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繊細な四季の移ろいを 【菓子処あかぎ 久米川店】

2023.07.19

 和菓子屋さんのショーケースには季節ごとに定番の品が並び、それらは繊細な日本の四季の移ろいを表現する芸術作品にも例えられる。


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――旬の素材を使うことはもちろんですが、菓子そのものの中に季節感があるという点で、和菓子に並ぶ食べ物はありません。~~夏になると葛を使った和菓子がつくられます。透き通った質感が水を思わせ、見るからに涼しげです。~~葛の和菓子には、風鈴や打ち水と同じ、涼感を演出する感性が込められています。全国和菓子協会HPより)


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ところで上の書きだし部分に甚だしい違和感を禁じえないのは私だけではないはず… というようなことを書いた本人が言うのもなんなんだが。


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晴れれば日照り、降れば水害という極端な気象続きの日本列島。
“繊細な日本の四季の移ろい”はどこへやら… である。
自然現象ばかりでなく人の心も荒み果てたかのような連日の事件報道。


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せめてお菓子に日本人の美意識や美しい自然を見いだしたい… といったらまるであべこべだ。


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麩まんじゅう、水まんじゅう、若鮎の夏の和菓子3題。


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小豆は低脂質・高タンパクで食物繊維の豊富な健康食品で、漢方的には赤小豆(セキショウズ)と呼ばれる生薬素材である。
東洋医学では季節の気候そのものが病気を引き起こす原因となる“邪気”であると考える。
梅雨のころの高い湿度を“湿邪”、盛夏の高温による邪気を“暑邪”と呼ぶ。


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赤小豆は清熱利湿薬として使われる生薬。清熱とは熱冷まし、利湿とは体の余計な水分を排出する作用であり、夏の邪気である暑邪と湿邪を払うのに最適である。


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禍々しいまでに過酷な今年の夏には、ちょうどいい。


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[DATA]
菓子処あかぎ 久米川店
東京都東村山市栄町2-37-3
https://kashidokoro-akagi.com/
https://www.instagram.com/kashidokoro_akagi/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/DD9Z13L2N-4



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