“街そば”のそばを考える 【八山庵】

2017.06.29

 僕はカツ丼という食べ物をほとんど食べないのだが、だからよけいになのか、妻はときどき無性に「カツ丼食べたい!」となるらしい。だが東京の外れにトンカツ専門店はそう多くはなく、そんなときに浮上するのが街のそば屋である。
カツ丼を求めて入ったそば屋は、記憶によれば恩多町の「あさひ」、諏訪町の「文大陣」、そしてここ「八山庵」。
妻がカツ丼を頼み、僕はおかめそばとかにする。普通逆だと思うんだが…。

ここは何の変哲もない普通の街のそば屋である。こういうのを僕は“街そば”と呼んでいる。
それなら十割とか二八の手打ちそばを出す本格そば屋を何と呼べばいいかというと、妻によれば“ジャズそば”となる。ジャズをかけるそば屋が多いことに引っかかるものがあるらしい。
カツ丼を出す出さないは両者の境界線ともなる。


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店の横に自転車を止めている間に立て続けに2組が出てきて、1時近いのにちゃんと客が入っていることにちょっと驚く。中に入ると、カウンターと左のテーブル席に1人ずつ。右側は意外に奥行きがあって、入り口のところからはブラインドになって様子は見えないが、そちらに進んでいくと、小上がり2卓に2組4人。こんなに客の入りがいいとは、まったくの予想外だった。

これはやはり東村山税務署の真ん前という立地によるところが大きい。客層も、このあたりの街そばのグダグダな感じとは違って、ほとんどがサラリーマン風。
いちばん奥のテーブル席に座り、ざるそば600円を注文。
僕のあとにも単独客が3人入った。


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お店の人は、60代くらいのご夫婦だろうか、それとその親世代とみられるかなり高齢の方。テーブルを拭いて、注文をとって、そのあと水を持ってきてくれたこの方、何度見ても確信が持てないのだが、つまり、古いネタで何なんだが ♪ジ〇イか〇バアかわからない♪
ここでは便宜上、大女将ということにしておく。

その大女将がざるそばを運んでくる。まあ、普通のざるそばである。
考えてみたら僕はざるそばというものをあまり頼まないので、ぱっと見、これをどう評価していいかわからないが、これで600円かぁ… とは思う。


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ある理由から、この店に入ることがあったらラーメンにしようと決めていたのだが、ある理由から本日は食欲がなく、それで急きょざるそばという選択になった。思わせぶりな表現で恐縮だが。
で、ざるそばを食べながら、ある理由からもりそばにすればよかったと考えているのだが、ならばこの量で海苔なしで500円はどうかというと、うーむ…。

この店がどうのというんじゃなく、街そばとの付き合いは難しいということ。
正面からそばに取りかかるより、脇を固める丼物や中華系、カレーなどからその店の得意料理を見つけていくほうが正しい気がするし、そのほうが絶対楽しい。それこそカツ丼とか。そういえば後ろのおじさんはチャーハン食べてる。
そういう意味で、この店ではまずラーメンだったはずなのだ。
これは近いうちに仕切り直さなきゃいけないな。


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[DATA]
八山庵
東京都東村山市本町3-5-1



                                        

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ニホンヤモリ


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