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春告花と二八そば 【松庵】

2022.03.24

 偶然だが、直近の3記事連続でカタクリの写真を使っている。

カタクリErythronium japonicumはユリ科カタクリ属の多年草。
山地の林内に群生し、早春に紅紫の花を咲かせ、5~ 6月ごろまでに地上部は枯れて休眠期に入る。地上に姿を現すのは春先の4~5週間程度と短いことから“Spring ephemeral(春の儚いもの)”と呼ばれるグループの一つ。鱗茎からは良質なデンプンがとれ、片栗粉はもともとカタクリから抽出したものを指した。
昔は広く各地で見られたが、乱獲や土地開発による生育地の減少などを背景に、いまや希少な存在となっている。ただ、東京都内でも意外に自生地が残されており、前々記事の「野山北公園」、前記事の「さやま花多来里の郷」、そして今回の「清瀬中里緑地」などはその代表。開花時期には“春告花”を求め多くの人が訪れる。


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※2段目のシュンランとヒロハノアマナは3/17撮影


清瀬中里緑地保全地域には1週間前に見に来たがカタクリはほとんど咲いていなかった。その代わりというか、同じくSpring ephemeralのグループのヒロハノアマナが見ごろだった。
その1週間後と予測して再び来てみたが、カタクリの花はまだまだ少ない。この間、雪が降ったりと低温傾向で推移したことが影響しているものと思われる。
今年は春が遅いのである。


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昼ごはんに清瀬の街なかへ。

ざっと見て回ったところ、定休日やランチ時間終了(13:30にして)というところばかりで、選択肢がだいぶ限られてしまう。
なんとか営業していた駅前のおそば屋さんへ。


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清瀬駅を利用している人なら知らない人はいないであろう「手打ち蕎麦 松庵」。
南口ロータリーに面してでっかい看板が掛けてある。


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ただし、店名を正しく覚えている人は少ないかもしれない。
ネット情報のほとんどは“しょうあん”と扱っているが、正しくは“まつあん”。実は僕も間違って覚えていたが、ブログ記事を書くにあたって基本情報を調べているとき、URLのドメインがmatsu-an.comであることに気づいた。


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看板はビルの表側で目立っているが、お店自体は奥まった裏側とわかりづらい。
さらに、入ってみて、でっかい看板の印象との乖離の甚だしい店内の狭さに戸惑いを隠せないワタクシ。


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右手にカウンター4席、左手に6人ほど座れる銘木調のテーブル。
はじめテーブル席に案内されたが、先客の食事中の女性2人と対面相席状態で、(どっちも)居心地悪さの極みであり、自主的にカウンター席に移らせていただいた。


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注文は、おすすめランチから天丼セット(冷たいそば)と、鴨南ばんそば。


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品書きに“そば粉は自家製粉石臼(2Fにて)びきで、産地が北海道、茨城、福井等々、毎年の生産状況により変わります”とある。
1階の食堂は狭いが、2階に作業スペースを確保と、真面目な姿勢が伝わってくるようだ。


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そばは二八が標準と書いてあるが、予約をすれば十割も可とのこと。
本日は茨城県産とある。


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香りと甘味があって麺の太さもランダムな、手打ち感いっぱいなそば。


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天丼は見た目からして甘辛の東京風。
セットとは思えないサイズのぷりぷりエビ天のほか、ピーマンとニンジン。


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鴨南ばんにはささがきごぼうがほんの少し入っている。
珍しく思えたが、鴨鍋には臭み消しとして定番であり、これはアリなのだ。


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天気はよかったが風の冷たい中を歩いてきて、やはり温かいものがうれしい。


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[DATA]
松庵(まつあん)
東京都清瀬市松山1-4-2
https://matsu-an.com/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/JS4g2Fi8Fp0


立ち食い十割そば! は、あの「◯屋」の新業態 【松そば】

2019.12.27

 北西の季節風が吹き荒れた一日。自転車は風下へ風下へと吹き流され、気がついたら清瀬の街なかにいた。
雲ひとつない上空から雨滴が落ちてきて、遠く地平線上の雲から水平に流されてきたとしか思えない異常な天気で、その北西の雲がみるみる盛り上がってきているので市街地の建物に避難することにした。
ついでに昼ごはん。


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先月、清瀬を散歩しているとき、南口の割烹「魚久」がなくなってそこに立ち食い的そば屋ができていることに気づいた。
なんと、“十割そば350円”とある。


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店名が「松そば」で、隣に「松のや」がある。
ははぁ、なるほど… と思った。


