ノスタルジック街中華への道 【中華 柳屋】
2023.01.21
風が強いので多摩湖を見にいく。
自転車で東村山駅西口から西へ。
武蔵大和駅を過ぎて狭山公園横を上ると多摩湖堰堤(ダム)の袖。
坂の手前で、坂をこいで上る姿を思い浮かべる。
落下してきた隕石が命中するなど天文学的確率の不確定要素の発生でもない限り、僕は坂を上っているはずだ。
時間は点ではなく未来に向かって引き伸ばされた連続体であり、数分後に坂を上っている自分はすでに存在しているのではないか?

多摩湖
…などとギリシャ哲学的? 考察を深めつつくだんの坂を上り、堰堤で富士山を眺め、周回自転車道を西武ドーム方面へ向かい、狭山湖堰堤まで時間はさらに連続しているはずである。
ところが狭山湖堰堤から富士山を眺める自分は存在しなかった。

多摩湖堰堤から望む富士山
山口観音奥之院五重塔横で自転車道をそれ、狭山湖へ下る途中、自転車に違和感を覚える。嫌な予感がして止めて調べてみると、後輪の空気が抜けかかっている。
不確定要素は天文学的でもなんでもない普通の頻度でそこらへんに転がっているのであった 。。。
以上、謎の前フリ終了。

狭山湖取水塔
問題は、ここが狭山丘陵の山の中ということ。
スマホのマップで自転車店を検索。
最寄りで2.7km先と出た。
2.7km押していくほか選択肢はないのである。

この絶望的状況…
ただし2.7kmは直線距離。
最短ルートの所沢武蔵村山立川線を真っすぐ行けば約3kmだが、道幅が狭く歩道が整備されていないうえ交通量の多い道を自転車を押して歩くのは無謀である。
幸い僕は裏道をよく知っており、その点だけは運がよかったと思う。
実際に押して歩いた距離をあとで測距すると4km超。
自転車屋さん、やってなかったらどうしよう…。
やってました! (;^_^A

「タイヤ交換ですね」と自転車屋さん。「穴あいちゃってますから」
料金5500円也。
ガーン (o ̄∇ ̄)o!!ガーン

交換作業に30分ほどかかるというので近所を散策。
前述のように交通量の多い歩行者や自転車に優しくない道で、まったく通ることがないので、逆に新鮮だったりする。
歩き始めてすぐ、前方に“中華そば”の赤い暖簾。
ファサードにはデカデカと「中華 柳屋」の文字。
ここがそうか…。

僕でも知っているくらいだから、「柳屋」はこのエリアでは有名店。
実は以前、コメントで閉店情報が寄せられたことがあり、なのにGoogleマップには載ったままで、どうなっているのかと思っていたが、見たところ元気に営業中のもよう。
あとで調べると、2019年に先代ご主人が亡くなり、しばらく店を閉めていたが、息子さんが継いで再開、現在に至っているらしい。

時刻は11時40分。まだ混みだす前というタイミングである。
まるで今日ここに入ることが運命づけられていたかのようだ。
つまりパンクした時点で「柳屋」に入ることは決まっていたわけで、えーと、パンク野郎がラーメンマンで…(←もうええわ! ヾ(・ω・o))

L字カウンターのみ10席程度の小さいお店。
おかあさんと息子さんの2人体制。
注文はワンタンメン。

素材が冷蔵庫にきれいに並べられていたり、麺はテボでなく平ざるで丁寧に湯切りしていたりと、調理場の様子からも意識の高さが伝わってくる。
約8分でワンタンメン来る。

スープは鶏ガラだしの懐かしくも優しい味わい。
麺はツルッと口当たりのよい極細麺。
具はチャーシュー、メンマ、ナルト、ホウレンソウ、ネギ。肉の歯応えも風味もしっかり残るチャーシューがまた、ノスタルジック。

食べ終わって、ほっこりいい気分。
パンクしてよかったとさえ思えたのだった(笑)。
自転車屋さんに戻って支払おうとすると…
カ、カードがない!
ガガーン ( _△_;ガガーン!!
年末年始の出費で金欠ぎみのフトコロから、なけなしのキャッシュ5500円が失われたのでありました。

[DATA]
中華 柳屋
埼玉県所沢市山口1381
[Today's recommendation]

https://youtu.be/63vqob-MljQ


風が強いので多摩湖を見にいく。
自転車で東村山駅西口から西へ。
武蔵大和駅を過ぎて狭山公園横を上ると多摩湖堰堤(ダム)の袖。
坂の手前で、坂をこいで上る姿を思い浮かべる。
落下してきた隕石が命中するなど天文学的確率の不確定要素の発生でもない限り、僕は坂を上っているはずだ。
時間は点ではなく未来に向かって引き伸ばされた連続体であり、数分後に坂を上っている自分はすでに存在しているのではないか?

