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昭和のドライブイン的な 【いしだ】

2023.03.20

 前記事の続きで、昼ごはん。
現在地「さいたま緑の森博物館」からの流れで狭山丘陵北麓エリア(所沢市堀之内・糀谷・林、入間市宮寺・上藤沢)
狭山丘陵に近い県道179号所沢青梅線沿いに飲食店はほとんどないので、1本北の県道8号川越入間線まで行くことが多い。
沿線には「みのり食堂」「ゆで太郎 入間宮寺店」「山田うどん食堂 所沢林店」


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残る一つの「食事処 いしだ」。
昔のドライブインがそのままくたびれていまに至る… みたいな風貌が、すごく気になる。


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実は人気店らしく、11時半でけっこう埋まっていて、1席空いていたカウンターに通される。


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注文はラーメン+ミニカレー。

「ラーメンは大盛りにできますが」
「えーと… 普通でいいです」


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客層はこのエリアのほかのお店共通で、つまり現場系。
自分的にはおよびでない感いっぱい。


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ラーメン+ミニカレー来る。
小どんぶりくらいと思っていたミニカレー、普通サイズにしか見えない。


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「これで、ミニ…?」と、お店のおかあさんに聞いてしまった。


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「はい。多いですね(笑)」とおかあさん。「これでミニ… いや、半ですね」
注文のとき僕が言い間違えたらしい。
半とも思えない量だが。


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ラーメンは、昔のファミレス的な。
懐かしいといえば懐かしい。
カレーはまさに、おうちの甘いカレー。
具はタマネギのみごろごろ。


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あとで品書きを見返してみると、揚げ物系あたりが気になるかな。
飲食店が少ないエリアだけに、貴重な存在である。


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[DATA]
いしだ
埼玉県入間市上藤沢959-7
https://www.instagram.com/koujiyahachimangu/









インスタやってます 𓇌𓍯𓂋𓍯𓐚𓇌𓎡𓅱



[Today's recommendation]


https://youtu.be/6ElCpHuiWkA



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現場系御用達な? 【山吹】

2022.12.17

 朝から寒々しい雲が垂れ込め、夜には雨か雪が降るでしょう、夕ごはんは鍋しかないでしょう… ということで、鍋の具を求めて「JAいるま野 あぐれっしゅげんき村」へ。
そのついでに昼ごはん。

狭山市堀兼はコロナ初期、郊外を自転車でやみくもに走り回っていた時期によく通ったエリアで、気になる店をいくつか見つけたが、どアウェーとしか思っていなかったその当時、入ろうなどとは考えもしなかった。
最近、車で遠出することが増え、アウェー慣れしたというか(笑)、少々難易度の高そうな店でもあまりビビらなくなった。


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で、堀兼の茶つみ通りの食堂「山吹」。
最近、川越方面への車のルートを変え店の前をよく通るようになり、いよいよ気になるようになった。


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矢印・点滅付きPの電飾看板が郷愁を誘う。
昔なつかしのドライブインというたたずまいだが、四角錐台の屋根や風除室庇のつくりなど建物の構造が某うどんチェーンの店舗によく似ており、あるいは居抜きかもしれない。


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奥の駐車場はけっこう広く、そちら側にはテイクアウトお弁当コーナーもある。


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ホールはテーブル席7~8卓。小上がりに座卓3卓。


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隅の小さいテーブルしか空いておらず、小上がりは大げさそうで戸惑っていると、「お好きな席へどうぞ」とおねえさん。大きめの座卓をゆったり使える小上がりへ上がらせてもらう。


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13:30近くでホールがほぼ埋まっているというのも戸惑いの理由で、あとで調べるとけっこうな人気店のようだ。
客層が特徴的で、道路工事現場? 電気工事現場? 農作業現場? と、“現場系”占有率、かなり高そうである。


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非現場系人間ではあるが午前中庭の大掃除でがっつり体力を使いチョー腹が減っているので、セットメニューから“天ぷら+ライス+たぬきうどん”を注文。
相方は、おねえさんにお勧めされた“本日の日替わりランチ”の酢豚に。