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ただし、9月に入った新宿の立ち食いそば的十割そば「嵯峨谷」の印象が思いのほかよかったので、この「松そば」の存在もずっと心の片隅に引っかかっていた。


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スマホで調べてみた。どこにでもあるならアレだけど、まだ店舗数が少ないなら情報としておもしろいと思ったのだ。
なんと、「松そば」は清瀬が1号店らしく、まだほかにはお店がないようなのだ。
急きょ作戦を練って入店。


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作戦とは、定食類も充実しているようだが、ここは十割そば狙いを貫くことと、350円のかけ or せいろ+サイドメニューでワンコイン以内に収めることの2点。作戦というか、ルールだね。


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入って左手に券売機が2つ。1台のほうでは御老体に店員さんがタッチパネルの使い方をていねいに教えている。その横の券売機で、僕も右往左往… ( ̄Д ̄ ; ;


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なんとかせいろそば350円とイカ天110円(ともに税込み)を購入。
食券はそのままでお席でお待ちくださいというようなアナウンスがある。要するに券売機と連動したオーダーエントリーシステムだ。


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店内が思ったよりはるかに広い。と思ったら、右のほうにもう一つ出入り口があって、表では別々に見えていた「松のや」と一体化した店舗になっている。どうりでメニューが多いはず。


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壁に番号表示パネルがあって、調理中と出来上がりが番号で表示される。病院の会計のアレだ。
で、これの進みが実に遅い。病院並みに。


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せいろそば+イカ天の出来上がりに11分を要した。


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セルフでカウンターに受け取りに行く。
向こうの作業台に僕のものと思われるトレーが載っている。
「うっ…」
息をのむイカ天の小っささ…。


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時間がかかったのは、そばゆでたて、天ぷら揚げたてということだと思うが、これなら「富士そば」や「小諸そば」の揚げ置きコロモゴワゴワのイカ天のほうがましかも… というシロモノ。
海老天150円でもまだワンコインだったので、そっちにすればよかった… ( ̄ε ̄;|||…


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そばは、量は少ないがそれは想定内で、香りはあまり感じないがパツッとした食感は心地よい。まさに十割特有ののど越しで、こちらはかなり納得がいった。


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結局、作戦を練るといっても、その場でメニュー写真を斜めに見て決めたにすぎないので、こういうモヤモヤな結果になるのはいつもどおり。うまく選べば使い勝手のよい業態だと思う。「松のや」がそうであるように。
ともかく、ごちそうさまでした。
あー、ハラヘッタ…。


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[DATA]
松そば 清瀬店
東京都清瀬市松山1-9-4
https://www.matsuyafoods.co.jp/shop/matsusoba/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/5Lr0T8enAIA?si=JPb-HJ874xWPbbdx


食べすぎ問題転じてグルテン問題と、そば屋の効能? 【玉川そば】

2019.07.20
 
 当ブログに当局より警告が発せられた。

「最近食べすぎ! 」 ヾ( ̄ε ̄) ピーッ

そりゃそうかもしれないけど、「欲望の赴くままに行動してるといつか必ずしっぺ返しがくるからね!」とか利いたふうなこと言われるとちょっとムカついたりもするわけで、「いいの。体重増えてないんだから」と、6年ぶりに受けた健康診断のBMI 21.9という数値を盾に抵抗を試みるも、「グルテンは腸壁を傷付ける」との医学的知見を持ち出され、ビビらされてるワタクシ。


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「もっとソバ食べれば?」と相方。「そば粉はグルテンフリーだし」

僕は外食でそばの頻度が高くない。そばが嫌いなわけではなくむしろ大好きだが、満足度というかズバリ満腹中枢的に物足りない。
たとえば一杯のラーメンとかけそばで、ラーメンのほうが満足度が高いのはそういう意味で単純に汁の油脂含有量の違いであり、かけそばを天ぷらそばに変えれば不満は解消するけれども、今度は値が張るという費用対効果(cost performance)の問題が浮上し、この場合パフォーマンス=満腹であり、結局冒頭の警告の妥当性を示す結論に至るわけだが…。
ともかく700~800円のセットメニューが充実しているなら、そば屋ももっと使うようになり、結果としてグルテン問題改善にもつながるとは思うのだ。
食べすぎ問題はこの際、おいといて。


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そんなやりとりがあって、清瀬駅近くを走っているとき、近くにおもしろいそば屋があることを思い出した。
おもしろいというのは立地。


