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奈良漬けの地誌的考察 【山本の奈良漬】

2022.10.30

「十万石ふくさや本店」を出て忍城方面へ。
駐車場に戻る前に、もう1カ所寄ってみたい。
行田名物“ゼリーフライ”に関係するらしい。

さすがに疲れてきて日差しがきつく感じられ、行田市駅へ向かう大通りの交差点で日陰になっている南側歩道に渡った。
歩き始めてすぐ、道の向かいの“奈良漬”の文字が目に留まる。


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ゼリーフライの前にここものぞいてみようか…。
さっきの横断歩道に引き返し、北側歩道に戻った。
奈良漬けに目がないのである ( ̄- ̄;) ンー


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製造元のHPによると、創業大正10(1921)年。
(西暦に変換するため)大正○○年で検索かけるのは、これが3回目。
すごいぞ、行田!


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お店のご主人は非常に親切な方で、いろいろ教えていただいた。


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奈良漬けにしろ守口漬けにしろ関西の地名が付いており、粕漬けは西方のイメージが強い。
なぜ行田で奈良漬けなのかというと、造り酒屋が多く酒粕を入手しやすかったからだそうだ。

また、今回の行田編でここまでひと言も触れておらず申し訳なかったが、行田といえば足袋。江戸中期以来、行田は日本有数の足袋生産地として栄えた。
その足袋屋さんが贈答用に使ったのが、奈良漬け。


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おなじみの瓜のほかに、梅、生姜というものがある。
その3種の詰め合わせ“奈良漬三色”を買う。


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店頭の看板の“浅漬”という文字が気になっていた。
奈良漬けは何度も漬け替えを行い完成までに最低3年かかるらしい… といったようなざっくりした印象からすると、浅漬けというニュアンスがどうしてもピンとこない。


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浅漬または新奈良漬とは、今年とれた新瓜を今年の新粕で短期間で漬け込んだもので、普通の奈良けより色味が薄い。今年は特に青みがきれいに出ているのだそうだ。
それも一舟買う。


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手前が浅漬け


お土産天国 行田(笑)。
最後に、謎のゼリーフライへ。

(つづく)


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[DATA]
山本の奈良漬
埼玉県行田市行田4-6
http://www.kanetamaru.co.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/HdBB35J3Nbg
1921年作曲


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