市内最奥? の定食屋さん 【ごはん家さくら木】
2017.06.30
西武新宿線久米川駅北口。最近、大々的な改良工事が終わった新青梅街道の栄町一丁目交差点のチョイ東を空堀川方面に下る道。川を越えて3本目の路地というか隙間というか。とにかく非常に奥まった場所にある「ごはん家さくら木」。
説明はしづらいが、赤地にでっかい白抜き文字の軒先テントがよく目立つので、この店を探している人なら左側を気にしながら歩いていればまず見落とすことはない。
だが何の目的もなく歩いている人にはほぼ見つかることはない。仮に見つけたとしても、入ろうと思う人はたぶんそう多くない。

一帯は都営東村山本町アパートを擁する団地商店街にして衰退商店街である。
すし屋が3軒残っていることからも往時はにぎわったであろうことは想像できるが、いまはだいぶくたびれている。

以前、この路地に焼き鳥屋があってテイクアウトで何度か利用していたが、こんなところに定食屋があった記憶はないから、さくら木は建物こそ年季が入っているがそんなに古い店じゃないような気がする。
まあ、あんまり奥まっていて焼き鳥買うのにもおっかなびっくりで、周りが見えていなかっただけかもしれないが。

1時すぎの来店で、ほかにお客さんはおばあさん1人。
店員さんは40~50代の女性1人。この時間帯はこのおねえさんが1人で切り盛りしているもよう。
約1年前に入ったときは母親らしき高齢女性がホールを担当していて、超スローペースの配膳に、あれじゃオレの豚カツ冷めちゃうな… とハラハラしながら見ていたが、案の定冷めちゃってたなぁ。
鳥唐揚定食780円(私)とフライ定食790円(妻)。
フライ定食は、野菜コロッケ、メンチカツ、カニクリームコロッケ、アジフライ、いかフライ、白身魚フライから3品選ぶという、ランチタイム限定のお得なセットだ。かーちゃんはメンチ、カニ、いかをチョイス。

先のおばあさんが大ぶりのアジフライにかぶりついている。よく見るとご飯茶わんが見当たらないのでフライ単品のようだ。よくよく見ると、氷とこげ茶色の液体が入った大きめのジョッキ。もしやあれはウーロンハイと称する飲み物では…?

唐揚はややクリスピーな食感で、かなり好みの揚がり具合。けっこうニンニクが効いていて、レモンをたっぷり搾れば大いに食欲をそそる。
冷ややっこの薬味はショウガ、ミョウガと季節感があって好ましく、ダイコン、キュウリ、ニンジンのぬか漬けも味がよい。そういう目立たないところでのちょっとした配慮が料理やお店の印象を左右するように思う。

フライはどれも大ぶりで、2人でいろいろシェアして食べて、けっこうおなかいっぱいになる。
食後のデザートはメロン。

このあたりの店の客層はどこも、たしかに団地住民とみられる高齢者も少なくないが、東村山市役所に近いことからお堅い勤め人風がかなり多い。
そういう人たちは、ひっそりとした店にこっそりと入っていく。その様子はまるで、よそ者に知られてはならじ、と示し合わせているかのようだ。市役所職員は市民に広報することなく自分たちでいい店を独占しようとしてるってことはないだろうな。

[DATA]
ごはん家さくら木
東京都東村山市本町4-12-49
[Today's recommendation]



https://youtu.be/mQBkpjTCXqs
西武新宿線久米川駅北口。最近、大々的な改良工事が終わった新青梅街道の栄町一丁目交差点のチョイ東を空堀川方面に下る道。川を越えて3本目の路地というか隙間というか。とにかく非常に奥まった場所にある「ごはん家さくら木」。
説明はしづらいが、赤地にでっかい白抜き文字の軒先テントがよく目立つので、この店を探している人なら左側を気にしながら歩いていればまず見落とすことはない。
だが何の目的もなく歩いている人にはほぼ見つかることはない。仮に見つけたとしても、入ろうと思う人はたぶんそう多くない。

一帯は都営東村山本町アパートを擁する団地商店街にして衰退商店街である。
すし屋が3軒残っていることからも往時はにぎわったであろうことは想像できるが、いまはだいぶくたびれている。

以前、この路地に焼き鳥屋があってテイクアウトで何度か利用していたが、こんなところに定食屋があった記憶はないから、さくら木は建物こそ年季が入っているがそんなに古い店じゃないような気がする。
まあ、あんまり奥まっていて焼き鳥買うのにもおっかなびっくりで、周りが見えていなかっただけかもしれないが。

1時すぎの来店で、ほかにお客さんはおばあさん1人。
店員さんは40~50代の女性1人。この時間帯はこのおねえさんが1人で切り盛りしているもよう。
約1年前に入ったときは母親らしき高齢女性がホールを担当していて、超スローペースの配膳に、あれじゃオレの豚カツ冷めちゃうな… とハラハラしながら見ていたが、案の定冷めちゃってたなぁ。
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鳥唐揚定食780円(私)とフライ定食790円(妻)。
フライ定食は、野菜コロッケ、メンチカツ、カニクリームコロッケ、アジフライ、いかフライ、白身魚フライから3品選ぶという、ランチタイム限定のお得なセットだ。かーちゃんはメンチ、カニ、いかをチョイス。

先のおばあさんが大ぶりのアジフライにかぶりついている。よく見るとご飯茶わんが見当たらないのでフライ単品のようだ。よくよく見ると、氷とこげ茶色の液体が入った大きめのジョッキ。もしやあれはウーロンハイと称する飲み物では…?

唐揚はややクリスピーな食感で、かなり好みの揚がり具合。けっこうニンニクが効いていて、レモンをたっぷり搾れば大いに食欲をそそる。
冷ややっこの薬味はショウガ、ミョウガと季節感があって好ましく、ダイコン、キュウリ、ニンジンのぬか漬けも味がよい。そういう目立たないところでのちょっとした配慮が料理やお店の印象を左右するように思う。

フライはどれも大ぶりで、2人でいろいろシェアして食べて、けっこうおなかいっぱいになる。
食後のデザートはメロン。

このあたりの店の客層はどこも、たしかに団地住民とみられる高齢者も少なくないが、東村山市役所に近いことからお堅い勤め人風がかなり多い。
そういう人たちは、ひっそりとした店にこっそりと入っていく。その様子はまるで、よそ者に知られてはならじ、と示し合わせているかのようだ。市役所職員は市民に広報することなく自分たちでいい店を独占しようとしてるってことはないだろうな。

[DATA]
ごはん家さくら木
東京都東村山市本町4-12-49
[Today's recommendation]



https://youtu.be/mQBkpjTCXqs