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右がけやき通り、左奥の赤いのぼりが「玉川そば」

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けやき通りの正面側からの眺め


「玉川そば」は清瀬市郷土博物館の隣に位置するが、けやき通りからの眺めは畑の真ん中にぽつんと立っているようにしか見えない。


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駐車場のところにミニメニューの看板が出ており300~350円のミニ丼が4種。


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たとえば、もりそばが500円として、組み合わせれば800円台。
cost performanceのコストのほうの問題も、ギリギリOKかな…。


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店内は、右手前のホールに4人テーブル3卓、奥のゆったり広めの座敷に4×4卓。
意外に客入りがよく、先客は4組7人。


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品書きを広げるとセットメニューがいろいろあって悩んでしまい、結局そちらに変更。


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いちばん安い天重セットにしたが、それでも1100円と、やっぱりコスト問題で撃沈 o( ̄ー ̄;)ゞ ウーム…


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で、やって来た天重セットは思ったより(というかメニュー写真に比べ)ずいぶん立派。


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サラダ、みそ汁(豆腐とワカメ)、お新香、小鉢(揚げ茄子)付き。
天重のタネはエビ、ナス、大葉。


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こちら、よくわかっていらっしゃると思うのは、そばも天重もしっかり量があるところ。こういうセットを頼む客(主にオヤジ)は、とにかく量食わしときゃ文句ないから、と(笑)。
こんなワタシもしっかり満腹し、文句ない文句ない ヾ( ̄ω ̄〃)


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で、グルテン問題は…
そばはかなり白っぽく、精製度の高い更科粉を使っているかというと、それもあるかもしれないがつなぎも多そうな…、プルッとした食感はグルテンによるコシそのもののようでもあり…。
改善はアヤシイかなぁ…。


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[DATA]
玉川そば
東京都清瀬市上清戸2-6-28



[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/J9tPn0gztpg


中華を掲げる日本そば屋は… 【辰巳庵 柳沢駅前店】

2019.06.21

 6月21日金曜日――
「ピリカ」のおやっさんに追っ払われ(笑)、昼食難民の危機か…? というとそうでもなく、柳沢は「チャオ」「宮殿」といったササッと食事のできる店がわりかし多い、リカバリーの効く街である。

南口のファミマとチャオの間を入ったところにある昔ながらのおそば屋さん「辰巳庵」。


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この屋号のそば屋はこのあたりに比較的多く、柳沢のほかにも、保谷駅近くと保谷志木線の片山交差点近くに現存する。
保谷にはもう1軒あったが、最近閉店した。
石神井公園近くの「たつみ庵」(そば・とんかつ)も、元をたどれば同じのれんかも。


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この柳沢駅前店は看板に“中華そば”を標榜しており、その点で個人的には印象に残りやすいそば屋である。
そして“中華そば”のそば屋に入ったら、だいたい頼むものは決まっている。


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一方、表のショーケースをのぞいていた相方が丼ものに反応。
「どんぶりには、ちゃんとふたが付いていなくちゃね」

こうして、だいたい頼むものが決まった状態で入店。


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店舗内装は羽目板の腰壁など趣あるデザインで、奥ほど暗くなる照明が意図せず古さびた演出効果を上げている。


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品書きも高級感ある黒い木札。辰巳庵のれん会の額縁にはめ込んであるのがレギュラーメニューで、その下に引っ掛けてあるのが季節メニュー的に変動するものかな。


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その品書きにお目当ての品が見当たらない。
そう、“中華そば”のそば屋で僕がだいたい頼む五目中華そばが、いくら探しても見つからない(そば屋の五目中華に関してはこちらの記事を参照ください)

どころか中華系はラーメン、チャーシューメン、冷し中華の3品のみ。タンメンもワンタンメンもモヤシソバもない。中華そばの看板を掲げておきながら。

それはまったく想定外で、しかもそこそこ値が張るから、
「えーと… ラーメン(笑)」
と、まさかの一択状態。


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そのラーメン、白っぽいストレート麺で、よくも悪くもカンスイ感がない。どこかひやむぎを連想させる。
ツルッとした喉越しはいいと思う。


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しょうゆは辰巳庵のれん会のPB… とはいわないか(笑)


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もう一品のかつ丼は、分厚いカツが甘辛のつゆで煮てある、まあそば屋のかつ丼という王道路線である。
上品なお吸い物もよいが、きゅうりのぬか漬けのしっかりした塩加減は僕の好みのど真ん中。


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まぁ、こんなもんかな… とお店を出たわけだが…
「かつ丼にフタしてなかった」と、フンマンを表す相方さん。
あー、たしかに…。


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いろいろな意味でカンバンは大事… と思いました。


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[DATA]
辰巳庵 柳沢駅前店
東京都西東京市柳沢6-1-2