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あとから入ってきた元現場系のような年配男性が「ご飯少なめ」と注文、一抹の不安がよぎる。


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まずやって来た天ぷらのセット。
うどんとライスは、まあそういうセットだが、加えて天ぷらにはかぼちゃとさつまいも。
そこまで読んでいなかったぁ… というまさかのトリプル… いや、クアッド炭水化物攻撃 ( ̄▽ ̄;)!! ガーン


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しかもご飯は山盛り、うどんも普通に1人前はありそうで、いも天の分厚いこと。


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これは満腹に追いつかれる前に一気にやっつけないと食べきれない…! と気合を入れて食べ始めたところに、酢豚来る。


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当然といえば当然だが、ご飯は僕のセットと同じだけ盛ってあるわけで。相方はそんなに食べられないので、ある程度僕が手伝わなきゃいけないわけで…。
付け合わせはスパゲティサラダと、さりげなくここにも炭水化物が (;^_^A


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天ぷらはほかに、えび、なす、大葉と申し分ないラインアップ。
油切れよくおいしく揚がっており、お店の真面目な姿勢が伝わってくるようだ。
一見、学食的なうどんも、しっかりコシがあって、つくりが丁寧なのである。
スパゲティサラダの懐かしいこと❣


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これだけ食べて(もちろん完食)、お会計は締めて1595円!
量と味、接客、コスパ… & なつかしテイスト。
すべてにおいて素晴らしいお店なのであった。


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[DATA]
山吹
埼玉県狭山市堀兼1015-1
https://www.instagram.com/sayama.yamabuki/?hl=ja





[Today's recommendation]


https://youtu.be/zgwMpJs-dCA



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観光地でもこういうお店、いいよね! 【山ゆり】

2022.10.23

 大山といえば豆腐。
うちの近所のスーパーでも“大山豆腐”という商品が売られていたというくらいメジャーなブランドである。

昼ごはんは豆腐料理にしようと思った。
さっき(10時前に)そばとおでんを食べた阿夫利神社のお休み処「さくらや」で、もっとちゃんとした時間に、“ルーメソ”等もっとしっかり食べるという手もあったが、そういうのばっかりじゃさすがにアレだし、観光らしく名物料理に舌鼓というアレも必要かと(笑)。

「大津屋」できゃらぶきを買ったあと、豆腐料理の看板をチェックしながら、こま参道を下る。
数軒見た感じでは、いずれも豆腐料理3・5・7品みたいなコース設定で、最安の3品コースで1600円とか1700円とか。

こま参道入り口まで下りて、いちばん有名そうなお店の前でググる相方さん。
3品コースの写真を見て「寂しい…」と。
コスパ的にはなかなかアレだけど、観光地的にはまぁアレかな… と納得しかけていたが、寂しいといわれれば、たしかに寂しい。

聞けば途中通った普通の食堂の“かつ丼”の置き看板を見て、どうしてもかつ丼が食べたくなったと。山歩きしたあとだけに。
「かつ丼食べたい」というとき「豆腐料理3品コースいかが?」と言われても、「寂しい…」としか答えようないわな ( ̄- ̄;)ンー


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参道を引き返しました。


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「お食事・喫茶 山ゆり」。
喫茶というか、そばメインの食堂という感じ。


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南東向きの階段の上という、風水的にどうなのかわからないが、陽性ないい雰囲気のお店である。


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かつ丼のほかに推しの強そうなのが、とろろご飯セット(ざるそば・冷奴付き)、ざるそば(うどん)セット(冷奴とごま豆腐付き)

かつ丼ととろろご飯セットを頼む。


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ホールにおっちゃん1、厨房におばちゃん2という体制かな。
立て込んでくると中のおばちゃんが1人出てきて、もたついてるおっちゃんの横でピューッと下膳などをやっつけてしまう。そのちゃきちゃき感が見ていて気持ちいい。


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期せずして本日2食目のそば。
観光あるある… かも σ( ̄_ ̄;)


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セットの冷奴は、創業明治15年「小出とうふ店」の豆腐が使われている。
しっかりしていながら滑らかな舌触りで、豆乳の香りもフレッシュなおいしいお豆腐。


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山歩きで汗をかいたあとに味のしっかりしたかつ丼は、よけいおいしく感じられる。
が、しかし…


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「ビ、ビール… ヽ(´д`)ノ ハァハァ…


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ひと通り観光をやり終えたようだが、何か忘れているような…?