多摩湖
…などとギリシャ哲学的? 考察を深めつつくだんの坂を上り、堰堤で富士山を眺め、周回自転車道を西武ドーム方面へ向かい、狭山湖堰堤まで時間はさらに連続しているはずである。
ところが狭山湖堰堤から富士山を眺める自分は存在しなかった。

多摩湖堰堤から望む富士山
山口観音奥之院五重塔横で自転車道をそれ、狭山湖へ下る途中、自転車に違和感を覚える。嫌な予感がして止めて調べてみると、後輪の空気が抜けかかっている。
不確定要素は天文学的でもなんでもない普通の頻度でそこらへんに転がっているのであった 。。。
以上、謎の前フリ終了。

狭山湖取水塔
問題は、ここが狭山丘陵の山の中ということ。
スマホのマップで自転車店を検索。
最寄りで2.7km先と出た。
2.7km押していくほか選択肢はないのである。

この絶望的状況…
ただし2.7kmは直線距離。
最短ルートの所沢武蔵村山立川線を真っすぐ行けば約3kmだが、道幅が狭く歩道が整備されていないうえ交通量の多い道を自転車を押して歩くのは無謀である。
幸い僕は裏道をよく知っており、その点だけは運がよかったと思う。
実際に押して歩いた距離をあとで測距すると4km超。
自転車屋さん、やってなかったらどうしよう…。
やってました! (;^_^A

「タイヤ交換ですね」と自転車屋さん。「穴あいちゃってますから」
料金5500円也。
ガーン (o ̄∇ ̄)o!!ガーン

交換作業に30分ほどかかるというので近所を散策。
前述のように交通量の多い歩行者や自転車に優しくない道で、まったく通ることがないので、逆に新鮮だったりする。
歩き始めてすぐ、前方に“中華そば”の赤い暖簾。
ファサードにはデカデカと「中華 柳屋」の文字。
ここがそうか…。

僕でも知っているくらいだから、「柳屋」はこのエリアでは有名店。
実は以前、コメントで閉店情報が寄せられたことがあり、なのにGoogleマップには載ったままで、どうなっているのかと思っていたが、見たところ元気に営業中のもよう。
あとで調べると、2019年に先代ご主人が亡くなり、しばらく店を閉めていたが、息子さんが継いで再開、現在に至っているらしい。

時刻は11時40分。まだ混みだす前というタイミングである。
まるで今日ここに入ることが運命づけられていたかのようだ。
つまりパンクした時点で「柳屋」に入ることは決まっていたわけで、えーと、パンク野郎がラーメンマンで…(←もうええわ! ヾ(・ω・o))

L字カウンターのみ10席程度の小さいお店。
おかあさんと息子さんの2人体制。
注文はワンタンメン。

素材が冷蔵庫にきれいに並べられていたり、麺はテボでなく平ざるで丁寧に湯切りしていたりと、調理場の様子からも意識の高さが伝わってくる。
約8分でワンタンメン来る。

スープは鶏ガラだしの懐かしくも優しい味わい。
麺はツルッと口当たりのよい極細麺。
具はチャーシュー、メンマ、ナルト、ホウレンソウ、ネギ。肉の歯応えも風味もしっかり残るチャーシューがまた、ノスタルジック。

食べ終わって、ほっこりいい気分。
パンクしてよかったとさえ思えたのだった(笑)。
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自転車屋さんに戻って支払おうとすると…
カ、カードがない!
ガガーン ( _△_;ガガーン!!
年末年始の出費で金欠ぎみのフトコロから、なけなしのキャッシュ5500円が失われたのでありました。

[DATA]
中華 柳屋
埼玉県所沢市山口1381
[Today's recommendation]

https://youtu.be/63vqob-MljQ

