、接客に不慣れなようにすら見えるが、話してみると非常に親切で優しそうである。


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ほかに、たこわさと漬物。白菜漬けはたっぷりで、自家製かもという素朴な味わいのたくあん。お椀はカンパチのあらのすまし汁。
「ご飯おかわりしてくださいね」とおねえさん。


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カキフライは大ぶりが4個。
それはまあ普通かな、という量だが、ツレのほうはすごい。
かき揚げ3個というのも驚くが、加えて舞茸、なす、ししとう2個。これに前記の副菜が付くので豪華極まりない。


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帰り道、2人ともひいひい言ってる。
食べすぎたぁ…!
僕なんか、さらにご飯おかわりまでしてる。おかずがすごく多いのと、せっかく声をかけてもらったので。
最近食べたランチメニューの中で、味・量・値段・雰囲気、総合的にピカイチかもしれない。


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表に張ってある“活トラふぐコース 一匹8500円(2~3人前)”に惹かれる。
持ち帰りもできるというので、ホーム忘年会にどうだろうか。


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[DATA]
浜波
東京都東久留米市本町2-2-17





[Today's recommendation]


https://youtu.be/kjNkrlLiJQg



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◆ 猫写真はこちら


老舗日本料理店のお得ランチ 【大野家】

2017.09.22

 西武新宿線の小平駅は駅名からして市の中枢を担っているかのような印象を受けるが、実はここは端っこ。で、決して交通の便がいいとはいえない小平市役所は、なんでこんな場所に? と疑問に思うが、地図を見るとちゃんと市の中心に位置している。
なので小平の“行政上の首都”は、駅で言ったら青梅街道駅になる。ずいぶんショボいな(笑)。
じゃあ小平駅の機能はというと、墓場の表玄関である。

それで小平駅周辺には法事の会食に対応する店が多いわけだが、日常では縁のないような店ばかりでなく格安のランチサービスを行っているところもあり、こういう業態はすしや懐石がベースとなるのでランチといっても侮れないものがある。
たとえば今年、プチ移転・リニューアルした「光琳亭」は、650円で本格すしランチがいただける穴場中の穴場料理屋である。


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ネットで“小平×法事×食事”で検索すると、グルメサイトのサブカテゴリーやお店そのものの情報もけっこうヒットする。そこで上位に来るのが、昭和48年創業の日本料理店「大野家」。
こちらは小平駅ではなく市役所の近くにある。なんだかこんがらかってきてしまった(笑)。


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霊園に近くないのになぜ法事でヒットするのか疑問に思ったが、お店のホームページを見るとキャッチコピーが“小平市小平霊園、法事・宴会など 日本料理大野家”と、積極的に展開しているようである。
その秘密はキャパシティにある。“当店では、各種宴席・法事による大人数(~60名様迄)のお食事にご対応しております”


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こちらでは本格的和食のランチをほぼ830円均一で提供。
昼はかなりにぎわうが、それには法事とかは関係なく、行政の中心という立地が利いている。すぐ隣に中央図書館と中央公民館、西武多摩湖線の線路を挟んで小平市役所とその関連施設。それらの職員だけでもかなりの安定需要が見込めると思われる。


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和食というか、なぜか鳥の唐揚げが食べたくなって、こういう店なら、と当たりをつけて行ってみる。
12時半前という昼のピークの時間帯が気になったが、カウンターなら大丈夫だろうと入店。しかし右手のカウンター席は飛び石で埋まっていて、それが全部女性。これはぎちぎちに座るのは気が引ける… と躊躇していると、お店のおねえさんに左手の小上がりを勧められる。3卓中1つが空き。まあいっか… とそこに上がったが、やはり大きい座卓に1人というのは相当居心地が悪い。ぎちぎちのほうがまだよかった、と後悔。


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それで浮足立ったのもあるが、オーダーが決まらない。
とりから定食はあるんだが、値段がちょっと。僕は鳥の唐揚げは安くておいしいものと捉えているので、均一価格が引っかかるのだ。たとえば、とんかつと鳥からが同じ値段だったら、鳥からは頼めない。
逆に言うと、この店のランチメニューはどれも魅力的なので、いったん迷ったら抜け出せない。

メニュー表をにらんだまま固まっていると、
「ど・れ・に・し・よ・う・か・な(笑)」と、注文をとりに来たおばちゃん。
「うーん… これ!」と、見開きトップに載っている海鮮丼を指さしてしまっていた。
なんで海鮮丼だったんだろう? と、あとで何度も首をかしげるのであった。


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海鮮丼のネタは、マグロ数切れとすき身、カンパチ、サーモン、タコに、白身はヒラメかな。それにトビコ、玉子、カマボコ等と具だくさんの豪華なもの。
煮物(鳥肉、油揚げ、ゼンマイ)、お吸い物、香の物が付く。


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僕のあとにもお客さんがポツポツ入ってきて、1人でテーブルを占拠しているので肩身が狭い。しかし新規客はすべて、僕の位置からは見えない店の奥に吸い込まれていく。
支払いのとき、レジの位置から奥が見え隠れしている。ふすまが2カ所開いていて、その奥の座敷がつながっているとしたらかなりの広さだ。もう大広間といってもいい。それがそこそこ埋まっているから驚きだ。
ちょっと引っ込んだ店先の様子からは想像もできない異空間が、そこには存在しているのであった。


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[DATA]
大野家
東京都小平市小川町2-1330-17
http://www.k-oonoya.com/index.shtml





[Today's recommendation]


https://youtu.be/gK-A2ZHOgqs



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