(つづく?)


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[DATA]
山ゆり
神奈川県伊勢原市大山611-1





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/BMkJjevfaiY



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「小出とうふ店」。記事にしたかったが、外観を撮ってる最中にスマホのバッテリーが落ちる。お土産に豆腐と厚揚げを買う


ちゃちゃっと… 【海鮮市場食堂】

2022.09.08

 朝4時に猫に起こされ、そのまま仕事してしまったワタシです (・Θ・;)

夕べ寝るときにはそんな気はまったくなかったんだが、猫にカリカリをあげて布団に戻って寝直そうという段になって、ふと気になった。
気になったら眠れなくなった。
しばし逡巡ののち、しょうがない、やるかぁ… と起き直した。

しかしその3~4時間の時間外労働がなければやばかったかも… と、夕方に振り返ることになるのであった。


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昼ごはんは、ちゃちゃっと近場で。


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なんとなく東久留米卸売市場(得得市場)に足が向いたのは、自分が早起きしてるから、早起き=市場ということで時間軸がシンクロしたのかも(笑)。
しかし、慣れない時間から活動しているためリズムがおかしく、周りのテンションの高さにクラクラする。


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市場内には飲食店が3つ――のり・お茶・米の「のりの太丸」系の「大丸食堂」、水産卸「東京北魚」直営の「海鮮市場食堂」「中華そば 大和」とあり、ほかに水産卸「柴源」「のりの太丸」で弁当も買える。


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久々に「海鮮市場食堂」へ。
調べてみると、なんと4年半ぶりなのだった ( ̄- ̄;)ンー


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このお店のシステムはちょっと変わっていて、店頭の冷蔵ケースからセルフでおかずの皿を取り出し、入り口の券売機で自分がピックアップした皿に対応する食券を購入して、店内で席を確保したのち食券を渡すと、ごはんとみそ汁等が出てきて定食が完成――というもの。


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ちょうどショーケースに刺し身三点盛りの皿が補充されたところで迷ったが、段取りの多い定食にする気持ちの余裕がなく(笑)、海鮮丼に。


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食券を渡すと、「ご飯の量は?」とおねえさん。
大盛り、普通、少なめと選べるらしい。あと白飯 or 酢飯。

「大盛りって、だいぶ多いですか?」
「うーん… でも男の人はけっこう大盛りにしてますね」
「じゃ大盛り、酢飯でお願いします」


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カウンター越しに配膳された海鮮丼に、一瞬戸惑う。
どんぶりでなく、皿。
海鮮丼というか、海鮮飯… みたいな?


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ネタはマグロ(赤身、中トロ)、イカ、マダイ、サーモン、カンパチ、カツオ、ホッキ、アカエビ、玉子… という感じ。
どれも、さすが卸直営! という鮮度である。
みそ汁と小鉢(玉子豆腐)付き。


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ご飯大盛りは、全然多く感じない。
いつの間にかすっかり大食いの人になってしまってるんだろうか、いいトシして…。


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食べている最中にも仕事のメールが来る。
今月は仕事が終わる気がしないんだが…。


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[DATA]
海鮮市場食堂
東京都東久留米市下里5-12-12 東久留米卸売市場
https://seafood-restaurant-586.business.site/
https://tokutoku-ichiba.or.jp/?page_id=887





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/ttJBdr6eBuo


ロードサイドの昭和食堂 【みのり食堂】

2022.09.04

 県道8号川越入間線に面した「みのり食堂」はいろんな意味で昭和感いっぱいなお店で、近隣ではよく知られた存在だと思う。
車でも自転車でも近くを通ることが多いという立地で、入ってみたいリストの上位にランクされ続けているが、これまでなぜか縁がなかった。