[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/lf9b86WWfjw


日常に溶け込む昭和なルーチン 【信濃屋】

2019.06.04

 日本中でいちばん多いそば屋の名前は「信濃屋」なんじゃないかと、ふと考えたことがある。
いったい何店くらいあるのか、食べログで調べてみた。

“全国の信濃屋に関連するお店”(そば×信濃屋で検索) 検索結果:16件

思ったほど多くない…。

なぜそんなことを考えたかというと、小平市内だけでも「信濃屋」が2店あるからだ。小川駅西口の店と、天神町の鈴天通り商店街入り口の店。加えて、かつて回田道からちょっと入った鈴木町の住宅街にあったそば屋も、そんな名前だったように思う。
小平だけでそんなにあるんだから全国には何百軒もあるに違いないと考えたのだが、偶然に生じた偏りということ…?


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検索ワードをちょっと変えてみた。

“全国の信濃に関連するお店”(そば×信濃で検索) 検索結果:82件

「信濃屋」に「信濃」「しなの」「信濃庵」等を加えればこれだけの数に上る。

これを有名どころと比べると、江戸そば三大系譜とされる「藪」「更科」「砂場」がそれぞれ7店、64店、37店、それらを数で上回る「長寿庵」で81店(調査年不明、長寿庵ブログより)
“拡大「信濃屋」”はそのさらに上をいくわけである。


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「信濃屋」という屋号はいわゆる“のれん会”的なつながりのあるものではなく、それぞれが独立に興った単一店舗群じゃないかと思う(たぶん…)。
「そばといえば信濃だろ」といったノリであちこちにできちゃった、みたいな。中華でいえば北京飯店、うどんでいえば讃岐屋のような。
それだけに、いちばん覚えてもらえない名前かもしれない。“そば屋と同義”みたいなニュアンスだから「そば屋」としか呼ばれなかったり…。
普通の中の普通、街そばの中の街そば。


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本日は“天神町のそば屋”に。
実際、僕の中ではずっとそういう名称のお店だった。
店先の“冷したぬき”の短冊に惹かれた。夏になると食べたくなるたべもの。ぶっかけ系のそばはあまり食べないが、なぜか冷やしたぬきそばだけは好きなのである。


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店内は思ったより小さく、4人掛けテーブル3卓、2人掛けテーブル1卓。


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そして、思ったよりいい感じに年季が入っている。
ご飯の部や中華の部といったバリエーションに富んだ品ぞろえも好ましい。
普通の中の普通は外ヅラであって、どの店もそれなりに個性的だったりするあたり、街そばは侮れないものがあるのだ。


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年配のおかあさん1人で切り盛りしているもよう(後ほど僕と入れ違いにご主人が出前より帰還)


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ホールの隅に置かれたアンティークな釣り銭機が現役のレジスターとして使われている。
その下にある壺のようなものは“土たんぽ”といい、そばつゆを作るとき、仕上げ工程(寝かせたかえしとだしを合わせ、さらに1日寝かせ、最後に湯煎にかける)で使われる道具だ。


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おかあさんはこの土たんぽから柄杓と漏斗を使ってつゆをそば徳利に充填している。
つゆは自分でぶっかけるスタイルかと思ったらそうではなかったので、これは調理の一工程である。


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そんな十年一日のごとき段取りを経て提供された冷したぬきそば。
どこまでもフツウのそれが3割おいしく感じられる、地球の午后3時。


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[DATA]
信濃屋
東京都小平市天神町1-214





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/5wIlexndas8?si=ESq5sGwxTMQAV2nu


本格手打ちそば & 気さくな店主キャラ 【松和】

2019.05.26

 「アースデイフェア in 西東京」のあと西東京中央図書館に用事があり、いこいの森公園から田無駅南口へ。用が済んでもまだ10時45分で、昼ごはんには早いし開いているお店も少ない。
あまりの暑さに体力も消耗してきたことだし、帰途優先で途中にあるお店を探りつつ、開いていれば入るということにした。

途中、そばが食べたくなったワタクシ。
「そばなら手打ちっぽいのと普通の街そば、どっちがいい?」
「手打ち」と即答する相方さん。
ルートを滝山中央通りへ。


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滝山東交差点近くにひっそりという感じで営業しているそば屋がある。
「マクドナルド」を過ぎると、手打ちそばののぼりが見えてきた。
手打ちそば「松和」、11:08で開いてました v(。・・。) オッケ♪


