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荒波を乗り切る 【波除神社】

2022.12.22

 築地では本願寺だけでなくもう1カ所お参りしている。
前記事の終わりに「東都グリル」本店を探しに行った流れで、その70~80m先にある波除神社。
場外市場から見れば海(隅田川=勝鬨橋)側という位置関係にある、築地の守り神である。


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神社の由来が興味深い。
江戸期、明暦の大火後の復興計画で隅田川河口部一帯を開発し武家地としたのが築地の始まりだが、その埋め立て工事は困難を極めた。堤防を築いても高波にさらわれ続けたという。


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――或夜の事、海面を光りを放って漂うものがあり、人々は不思議に思って船を出してみると、それは立派な稲荷大神の御神体でした。皆は畏れて、早速現在の地に社殿を作りお祀りして、皆で盛大なお祭をしました。ところがそれからというものは、波風がピタリとおさまり、工事はやすやすと進み埋立も終了致しました。萬治2年(1659)の事です。神社HPより)

神仏にまつわる故事は日本史において記紀時代からせいぜい鎌倉・室町あたりまでだと思うが、この場合は近世17世紀。
そこのところが興味深い。


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雄の「厄除天井大獅子」(左)と雌の「弁財天お歯黒獅子」(右)。6月の波除神社例大祭「つきじ獅子祭」にどちらか1基または2基が繰り出される


HPホーム画面のキャッチコピーが“災難を除き波を乗り切る”。
いまの世の中にぴったりではないか。

世界はいま未曽有の危機にひんし、誰もが平和と安定を希求している。


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お賽銭を上げて手を合わせ、えーと…
「おすしをたくさん食べられますように」
おい! ゞ( ̄∇ ̄;) ヲイヲイ

実はこちら、おすしにゆかりの神社でもある。


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左から、玉子塚、末社、すし塚、海老塚

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鮟鱇塚、活魚塚

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おきつね様、昆布塚


境内には玉子塚、すし塚、海老塚、鮟鱇塚、活魚塚、昆布塚… と、すしや魚にまつわる供養塚が並ぶ。
魚市場の街の守り神ならではといえよう。


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“すし”日本の風土に育ち、日本の誰れもがこよなく愛し自慢している食べ物、それがすし。永い永い伝統の中にあるすし。しかしその歴史の蔭に、いくたの魚介が身を提してくれたであろうか。世人の味覚をたのしませ、そしてまたわたし達のたつきの基になってくれたさかなたち。それらあまた魚介の霊を慰めとわに鎮まれかしと祈り、而して永遠の食物としてのすしを表徴するため、ここゆかりの地にすし塚を建てたゆえんである


エネルギーや食品原材料の価格高騰が市民生活を直撃している。外食産業においても値上げが相次ぎ、すしに限らず飲食店を利用しづらくなっている。
これらの原因は、極論すれば一点に集約される。

――願わくはВладимир Владимирович Путинga退散


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[DATA]
波除神社
東京都中央区築地 6-20-37
http://www.namiyoke.or.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/jEGLkM1foDs



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