暖簾が掛かっているにもかかわらず、「すみません、終わっちゃいました」と言われること2回。
そんなピンポイントにバッドタイミングが続くというのもなかなかないことだと思うが、ちゃんと写真も残っている。👇


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2021年6月(外観はほとんど変わっていないが、シュロの木がなくなっていた)

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2020年10月


ただ断られただけでなく、ご主人と少しお話しさせてもらってもいる。

「“みのり”というのは、どなたかのお名前ですか?」
「あたしです(笑)」
「みのりさんとおっしゃる?」
「“る”… です」
「あ、なるほど」

そのあと名前をめぐっていろいろやりとりが交わされることとなるが、それはまた別の話。


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そんな「みのり食堂」、三度目? の正直で初入店。


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これまでチラッと眺めた範囲で把握していたのと違っているのは、たたきだけだと思っていた店内の右奥が座敷になっていること。
座敷席はテーブル席の同じくらいのキャパがありそうだ。

もう一つ、接客係のおかあさんがいること。
そりゃそうか ゞ( ̄∇ ̄;)


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メニューが多くて迷う。
それでも以前に比べて壁の短冊がすっきりしていて、もしかしたらラーメン類がなくなったかもしれない。

焼肉定食と一口カツセットを注文。


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先客は1名ですでに料理は提供されているので、いま厨房のおとうさんが取りかかっているのは僕らの分だと思われるが、なかなかできてこない。ときどきおかあさんが水をつぎにやってきたりして、「すみませんね…」と。
結局、最初の焼肉定食がやって来るまで15分近くかかった。


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結論から言うと、ものすごくちゃんと作られている。

品数が多いのである程度作り置きとか、そんな感じで回しているんじゃないかと思っていたが、とんでもない。
あるいは付け合わせのキャベツや納豆のネギまで都度都度きざんでるんじゃないかというくらい。
ちなみに野菜は自家栽培とのこと。

焼肉にはタマネギ、ニンジン、青菜などが入り、しょうゆベースのたれに野菜の甘味が生かされ、ごはんが進むススム♪


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一口カツセットの提供までにはさらに5分。

セット内容は、たぬきうどん、ライス、御新香付き。
配膳台にドンと載せられたどんぶり飯を見て、うどんが付くのに「あの(普通サイズより盛りのよさげな)ライスがオレのってことないよね…?」とか言っていたが、いいえ、オレのでした!!
しかもうどんもしっかり普通サイズ (o ̄∇ ̄)o!! ガーン


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一口カツは思っていたより個数が多く、個々のサイズが大きく、さらにはバリエーションもある。
豚3個とナスで、豚はヒレカツ? メンチカツ? ミルフィーユカツ? …みたいに、それぞれ違う感じ。
切れ目が入れてあって丁寧な仕事、および絶妙な揚げ具合で、これがものすごくおいしい。


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うどんもごく普通の麺だが、ゆで加減とかつゆとか?
いわゆる路麺とはひと味違うのであった。


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こういうお店が家の近くにあったなら…
と、2年半前に閉店した市内の名店などに思いを巡らせた。


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[DATA]
みのり食堂
埼玉県入間市宮寺3064-4





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/Ug4AzA8Ew9w


単なるノスタルジアにあらず 【河内屋】

2022.07.31

 前々記事前記事に続き相模湖編第3弾。

かき氷屋さん「迷夢」でひと休みして、時刻はもうすぐ11時。おなかもすいてきた。
前記事冒頭に書いた“いかにも昭和という趣ある店構えの食堂”「河内屋」は、迷夢の4~5軒先にある。
そのわずか30~40mの距離が、時間にして果てしなく遠いものとなるのだった。


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…って、店がなかなか開かなかっただけなんだが、最初に店主さんと立ち話をした10時の時点で開いているように見え、その思い込みにとらわれたのがいけなかった。


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10時半、11時とキリのいい時刻を回っても“準備中”の札は下がったままで、もうそろそろ開く! と、11時半まで粘ってしまったと。