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暖簾と銘木一枚板の看板がなければそば屋には見えない店構えで、引き戸か開き戸か判然としない入り口に戸惑うが、矢印が描いてあるのでそのとおりスライドさせる。


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店内もそば屋にはまったく見えず、スナックか何かの居抜き物件のようで、L字カウンターのみ10席程度。


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入り口の引き戸をクローザー付きと勘違いした相方がそのまま席に着こうとすると、「ちょ、そこ閉めてくれる?」とカウンターの中のご主人。「お金ないから自動ドアにできないのよ、うち(笑)」
それが終始そんな感じ。70前後かな、非常に気さくなおとうさんである。
そば職人=気難しい、という僕の偏見は見事に覆された。


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厨房の奥に麺用粉のクラフト大袋が置いてあり、暖簾が掛かって見えないがその向こうのスペースが麺打ち場の雰囲気を漂わせている。


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「お勧めはあげ茄子そば。いちばん出るんじゃないかな」とご主人。「あ、それにしろっていうんじゃなくて、何でも食べたいもの頼んでもらっていいからさ(笑)」
僕は天もり・天ざる系が食べたかったので一つはそれで、もうひと品をそのあげ茄子そばにするかどうか検討。
料理写真では茄子の付け汁うどんというもののほうがおいしそうに見え値段も安い。せっかくだからうどんも食べてみようということで、そちらに。


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ゆで時間はうどん7分、そば1分。うどんを上げたところでそばを鍋に投入。うどんを水で締めたり盛り付けたりしている間にそばがゆで上がるという寸法だ。
そば好きの脱サラ系にも見えるご主人だが、非常に手際がよく包丁さばきも堂に入っており、あるいは名店リタイア系なのかも。


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天もりそば1300円


切りのそろった上品な細切りそばで、パツンとしたコシのある食感。よく香るとてもおいしいそばである。つゆはだしが効いてかえしは甘すぎず、細切りそばによく合う。
天ぷらは、えび、きす、茄子、さつまいも、しいたけ、はじかみ、こごみ。


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つゆが共用だが、そば屋で食べる天ぷらはそれでいいと思う。
そばつゆと天つゆの両方出されることがあるが、ならばカレーライスとトンカツが別皿でカツはソースでお召し上がりくださいって、そんなカツカレーあるかーい! \( ̄  ̄*) みたいな話になっちゃって、そっち系はどうしてもしっくりこないのだ。


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うどんはコシの強いさぬきうどんのようなタイプで、あげ茄子との相性も悪くない。
ナスのほかにシシトウ、ミョウガ、ショウガと、特に夏野菜のおいしくなるこれからの季節にはおすすめの一品。


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茄子の付け汁うどん850円


ちなみに先客の常連さんの食べていた大盛りそばの量がなかなかのもので、このおいしいそばをあれだけ食べてみたいと願わずにはいられない。その同行者の注文がまさにあげ茄子そばで、これもおいしそう。
次はそのどっちかだ。


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[DATA]
松和
東京都東久留米市前沢4-9





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/NTJhHn-TuDY


“節分そば”を仕掛けようと? 【冨士見庵】

2019.02.03

 仕事がばかみたいに忙しいが、昼ごはんは食べに行く。散歩もする。
と言っていられたのもこの日まで。翌日から(2/4の週)いよいよ悲惨なことになろうとは、このときはまだ… いや、わかってはいたけど、見て見ぬふりしてたのね ( ̄ω ̄;) ムム…


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秋津駅から西武池袋線の南側を歩いて空堀川に出る。
川沿いを中里緑地の脇を通って柳瀬川との合流点付近まで下って引き返す。


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明治薬科大学敷地を回り込んで野塩団地へ下り、ゲートボール広場横の急坂を上って秋津の街へ戻る。


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腹が、減った……

そのとき通りかかったのがそば屋の「冨士見庵」。


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「ここでいいよ」と同行者。
ま、いっか… と入りそうになったが、ビビッと警戒心が働く。
引き戸に張ってある短冊の品に値段が書いていない。
「やめよう。こういうとこは高いで」


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と、いったんお店をあとにしたが、踏切を渡って商店街に向かおうとすると、「今日は節分だから、大みそかみたいなものだよね」とおもむろに同行者。「だったら年越しだから、そばでいいんじゃない?」


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な、なるほど…。
僕はそういう強引な動機づけに弱い。
あるいはそういう傾向を突いて、空腹に耐えかねた相方がとっさにひねり出したヘリクツだったかもしれないが、あとで調べてみると“節分そば”なる習慣は実際に存在するようなのだ。


