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東京のはずれの古民家で――その2 【古民家いろり】

2023.09.03

 前記事の続きで、青梅市小曽木の古民家カフェ「いろり」昼ごはん編。

五右衛門風呂の足湯は築70年と書いたが、喫茶・食事処となっている母屋は築160年、江戸期の建物を改築したものだそうだ。


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土間から右に上がって続きの2間とその奥左の1間が客間に使われている。
左上座の礼法が染み付いているため、この右向きのつくりに違和感を覚えるワタシ。

…というように、古民家というがわれわれの子ども時分こういう民家はごく普通で、日常感覚で接していた。
いうなれば古人間だな、わしら ( ̄- ̄;) ンー


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最初の部屋が畳の間で、次の部屋が板の間、左に折れた奥の間が洋室風。


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畳の間の掘りごたつの席に通される。


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食事メニューの幅が広い。
そば・うどん、天丼、うなぎ、川魚、豆腐料理…, and BBQ.


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迷った末、ちょっぴりぜいたくランチと野菜天そば(ざるそば+野菜天)に。


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野菜天はかぼちゃ、さつまいも、ピーマン、モロヘイヤ、しいたけ。
ほぼ自家栽培と思われる。
そばも太さが不ぞろいで、どことなく田舎風。


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ちょっぴりぜいたくランチのメインは豚肉みそ漬けソテー。
加えてまぐろ刺し身、さつまいもとなすの揚げ浸し、なめこと青菜のみぞれあえ、きゅうりとだいこん・赤ピーマンの酢の物。
それにひと口デザートとぶどうが付く。


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背後は霞丘陵七国峠。
昭和48年ころのツクツクボウシの声が聞こえた気がした、夏の終わり。

(つづく)


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[DATA]
古民家いろり
東京都青梅市小曽木1-135
https://kominkairori.owst.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/NF23_W8wjEg?si=qMe5gm7Hb2YcG_-F



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次号予告


東京のはずれの古民家で――その1 【古民家いろり】

2023.09.03

 青梅市の北東端に位置する“都内唯一の温泉郷”岩蔵温泉。
ヤマトタケルの開湯伝説が残る古くから知られた存在だが、かつて5軒あったという旅館も現在は1軒を残すのみで往時のにぎわいは失われている。

昔、名栗や秩父に行くのに何度か通り、“東京唯一の”といううたい文句に惹かれいつか泊まりに来てみたいと思いつつ、温泉街の衰退もあり忘却の彼方に。
それがコロナ禍における近場観光というマイブームの中で再びその名が浮上、ときどき周辺スポットなどを調べたりしている。


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「岩蔵温泉の古民家に卵買いに行くべ」と言う。
純国産鶏“もみじ”から産まれた“もみじたまご”を売っているという。
カフェもやっていて昼ごはんも食べられるので、念のため予約を入れたという。


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「古民家いろり」は岩蔵温泉の南の外れに位置する。
家から行く場合、青梅街道から岩蔵街道に入ってそのまま… という非常にわかりやすい場所にあるが、岩蔵温泉中心部も見ておきたかったので飯能側から大回りのルートをとり、11時前に現地到着。


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アザミ類やヤブランと、花は秋模様


11時開店まで少しあるので、目の前のパン屋さんで買い物をしたりして時間をつぶす次々回掲載)


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パン屋さんの向こうに古民家


ぶらぶらしているとお店のおばちゃんが出てきて幟が立った。
「さっきまで曇ってたのにすっかり晴れて、また暑くなりそう」などと時候のあいさつ。


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前庭部分に広めのバーベキューコーナーがつくられている。
以前は駐車場だったもよう。


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その脇を抜け母屋に向かうと、右手にちょっとした小屋。
“足湯”と書いてあり、なんと五右衛門風呂で薪が焚かれ、煙突からは煙がたなびいている。


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バーベキュー場の炭の準備から戻ってきたさっきのおばちゃんに「写真撮らせてもらっていい?」と聞くと、「足湯、もう温まってるから入れるんじゃないかしら」と。


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おばちゃんはてきぱきとタオルやら座布団やらと支度してくれ、そのまま足湯につかることになったのでありました😺


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このお風呂はこの家の息子が生まれたときに造ったもので、生まれたといってももう70になるから70年前のもの?(笑)… というようなことをおっしゃっていて、ほかにも岩蔵温泉の源泉を分けてもらおうとしたら… などいろいろ楽しいお話を聞かせてもらった。


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「無料開放してますから、いつでも入りに来てください!」
薪の五右衛門風呂が無料って、すごくないですか?
後ろの山はハイキングコースになっており、山歩きのあとなどに超オススメ。


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足湯を出たわれわれは、食事処になっている母屋へ。


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これが手入れの行き届いた立派な古民家で、満足度抜群なのだが、足湯につい字数を割いて長くなってしまったので、食事編は次記事で。


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土間に卵コーナーがあった。
すぐ近所の「すごい賞をとった」という鶏卵農園のもの。


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国産鶏のもみじたまごが1個30円。
かつてない卵価格高騰の時代において信じ難い良心価格である。


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帰りしな、卵を6個買う。

(つづく)


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[DATA]
古民家いろり
東京都青梅市小曽木1-135
https://kominkairori.owst.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/caqud0AnhyA?si=HMVrdB6u5wPQ3pNq



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次号予告


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