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しかし一期一会と思えば待つしかない状況なわけで、実際、相方が向かいのスワン丸の呼び込みのおっちゃんに聞いてきた情報によれば「河内屋」の開店時間は「いつもは12時ごろ」らしいので、11時半に開いたのはご縁により特別だったのかも。


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外観から思い描いていた印象とはだいぶ異なる店内の雰囲気に戸惑う。
思ったより広く、明るく、きれい。


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特にイメージと違うのが床で、思っていたコンクリート打ちっ放しではなく板張りである。あとBGMが微妙に古い洋楽。
どちらかというと、昭和の定食屋というより昭和の喫茶店かなぁ…。


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注文は、ラーメンは決まりとしてもう1品、カレーと焼きそばで大いに悩む。
店のありようが“街の食堂”と“海の家”の性質を併せ持つだけに、懐古的にはどれも捨てがたい。
結局、焼きそば好きの相方の意向により焼きそばに。


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店内のイメージはいわゆるレトロとはちょっと違ったけれども、ラーメンは思ったとおりの見た目と味。
チャーシュー、メンマ、ノリ、ナルト、ネギ…。
オーソドックスな鶏ガラスープはすっきりしていて、風味が意外に上品でもある。


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高校のころ駅前の食堂で食べたような、伊豆の堂ヶ島の海の家で食べたような… いろんな光景がよみがえる。


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焼きそばも駅前もしくは縁日の屋台かなぁ…。


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と思えば、いやいやニンジン、タマネギ、ピーマン、キャベツ、モヤシと野菜たっぷりで、女性らしい気配り。
麺の細さも案外珍しく、見た目より完成度が高いのであった。


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「どれくらいやられてるんです?」と聞いてみた。
「この店の創業は昭和24年なんです」と返ってきた。
「えーと、ダムができたのって…?」
「戦後すぐですね」

つまり相模湖ができた直後からこの地で営業している。


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「昔はにぎわいました。遊覧船の乗り場に行列ができてましたから。(先の)東京オリンピックをきっかけに盛り上がっていったんです」
知らなかったが、相模湖は1964年東京オリンピックでカヌー競技の会場だったらしい。

そんな過日の繁栄と現下の斜陽を語るのに恨み節にならないのは、お店を愛し、ともにいまを生きているからだと思った。
レトロ要素の“さびれ感”など入り込む余地がないほど、日々手が入れられているのだなぁ… と、そういうものを期待したであろう自分を恥じるのだった。


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[DATA]
河内屋
神奈川県相模原市緑区与瀬385





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/POWsFzSFLCE


カツカレーから始まる夏💦 【大丸食堂】

2022.07.09

 カツカレーについて一考。
メニュー表的にカレー部門最上位に位置していながら、路線的に高級化するにつれ出現率が低下する、カツカレー。
“路線的に高級”とは、ホテル、欧風、中村屋… みたいな?
そのありようが、なにかと下品でB級と映る、カツカレー。

論旨👉 カツカレーは、ただのカレーより高額であり、ただのカレーより低級である。


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ときに、暑いときに食べたくなる汗かきメニューとしてあんかけ焼きそばを真っ先に取り上げているが、その次くらいにランクされるのがカツカレー。
そのあたりが、下品。


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カツカレーでまず思い浮かぶのが、東久留米卸売市場内にある「大丸食堂」。
そのあたりが、B級 ヾ(・ε・。)


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ということで、「大丸食堂」へ。


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注文は、カツカレーとサバの西京焼定食。


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旧「市場のおばちゃん食堂」から2018年6月に改称・リニューアルオープン。
以降、(コロナ第2波の2020年を除き)毎年この時期に、僕はこの店でカツカレーを食べているということを、あとでこのブログで知ったという(笑)。
2018年なんか日付も今回と同じ7月9日と、ブレないというか、もはや行事食というか。


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夏にカレーが食べたくなる理由が過去記事に書いてあったので、参考までに以下に引用。