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お店はけっこう広く、4人テーブル×6、小上がりに3卓。
調度は手入れが行き届ききれいにしているが、よく見ると相当年季が入っている。ホール係はおばちゃん2人。


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品書きを見ると、やっぱり高めかなぁ…(笑)。
なぜそう感じたか。入る前から食べるものが決まっていた。
寒いので、天ぷらそば。
1100円。ううむ…。


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ま、いっか、年越しそばだし(笑)。


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たぬきそばを研究しているらしい相方はたぬきそば650円。


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天ぷらそばは、その値段なら天ぷらはエビ+野菜2~3種、場合によったらエビもう1匹またはイカ… と胸算用しつつ待っているわけである。
で、やって来ました1100円の天ぷらそば。
天ぷらは… エビ1本! 以上! ( ̄▽ ̄;)!! ガーン


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ナスもカボチャもマイタケもない。ひょっとしたらシシトウぐらい潜んでるかも… とエビの背後をつついてみても浮上するものなし。ただ1片のナルトがぽっかり空いた心の穴のごとく…。
ま、しょうがない。そういうこともある。


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いつものことだが、ちゃんと品書きを見ないのが悪い。
同じ値段で「季節限定 牡蠣そば」というものがあるし、「白えびのかき揚げ・野菜天もりorかけ(大盛りまたは小ライスサービス&デザート付き)」という季節限定ランチ1000円なんか、かなりオトクなんじゃないだろうか。


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一応、申し添えておくが、エビは相当でかかったです。
大口あけないとかぶりつけないくらい… と言ったら言いすぎか。


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[DATA]
冨士見庵
東京都清瀬市野塩1-328





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/yG_hMclWMCY


鉄の世界にどっぷりな街のおそば屋さん 【福幸軒】

2019.01.19

 東久留米駅周辺をぶらぶらして、昼ごはんに旧市役所通りのそば店「福幸軒」へ。
間口のわりに奥行きのある店内。
奥のほうに間仕切り壁があり、使われているかどうかわからないが戸と敷居があって個室に仕切れる造りになっている。


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その奥のスペースのほうへ進んでいくと、なぜかマッサージチェアが置いてある。
これは一般客でない何らかの特別サービス用のスペースに違いないと判断して、手前のテーブルに着く。


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すると、お店のおばさまが「どうぞ奥にお入りください」としきりに勧める。
ならば遠慮なく、と奥の間へ移動。
なんと、背後から見てマッサージチェアと思った物品は新幹線の座席シートなのであった。


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そうです。
このお店は知る人ぞ知る鉄道マニアのおそば屋さん。


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「こちらは0系新幹線の座席でございます」
とおばさま。

おおっ!
この方こそ鉄ちゃんその人であらせられるかー!!

「…と、それだけは覚えました。ほかは何が何やら(笑)」
ヽ(_ _ヽ)彡 ズルッ!


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このスペースがコレクション展示ルームになっているもよう。
ナンバープレートやサボ、行先板、ホーロー看板のほか、制服・制帽や機器・装置類など、鉄道部品が所狭しと展示してある。
「写真撮ってもいいですか?」と伺うと、「どうぞどうぞ。制服着て写真撮るお客さんもいるんですよ(笑)」と。

僕は鉄道には疎いが、乗り鉄・撮り鉄・食べ鉄、最近は呑み鉄ってのもあるけれど、どれもいい趣味だと思っているので、鉄の方には一目置いている。
こちらの展示品は、見る人が見ればすごいのかもしれない。


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「どなたの趣味なんですか?」と聞いてみた。
「まず父が好きで…」とおばさま。「父は写真と乗るのと模型だったのでまだよかったんですが、弟(現 店主?)は機械も集め始めて…。あちこちに置いてあって足をぶつけるものですから、私は痛い思いしかないんです」と苦笑する。
「でもこうやって飾って見てもらえるんですから、いい趣味だったんでしょうね」とも。


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さて、注文。
このお店は“鉄”以外にもユニークな特徴がある。
袖看板が、そば屋にもかかわらず“中華そば おそば”と、中華が上位に来る。


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実は以前一度入ったことがあって、それはこの看板に興味を引かれてのこと。“そば屋のラーメン”の訴求度は高いのだ。
といっても、もう20年くらい前のことなので何も覚えていない。
で、注文は迷わず五目ラーメン750円。もう1品は親子丼750円。


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五目ラーメンは、キャベツ、ニンジン、タケノコ、シイタケなど具が約10種。3種類の練り物が、このたべもののがB級感を高めている。伊達巻きなんか、このパターン以外に食べることはほとんどないし。
意外なことに麺が不ぞろい。“麺科指導員”の免状が飾ってあるので自家製麺かもしれない。


