合掌造りで味わう 【そば処 白川郷】
2023.10.29
前記事では詳しく触れていないが「日本民家園」はいくつかのブロックに分かれており、⑤水車小屋~⑩山下家住宅は“信越の村”というエリアになる。
展示民家6棟中4つが合掌造りであるから信越より飛騨・五箇山のほうがしっくりくるような気もするが、それはともかく、園内全体に丘陵の斜面を利用したつくりで山村の雰囲気漂うなか、このエリアは広場を囲むような古民家の配置になっている。
自然、人が集まる“村の中心ゾーン”の風情で、人の集まるところ市が立ち、茶屋が出る。

正面が⑧山田家で、左が⑩山下家の裏手
そんな感じで広場の周りの建物の一つが茶屋(飲食店)になっている。

「そば処 白川郷」として営業しているのは展示番号10の山下家住宅。
19世紀前期の岐阜県白川村の建築物で、かぎ座敷を持つ典型的な白川系合掌造りの民家である。

近辺で飲食できるのは「岡本太郎美術館」のカフェくらいに思っていて、日本民家園内に食事処があることを来るまで知らなかった。


■神奈川県指定重要文化財/■岐阜県大野郡白川村長瀬/■農家、合掌造/■切妻造、一重三階、茅葺、正面庇付、石置き板葺、桁行18.2m、梁行10.9m/■19世紀前期
着いたのが11時すぎで、だったら混む前に食べちゃおうか… ということで、実は真っ先にこちらで食事をし、そのあと前記事のように振り出しから見学し直している。
食べ終わって外に出ると順番待ちができていたので、いい状況判断だったわけだ。



食事メニューはそばのみ。
品ぞろえはシンプルで、とろろ、山菜、たぬき、肉…。
山梨県忍野村の湧き水を使って製麺をしているとのこと。
注文は民家園そばと肉そば。


食事処は1階の広い板の間で、キャパは大きそう。
2階は使われていない。

1958年に川崎駅近くに移築され観光料亭として活用されていたものを70年こちらに再移築… という数奇な運命をたどった建物である。
大都会・川崎にこんなものがあったというのも高度経済成長の大らかな時代というか、それはそれで興味深い歴史のひとこま。

隣の席は午前中からビールを聞こし召しておられる。
消防団の慰労会(←推察です)的なご老体グループで、これはこれで高度成長期をしのばせる大らかな光景というか。

民家園そばとは、とろろ、山菜、たぬきのミックス。
こういうところでは必ずとろろそばと山菜そばで迷う… という僕のような人のニーズを的確に捉えた商品開発といえよう。

肉そばの具は豚バラと長ネギで、こういうところでは必ず豚そばとねぎそばで… ( ̄- ̄;)


ちょっと気になってネットの口コミなどを眺めてみると、雰囲気はいいがそばは普通… というのが多いようだが、その雰囲気というのがハンパなくよい。
それでもう自分的にはとんでもない高評価になるわけで。

ゆったりした時の流れに身を委ねつつそばをすする贅沢。
(つづく)

[DATA]
そば処 白川郷
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1
[Today's recommendation]

https://youtu.be/p_33zTtiWPA?si=aZ0q9opGDkVKxAIT




次号予告
前記事では詳しく触れていないが「日本民家園」はいくつかのブロックに分かれており、⑤水車小屋~⑩山下家住宅は“信越の村”というエリアになる。
展示民家6棟中4つが合掌造りであるから信越より飛騨・五箇山のほうがしっくりくるような気もするが、それはともかく、園内全体に丘陵の斜面を利用したつくりで山村の雰囲気漂うなか、このエリアは広場を囲むような古民家の配置になっている。
自然、人が集まる“村の中心ゾーン”の風情で、人の集まるところ市が立ち、茶屋が出る。

正面が⑧山田家で、左が⑩山下家の裏手
そんな感じで広場の周りの建物の一つが茶屋(飲食店)になっている。

「そば処 白川郷」として営業しているのは展示番号10の山下家住宅。
19世紀前期の岐阜県白川村の建築物で、かぎ座敷を持つ典型的な白川系合掌造りの民家である。

近辺で飲食できるのは「岡本太郎美術館」のカフェくらいに思っていて、日本民家園内に食事処があることを来るまで知らなかった。


■神奈川県指定重要文化財/■岐阜県大野郡白川村長瀬/■農家、合掌造/■切妻造、一重三階、茅葺、正面庇付、石置き板葺、桁行18.2m、梁行10.9m/■19世紀前期
着いたのが11時すぎで、だったら混む前に食べちゃおうか… ということで、実は真っ先にこちらで食事をし、そのあと前記事のように振り出しから見学し直している。
食べ終わって外に出ると順番待ちができていたので、いい状況判断だったわけだ。



食事メニューはそばのみ。
品ぞろえはシンプルで、とろろ、山菜、たぬき、肉…。
山梨県忍野村の湧き水を使って製麺をしているとのこと。
注文は民家園そばと肉そば。


食事処は1階の広い板の間で、キャパは大きそう。
2階は使われていない。

1958年に川崎駅近くに移築され観光料亭として活用されていたものを70年こちらに再移築… という数奇な運命をたどった建物である。
大都会・川崎にこんなものがあったというのも高度経済成長の大らかな時代というか、それはそれで興味深い歴史のひとこま。

隣の席は午前中からビールを聞こし召しておられる。
消防団の慰労会(←推察です)的なご老体グループで、これはこれで高度成長期をしのばせる大らかな光景というか。

民家園そばとは、とろろ、山菜、たぬきのミックス。
こういうところでは必ずとろろそばと山菜そばで迷う… という僕のような人のニーズを的確に捉えた商品開発といえよう。

肉そばの具は豚バラと長ネギで、こういうところでは必ず豚そばとねぎそばで… ( ̄- ̄;)


ちょっと気になってネットの口コミなどを眺めてみると、雰囲気はいいがそばは普通… というのが多いようだが、その雰囲気というのがハンパなくよい。
それでもう自分的にはとんでもない高評価になるわけで。

ゆったりした時の流れに身を委ねつつそばをすする贅沢。
(つづく)

[DATA]
そば処 白川郷
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1
[Today's recommendation]

https://youtu.be/p_33zTtiWPA?si=aZ0q9opGDkVKxAIT




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