――夏にカレーが食べたくなる理由として、生薬でもあるスパイス類の健胃・食欲増進、整腸・消化促進作用や唐辛子カプサイシンによる発汗促進作用などの生理機能を、暑さに疲れた身体が求めるためとされる。
ならば正月にカレーを食べたくなるのはどういうわけか!? こちらは某食品メーカーの昭和時代のTVCMの影響が明白であり、一種のイベント食である。

実は学校行事や夏祭り、海水浴などカレーが強く印象づけられるシーンが多いのが夏休み。
正月同様、夏のカレーも刷り込みにより後天的に獲得された形質であるかもしれない。



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タマネギをじっくり炒めて甘みを出したビーフカレー。
辛さは、ちょっと感じるくらい。


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とんかつは厚みがありながら抵抗なくかみ切れる軟らかさが歯に心地よく、かみしめれば口の中にうま味が広がる。


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サバの西京焼きとあるが、サバ塩焼きとサバみそ煮、サバ西京焼きを足して3で割ったような食べ物なのであった。
初めて対面する料理である。


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脂ののったおいしいサバで、みそに漬け込まない手法? もありかなと思った次第。


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夏への心構え、ととのいました👍


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[DATA]
大丸食堂
東京都東久留米市下里5-12-12 東久留米卸売市場
https://www.tokutoku-ichiba.or.jp/?page_id=885





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/usNsCeOV4GM



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次号予告


年の瀬のしつらえに… 【大丸食堂】

2021.12.16

 東久留米卸売市場へ年末年始のしつらえで… というにはまだちょっと早く、クリスマスのしつらえにソーセージ屋さんへ行く途中、昼ごはんに市場に立ち寄ったと。


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座って落ち着いて食べるとなると2店からの選択となるが、冷えきっている自転車の人としてはとにかくあったかいものが食べたい。
刺し身メインの「海鮮市場食堂」より定食のほかそば・うどんもある「大丸食堂」… というのは自然な流れであろう。


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市場だけに時間が早く、こちらの食堂も13:00ラストオーダーと書いてある。
時刻は12:28。
なんとかOKではあるが、せかされそうなビミョーな刻限… というやっちゃば感覚。


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注文は、チキン南蛮定食とエビ天蕎麦。


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なぜエビ天かというと、前々記事でエビ天食べられなかったのが引っかかっていたかも… ♪(* ̄ー ̄)v


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エビ天はしっかりサイズ感があってプリプリな揚げ具合。


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そばのゆで加減も適切で、もっちりグルテンフルではあるが、程よいコシが最後まで残り丁寧さが伝わる。


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チキン南蛮は甘酢あんかけの、まさにごはんがススム一皿
ざくっとした衣の食感がクセになる。


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客の年齢幅は大きく、チキンをひとくち大に切ってあるのが親切である。
健康な若者ならいざ知らず、歯に支障が出てくるお年ごろはかぶりつくのが難儀だ。


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お会計でカレンダーいただいて、昔の年の瀬っぽかった。
ぼちぼち「よいお年を♪」が飛び交うよ。


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[DATA]
大丸食堂
東京都東久留米市下里5-12-12 東久留米卸売市場
https://www.tokutoku-ichiba.or.jp/?page_id=885





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https://youtu.be/a8FnmdNi-Xc



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昼ごはんは長瀞名物! 【味の老舗 若松】

2021.11.07

 宝登山神社奥宮 正面の階段を下り、右に行けばロープウェイ宝登山頂駅、左に行けば小動物公園。
迷わず左へ向かうわしら。
おサルとか見たいわけじゃなく、下山ルートがこっち。


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せっかく山の上にいるんだから散策しなきゃ損だと思う。
ぶらぶら歩いて下りようと。


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宝登山神社二の鳥居に12時20分。
腹が、減った……

参道に出て最初のお店にはものすごい行列ができている。
昼ごはん、大丈夫か…?