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親子丼にもカマボコ、ナルトが入る。
豚肉の卵とじがアタマのどんぶりを他人丼というが、こうなると多民族国家丼って感じ…?
同じくB級路線でたいへん好ましく思うのである。


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支払いのとき「表のタバコ売り場の横に新幹線のハナがあるんです」とおばさま。
「新幹線の花…?? あ… ノーズ!?」
国鉄がJRに変わったときのうんぬんかんぬんという代物らしい。


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店を出て写真を撮らせてもらっていると、勝手口から弟さん? が出てきて、出前用のスーパーカブをどかして撮りやすくしてくれた。


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「ありがとうございます」
お店の写真を撮って丁重にお礼を言われたのは初めてかも。
深い鉄道愛がひしひしと伝わってきた。


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[DATA]
福幸軒
東京都東久留米市幸町1-1-1





[Today's recommendation]

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https://www.youtube.com/watch?v=eIi_GbFa_nw





続 つるしびな巡り

2019.01.19 いせや和菓子店 /東京都東久留米市金山町1-1-4

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「つるしびな巡り」のスタンプラリーの続きで東久留米駅周辺を歩いてみたが、土日休みの参加店・施設が多く、11カ所回ってスタンプは4つしか集まらなかった。
マップではたどり着けない店があったり、昼ごはんに使えるたべもの屋の参加がなかったりと、このイベントは何かと問題含みである。
まあ、手弁当感が漂い、好ましくはあるが。


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創業50年の手打ちそば 【そば処くるみ】

2018.12.09

東久留米駅北口近くに気になるそば屋がある。
“創業50年 本格手打ち蕎麦”の「そば処くるみ」。
本格手打ちで創業50年というのは案外少ないんじゃないかと思うのだ。特にこういう大都市近郊の駅前繁華街においては。


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本当はもっと遠くまで行く予定だったが、思ったより寒く、急きょ駅周辺散策に切り替えた。
少し歩いてから、お昼ごはん。


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「寒いから鴨そばが食べたい」と言う人がいる。
という流れで、前から気になっていた「そば処くるみ」へ。


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お店は「サワービル第三」という建物の2階にあるが、入り口の階段からしてただならぬ雰囲気が漂っている。怖いとかいうんじゃなく、つくりが古い。
そば屋の創業50年というのは、つまり物件の築年数とイコールで、ビル開業と同時に入居したのかも。


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2階廊下の奥のほうまで偵察に行った相方が、「すごいよ、『めぞん一刻』みたい」と。
真意は不明だが、一刻館みたいということであればあれは下宿屋なのでつくりが違うけれども、年代的共通性は感じる。


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そういえば主人公たちのたまり場のスナック「茶々丸」のモデルといわれたお店があったのはこのすぐ近く。
それから、一区画東の五差路にある天ぷら屋「大八車」のおやじさんは、「高橋留美子はすぐそこのマンションに住んでて、オカノ電機ができるまでは市内の納税者番付1位だったんだ」と語っていた。


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高橋センセーが当時このそば屋を使っていたとしても不思議はないな… と、『勝手なやつら』以来のヘヴィな読者であるワタクシは勝手に感慨に浸る。


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店内は2人掛けテーブルが7脚、カウンター7席という構成。


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鴨そばと言っていた人は、店内の張り紙を見てカレー南蛮そばに日和る。
僕は入り口に出ていた“サービスセット 丼ぶりと手打ちそば”を、丼ぶりは天丼で。


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注文後、なんとなくテーブル備え付けのメニュー表を見ていると、二段二色蕎麦 天ぷら付1000円の文字。
「しまった。こっちにすればよかった…」


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と、このように僕は品書きを吟味することなしにパッと目に付いたものを注文してしまう傾向がある。
あとで悶々とする。


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まずカレー南蛮。
シンプルな荷姿で、本体以外に薬味ネギと取り鉢。


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僕はカレーうどんよりカレーそばが好き。


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うどんではどうにも鈍重にしかなりようのない組み合わせが、そばだと粋で通っぽいイメージに一変するのは不思議だ。
おかめそばとかコロッケそばとかニシンそばとか。


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セットの天丼は意外に種が多い。
エビ、ちくわ、ナス、カボチャ、シシトウ、ゴーヤ…。


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そばは見た目おとなしいが意外に香り高い。
ねちっとしたそばがきに似た食感で、不ぞろいな手打ちそばだけに歯応えにもむらがあるが、そういうのは嫌いじゃない。