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さっきの駅前の様子


午前中に歩いた印象では、参道側より駅周辺・岩畳通りのほうが街が古い。
B級心をくすぐられるお店を何店か、目星をつけてある。
問題は混み具合だが…


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最初に通りかかった「味の老舗 若松」。


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オープンなつくりで店内の様子がよくわかり、ゴタついているようにも見えるが、空いている席があるようにも見える。
「ここでいいんじゃない?」


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踏切際のお店。
“味の老舗”というキャッチが素晴らしくB級。


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こういう典型的観光地食堂は接客に難がある場合が多い。


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が、こちらのおばちゃん、「すぐ片付けるからね」と対応が早く、「あ… こっちの席でもいい?」とわがまま言ってもイヤな顔ひとつせず「こっちがいいの?」と、こっちのテーブルを素早く片付けてくれる。
忙しいなかこういう接客をするおばちゃん、なかなかいない。


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注文は、みそかつ重&そばセットと天もりうどん。


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みそかつ重はこちらの名物らしい。
赤味噌とザラメで優しい甘さに… というのはあとで調べて知ったアド街情報で、2016年放送の長瀞編で11位だったらしい。


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かつがたっぷり2枚。
薄めにスライスされたチキンかつで、食べやすさとうま味の絶妙にバランスされた厚みだと思う。


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そばつゆのほかにお吸い物が付く。
だしがわかりそうで最後までわからない、ナゾ的においしいお吸い物であった。
お新香の大根ぬか漬けもかなりおいしい。


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そばやうどんはどうということもないが、その分というか、天ぷらがすごい。
さつまいも、かぼちゃ、なす、れんこん、にんじん、ぶなしめじ、えのき、ゴーヤ、春菊、ナゾの青菜、それから…


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「ん…?」と、うどん担当の相方。「これ食べてみて」
と、よこされた一切れは、シャリッという食感。
「え…? これって…」

大根の天ぷら、初めて食べました (^○^)


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さっき山を下る途中、下から汽笛が聞こえていた。
秩父鉄道ではSLが運行されているが、こんなお店で食べている最中に間近にSLが通過したらと考えると、鉄道ファンでなくてもワクワクする。


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[DATA]
味の老舗 若松
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞488-3





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https://youtu.be/gocGlRuW1bw



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リンドウ / 宝登山神社


Go To 近場! 【喜久家食堂】

2021.11.07

 “Go To 近場”シリーズ。
緊急事態宣言解除というかワクチン接種状況を受け発動中。

御岳山吾野飯能川越武蔵五日市に続いて、埼玉県西エリア随一の観光地・長瀞へ。


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当日起きてから行き先を決めるというこれまでと比べてさすがにこなれてきており、前日寝る前に決めてあった。
速やかに準備して07:45出発。


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せっかく早めに動いているので、早く現地に着いて余裕をもって観光しようということで、行きは関越道を使う。
花園ICからR140へ。
秩父鉄道長瀞駅到着が09:20。


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長瀞駅前


長瀞は初めてで、名前はよく知っていたが、これほどの観光地だとは思っていなかった。


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このブログで「観光がしたい」とずっと訴えてきたが、まさにこういうところ。
いいじゃないの、昭和感満載で、気取りのない観光地。


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到着が早かったので、ひと気はまばら。
踏切を渡って狭い土産物屋街を歩く。


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その先に、いきなり景色が開けた!!


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長瀞岩畳。
テレビやなんかで見慣れているつもりでいたが、スケール感が違っていてくらくらする。


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日本地質学発祥の地といわれるだけあるなぁ… と。
でも地層マニアや断層マニアでなくても楽しめる圧倒的景観。


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浮世絵か水墨画のような構図。


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いわゆる長瀞を満喫して、駅のほうに引き返す。
昭和な観光街をじっくり観察。


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タンサンまんじゅうの文字が目に留まる。


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小腹がすいたのと懐かしさのあまり素通りできず、1個買う。


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子どものころ家で作っていたのはまさに重曹を使ったまんじゅうだった。
独特の苦味と匂いに昭和を思い出す。


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こちらは「喜久家食堂」という観光地型大衆食堂。
まだ時間が早いので今日はまんじゅう1個だが、昼ごはんはこういうところで食べたいね。


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エネルギー補充のあと、宝登山神社参道へ。

(つづく)


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[DATA]
喜久家食堂
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞455





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https://youtu.be/lvFevKuO0tU



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次号予告


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