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年配の店主が1人で回している感じ。
手打ちそばの堅苦しいイメージは皆無な(笑)、フランクな印象のおやじさんだ。
個人的には、そば屋の理想形に近い。


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[DATA]
そば処くるみ
東京都東久留米市東本町2-6 サワービル第三2F




[Today's recommendation]

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https://youtu.be/zV1qLYukTH8


あの時代のC級グルメとは…? 【名代富士そば 小平店】

2018.10.11

 “グルメ”という用語がいつごろから日本で使われているのか知らないが、そこから派生し、いまやすっかり定着した“B級グルメ”の登場経緯は次のとおり。

――最初に登場したのは1985年とされる。フリーライターの田沢竜次が雑誌『angle』に連載した記事をもとに、『東京グルメ通信 B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)が刊行された。そして1986年に文春文庫ビジュアル版で田沢竜次もメインライターとして参加した『B級グルメ』シリーズが刊行され、この用語と概念が広がった。(Wikipedea「B級グルメ」より)

時はバブル前夜。
“一億総グルメ”といわれた空前のグルメブームに、“グルメ=食通=高級”という既成概念を打ち砕く“B級”という提案が大きな役割を果たしたのは間違いない。
そして、インターネットなど存在しない時代において、一億総の下層構成員であるわれわれ“マルビ”(古っ…(笑))グルメにとって、この文春文庫『B級グルメ』シリーズはバイブル的存在だった。


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シリーズの1冊『東京・横浜 B級グルメの冒険』(1988年刊)に収録されているフォトグラファー・アマリ眞一氏によるエッセー『アマリ君の「東京C級グルメ」』に、次のような一節がある。

――給料日前でお金が乏しくなり、かなりストレスがたまった時、 ~ 僕は立喰いうどん屋に行きます。 ~ うどんの上に、コロッケ、かき揚げ、竹輪天、生玉子の4種をのせてもらい、おにぎりも2個とっていっぺんにいただきます。これでも620円です。


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これをやってみたい、というのはずっとどこかに引っかかっていたんだと思う。

立ち食いそば屋をいちばん多く使っていた学生時代、たしかにトッピング多数という発想はあったが、立ち食いとはいえすねかじりの身でやってはならない贅沢だと感じていた。
社会人になったらなったで、世間体や社会的地位(笑)が邪魔をする。

それから30年。人間、年をとると恥の概念が薄れるという…。


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ということで、去年小平駅前にオープンした「名代富士そば」へ。


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構想としては、春菊天をベースに、コロッケもしくはイカ天、生卵の3種のせ。


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券売機でいくら探しても春菊天そばもイカ天そばも見つからないので、天ぷらは単品ということに発想を変え、“コロッケそば・うどん”410円をまず購入。
“天ぷら・コロッケトッピング 選べる”110円、“玉子生/温泉 選べる”60円をポチッとな。
その3枚を注文カウンターに提出。


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天ぷらは、天ぷら(野菜かき揚げ)、しめじ天(2個)、コロッケ、紅生姜天、紅生姜入りちくわ天(40円追加)の5種類。


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春菊がないのはちょっと痛いが、なかなかボリュームのあるしめじ天をチョイス。
玉子は生で。
ということで、いっぱいのっけ蕎麦、完成。
しめて580円。


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ビジュアル的に、どうだろう。
収まりがよい。
収まり、よすぎないか…?
コロッケかなり大きめ、しめじ天は通常サイズ2個、生卵… すべてがきれいに収まってる。
なんか、思ってたのと違う。


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あくまでも想像だが、器のサイズがわしらの標準と違ってるんじゃないだろうか?
昔、立ち食いといえば駅そば。いすどころか食べ物を置く天板のスペースもとれず、はみ出した客はどんぶりを手に持ってそっちのほうで食べていたりした。器のサイズも限られていたはず。
いま、立ったまま食べる立ち食いそば屋はほとんどなくなった。器の制約がなくなった… とか?


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見た目、収まりがよく、はみ出し感がない。
過剰な感じを求めるから、肩すかしを食らう。
これを文献に忠実に天ぷら2個にしたらどうか? それでは本当に過剰で、美しくない。

昭和時代の理屈の世界に誘い込まれて、思わぬ袋小路に入り込んでしまったようだ。


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[DATA]
名代富士そば 小平店
東京都小平市美園町1-6-1 グリーンプラザ1F
https://fujisoba.co.jp/





[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?v=A2VpR8HahKc



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アマクサコラン(天草小蘭、Cymbidium koran) ヘツカラン(辺塚蘭、Cymbidium dayanum


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